平成4910日目

2002/06/18

この日のできごと(何の日)

【サッカー・W杯】日本、8強進出ならず

サッカーの第17回ワールドカップ(W杯)で18日、日本は決勝トーナメント1回戦でトルコに0−1で敗れ、準々決勝進出を逃した。2度目のW杯出場で目標だった決勝トーナメント進出を果たした日本は、世界のベスト8の壁には阻まれた。しかし予想以上の健闘は日本中を熱狂させ、日本サッカー史に大きな足跡をしるした。

1次リーグH組を2勝1分けの首位で突破した日本は、雨の宮城スタジアムでC組2位のトルコと対戦。前半12分にCKから先制を許した。FW西沢明訓(C大阪)を初めて先発起用した日本は前半の終盤から、波状攻撃でトルコのゴールに迫ったが、1点を返すことができなかった。

前回フランス大会に初出場し、1次リーグ3戦全敗で敗退した日本は今回、トルシエ監督に率いられて躍進した。1次リーグ初戦でベルギーと2−2で引き分けて初勝ち点、ロシアを1−0で下して待望の初勝利を挙げた。続くチュニジア戦では2−0で快勝し、H組首位となり決勝トーナメント進出を果たした。1試合ごとに歴史を刻んだ日本チームの戦いぶりに、日本全体が熱い声援を送った。

髪の毛をぬらした雨が、薄いグレーのスーツにも広がっていた。「冒険は終わった。日本を指揮したこの4年間は幸せだった」フィリップ・トルシエ監督(47)はそこまで言うと声を詰まらせた。就任以来3年9カ月。選手に「闘う姿勢」を求め「赤鬼」とも恐れられた同監督が、人前で見せた初めての姿だった。

18日、宮城スタジアムで行われたワールドカップ(W杯)決勝トーナメント1回戦。日本はトルコに破れ準々決勝進出を逃した。W杯までが契約のトルシエ監督にとっては、これが最後の試合だった。《共同通信》

W杯で初めて決勝トーナメントに進出した韓国(D組1位)は18日、大田でイタリア(G組2位)と対戦し、延長の激戦の末に2−1で勝ち、ベスト8進出を果たした。アジアのチームが決勝トーナメントで勝利したのは初めて。韓国は、第8回イングランド大会(1966年)で1次リーグ終了後に8強入りした朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)のアジア最高成績に並んだ。

韓国は前半、優勝候補のイタリアに先制を許したが、後半2分に薛琦鉉のゴールで1−1で追いついた。延長後半12分に安貞桓がゴールデンゴールを決めて、劇的な逆転で番狂わせを演じた。真っ赤なシャツを着た韓国サポーターで埋まった大田W杯競技場は、勝利の瞬間、地響きのような歓声に沸いた。《共同通信》

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【大阪市中央区】銀行のATMコーナーが爆発

大阪市中央区のあさひ銀行御堂筋出張所のATM(現金自動預け払い機)コーナーで爆発が起き、4人が重軽傷を負った事件で、現場にプラスチック容器の破片が散乱していたことが19日、大阪府警の捜査本部の調べでわかった。床に大量のガソリンがまかれた痕跡があり、府警はプラスチック容器で持ち込まれたガソリンが気化し、爆発的な燃焼が起きる「爆燃現象」が起きたとみて同日午前から殺人未遂容疑で現場検証し、詳しく調べている。

調べによると、爆発はコーナーが閉まる約15分前の18日午後6時45分ごろ発生。炎が入り口のガラスを突き破って噴き出し、破片が30メートル以上離れた所まで飛び散る一方、南隣のOA機器販売店との間の壁にも穴が開いていた。コーナーは壁で囲まれていた。引火性ガスが充満した密室で着火されると爆燃現象が起きることがあり、府警は、何者かが爆発が起きる直前にガソリンを床にまき、着火したとみている。《読売新聞》

