平成5006日目
2002/09/22
この日のできごと(何の日)
【日韓首脳会談】
アジア欧州会議(ASEM)第4回首脳会議出席のため、デンマークを訪れている小泉純一郎首相は22日午前、コペンハーゲン市内のホテルで韓国の金大大統領と会談し、日米韓3カ国が連携し、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)を国際社会に関与させていく方針を確認した。首相は「核など安全保障問題がある」として日朝、南北とともに米朝交渉の再開に期待感を示し、大統領も同意した。
首相は日朝国交正常化交渉について「10月中に交渉を再開する考えだ」と予定通りの実施を明言。「日本人拉致事件は解明に努力するが、重要なことは日朝平壌宣言の原則と精神にのっとり、北朝鮮が諸懸案の解決に向けて具体的、誠実な取り組みを見せることだ」として、北朝鮮側の積極的な対応を求めた。
大統領は「訪朝は政治家として勇気ある決定だ。日朝間の懸案で進展がなされたことに敬意を表する。南北関係の改善はもちろん、朝鮮半島と北東アジアの平和と安定に寄与する。今後の国交正常化の進展を期待する」と述べ、日朝国交正常化を支持した。
首相は南北関係について「京義線、東海線、南北間の道路を連結するプロジェクトが具体的進展を見せているのは喜ばしい」と強調、大統領の包容(太陽)政策を引き続き支持していく考えを示した。《共同通信》
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【大相撲秋場所】千秋楽
大相撲秋場所千秋楽(22日・両国国技館)横綱武蔵丸が2場所ぶり12度目の優勝を果たした。2敗同士の両横綱の相星決戦は武蔵丸が貴乃花を寄り切った。7場所連続で全休していた貴乃花の復活優勝はならなかった。大関対決は魁皇が千代大海を押し出し、12勝3敗となった。千代大海は3連敗で10勝5敗。朝青龍は武双山を外掛けで破って白星を2けたに乗せた。武双山は8勝7敗。敢闘賞を受賞した琴光喜は関脇若の里を寄り切って12勝3敗。十両は玉力道がともえ戦の優勝決定戦を制して初優勝した。九州場所は11月10日に福岡国際センターで初日を迎える。《共同通信》
◇
大相撲の元関脇で、東十両11枚目、寺尾(39)=井筒部屋=が秋場所千秋楽の22日、現役を引退、年寄「錣山」襲名が日本相撲協会の持ち回り理事会で承認された。寺尾は今場所5勝8敗2休と負け越し、幕下転落が確実だった。
取組後に両国国技館内で記者会見した寺尾は「寂しさはあるが未練はない。今後は一年寄として少しでも日本相撲協会に恩返ししたい」と語った。今後は井筒部屋で後進の指導にあたる。
先代井筒親方(元関脇鶴ケ嶺)の三男の寺尾は、長男の元十両鶴嶺山、二男の現井筒親方のあとを追って角界入り。1979年名古屋場所で初土俵を踏み、85年春場所で新入幕を果たした。初土俵から97年春場所13日目まで無休で、通算連続出場1359回は史上6位、幕内連続出場1063回は史上4位だった。幕内在位93場所と幕内出場1378回は、いずれも高見山に次ぐ史上2位。通算出場1795回も史上2位だった。《共同通信》
【J1】
Jリーグ1部(J1)第2ステージ第5節最終日(22日・ジュビロ磐田スタジアムほか=2試合)磐田が高原の4得点などゴールラッシュで6−1とF東京に圧勝し、勝ち点12として前節までの首位を守った。高原は今季通算18ゴールで、得点王争いで単独トップに立った。広島は、久保がPKで決めた1点を守り市原を下した。《共同通信》
【ゴルフ】
ANAオープン最終日(22日・札幌GC輪厚=7063ヤード、パー72)首位から出た尾崎将司が69で回り、通算17アンダー、271で2年ぶりのツアー通算94勝目を挙げた。55歳の尾崎将はこの大会7度目の優勝でツアー最年長優勝記録を更新した。賞金は2000万円。
前日まで2位の藤田寛之が13番までに4バーディーを奪い、いったんは首位に立った。しかし尾崎将は16番のバーディーで追いつき、17番の藤田のボギーでリードを奪い、1打差で逃げ切った。
藤田は2位、さらに1打差で66で回った中嶋常幸が3位に入った。アジア大会代表のアマ、宮里優作は谷口徹らと並んで6位。昨年の賞金王、伊澤利光は通算10アンダーで16位に終わった。《共同通信》
◇
マンシングウェア・レディース東海クラシック最終日(22日・三重県涼仙=6400ヤード、パー72)首位と2打差の2位でスタートした藤井かすみが4バーディー、1ボギーの69で逆転し、通算12アンダー、204の大会レコードで今季2度目の優勝を果たした。
藤井はツアー通算3勝目で賞金1080万円を獲得。今季の賞金ランキングも2位に浮上し、生涯獲得賞金が2億円を突破した。
