平成4862日目

2002/05/01

この日のできごと(何の日)

【小泉純一郎首相】豪・ハワード首相と会談

東南アジア、大洋州を歴訪中の小泉純一郎首相は1日午前、オーストラリアのキャンベラ市内でハワード首相と会談した。経済分野で両首脳は、将来の両国の自由賞易協定(FTA)を視野に入れた連携繋密化に向け、政府間の次官級協議と、課長級の作業部会の枠組みを新たに設けることで合意した。

5月1日のできごと(何の日)【小泉純一郎首相】豪・ハワード首相と会談
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政治、安全保障、経済各分野での連携強化などを盛り込んだ日本とオーストラリアの「創造的パートナーシップ」構築も確認した。併せて安保話促進のため防衛庁長官のオーストラリア早期訪問の実現で一致。地球温暖化防止のための京都議定書批准問題をめぐり両国の環境相が協議を行うことも決めた。

両首脳は会談後に記者会見し共同新聞発表を行った。小泉首相は会見で、オーストラリアとの関係強化を図る考えを強調した上で、自らの構造改革路線について「改革の速度を速め、経済再生を図りたい」と述べた。ハワード首相は「FTA締結に向け、一歩一歩進めたい」と意欲を示した。

会談では、世界貿易機関(WTO)の新多角的貿易交渉(新ラウンド)を成功させるために両国間で緊密に協力することも確認。小泉首相は京都議定書を早期に批准するようオーストラリアに要請した。《共同通信》

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【小泉純一郎首相】「鈴木宗男氏の責任重い」

公設秘書が逮捕された鈴木宗男衆院議員の進退問題をめぐり、小泉純一郎首相は1日、訪問先のシドニーで同行記者団に「よく状況を考え、自ら進退を判断されると思う。公設秘書の逮捕は本人にとっては大変重いことだ」と強調した。公明党の神崎武法代表も香港で、鈴木氏の責任は極めて重いとして、進退の決断を求めた。首相と神崎氏の発言は事実上、辞職を自ら決断するよう促したと言えそうだ。

こうした動きを受け与党内では1日、鈴木氏の議員辞職は避けられない情勢となってきた。野党が求めている議員辞職勧告決議案の本会議採決を行えば、自民党内の賛否が割れる可能性があることから、与党3党も自発的辞職を促す動きが大勢となり、鈴木氏は厳しい立場に追い詰められた。

一方、野党側は鈴木氏の再証人喚問を大型連休明けの重要法案審議の前提とする動きをみせるなど攻勢を強めた。

神崎氏は記者団に「捜査の結果、鈴木氏の証言内容と明らかに矛盾が出てくれば、再喚問も検討する必要がある」と再喚問の可能性にも言及した。また、与党内では鈴木氏があくまでも辞職を拒んだ場合には辞職勧告決議案の採決もやむを得ないとの声が上がり始めた。

自民党幹部は「状況は(決議案上程を否決した当時と)同じではない。対応は難しい」と述べ、連休明けに与党3党で協議する意向を明らかにした。首相は鈴木氏の秘書の逮捕について「政権への影響が大きい。政治の信頼回復が大変大事だ」と一指摘した。《共同通信》

【東京地裁】野村沙知代氏に猶予判決

プロ野球阪神タイガースの野村克也前監督(66)の妻で、総額5億6000万円余りの所得を隠し約2億1300万円を脱税したとして、法人税法違反と所得税法違反の罪に問われた野村沙知代被告(70)に対する判決で、東京地裁は1日、懲役2年、執行猶予4年、罰金2100万円(求刑懲役2年、罰金2600万円)を言い渡した。《共同通信》

【海上保安庁】不審船の潜水調査開始

海上保安庁は1日、昨年12月の鹿児島県・奄美大島沖の銃撃・沈没事件で東シナ海に沈没した朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の工作船とみられる不審船の潜水調査を始めた。

奄美大島の西北西約390キロの現場には、民間サルベージ会社の船2隻が4月30日深夜に到着。1日朝から4本のいかりを下ろして船を固定し、機器を点検するなど、2日から本格的に行われる作業の準備をした。