【鈴木宗男衆院議員】容疑を全面否認

鈴木宗男衆院議員(54)に対する製材会社「やまりん」からの500万円あっせん収賄容疑の逮捕許諾請求をめぐり、衆院議院運営委員会(鳩山邦夫委員長)は18日、秘密会で森山真弓法相と法務省の古田佑紀刑事局長から逮捕の必要性や容疑事実について説明を受けるとともに、鈴木氏本人から弁明を聴いた。

法務省側が証拠隠滅を理由に挙げたのに対し、鈴木氏は「許諾請求の被疑事実について、そのような事実は存しない。内閣官房副長官の就任祝いとして400万円の政治献金を受領しただけだ」と容疑を全面的に否定するとともに、検察の捜査を批判した。

19日午前、委員会を開き、許諾の可否を議決。同日午後の衆院本会議に許諾請求が緊急上程される。各会派とも賛成する意向で許諾が可決されるのは確実とみられ、東京地検特捜部は逮捕状が発付され次第、鈴木氏の逮捕に踏み切る。

議院の許諾を経て国会議員が逮捕されるのは1997年1月の友部達夫元参院議員以来となる。

秘密会は約2時間にわたって行われ、まず森山法相が許諾請求の理由を説明。続いて古田局長が「証拠隠滅の恐れがあり逮捕したい。証拠書類の保全に問題があり、また関係者の供述を得る上で本人の影響を受けやすい人が多い」などと述べた。

また議員側からの質問に答え、500万円のわいろ性について「政治資金としての処理は一部で、完全にわいろであると客観的証拠がそろっていいる」とした。

鈴木氏は用意した弁明書を読み上げ、この中で「やまりんから不正の請託を受けて、林野庁に働き掛けたという事実は全くない」「就任祝いを受ける際『貧者の一灯』を持参したと言われ、お祝い名目で政治献金をいただいたという思いしかない」と釈明。さらに捜査について「今回は最初に鈴木宗男ありきで、私を犯罪者にする目的の捜査が行われている」と厳しく批判した。

調べによると、鈴木氏は1998年8月4日、やまりんの会長らから、7カ月間の入札参加資格停止処分の終了後に、国有林公売を随意契約で獲得できるよう林野庁への働き掛けを依頼され、現金500万円を受け取った疑いが持たれている。《共同通信》

【エルサレム】自爆テロ

エルサレム南部で18日朝、路線バスの車内で自爆テロがあり、イスラエル放送によると、通学途中のイスラエル人高校生ら19人と犯人1人の計20人が死亡、約50人が負傷した。

多数の高校生らが犠牲になるテロ再発で、イスラエルがさらに態度を硬化させることは確実だ。

イスラエルのシャロン首相は犠牲者の遺体が残る現場を視察し、記者団に「われわれはパレスチナのテロと戦わなければならない」と強調した。首相が自らテロ現場を視察するのは極めて異例で、首相は視察後、国防相や治安当局高官と対応を協議した。

ブッシュ米大統領は近く、パレスチナ暫定国家の樹立を柱とした中東政策の新方針を発表する見通しだが、パレスチナ危機の打開に向けた国際社会の仲介作業の行方にも再び打撃を与えそうだ。

イスラム原理主義組織ハマスが犯行声明を出した。犯人はヨルダン川西岸ナブルス近郊のパレスチナ難民キャンプ出身の男という。《共同通信》

【MLB】

米大リーグ、マリナーズのイチロー外野手は18日、シンシナティで行われたレッズ戦に「1番・右翼」で先発し、4打数1安打2得点だった。打率は3割7分4厘。

マリナーズは長谷川投手が九回に3番手で登板し、1回を無失点だった。試合はマリナーズが8−1で快勝した。

メッツの小宮山投手はツインズ戦で1−4の九回に4番手で登板、1回で本塁打1、二塁打2を含む4安打2失点と打たれたが、勝敗には関係なかった。試合はツインズが6−1で勝った。

