平成5033日目

2002/10/19

この日のできごと(何の日)

【田中耕一さん】富山入り

ノーベル化学賞の受賞が決まった島津製作所の田中耕一さん(43)=京都市右京区=は19日午後、妻裕子さん(37)と受賞決定後、初めて出身地の富山県に戻り、家族らと受賞の喜びを分かちあった。

田中さんは、富山市に到着後、市内のホテルで富山県の中沖豊知事らと面会した。中沖知事が「県内の若い研究者の励みにもなる。おめでとうございます」とお祝いの言葉を述べると、田中さんは「忍耐強く一つのことを続けるという、私の中の富山県人気質が、今回の受賞につながったと思います」と応じた。

知事らとの面談の中で、授賞式でのダンスについて質問を受けると「実際に踊らなくても、写真を撮ればよいとのことで、心配のタネは一つなくなりました」とにこやかに話し、出席者の笑いを誘った。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

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【J1】

Jリーグー部(J1)第2ステージ第9節第1日(19日・埼玉スタジアムほか=6試合)浦和は延長開始直後、エメルソンのVゴールで名古屋を2−1で下し、勝ち点を21として首位を守った。浦和は開幕から1分けを挟み8連勝。東京Vは0−0で広島引分け、勝ち点17。横浜Mに0−2で敗れた鹿島は4敗目となり、優勝争いから後退。清水は三都主の2ゴールで京都に勝った。年間順位最下位の札幌は0−1でG大阪に敗れ8連敗となり、2部降格へ後がないところへ追い込まれた。年間順位14位の神戸はF東京に延長の末、2−3で敗れた。勝ち点17の磐田は、20日に仙台と対戦する。《共同通信》

【地村保志さん、浜本富貴恵さん】「滞在中に婚姻届を」

朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)から福井県小浜市に一時帰国している地村保志さん(47)と浜本富貴恵さん(47)が日本で夫婦として婚姻届を出して戸籍をつくった上で、子供たちについても出生届を北朝鮮から取り寄せ手続きをしたいとの意向を示していることが19日、分かった。

地村さんらは「今後子供たちが帰ってくる上でもプラスになると考えている」としており、一家5人そろっての帰国を念頭に置いているとみられる。

この日、新潟県柏崎市の蓮池薫さん(45)が報道陣に、日本で奥土祐木子さん(46)との婚姻届を出すことを明らかにした。これを受けて小浜市役所が家族を通じて「感想」を求め、地村さん夫婦がコメントを出した。

小浜市によると、地村さん夫婦は「北朝鮮では夫婦ですが、日本では現時点では法律的にはいわば他人で、日本においても法律的に夫婦であることを確認して、身分の保証と安定を図りたい」と婚姻届を出し戸籍をつくる意思を示した。

その上で、北朝鮮にいる大学生の長女(21)と長男(18)、中学生の二男(15)の3人について「出生届を北朝鮮から取り寄せ、自分たちの子供であることを法律的にはっきりさせたい」としている。

一方、蓮池さんは報道陣に対し「日本で婚姻届を出す。子供の名前はまだ決めていないが、奥土祐木子は蓮池祐木子になる」と話した。兄の透さん(47)によると、2、3日中に提出する見通し。婚姻届を出すことは、透さんに勧められ18日ごろに決めたという。

蓮池さんは奥土さんとの間に大学生の長女(20)と長男(17)がいる。一時帰国に際し子供たちを北朝鮮に残してきたことについて、蓮池さんは「朝鮮赤十字会には子供を連れていってもよいと言われたが、自分の判断でやめた」と説明。

「子供たちは、わたしたち夫婦が日本人であることを知らず、ましてや拉致されて来たことを知らない。今は思春期だし、とてもじゃないけど言えない。『旅行』とうそをついた」と述べた。

曽我ひとみさん(43)が高校時代の親友(43)に、拉致された当時の状況について「怖かった」と話したことが19日、分かった。曽我さんが一時帰国後、拉致の経緯について触れたのは初めて。

曽我さんは18日、新潟県相川町(佐渡)のホテルに親友と一緒に宿泊。その際、親友が拉致された状況について「袋に入れられて行ったの?」と尋ねると、曽我さんは「うん、怖かった」と答えたという。親友が「いっぱい、泣いた?」と聞くと「うん、泣いた」とも語った。

一時帰国している5人の拉致被害者のうち、曽我さん、蓮池さん、奥土さんが19日午後、新潟県職員から日本のパスポートを受け取った。これで帰国した全員が日本のパスポートを取得した。《共同通信》

【安倍晋三官房副長官】土井たか子氏、菅直人氏を批判

「いかにも(自分が)昔から取り組んでいたかのように、小泉(純一郎)首相の決断を批判するのは、ちゃんちゃらおかしい。まずは反省するべきだ」。安倍晋三官房副長官は19日、広島市内で開かれたシンポジウムで、北朝鮮による日本人拉致事件をめぐる民主、社民両党議員の過去の対応を厳しく批判した。

特に、原敕晁さん拉致事件に関与したとされる辛光洙元北朝鮮工作員の無罪放免を韓国当局に求めたことがあるとして、土井たか子社民党党首と菅直人民主党前幹事長を「極めて間抜けな議員」と酷評。日朝平壌宣言署名の経緯や北朝鮮の核開発問題をめぐり、臨時国会で攻勢を強めるとみられる野党側をけん制した。

