平成4911日目

2002/06/19

この日のできごと(何の日)

【東京地検】鈴木宗男議員を逮捕

東京地検特捜部は19日、国有林無断伐採事件の行政処分をめぐり製材会社「やまりん」(北海道帯広市)から林野庁への不正な働き掛けを依頼され、現金500万円のわいろを受け取ったとして、あっせん収賄の疑いで、衆院議員鈴木宗男容疑者(54)=比例北海道ブロック、自民党離党=を逮捕した。

併せて議員宿舎や議員会館事務所、資金管理団体事務所のほか、やまりん本社など計18カ所を家宅捜索した。

4月末の公設秘書逮捕から50日。特捜部は今後、あっせん収賄容疑の立証に全力を挙げるとともに、外務省公電漏えいや国後島のディーゼル発電施設建設など鈴木容疑者をめぐる一連の疑惑の解明を進めるとみられる。

衆院は同日午後の本会議で逮捕許諾を全会一致で議決、許諾請求から3日目の逮捕となった。議院の許諾を得た国会議員の逮捕は、1997年1月の友部達夫参院議員(オレンジ共済事件、詐欺)以来、戦後14分人目。

鈴木容疑者は任意段階での取り調べや議院運営委員会での弁明と同様に「官房副長官就任のお祝いとして、400万円の政治献金を受け取った。不正の請託や林野庁働き掛けの事実はない」と容疑を全面否認しているという。

鈴木容疑者はこの日夕、都内のホテルで東京地検の係官と接触し、地検に同行された。逮捕時間は午後4時34分。

調べによると、鈴木容疑者は官房副長官に就任した直後の98年8月4日、官邸の副長官室で、やまりんの会長(85)や二男の社長(56)らから、無断伐採事件による入札参加資格停止処分(7カ月)の終了後、処分中に得られたはずの国有林公売と同量の随意契約を獲得できるよう林野庁に働き掛けてほしいと不正の請託を受け、謝礼として現金500万円を受け取った疑い。

鈴木容疑者はその場で林野庁幹部に電話を入れたり、その後幹部を官邸に呼びつけたりして「喪(処分)が明けたら、何とかしてやれ」と執拗に要求。幹部らが、処分期間中に対象業者と随意契約を結ぶことを禁じた林野庁長官通達などを根拠に拒否すると「そこを曲げて、何とかならないか」と迫ったとされる。《共同通信》

小泉純一郎首相は19日夜、鈴木宗男衆院議員が逮捕されたことについて「議員として期待されているのはどういうものなのか、日々考えなくてはいけない」と述べ、議員一人ひとりが自戒すべきだとの認識を示した。《共同通信》

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【サッカー日本代表・トルシエ監督】「23人、誇りに思う」

サッカーの第17回ワールドカップ(W杯)でベスト16まで進出し、18日のトルコ戦で敗れた日本代表が19日、日本中に多くの感動を残して解散した。代表監督として最後の記者会見に臨んだトルシエ監督は「今、この23人を選んでよかった、と誇りをもっている」と述べ、期待に応えた選手をねぎらった。《共同通信》

【里見浩太朗さん】5代目「黄門さま」に

TBSは19日、同局系の人気時代劇「水戸黄門」の第31部(10月スタート)から、主役の黄門役に里見浩太朗さん(65)を起用することを明らかにした。7月1日終了の第30部まで主演した石坂浩二さん(61)が、病気療養のため降板するのに伴う措置。通算5代目の「黄門さま」となる。里見さんは、同番組に1971年から88年まで「助さん」役で出演。59年公開の映画で「格さん」役も経験済みで、メーンの3人をすべて演じることになった。《共同通信》

【みずほFG】全役員処分

大規模なシステム障害を起こしたみずほフィナンシャルグループは19日、経営責任を明確にするため持ち株会社みずほホールディングスの最高経営責任者(CEO)、前田晃伸社長ら首脳3人の月額報酬を半年間50%減額するなど、減俸を中心とする全役員117人の処分を発表し、再発防止や信頼回復への対策も示した。前CEO3人とシステム開発担当役員1人は辞任した。

金融庁はこの日、同グループに内部管理体制の強化を求める業務改善命令を発動。3カ月ごとの再発防止策の実行状況の報告を指示し、再発した場合には経営陣の刷新を求めることをみずほ側に伝えた。

みずほの処分は民間企業では過去最大の規模で、システム部門の一般行員の処分も今後、検討する。一連のトラブルは企業のシステム面でのリスク管理に警鐘を鳴らし、みずほは信頼回復に向け重い課題を背負うことになった。《共同通信》

【日中外相会談】

タイ訪問中の川口順子外相は19日午後、フアヒンで中国の唐家璇外相と会談し、瀋陽の亡命者連行事件に関し、事件の再発防止のため日中間の領事条約や協定の締結に向け協議することで合意した。同事件をめぐる問題は事実上決着する見通しとなった。