前日トップの小野香子は73とスコアを落とし、2打差の2位。ベテランの安井純子が70で回り、通算9アンダー、207で3位となった。《共同通信》
【サッカー】
サッカーのイタリア1部リーグ(セリエA)のレッジーナは22日、ホームでインテル・ミラノと対戦し1−2で敗れた。レッジーナの中村俊輔はPKでリーグ戦初ゴールを決めたが、本拠地初戦を飾れなかった。
強豪相手に、中村は再三好パスを出し、後半終了間際にPKで同点ゴールを決めた。しかし、ロスタイムにインテルのレコバに勝ち越し点を許し、レッジーナは開幕2連敗となった。
中田英寿が所属するパルマはホームでコモと対戦したが、中田はベンチ入りメンバーから外れた。中田抜きでパルマは2−0で快勝した。パルマのプランデリ監督は21日の会見で「どの選手も同じレベルにある。全員にプレー機会を与えたい」と説明していた。《共同通信》
【日中国交正常化30周年記念式典】
日中国交正常化30周年を記念する式典「友好交流大会」が22日夜、北京の人民大会堂で開かれた。一連の交流事業の中で最大規模。日本人約1万3000人が人民大会堂を埋め尽くし、日中交流の重要性を確認した。
中国側からは江沢民国家主席、胡錦濤国家副主席ら多数の指導者が出席。
江主席はあいさつで、「両国間には不幸な歴史があった」と旧日本軍の中国侵略の歴史に触れ「歴史をかがみとし未来に向かうことが重要」と述べた。
一方で、「われわれが仲良くせず協力しない理由もない」と語り、友好関係強化への意欲を強調した。
式典には日本人一般参加者のほか、橋本龍太郎元首相、扇千景国土交通相ら日本の政治家や友好団体の代表も出席。
橋本元首相は「日中は世界で最も大事な二国間関係の一つであり、一層強固で緊密な関係を構築することが国民の願いだ」と述べた。
これだけ多くの日本人が同時に人民大会堂に入場するのは初めて。1万3000人は大会堂内の宴会庁と大ホールの二手に分かれて30周年の祝賀ムードを盛り上げた。
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音楽を通じて日中の強いきずなを−。日中国交正常化三30周年を記念した日中共催の大型歌謡コンサートが22日夜、北京工人体育場で開かれ、約4万5000人の観衆が両国の人気歌手たちの熱唱に酔いしれた。
日本側から浜崎あゆみさん、酒井法子さん、Gacktさん、谷村新司さんら、中国側からは人気ロックグループの零点楽隊、孫楠さん、香港出身の李玟さん(Coco)らが出演。両国の著名アーティストがこれほど勢ぞろいするのは初めて。《共同通信》
【マリナーズ・イチロー外野手】2年連続通算200安打達成
米大リーグ、マリナーズのイチロー外野手は22日、シアトルのエンゼルス戦で2年連続のシーズン通算200安打を達成した。新人からの連続200安打以上は史上7人目の快挙。《共同通信》
【独・シュレーダー首相】続投決定
ドイツ連邦議会(下院、基本定数598)の総選挙は22日投票、即日開票の結果、シュレーダー首相の与党社会民主党と90年連合・緑の党の左派連立与党が過半数を制し、シュトイバー・バイエルン州首相率いる保守野党連合に勝利、シュレーダー首相の続投が決まった。
左右両陣営の争いは史上まれに見る大接戦となったが、社民党議席の減少を緑の党が補い、小差で政権維持に成功した。シュレーダー首相が政権を死守したことで、オランダ、フランスと続いた。欧州の「右派回帰」の潮流に歯止めがかかった。
シュレーダー首相は、米国が主張する対イラク攻撃に反対を明言して選挙に勝利しており、対米関係の修復が最大の外交課題となる。《共同通信》
【日中首脳会談】
デンマーク訪問中の小泉純一郎首相は22日午後、中国の朱鎔基首相とコペンハーゲン市内で会談し、日本と朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)との国交正常化交渉に関連して「友好国の中国としても国際協調路線を促すことが重要だ」と述べ、協力を要請した。これに対し朱首相は「関係国の対話や南北(朝鮮)の和解に向け努力をしたい」と答えた。
朱首相は「訪朝の成果をお祝いしたい。中国は南北の平和的統一、日朝、米朝対話を支持している。重要な外交行動を称賛する」と高く評価。小泉首相は中国の支持に謝意を示し、日本人拉致事件の解明に取り組むとともに、予定通り10月中に日朝国交正常化交渉を再開する考えを示した。
また、朱首相は昨年の小泉首相の盧溝橋訪問や、今年8月15日の全国戦没者追悼式の式辞などを挙げて「中国の反応は良いものだ」としながらも「同時に歴史問題の重要性も理解してほしい。江沢民国家主席も講話で『歴史を鑑として未来に向かう』という話をされた」と述べ、歴史認識の重要性を強調した。
小泉首相は「日中関係は過去を直視し、現在の問題を解決し、将来の良い関係につなげていきたい」と応じた。《共同通信》