ジャイアンツの新庄外野手はデビルレイズ戦に「7番・中堅」で先発し、六回の第3打席で左前打を放った。《共同通信》

【ブラジル】獄中からミサイル注文

ブラジル・リオデジャネイロ州の刑務所に収監されている麻薬組織幹部が持ち込み禁止の携帯電話を使って、携帯型の地対空ミサイルを注文していたことが18日明らかになった。州当局が傍受した外部との携帯電話による会話記録で判明した。

公表された会話記録によれば、「ベイラマル」と呼ばれるこの受刑者は側近を通じて、外国から米国製ミサイル「スティンガー」を取り寄せようしていた。アルカイダとみられるテロ組織からの武器購入を示唆している会話もあった。

注文したミサイルがその後どうなったのか、また、何のために使うつもりだったのかは分かっていない。「ベイラマル」は昨年4月にコロンビアで逮捕され、ブラジルへ引き渡された。コロンビアの極左ゲリラとコカインや武器の取引をしていたとされる。《時事通信》

【この日の民主党】

平沼経産相の「ボツワナ発言」に厳重抗議

民主党は、18日の代議士会で、平沼経済産業相が日本国債の格下げに関連し、「ボツワナの人口の約半数はエイズ患者。そういった国より国債の格付けが下というのは意図的だ」などと発言し、その後、撤回した問題について、党として経産相に抗議することを決めた。

代議士会では、家西悟議員が発言を求め、この問題について「厳重に抗議すべきだ」と提起。これを全体で確認した。

[衆院議運委]鈴木議員の逮捕許諾請求を審査

衆議院議院運営委員会は18日、秘密会を開き、鈴木宗男議員のあっせん収賄容疑による逮捕許諾請求について審査を行った。審査では、森山法相、古田刑事局長から鈴木議員の逮捕容疑などについて説明を聞くとともに、鈴木議員本人からの弁明も聴取した。鈴木議員は容疑を全面否定した。

法務省側は、鈴木議員が98年8月、国有林の違法伐採で行政処分を受けた「やまりん」幹部から、購入予定だった林産物を処分後に再び随意契約で購入できるよう林野庁に不正な口利きを依頼され、見返りに現金500万円のわいろを受け取ったとする被疑事実などを説明した。

法務省と入れ替わりに委員会に出席した鈴木議員は、「私を犯罪者にする目的で捜査が行われている」などと検察の不当性を主張。提出した弁明書に沿って、「やまりん」から受け取った金は400万円で政治献金だった、同社から依頼されたのは林野庁へのお詫びの挨拶の仲介だけ、などと収賄容疑を否定した。

鈴木議員が退出した後、再度法務省側と与野党委員との間で質疑が行われ、被疑事実、捜査経過、逮捕を必要とする事由などをめぐってやりとりがなされた。

同委員会は19日午前、再度委員会を開き、各党が意見を表明した後、全会一致で逮捕を許諾。同日午後の本会議でも許諾が議決され、鈴木議員は同日中に逮捕される見通し。《民主党ニュース》

【山本直純さん】死去

テレビ番組「オーケストラがやって来た」などで親しまれた作曲家、指揮者の山本直純さんが18日午後、急性心不全のため東京都港区の病院で死去した。69歳。東京都出身。

幼少から作曲家の父、直忠氏の音楽教育を受け、東京芸大作曲科に入学。後に指揮科に転じた。在学中からラジオ、テレビ、レコード、映画などの分野で活躍。チョコレートのCMソングで「大きいことはいいことだ」の流行語を生み、ひげの指揮者として親しまれた。

映画「男はつらいよ」の主題歌、大河ドラマ「風と雲と虹と」「武田信玄」などの音楽を作曲。1972年から10年間、テレビ番組「オーケストラがやって来た」にレギュラー出演。クラシック音楽の普及に努力した。《共同通信》



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