平成5046日目

2002/11/01

この日のできごと(何の日)

【巨人・松井秀喜外野手】メジャー挑戦を表明

プロ野球、巨人の松井秀喜外野手(28)が1日、フリーエージェント(FA)宣言して大リーグに挑戦することを明らかにした。東京都内のホテルで会見した松井選手は「向こうに行ってプレーしたいという気持ちが最後まで消えなかった」と米球界入りの理由を語り、「ジャイアンツ魂を向こうでも発揮したい」と抱負を述べた。

今後の関心は移籍先に移る。松井選手は「現時点では希望球団はない」と白紙を強調したが、米国内ではヤンキースが獲得に積極的だとする報道がある。FA選手の各球団との接触が可能となる今月13日以降に、米球団との入団交渉がスタートする。

松井選手は4月13日に移籍の自国が認められるFA権を取得。動向が注目されていたが、日本シリーズが終了した翌日の10月31日深夜から1日未明にかけて、巨人の土井誠球団代表、長嶋茂雄前監督、原辰徳監督と個別に会ってかねて希望をもっていた大リーグ行きを伝えた。残留の説得に対し「心苦しかったけど、最後は僕のわがままを聞いていただいた」と苦渋の選択だったことも明らかにした。

松井選手は推定6億1000万円をもらう球界最年俸選手。1993年に星稜高からドラフト1位で巨人に入団。10年間の巨人での通算成績は1268試合に出場し、4572打数、1390安打、332本塁打、889打点、打率3割4厘。

小泉純一郎首相は1日昼、松井選手が米大リーグ移籍の意向を表明したことについて「面白い。日本の強打者、本塁打王が大リーグでどれぐらいホームランを打てるか楽しみだ」と首相官邸で記者団に語った。

日本のプロ野球に与える影響については「日本のプロ野にとってもいいと思う。イチロー選手のように活躍したり。松井選手が抜けた穴はできるが、新しい選手が活躍できる」と指摘した。

福田康夫官房長官も同日午前の記者会見で、「日本の球場から姿を消すのは残念だが、半面、世界のひのき舞台で日本選手の活躍が増えてきた。その点は結構なことだと思う」と述べた。《共同通信》

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【プロ野球】

プロ野球の最優秀選手(MVP)に1日、セ・リーグはフリーエージェント(FA)で大リーグ挑戦を表明した巨人の松井秀喜外野手、パ・リーグは西武のアレックス・カブレラ内野手と、両リーグ優勝球団の主砲がそれぞれ選出された。松井は2年ぶり3度目、カブレラは初受賞。

最優秀新人には、セは12勝9敗の石川雅規投手(ヤクルト)、パはプロ3年目で初勝利を含む9勝(11敗)した日本ハムの正田樹投手が選ばれた。

プロ野球担当記者による投票が同日開票された。本塁打、打点などのタイトルを獲得した松井は、同僚で最多勝の上原浩治投手に706点の大差をつけた。プロ野球記録に並ぶ55本塁打を放ったカブレラは、同僚の松井稼頭央内野手と165点差だった。

セのベストナインは松井のほか、上原、阿部慎之助捕手、清水隆行外野手の4人。松井の三冠王を阻止し、初の首位打者に輝いた中日の福留孝介外野手は初選出。

パは西武から両リーグ最多となる6人。カブレラは初、松井は6年連続6度目。伊東勤捕手は4年ぶり10度目。和田一浩外野手が指名打者では日本人選手として8年ぶりの選出となった。《共同通信》

【エルピーダメモリ】300億円の出資要請へ

日立製作所とNECが折半出資するDRAM(記憶保持動作が必要な随時書き込み読み出しメモリー)専業メーカー、エルピーダメモリが、米インテル、台湾の力晶半導体など有力半導体メーカー3社に大使、総額300億円弱の出資を要請する見通しとなった。関係筋が1日、明らかにした。

DRAM量産のための設備投資資金を確保し、1999年末の創業以来赤字続きの同社を早期に黒字化させるのが狙い。今後詰めの交渉に入り、年明けにも資本提携を結びたい考え。

また、同日付で社長に就任した坂本幸雄氏は都内で会見し、「遅くとも2004年には株式公開し、日本と米国で上場したい」と表明。外資の資本参加と株式上場が実現すれば、資金面で国産メモリー復活の体制が整いそうだ。《共同通信》

【東京都千代田区】路上喫煙19人に罰則

全国初の罰則付き路上禁煙条例を施行した東京都千代田区は1日、禁煙地区でたばこを吸った違反者に対し過料2000円の適用を始めた。同区によると、午後5時までに19人に過料を適用、うち4人はその場で現金で支払った。

このほかに、違反しても「条例を知らなかった」などと答えた43人に注意や指導をした。

禁煙指定地区はJRの神田駅や秋葉原駅周辺など8カ所。

罰則適用初日はトラブルを警戒、指導員6人のチームにそれぞれ管理職1人を加えた。巡回を始めた午前8時すぎから相次いで違反者を確認し、過料の納付書を渡した。中には無視して立ち去る人もいた。

運用の際には、違反者に指導員証を見せた上で、説明、「禁煙地区を知っていたかどうか尋ねる」などの対応を徹底。偽指導員を防止するため、過料の徴収は振り込みを原則にしている。《共同通信》

【この日の民主党】

「来年の選挙に向け挙党体制の強化図る」中野幹事長

民主党の中野寛成幹事長は1日の定例記者会見で、衆参統一補選の結果について改めて言及し、「低投票率が民主党にとってマイナスに作用したとの指摘があるが、それは結果論であって、私どもの責任の免罪符にはならない」との考えを示した。

