平成5047日目

2002/11/02

この日のできごと(何の日)

【北朝鮮による日本人拉致事件】

横田さん夫妻、街頭で署名活動

朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)による拉致事件で、横田めぐみさん=失跡当時(13)=の父滋さん(69)と母早紀江さん(66)は2日午後、近所の有志約40人とともに、JR川崎駅東口前で、被害者の全員救出を求める署名活動を行った。9月の日朝首脳会談後、夫妻の街頭での訴えは初めて。

川崎市川崎区にある夫妻宅の地域の自治会会長古谷和生さん(70)らが「盛り上がった火を絶やさないために何かしたい」と申し入れ、実現した。

午後1時から2時間、夫妻はマイクを手に「5人の帰国は果たせたが、まだ見えないことばかり」と道行く人に訴えた。

署名をする人の行列ができ、2時間で約3800人の署名が集まった。救出を願う象徴の青いリボンも配られたが、用意した700本がすぐになくなった。

滋さんは「1997年に署名を始めた時は、拉致に疑問を持つ人もおり、書いてくれる人は少なかった。今までの中で一番多いのでは」と感慨深げ。早紀江さんは「国民の方々にようやく分かっていただき、本当にありがたいです」と手応えを話した。

川崎市内に住む主婦(60)は「滋さんに『頑張ってください』と声を掛けた。拉致は犯罪。政府は本腰を上げたのが遅過ぎる。しっかりやってほしい」と話していた。《共同通信》

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【石川県・山中温泉】山中座オープン

山中節を保存、継承する山中座と源泉を生かした女性共同浴場が2日、山中町薬師町にオープンし、竣工式が行われた。出席者約200人は温泉街散策の拠点となる両施設の誕生を祝い、観光振興を祈った。

両施設は和風仕上げの鉄筋コンクリート平屋建てで、町が約11億円の事業費で建設を進めていた。山中座は定員180人のホールを備え、山中芸妓連の芸者衆が毎週土、日曜日、祝祭日に山中節や獅子踊りなどの四季の舞を定期上演する。料金は大人700円。

女性共同浴場は老朽化した現施設に代えて新築していた。両施設の内装は山中漆器連合協同組合が担当し、格天井やロビーなどに漆装飾を施した。《北國新聞》

【大分トリニータ】J1昇格決定

J2第41節◇2日◇大宮公園サッカー場ほか=6試合

首位大分が大宮に1−0で勝ち、来季の1部(J1)昇格を決めた。大分は前半26分、山根のゴールで先制し、逃げ切った。勝ち点を88に伸ばし、2位以内が確定。九州からはアビスパ福岡(現在はJ2)以来、2つ目のJ2チームとなる。《共同通信》

【巨人・松井秀喜外野手】「英語の勉強する」

1日に米大リーグ挑戦を表明した巨人の松井秀喜外野手が2日、球団にフリーエージェントの書類を郵送した。週明けにも球団からコミッショナーに提出される。「きょうポストに投かんしました」と申請書の提出を明らかにした松井は、終始リラックスした表情。

夢と語り続けてきた大リーグ入りが現実となるのは時間の問題。英語の勉強について問われ「やらなきゃいけないですね。必要最小限のことは。母親に言って中学1年の教科書を持ってきてもらう」と笑わせた。《共同通信》

2日付の米ニューヨーグ・タイムズ紙は、大リーグ挑戦のためフリーエージェント(FA)宣言した松井秀喜外野手(巨人)の長文記事を掲載、「松井の巨人退団は(スーパースターの)デレク・ジーター遊撃手がヤンキースを離れるようなものだ」と、日本球界における衝撃の大きさを伝えた。

同紙は1日付でも松井の長文記事を載せており、松井への関心の高さを示す。2日付の記事は日本のプロ野球を見続けた大リーグのスカウトの話を基に「松井はイチロー(マリナーズ)とは違うタイプの打者。卓越したバットスピードを持つ、大リーグに初めてやって来る日本のスラッガー」などと説明している。

同紙はまた、イチローが先に、シアトル・タイムズ紙に「何人かのパワーヒッターはすべての投球に反応できないが、松井はできる」と述べていたと紹介。「野茂英雄(ドジャース)は日本人投手が大リーグで成功することを証明し、イチローは日本のポジション選手(野手)でそれを証明した。松井は日本のパワーヒッターの成功を証明することに挑む」と書いている。《共同通信》

【東京六大学野球】

東京六大学野球リーグ最終週第1日は2日、神宮球場で慶大−早大1回戦を行い、早大が4−2で勝って2季連続34度目の優勝を決めた。早大の春秋連覇は1950年以来52年ぶり2度目。15日開幕の明治神宮大会に9年ぶりに出場する。

早大は8勝2敗の勝ち点3。2回戦以降に連敗し、全日程を終えている明大(7勝4敗1分け)立大(7勝5敗)法大(6勝5敗1分け)と勝ち点3で並んでも、勝率で上回る。2位は明大で以下立大、法大、慶大、東大で確定した。

マウンド上で両手を高々と突き上げたエース和田毅の周りに、選手が次々に駆け寄り、歓喜の輪が広がった。

伝統の早慶戦。勝敗は終盤まで分からなかった。2−2のまま迎えた八回、「なんとかつなげれば」と打席に入った武内の勝ち越し2ランが決勝点に。「打てるとは思わなかった」と、1年生は照れくさそうに振り返った。

春のリーグ戦を制した早大を、2季連覇に向けて駆り立てたのは、6月の全日本大学選手権決勝で亜大に喫したサヨナラ負けだった。「あの試合の負けで、みんなが非常に悔しさを持った。リベンジしようと夏の練習に入った」(野村監督)。