安倍官房副長官は19日、岡山市内で講演し、北朝鮮による日本人拉致事件の被害者5人の永住帰国に関連し「日本で生活をしていく上での基盤づくりは国も地域も協力しながら、保証していかなくてはならない」と述べ、本人や家族の就職や就学などでの幅広い支援が不可欠との認識を示した。

同時に「主権の侵害で連れ去られてしまった、守ることができなかったという責任が私どもにある」と言明。29日に再開する国交正常化交渉で、本人だけではなく家族の帰国も「国の責任」として実現を求めていく考えを強調した。《共同通信》

【小泉純一郎首相】鳥取、福岡で遊説

小泉純一郎首相は19日午後、衆参統一補選応援のため、鳥取、福岡両県を駆け回った。「責任(を取るの)は総選挙」として今回の選挙結果が自らの責任論には結びつかないと強調してきた首相だが、各地で与党候補の伸び悩みが伝えられるだけに「(候補者には)小泉構造改革を支援する先兵となって頑張ってもらいたい」と熱く支持を訴えた。

チャーター機で鳥取入りした首相はJR鳥取駅前に直行。雨の中、聴衆を見下ろすステージで街頭演説。朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)による拉致事件の被害者5人の一時帰国に触れ「これは一時的な帰国で、国交正常化に向けた第一歩が始まろうとしているにすぎない」と日朝国交正常化交渉の意義を重ねて強調した。

演説後、記者団に選挙戦の感触を聞かれた首相は「雨の中、大勢の皆さんに来ていただき、ありがたい。それだけ責任は重い。期待を受け止め、頑張りたい」と「必勝」を誓った。

鳥取にはわずか1時間余りの滞在で、慌ただしく福岡へ転戦、約3時間で2カ所の演説会場を回り、「農業も工業も改革の努力が必要だ」と強調した。

これで7補選の全選挙区を回ったことになるが、演説ではやや声がかすれかけてきたものの、疲れた様子も見せず、身ぶり手ぶりをまじえて聴衆に応えていた。《共同通信》

【米・ケリー国務次官補】訪韓

ケリー米国務次官補(東アジア・太平洋担当)は19日、ソウルを訪れ記者会見し、朝鮮民主主人民共和国(北朝鮮)の核開発について「即時かつ目に見える形で開発計画を放棄することを要求する」と述べた。これに先立ち崔成泓・韓国外交通商相らと会談、北朝鮮の核開発が深刻だとして日米韓の緊密な協調体制を強化し、平和的解決を図ることで一致した。

あくまで北朝鮮に核開発放棄を求め、対話には応じるが取引には応じないとのブッシュ政権の基本姿勢を再確認したものだ。対イラクのように緊張が高まる可能性はないものの、双方の譲歩がない限り本格交渉再開の見通しは不透明で、米国は当面、国際協調体制により核開発放棄への圧力を強める方針。

会見で次官補は、今後の北朝鮮との交渉について「期限は定めていない。国連代表部を通じ、対話の窓口を常に開いている」と強調。北朝鮮の核開発凍結を定めた1994年の米朝枠組み合意について「米大統領はまだ無効かどうかの決定を下していない。各国と協議中」と述べ、北朝鮮の出方を見極める姿勢を示した。《共同通信》

【MLB】

米大リーグのワールドシリーズ(7回戦制)エンゼルス(ア・リーグ)−ジャイアンツ(ナ・リーグ)は19日、アナハイムで開幕。第1戦はジャイアンツが4−3で先勝した。

ジャイアンツの新庄外野手は「9番・指名打者」で日本人選手としてワールドシリーズ初出場。五回の第2打席で中前打を放ち、3打数1安打だった。

史上初のワイルドカード(最高勝率の2位)同士、13年ぶりのカリフォルニア州勢対決となった今シリーズ。ジャイアンツは二回、ボンズ、サンダーズの本塁打で2点を先制し、六回にはスノーの2点本塁打で加点。エンゼルスもグラースの2本塁打などで3点を返したが、及ばなかった。《共同通信》

【この日の民主党】

女性議員らが横浜でキャンペーン行動

衆議院の補欠選挙で最初の週末となった19日午後、神奈川8区の民主党公認女性候補を応援する女性国会議員・地方議員らが横浜市青葉区のたまプラーザ・あざみ野両駅で「女性DAY」と銘打ち、女性の政治参加、男女共同参画社会の実現などを訴えるキャンペーン行動を行った。

この日の弁士は千葉景子参議院副会長、川橋幸子政策審議会副会長、大石尚子衆議院議員、計屋珠江神奈川県議会議員、粕谷葉子川崎市議会議員など。たまプラーザ駅前の街頭演説会には、岡田克也幹事長代理、自由党の中塚一宏政策調査会副会長も応援弁士として駆けつけた。

弁士らが代わる代わるマイクを握るなか、たまプラーザ駅前広場では「あなたの不安は何ですか」というボードを掲げ、道行く市民に街頭アンケート。「生活」を挙げる回答者が最も多かったが、「自分の就職先があるかどうか不安だ」として「雇用」を挙げた女子高校生もいた。《民主党ニュース》



10月19日 その日のできごと(何の日)