平成4971日目
2003/08/18
この日のできごと(何の日)
【民主党代表選】8人がテレビで火花
9月の民主党代表選に名乗りをあげた8人が18日、テレビ朝日の報道番組にそろって出演、路線問題や世代交代論などをめぐり火花を散らした。
鳩山由紀夫代表は「自民党を飛び出した原点に戻り、自民党政治を終焉させねばならない。同志の思いを一番理解している」と3選出馬の理由を説明。
菅直人幹事長は「鳩山さんは血刀を抜いて切り込むより、後ろにいてどんと座っているタイプ」と述べ、政権交代実現への意欲をアピールした。
中野寛成副代表は「民主党の弱点は一貫性がないことだ。みんな政権に近づいたという印象をもっていない」と「鳩・菅路線」を批判。
横路孝弘前副代表は「(鳩山氏らは)小泉純一郎首相の支持率に驚き、すり寄って行った。ぶれない軸が必要だ」と主張、公正な社会の実現を強調した。
若手は「鳩山氏は(再選時に)政権を取れなければ代表を辞めると言った」(前原誠司幹事長代理)「党内融和を優先し、政策実現を怠ってきた」(野田佳彦衆院議員)などと指摘。松沢成文、河村たかし両衆院議員も鳩山氏の迫力不足や菅氏の調整力不足を挙げ、新リーダーの必要性を訴えた。《共同通信》
【第84回全国高校野球選手権】
第84回全国高校野球選手権大会第11日は18日、甲子園球場で3回戦4試合を行い、明徳義塾(高知)川之江(愛媛)鳴門工(徳島)智弁和歌山(和歌山)が準々決勝に進み、ベスト8が出そろった。四国勢4チームがすべて8強入りしたのは初めて。《共同通信》
【ゴルフ】
NEC軽井沢72トーナメント最終日(18日・長野県軽井沢72=6511ヤード、パー71)首位に2打差の2位で出た福嶋晃子が66をマーク、通算14アンダーの202で、一昨年4月以来の国内ツアー通算15勝目を挙げた。獲得賞金は1080万円。
福嶋は5番までに3バーディー、1ボギーとして首位に立つと、その後も4バーディーを奪ってスコアを伸ばし、2位の高又順(韓国)、前田真希に4打の大差をつけた。2大会連続優勝を目指した不動裕理は前日首位の黄玉珍(台湾)らとともに4位だった。《共同通信》
【日朝赤十字会談】
日本と朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の人道問題を協議する日朝赤十字会談が18日、平壌市内の人民文化宮殿で開かれた。焦点の日本人拉致疑惑について、日本側は1983年に欧州で失踪した有本恵子さんら8件11人の拉致被害者を含む「行方不明者」調査の成果を示すよう強く要求。北朝鮮側は「できるだけのことはやっている」と調査継続を確認しただけにとどまったが、実際の安否調査を担当する人民保安省関係者などとの19日の意見交換には応じた。また87年に北朝鮮で生存が確認された寺越武志さん(52)と面会することも決まった。
人民保安省関係者との面談を受け入れたのは初めてで、国交正常化交渉再開もにらんだ北朝鮮側の前向きな姿勢の表れといえる。
4月の会談で「夏の実現」で合意しながら棚上げされている日本人配偶者の里帰り事業では、北朝鮮側が一時帰国予定者の名簿を提示し、今秋の第4陣の具体化で合意した。
北朝鮮側は人民保安省関係者に加え、19日に平壌市人民委員会幹部との意見交換や朝鮮赤十字会不中央委員会副委員長への表敬訪問も認めた。《共同通信》
【福井県福井市】震度4
18日午前9時1分ごろ、福井県嶺北地方を震源地とする地震があり、石川県内は加賀、小松両市で震度3、山中町などで震度2を記録した。この地震の影響で、北陸と近畿を結ぶ列車が最高で約4時間遅れ、Uターン客ら約2万5000人の足を直撃した。JR金沢駅は、足止めを食らった帰省客らでごった返し、大きな荷物を抱えたまま座り込む家族連れの姿が構内のあちこちで見られた。
金沢地方気象台によると、震源の深さは約10キロ。地震の規模はマグニチュード(M)4.5と推定される。県内では、山中、寺井、押水、美川、高松、根上が震度2、金沢、七尾などが震度1。津波は観測されず、原発への影響もなかった。
福井市で震度4、岐阜県養老町、三重県鳥ケ原村などで震度2、富山、愛知、滋賀県などで震度1を記録した。
県消防防災課のまとめでは、県内で負傷者はなかった。
JR西日本金沢支社によると、安全点検などのため鯖江(福井)−小松駅間で一時運転を見合わせ、特急18本、普通17本の列車が運休した。午前11時24分に運転を再開したが、その後もダイヤが乱れ、特急29本、普通27本に遅れが出た。《共同通信》
【MLB】
米大リーグ、エクスポズの大家投手は18日、モントリオールでのパドレス戦に先発し、11安打されながらも要所を締め、2失点でメジャー初完投。初の2けた勝利となる10勝目(6敗)をマークした。
大家は三回に2安打で1点、七回にも2安打で1点を失ったが、エクスポズ打線が二回に大量5点を奪って、大家を援護した。
マリナーズのイチロー外野手はヤンキース戦で、2打数無安打。2つの敬遠を含む3四球だった。打率は3割4分3厘で、規定打席に再到達のスウィーニー(ロイヤルズ)に1分2厘差の2位。佐々木投手は5−2の九回に登板。3者凡退に退け、31セーブ目(3勝5敗)を挙げた。
ジャイアンツの新庄外野手はマーリンズ戦を前日に続き欠場した。《共同通信》
【イスラエル・パレスチナ情勢】
イスラエルのベンエリエザー国防相とパレスチナ自治政府のヤヒヤ内相は18日夜、テルアビブで会談し、自治政府が過激派のテロを抑止し治安責任を負うことを条件に、イスラエル軍がガザ地区とヨルダン川西岸の自治区ベツレヘムから撤退することで合意した。イスラエル国防省が発表した。
ガザとベツレヘムで合意が履行されれば、イスラエルは他の西岸自治区からも同様の条件で軍を段階的に撤退させる方針で、2000年秋から続く双方の暴力とテロの応酬停止に向けた一歩となる。
だが、パレスチナ側では、イスラム原理主義組織ハマスが依然、自爆テロ継続の姿勢を崩しておらず、自治区からの完全撤退が実現するかどうかは不透明だ。
国防省の声明によると、ガザとベツレヘムでの合意履行を19日に開始するとしているが、即時撤退を意味するのかどうかは不明。AP通信によると、アラファト自治政府議長の側近は、48時間以内の撤退完了で双方が合意したと述べた。
自爆テロへの報復措置として、軍は6月以降、ガザへ侵攻、ヨルダン川西岸の自治区主要都市でも再占領を続けている。
条件付き段階撤退案は、ベンエリエザー国防相が今月5日にヤヒヤ内相に提示。自治政府も7日、原則的に同意していた。《共同通信》