中野幹事長は今回の選挙での低投票率について、「政治全体への国民の不信感や怒りの表われであり、本来なら野党はそれを受け止め、自身の力にするべきものであるにもかかわらず、そうできなかった結果だ」と分析し、「その責任を十分に感じる」と発言。今後は統一自治体選挙や春の補欠選挙、さらに総選挙での勝利に向け、より一層の候補者発掘と、確定している候補者へのてこ入れなど、挙党体制を強化することで責任を果たしていくとした。

また、30日に政府が発表した総合デフレ対策が、銀行業界と自民党からの竹中金融・経済財政担当相に対する強い圧力を反映したものになったことについて、「政官業の癒着によって政策が歪められている典型だ」と厳しく批判。銀行経営者の責任を不問に付す形に修正した内容は断じて許されないとし、「経営責任は徹底的にとらせるべきであり、同時に景気をここまで落ち込ませた政府の責任も同様だ」とした。

さらに、セーフティネットや中小企業への金融支援策についても、国民の不安を解消するには程遠いと批判し、「民主党が金融再生ファイナルプランで示したように、大企業と中小企業を明確に区別し、中小企業に自立再建の機会を与える配慮が必要である」と指摘した。

日朝交渉方針のあいまいさを厳しく批判

衆議院外務委員会での1日の質疑で、民主党の伊藤英成、金子善次郎、中川正春の各議員が質問に立ち、日朝国交正常化交渉への政府の取り組みの問題点について質した。

始めに質問に立った伊藤議員は、日本に帰国中の5名の拉致被害者を一旦北朝鮮に戻さないのは「約束違反だ」と北朝鮮から非難されていることについて、「拉致被害者を2週間程度で戻すという約束があったのか。どのようなやりとりが両国の政府間にあったのか」と質した。

川口外相は、5名の帰国に向けた北朝鮮側との打ち合わせで「1~2週間」との確認があったものの、帰国後、家族を含めて自由な意思決定ができる環境をつくるために家族全員の帰国が不可欠だと判断した、と経過を説明、「5名が帰国した当時とは事情が変わってきた」と述べた。これに対して伊藤議員は、「原則をしっかり持って交渉してもらわなければ困る」と苦言を呈した。

また伊藤議員は、国交正常化交渉の次回の本会議開催を受け入れる条件は何か、と質問。川口外相は「先方の対応状況とこちらの展開で決まってくる」などとし、「5名の帰国問題が解決しなければ次回はやらないと言っていたではないか」という伊藤議員の追及に対しても、「解決しないと交渉しないとは言っていない」とするなど、交渉方針のあいまいさを自己暴露した。

さらに伊藤議員は、9月17日の日朝首脳会談の前に首相が北朝鮮のウラン濃縮計画に関する情報を米国から受けていたことをめぐって質問。日朝平壌宣言に「双方は、核問題の包括的な解決のため、関連するすべての国際的合意を遵守することを確認した」という文言があるが、北朝鮮は今も遵守しているという認識か、と質した。川口外相は、「署名することによって遵守させる、ということ」などとごまかし、「首脳会談では核開発情報の真偽を金正日氏に問い質したのか」という追及にも「(1994年に米国と北朝鮮が署名した)『合意された枠組み』を遵守するよう求めた」などと答弁。伊藤議員は「ようするに、『国際的合意』に違反していることを知っていて署名したということではないか」と厳しく批判した。

金子議員は、原敕晃さんを拉致したとされる辛光洙(シンガンス)元服役囚の引き渡しと処分について交渉の中で触れたのか、と質問。これに対して、外務省アジア大洋州局の田中局長は「実行犯の具体的な情報を求めている。事実関係の解明を急ぎたい」とし、川口外相は「身柄の引き渡しは求めている」と答えた。

中川議員は質問の冒頭、鈴木勝也・日朝国交正常化交渉担当大使の委員会出席を求めていたにもかかわらず、外務省が「田中局長がいるからいい」などとして拒否したことに抗議し、あらためて鈴木大使の参考人招致を求めた。

続いて中川議員は、日本側の交渉に臨むスタンスをもっとはっきりと北朝鮮側に表明すべきだと指摘。「拉致問題では5名の被害者の家族全員を日本に戻すこと、安全保障問題では核施設の査察を受け入れ、目に見える形で破壊すること、これらの条件が満たされない限り経済支援の交渉には入るべきではない。そうでないと、米国、韓国との足並みも揃わない」と明快に提起した。川口外相は、「米韓は交渉のチャネルの保持を重要視している」などとしたが、中川議員は「もっとはっきり“やれ”と迫るべきだ」と強く求めた。

斎藤淳、米沢隆議員が本会議に初出席

先の統一補選で当選した衆議院山形4区の斎藤淳議員、同九州比例区で繰り上げ当選した米沢隆議員が1日、そろって本会議に初出席した。2議員は、本会議に先立つ民主党代議士会で紹介された。

斎藤議員は「保守の岩盤のような選挙区だが、野党共闘や組合、ボランティアの若者など、皆さんの支援を受け、民主党の良い所を総結集して何とか勝つことができた。次の強敵に挑みたい」、米沢議員は「古賀一成前議員のバッヂを引き継ぐことになった。古賀議員の惜敗は残念の極みだが、近くある総選挙で2人そろって万歳できるよう、頑張ります」とそれぞれ挨拶、同僚議員らの大きな拍手を浴びた。《民主党ニュース》



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