平成5088日目
2002/12/13
この日のできごと(何の日)
【民主党】菅ー岡田体制スタート
民主党は13日午後、党本部で両院議員総会を開き、9月の代表選で三選された鳩山由紀夫氏の辞任を了承、菅直人代表と岡田克也幹事長を軸とする新体制が正式にスタートした。
菅氏らは来年1月の通常国会に向け、党の立て直しに着手。旧党派の寄せ集めという「バラバラ感」を払しょくし党勢を拡大、次期総選挙での政権交代を目指す考え。
ただ次期通常国会で議論となる有事法制や教育基本法改正をめぐるスタンスは、保守系グループと旧社会党系グループで隔たりが大きい。党内には年内離党を模索する動きもあり、菅氏らは厳しいかじ取りを迫られそうだ。
総会で菅代表は、幹事長に岡田氏、政調会長に枝野幸男氏、国対委員長に野田佳彦氏を充てるなど新役員人事を提案し、全会一致で承認された。菅氏は「民主党が国会議員の名誉や自分たちのためにある政党なら要らない。国民は倒産、リストラなど社会的な痛みを受けている。そういう声に応えられるか、厳しく問われている」と党再生に向けた決意を表明した。《共同通信》
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【西武・松坂大輔投手】契約更改
右ひじ痛などで6勝に終わった松坂大輔投手は13日、所沢市内の球団事務所で契約に臨み、2500万円減の年俸1億1500万円で更改した。減俸はプロ入り初めて。今季は開幕戦から6連勝するなど新人の年からの4年連続最多勝に向けて好スタートを切った。しかし、5月に右ひじ痛を訴えて戦列を離れた。
8月に復帰したものの、4試合に投げただけで右足内転筋痛で再び戦列離脱、たび重なる故障で14試合、6勝2敗に終わり、復活を期した巨人との日本シリーズでも第1戦、第4戦に登板したが2敗を喫した。(金額は推定)《共同通信》
【中村紀洋内野手】「17日までの決断無理」
近鉄からFA宣言した中村紀洋内野手は13日、阪神との次回交渉日である17日を期限に阪神か近鉄か、国内希望球団を絞り込むという前日の帰国会見で表明した意思を改め「17日には(決断するのは)はっきり言って難しい。返事を出すわけにはいかない」と話した。
中村は、17日の交渉について「筋道を通すために阪神サイドと会うが、その後に近鉄と再度会う約束をしないと。そこで、答えを絞るのが筋道」と述べ、近鉄と2度目の交渉をした上で結論を出したい意向を示した。
また、17日に阪神側に決断を求められたケースを問われると「近鉄側には待つと言っていただいた。阪神側の事情で勝手に動くわけにはいかない」。先月には巨人との交渉が回答期限の食い違いから決裂しただけに「迫られて返事を出すならFAを取った意味がない。FA自体を自分自身は楽しみたいと思っている」とも続けた。
中村は10日にニューヨークで米大リーグのメッツと初交渉。それ以外にも米5球団が関心を示していると明かしている。《共同通信》
【皇太子同妃両殿下】NZで晩さん会に出席
ニュージーランド訪問中の皇太子ご夫妻は13日夜、ウェリントン市内のシルビア・カートライト総督の公邸で開かれた晩さん会に出席された。皇太子さまは英語で「多くの人に会い、発展する貴国を理解できて大変うれしい」とあいさつ。また「妻も私もトレッキニングが大好きです。世界中のトランパーのあこがれ『ミルフォード・トラック』は今回時間の都合であきらめましたが、娘と一緒に歩ける日を楽しみに待ちます」と話し、笑いを誘った。ミルフォード・トラックは山歩きの名所。
晩さん会には両国の外交関係者ら約120人が出席した。総督はスピーチで、急逝した高円宮さまへの弔意を示した。
これに先立ち、ご夫妻は市内の国立博物館を訪問。入り口で先住民族マオリ人の儀式用マントを羽織り、保存されているマオリの集会所などを興味深く見て回った。《共同通信》
【天皇皇后両陛下】学習院125周年式典に出席
天皇、皇后両陛下は13日、東京・目白の学習院で行われた学習院創立125周年記念式典に出席された。天皇陸下は祝辞で「真新しい校舎で『サイタ サイタ サクラガサイタ』と先生が教科書を読まれた光景は、今も目に浮かびます」と、自身が初等科に入学した1940(昭和15)年当時に触れた。さらに「今後、わが国が世界の平和と人類の福祉にさらに貢献していくために、学習院から多くの人々が送り出されれていくことを期待しております」と述べた。式典には紀宮さま、三笠宮寛仁さま夫妻も出席した。《共同通信》
【福島地検】15歳少年を起訴
福島地検郡山支部は13日、福島県郡山市で今年9月に女性の部屋に侵入して乱暴したなどとして、強盗強姦、監禁などの罪で福島県内の15歳と16歳の無職少年2人を起訴した。昨年4月の改正少年法施行後、16歳未満の少年の起訴は初めて。少年らは今後、公開の法廷で審理を受け、刑事責任を問われる。
福島地検は11月8日に2人を家裁送致した際「刑事処分相当」の意見を付けず、福島家裁郡山支部の少年審判でも検察官は立ち会わなかった。《共同通信》