その結果「春に比べて打線が成長した」と野村監督が明言するとおり、春はエース和田毅に頼りきりだった打線が、青木宣、鳥谷らを中心に奮起。早大の強さをパワーアップさせた。

今季5勝目を挙げ、胴上げ投手となった和田毅は「チームに助けてもらった優勝」と謙そんしたが、その笑顔の中には充実感があふれていた。《共同通信》

【フィギュア・スケートカナダ】

フィギュアスケートのグランプリシリーズ第2戦、スケートカナダ第3日は2日、ケベックで行われ、男子シングルで本田武史(法大)が初優勝した。主要国際大会では、1999年の四大陸選手権、昨年のNHK杯に続く3度目の優勝。女子シングルでは村主章枝(早大)が2位に入った。

ショートプログラム(SP)で2位につけた本田は、この日の自由演技で初めて2種類の4回転ジャンプに成功して逆転。2位はSPで1位だったエマニュエル・サンデュ(カナダ)だった。SP2位の村主は、コンビネーションジャンプを失敗したものの、持ち味の美しい滑りを披露し、同シリーズ最高の2位となった。優勝は18歳のサーシャ・コーエン(米国)で、グランプリシリーズ初制覇だった。《共同通信》

【民主党・中野寛成幹事長】「首相の失政で税収不足」

民主党の中野寛成幹事長は2日午後、都内での集会で、本年度税収が不足する公算が高まっていることについて「小泉純一郎首相が政策を間違い続けたために景気が悪くなり、国民所得と企業収益が減ったから税収が減った」と述べ、首相の経済失政が原因との見方を強調した。

税収不足となった場合に首相が国債追加発行で補う意向を示唆していることに関して「不足分を借金で穴埋めするなんて、何の言い訳にもならない」と指摘。「30兆円枠」を維持できない場合は内閣総辞職を求める考えをあらためて示した。《共同通信》

【小泉純一郎首相】4分で「読書の秋」

小泉純一郎首相は2日午後、つかの間の「読書の秋」を味わおうと、都内で開かれた「第43回神田古本まつり」に立ち寄り、1000万円の値段が付いた英国の経済学者アダム・スミスの「国富論」の初版本などを手に取った。

首相は、福沢諭吉の著書「学問ノスメ」の再版本を目にすると「これがそうか。よく残っていたね」と感嘆。「天は人の上に人を造らず」の一文を指さし「これはみんな知っているんだよな」と周りに語りかけた。

だが、3日からのカンボジア訪問や、長期化必至の拉致被害者の永住帰国問題が頭を離れないのか、わずか4分間で会場を離れる慌ただしさ。記者団から読書する余裕は、と聞かれ「なかなかないね」と苦笑い。《共同通信》

【公明党】第4回党大会

公明党は2日午前、東京・一ツ橋の日本教育会館で第4回党大会を開き、神崎武法代表の3選を正式に決定した。神崎氏は幹事長に冬柴鉄三氏を指名、浜四津敏子代表代行、北側一雄政調会長らの続投も決めた。

神崎代表はあいさつで、デフレ克服を最優先課題に挙げ、「総合的な対策を講じなければ、日本は沈没する。もはや小手先、小出し、先送りは許されない」と指摘。「今月中には首相が決断し、補正予算編成の指示がなされるものと確信している」と述べ、補正予算編成の決断を迫った。

また、連立政権維持の方針を示した上で、「生活与党」を旗印に党の主体性、公明党らしさを発揮できるよう全力を挙げる考えを表明した。

公明党大会は2日午後、憲法を論ずる「論憲」から環境権やプライバシー権を明記して補強する「加憲」の立場を打ち出した運動方針、統一地方選勝利を訴えた大会宣言などを採択し閉幕した。

冬柴鉄三幹事長は大会終了後の記者会見で、憲法改正の具体的手続きを規定する「憲法改正国民投票法案」について「『加憲』という以上は、必然的にそういうことも射程に入れた議論も許されるのではないか」と述べ、これまでの慎重姿勢を転換し、同法案の国会提出を容認する姿勢を初めて示した。

神崎武法代表は会見で、補正予算案に関して「税収見積もりが明確になった段階で(小泉純一郎首相は)判断するのではないか」と指摘、通常国会冒頭に提出するとの見通しを明らかにした。

午後の党大会質疑では「『加憲』の流れは結果として憲法九条の改正につながるのではないか」(東京都議)との懸念も示されたが、太田昭宏幹事長代行は「平和憲法の象徴である九条は堅持し、憲法の三原則は不変だという姿勢は変わっていない」と理解を求めた。

このほか「連立の中で公明党の存在感をはっきりと示してほしい。遠慮せず堂々と主張すべき」だ」(千葉県議)との指摘に、神崎氏は「小泉首相にも言うべきことはきちんと言っていきたい。政府、与党のかじ取りが誤ることのないように対応したい」と強調した。

小泉首相は2日の公明党大会のあいさつで、同党の支持母体・創価学会の池田大作名誉会長の名前を連発した。過去最の投票率を記録した先の衆参統一補選で、与党候補5勝の原動力となった学会にお礼の意味を込めたリップサービスだったようだ。

首相は9月に環境・開発サミット出席のため訪れたヨハネスブルクで、非政府組織(NGO)の展示会場を視察した際、「創価学会インターナショナル」(SGI)のコーナーに立ち寄ったことを紹介。「強く印象に残った写真があった。暗い空に、こうこうと月が輝き、緑の葉があって。この写真は池田SGI会長が撮影した」と述べると、拍手がわき上がった。さらに帰国後に池田氏の写真集「澄心天籟」を手にしたことも明かした。《共同通信》



11月2日 その日のできごと(何の日)