2日以降の調査は、水深300メートルまで潜れる特殊な潜水服を着用したダイバーと潜水艇で行う。ダイバーは1回約3時間の作業を、午前と午後の2回行う予定。

第十管区海上保安本部(鹿児島)によると、この数日間は現場海域が大きく荒れる心配はなく、7日まで予定している作業は順調に進む見込み。周辺海域を警備する巡視船には、十管と合同捜査本部を設置する鹿児島県警の捜査員も乗り込み、作業過程を見守る。《共同通信》

【川口順子外相】アフガニスタン・カルザイ議長と会談

アフガニスタン訪問中の川口順子外相は1日午後、アフガン暫定政権のカルザイ議長(首相)と会談した。日本の閣僚のアフガン訪問は初めて。

外相は軍人の武装解除や社会復帰の促進が復興に不可欠との判断から「復員登録庁」の創設を提案。「平和のための登録」を進め、復員兵への職業訓練と雇用あっせんに協力していく考えを表明した。さらにアフガン復興に向け(1)政治プロセス(2)治安改善(3)人づくりなど人道・復興−の3分野を重点に支援する考えを強調。今年6月の緊急ロヤ・ジルガ(国民大会議)成功に向け270万ドルの財政支援、警察への車両提供、地雷除去やテレビ局、学校施設の修復などの「川口プラン」を説明した。

カルザイ氏は、外相の提案を高く評価した上で「特に国内治安を重要視していることに感謝する。教育も重視しており、しっかり支援してほしい」と要請、外相は「教育の専門家を派遣し、しっかり支援したい」と応じた。《共同通信》

【米・ブッシュ大統領】中国・胡錦濤国家副主席と会談

中国の胡錦濤国家副主席は1日午後、ホワイトハウスで、ブッシュ米大統領と初の個別会談を行った。両首脳は反テロ協調や台湾、中国のミサイル技術輸出、人権などの問題について幅広く協議し、二国間関係の強化で一致した。

中国外務省の章啓月副報道局長によると、両首脳は「中米関係は世界の平和と安定に極めて重要」との認識で一致。胡副主席は台湾問題について「一つの中国」政策の支持と米中間の「3つの共同コミュニケ」の順守を求め、大統領は同政策の堅持と台湾の独立不支持を言明した。

胡副主席は中国の次期最高指導者として有力視されており、今後の米中関係を担う両首脳初の「率直な対話」(胡副主席)は、曲折の多い米中関係の安定化に向けた前進といえるが、台湾との関係強化を図る米の姿勢は明確で台湾問題での溝は深く残った。

胡副主席は会談後の講演で、ブッシュ政権が台湾に先進的な武器を輸出し、対台湾関係の実質的格上げを図っていることについて「『一つの中国』政策に合致せず、台湾海峡の平和と安定に寄与しない」と厳しく批判した。《共同通信》

【MLB】

米大リーグ、ドジャースの野茂英雄投手は1日、ロサンゼルスのレッズ戦に先発。8回を4安打、4失点(自責点3)で今季4敗目(2勝)を喫した。

野茂は今季自己最多の10三振を奪いながら、一、四回にソロ本塁打を浴び、六回にも2安打と自らの失策などで失点した。打線の援護もなく、ドジャースは0−4で敗れた。

マリナーズのイチロー外野手はホワイトソックス戦で3打数1安打。打率は3割1分7厘。一回に遊撃内野安打した後、ニゴロ、遊ゴロ、敬遠四球だった。

長谷川投手が七回に2番手で登板し、1回を3安打で今季初の1失点。マリナーズは2−9(八回終了降雨コールドゲーム)で敗れ、今季初の3連敗。

ジャイアンツの新庄外野手はフィリーズ戦で3打数無安打。打率は2割1分3厘。試合はジャイアンツが2−1で勝った。メッツの小宮山投手がダイヤモンドバックス戦の九回に4番手で調整登板。1回を打者3人で無失点に抑えた。《共同通信》



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