川口外相は会談で「不可侵権の侵害だという日本の立場に変化はなく、国内に強い意見がある」とあらためて武装警官の日本総領事館への立ち入りなどに同意はなかったと主張した。

唐外相は「総領事館を守る責任感から生じた行動だ。同意は得ている」として、従来通りの姿勢で反論。その上で、再発防止のため両国間で領事条約や協定の締結を協議することを提案、川口外相も同意した。

これにより、同意の存否に関する事実関係の対立から未解決となっていた「国際法上の問題」を含め、両国は同事件を「政治決着」させることなる。

川口外相は会談後、記者団に「相違はあるものの、日中関係の大局を踏まえ、冷静に対応することが重要だ」と強調した。

また会談で川口外相は、瀋陽事件の朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)住民の韓国への出国について「率直に評価したい」と述べる一方、北朝鮮からの脱出者問題については「深刻な問題だ。国際法に基づいて人道的対応を希望する」と要請した。

東シナ海に沈没している北朝鮮船籍とみられる不審船の引き揚げでは、川口外相が「中国の理解が得られたことに感謝したい」と謝意を表明し「作業が順調に進むよう理解と協力をお願いしたい」と述べた。唐外相は「日本にとって機微な問題であることは理解できる」と、日本に配慮したことを強調した。《共同通信》

【アフガニスタン】移行政権が発足

アフガニスタンのカルザイ暫定政権議長(首相)は19日、カブールで開催中の緊急ロヤ・ジルガ(国民大会議)で暫定政権を継ぐ移行政権の閣僚名簿を発表、カルザイ氏は国家元首である大統領就任を宣誓し、9日間にわたった会議は閉幕した。外相、国防相は留任し、内相は民族多数派のパシュトゥーン人から抜てきし、民族間の調整を図った。

カルザイ大統領は、主要閣僚は会議代表によって承認されたと表明。「アフガニスタン・イスラム移行政権」との名称が決まっている新政権は発足した。

カルザイ大統領は就任演説で、引き続きテロとの戦いを続けるとともに民族対立の解消や軍閥の解消、武器回収などを挙げた。さらに、天然資源の保護や関税徴収システムの確立など経済対策も強調した。残る十数人の閣僚については、ラジオ、テレビを通じて発表されるという。

カルザイ大統領は、大統領を補佐する副大統領職を新設、民族が異なる3人の副大統領を任命。国防相に留任したファヒム氏が兼任するほか、イスラム統一党のハリリ党首、暫定政権のアブドル・カディル都市開発相を充てた。《共同通信》

【MLB】

米大リーグ、ドジャースの石井投手は19日、ロサンゼルスでのブルージェイズ戦に先発し、6回2/3を4安打2失点、9奪三振で11勝目(2敗)を挙げた。石井は一回に2点適時打を放つなど投打に活躍。

ジャイアンツの新庄外野手はデビルレイズ戦に「8番・中堅」で出場し、3打数1安打1打点で、打率は2割4分3厘。エクスポズの大家、ロイヤルズの鈴木両投手による史上3度目の日本人先発投手同士の対決は、大家が7回0/3を9安打3失点で勝ち投手(7勝3敗)となり、鈴木は5回を4失点で負け投手(0勝2敗)。

マリナーズのイチロー外野手はレッズ戦に「1番・右翼」で出場し、3打数無安打。連続試合安打は「8」で止まり、打率は3割7分。佐々木投手は2点リードの九回を2安打無得点に抑え、6セーブ目。

レンジャーズの伊良部投手はカブス戦で同点の九回を0点に抑え、十回にチームが3点を勝ち越し、3勝目(6敗)をマークした。《共同通信》

【この日の民主党】

「国会延長すれば解散に追い込む」両院議員総会

民主党は19日午前、国会内で両院議員総会を開き、会期延長への対応と延長国会での闘い方を決めた。

総会では冒頭、菅直人幹事長が「この国会は野党が終始イニシアティブを取り続けた。明朝の与野党幹事長・書記局長会談で、防衛庁リスト問題に対して、与党から何らかのものが示されたら深く掘り下げて対応していく」と20日の幹事長会談で、与党側を追い込む決意を明らかにした。

熊谷弘国対委員長は「防衛庁のリスト問題、健保改正案で2つの暴挙がなされた。誠意ある打開策を与党が示すべき。会期の延長には反対する。延長国会で解散に追い込む。あらゆる努力をして野党共闘をしてきた。ウソをつかない、信義が共闘の前提で、今回野党国対の合意と信義が崩れた。他の野党も誠意をもって進めてもらいたい」と報告した。