【与党】税制大綱を決定
自民、公明、保守の与党3党は13日夕、2003年度税制改正の姿を示す税制改正大綱を決定した。来年度の減税総額は約2兆円。増税は約2000億円で、差し引きの実質減税は約1兆8000億円となる。
企業向けを中心とした先行減税を穴埋めするため、酒が来年5月、たばこが同7月からの増税を実施。専業主婦のいる世帯が対象の所得税の配偶者特別控除(最高38万円)は04年1月から原則廃止、年間5000億円規模と戦後初の本格的な所得増税となる。
年明けから政府税制調査会や経済財政諮問会議を交え進められた税制論議はデフレ克服を掲げたものの「企業優遇、個人負担増」の構図となった。政府は与党大綱の決定を受け、来年1月に召集の通常国会に改正法案を提出する。
小泉純一郎首相は同日、記者団に対し「今までにない大胆な改革だ」と強調。個人増税については「広く薄く負担していただこうということ」と指摘した。《共同通信》
【EU】25カ国体制に
コペンハーゲンの欧州連合(EU)首脳会議は最終日の13日、中・東欧など10カ国の新規加盟を盛り込んだ議長総括に合意。同日中に議長総括を採択し、加盟交渉終結を宣言、閉幕する予定で、2004年5月のEU拡大を目指す。
来年4月16日に加盟条約に署名、各国が批准すれば、EUは現在の15カ国から一挙に25カ国体制に拡大し、「大EU」が誕生。旧共産主義国を初めて迎え入れ、第二次大戦後の欧州の東西分断に終止符を打つ。《共同通信》
【この日の民主党】
第155回臨時国会が閉会
10月18日から57日間の会期で開かれていた第155回臨時国会が13日、閉会した。政府提出の重要法案では、構造改革特区法案、行政オンライン3法案、預金保険法等改正案が成立、武力攻撃事態対処法案、心神喪失重大他害行為者医療観察法案、人権擁護法案が継続、個人情報保護法案が廃案となった。超党派の議員立法では、特定非営利活動促進法(NPO法)改正案、戸籍法改正案などが全会一致で成立した。
政府提出重要法案の継続審議や廃案が早々に決まり、本会議・委員会欠席議員の多さなどから「無気力国会」などと批判を浴びた今臨時国会だったが、民主党は、新たに議員提案で8法案を提出、またNPO支援税制法案や金融アセスメント法案の委員会提案理由説明を実現するなど、議員立法活動にも引き続き精力的に取り組んだ。
菅直人代表が就任 新役員体制が発足
民主党の両院議員総会が13日午後、党本部ホールで開かれ、鳩山由紀夫代表が退任、菅直人新代表が就任した。
総会の冒頭、退任の挨拶に立った鳩山由紀夫代表は、3年あまりの代表在職中の協力に対して謝意を表し、次のように語った。「今回、代表の職を失う以上に多くのものを得た。(代表辞任を決意したことに対して)全国から暖かいお気持ちをいただいた。一緒に涙してくれた議員もいた。雨天の友を得たことが何よりありがたい。私が政治の原点としてきた友愛の極意をいただいたと思っている」「ここで一致結束できなければ、何のためだったのかと国民からお叱りを受けることになる。菅代表の下で、民主党の再生に向け、一丸となって努力することをお願いし、最後の挨拶とする」
鳩山代表と固い握手を交わしたのちに就任挨拶に立った菅直人新代表は、「99年の秋以来3年あまり、鳩山代表のもとで民主党は歩んできた。この間、鳩山代表の力と議員のみなさんの努力によって、党が大きく成長してきたことはお互いによく知るところだ」として、鳩山代表の功績に改めて感謝の意を表したいとした。
菅代表は、民主党がいま危機的状況にあるが、その原因を議論するよりも、子どもが成長過程でハシカにかかり、それを乗り越えたときに一段とたくましく育っていくように、スタートして4年あまりの民主党にとってもハシカ同様の試練だと指摘。「ここで倒れてしまうのか、乗り越えていけるかは、鳩山代表からお話をいただいたように、代表として選んでいただいた私はじめ役員、全国会議員・全党員の肩にかかっている」と述べた。
菅代表は重ねて「民主党が国会議員のためだけにある政党ならば、倒産・リストラ・自殺・あるいは社会的な痛ましい事件にあえぐ国民にとって不要のものとなる」とし、鳩山代表のもとで築き上げた民主党を引き継ぎ、国民の希望や期待に応えられる政党としての再スタートをみなさんとともに切らさせていただきたいと訴えた。
また、小泉政権の現状について菅代表は「多くを語る必要はない」とし、スローガンはあるが政策は全くない。特に経済においては無策そのものだと指弾。小泉政権を国民の視点から追い詰め、これを交代させることこそ、民主党の責務だとの考えを示し、「全員一丸となって国民の声に応えるための政権交代をめざして頑張りぬきたい」と宣言した。
菅直人新代表が各党挨拶回り
民主党の菅直人新代表は13日午後、鳩山由紀夫前代表、岡田克也新幹事長、野田佳彦新国対委員長とともに自民党、公明党、共産党、社民党、保守党、無所属の会、自由党、衆議院議長、同副議長に就任の挨拶に回った。自民党は小泉首相、山崎幹事長ら役員が応対した。《民主党ニュース》