鳩山由紀夫代表は「審議拒否をすればドンドン進められてしまう。自民党的体質を国会から一掃することが大事。汚職を一掃した10年前のイタリアに学び一掃しよう」と呼びかけた。

質疑では「納得のいく解決策が示された時点で、決着を図るべき。健保法は採決無効を主張しているのだから、これを認めさせるべき。野党共闘を崩す理由はない」
「厚生労働委員会では大臣質問も残っている。委員会の中身は現場に譲っていただけないか」などの質問が出された。熊谷委員長は「最大限の努力はする。与党がこちらの審議要求を拒否すれば、すべての戦線で不正常な事態になる」と答えた。

最後に羽田孜特別代表が「この政権は国の運営に耐えられない。解散に追い込んでいく」と締めくくった。

[衆院本会議]42日間の会期延長、鈴木議員逮捕許諾を議決

第154回通常国会の会期末となった19日、衆議院本会議が開かれ、42日間(7月31日まで)の会期延長が与党の賛成多数で議決された。また、鈴木宗男議員のあっせん収賄容疑による逮捕許諾請求について、全会一致で承認した。

会期延長の採決に先だって、民主党の手塚仁雄議員が反対討論に立ち、数々の重要法案を場当たり的に提出し、成立させられないから延長を提起するという政府の姿勢を批判。また、会期延長案には内閣改造・党役員人事などをめぐる自民党内の思惑もからんでいることを指摘し、「一回閉会して出直すべきだ」と主張した。

採決では、自由、共産、社民の3党が欠席する中、与党の賛成多数で延長が決まった。

「宗男疑惑解明の回避が会期延長もたらした」鳩山代表

民主党の鳩山由紀夫代表は19日の定例会見で、国会会期の延長、鈴木宗男議員の疑惑解明問題について政府・与党の対応を批判した。

鳩山代表は今国会について、鈴木議員をはじめとする自民党議員の相次ぐ不祥事やスキャンダルによって必要な審議が進まなかったと指摘。にもかかわらず、国会会期の延長が強引に決定されたことについて、「なぜ150日間もあるのに、このような体たらくだったのか。その反省からスタートしなければならない」と政府・与党に猛省を求めた。

また、鈴木宗男議員のあっせん収賄疑惑による逮捕許諾請求が本会議で全会一致で議決され、鈴木議員への辞職勧告決議案の本会議上程についても与野党が合意したことに関連して、鳩山代表は、これまで決議案の上程を頑なに拒否してきた与党の無責任な対応を批判。鈴木議員の疑惑解明に対する与党の消極的な態度が会期延長につながったと指摘した。

「政官業癒着構造打破のため徹底的に闘う」新橋で街頭宣伝

民主党は19日、新橋駅前において街頭演説会を開催し、羽田孜特別代表をはじめ、岩國哲人副代表、川内博史、山村健、近藤昭一各衆議院議員、鈴木寛参議院議員らが、足を止めて聞き入るおよそ200人の聴衆を前に、鈴木宗男議員逮捕問題、政府の経済無策、政官業癒着問題などについて訴えた。

羽田特別代表は、鈴木宗男議員が同日逮捕されたことについて「疑惑の中のほんの一部分でしかない。現在の政治腐敗は長い議員生活の中でもかつて経験したことがない」と問題の深刻さを強調。さらに「この10年間の政治改革は何も実を結ばなかったが、これからもわれわれは真正面から政治と金の問題に取り組み、国民の信頼を取り戻していく」と力強く訴えた。

岩國副代表は、現在の経済不況や景気の落ち込みに対し「自民党政治の間違った政策が引き起こした結果であるが、その自民党はまだ利権に群がろうとしている」と批判し、政官業癒着構造を打破するために徹底的にたたかうことを表明した。

鳩山代表、パキスタン大統領特使と会談

民主党の鳩山由紀夫代表は19日、ナジムッディン・シェイク・パキスタン大統領特使と会談し、現状のインド、パキスタン両国の問題解決について意見交換を行った。シェイク特使が、先に鳩山代表がパキスタン駐日大使を通じて大統領に送った親書への返答を伝えるために民主党本部を訪れたもの。

会談で鳩山代表は、インドとパキスタンの両国民の平和と安全を尊重する観点から戦争行為に反対する意を改めて語り、特に核兵器の次なる被害者を決して生んではいけないことを強調した。ナジムッディン・シェイク特使は「その懸念を理解する」と述べた上で、緊張緩和に向けた提案として、カシミールにおけるインド軍の撤退、首脳会談の実現、カシミールの国際監視の3点を検討していることを伝えた。

また鳩山代表は、テロに対する取締りについても、これまでのパキスタンの措置を評価したうえで一層の強化を要請した。《民主党ニュース》



6月19日 その日のできごと(何の日)