平成4808日目

2002/03/08

この日のできごと(何の日)

【中部銀行】破たん申請

過小資本に陥っていた第二地銀の中部銀行(静岡市)は8日、自力再建を断念し、預金保険法に基づく破たん処理を金融庁に申請した。

増資計画が暗礁に乗り上げ、国内銀行の健全性基準である自己資本比率4%を回復する見通しが立たず、資金繰りも急速に悪化。破たんした場合の預金払戻保証額に上限を設けるペイオフが4月に解禁された後は、同行への信用不安が広がるのは避けられず、再建策を軌道に乗せるのは難しいと判断した。

金融庁は中部銀に金融整理管財人を送り、週明け以降も通常通りの営業を継続。今月中旬をめどに破たん金融機関の受け皿となるブリッジバンク「日本承継銀行」に資産や預金を一時譲渡し、預金・負債を確実に全額保護する。ブリッジバンクを利用する初のケースとなる見込み。日銀も8日、同行の資金繰りを支えるため特別融資を始めた。

最終的な事業譲渡先の選定は、静岡県内の地銀・第二地銀の4行が軸になるとみられる。《共同通信》

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【将棋・棋王戦】

将棋の羽生善治棋王(五冠)に佐藤康光九段が挑戦していた第27期「棋王戦」五番勝負の第四局は8日、東京・千駄ケ谷の「将棋会館」で指され、午後6時30分、97手で先手の羽生が勝ち、対戦成績3勝1敗で防衛、12連覇を達成した。

持ち時間各4時間のうち残りは、羽生20分、佐藤1分。羽生は1991年に棋王位を獲得し、95年に5連覇で初の永世棋王の資格を得る。96年2月には、前人未到の七冠を制覇。現在は棋王のほか竜王、王位、王座、王将の五冠を保持。総タイトル獲得数は51。

羽生棋王は先月16日に金沢市で行われた第二局で巻き返しに成功。第三局、第四局の連勝の端緒となった。《北國新聞》

【参院予算委員会】

武部勤農相は8日午後の参院予算委員会で、BSE(狂牛病)問題に関連して「第三者委員会(BSE問題調査検討委員会)は農水省の行政対応についても厳正に評価されるだろうと思う。報告に対して最大限真剣に、真摯に対応したい」と述べ、今月末にも出される調査検討委の報告を受け、自身を含めた関係者の責任を明確にする考えを表明した。

国会混乱の責任を問われ更迭された野上義二前外務事務次官の処遇について、川口順子外相は「任期途中で事務次官を辞めることは非常に重みのあることだ。さらに公務員を免ずることは国家公務員法の規定に照らして適切だとは考えていない」と、辞職を求める考えはないことを強調した。小泉純一郎首相も「次官を辞められたわけで、ご本人は無念だったと思う」と述べ、責任追及は次官辞任で十分との見解を示した。

外務省改革に関連し、小泉首相は「外相に人事刷新を指示している。いずれ事態を見極めた上で、大掛かりな人事刷新がなされると期待している」と言明、鈴木宗男衆院議員をめぐる疑惑に関係した職員の更迭を含め大規模な人事異動を行う方針を示した。

地方自治体の首長の多選を禁止すべきだとの指摘に対し、首相は「今後の議論の展開に待ちたい」としつつも、「一定期間やれば、それ以上、知事や市長に再度立候補できない規定が設けられてもいいと思う」と前向きな考えを示した。白浜一良(公明)、松岡満寿男(国会改革連絡会)、大脇雅子(社民・護憲連合)各氏らへの答弁。《共同通信》

【小泉純一郎首相】FIFAワールドカップトロフィーツアー出発式に出席

3月8日、官邸で、那須JAWOC会長、ボビー・チャールトン・国際サッカー連盟代表、トルシエ日本代表チーム監督などの出席のもと、「FIFAワールドカップトロフィーツアー出発式」が行われた。

3月8日のできごと(何の日)【小泉純一郎首相】FIFAワールドカップトロフィーツアー出発式に出席
https://www.kantei.go.jp/

このツアーは、5月31日に開幕するFIFAワールドカップ大会への関心を高めるため、優勝国に贈られるトロフィーを横浜から順に約1ヶ月をかけて試合開催10都市で公開するもの。

ボビー・チャールトン卿から18金のトロフィーが手渡された小泉首相は「結構重いな」とワールドカップの歴史の重さをかみしめた。また、トルシエ監督からは、KOIZUMIと名前の入ったゲームメーカー(司令塔)がつける背番号10の日本代表ユニフォームを贈られた。首相は「ぜひ試合を見に行きたい」と日本チームの健闘に期待を表明した。《首相官邸》

【東京地検】加藤紘一議員の元秘書を逮捕

新会社設立を名目に建設業者などから集めた資金や公共工事をめぐる口利き料など計約2億7000万円を所得として申告せず約1億円を脱税したとして、東京地検特捜部は8日、所得税法違反の疑いで加藤紘一元自民党幹事長の元秘書(61)を、証拠隠滅の疑いで山形県酒田市の建設会社常務(49)をそれぞれ逮捕した。

併せて加藤氏の資金管理団体で元秘書が会計責任者だった「社会計画研究会」などを家宅捜索した。《共同通信》

自民党の加藤紘一元幹事長は8日夜、都内の加藤派事務所で記者会見し、元秘書が所得税法違反容疑で逮捕されたことに関連して、「公の場の(説明で)一番重要な部分は、国会の場における説明責任だ。国会の決定に従いたい」と強調、証人喚問にも積極的に応じる考えを明らかにした。

小泉純一郎首相は同夜、記者団の質問に「疑惑に対して説明するのは議員として必要だ」と説明責任を果たすよう促した。野党は一斉に加藤氏の証人喚問を求めていることから、与党内にも鈴木宗男氏の証人喚問後には応じざるを得ないとの見方が強まっており、加藤氏喚問の流れは必至の情勢だ。《共同通信》

【MLB】

米大リーグ、ドジャースの石井投手は8日、ベロビーチでブレーブスとのオープン戦に先発で初登板。2回を1安打無失点、4奪三振と好投し、勝利投手となった。

石井は一回、二死後にかつてロッテでプレーしたフランコに左前打されたが、4番のロペスを3球三振。二回にも2三振を奪い、打者7人に対し、球数30、四死球0の内容だった。

マリナーズのイチロー外野手とジャイアンツの新庄外野手が初対戦。イーチローは4打数2安打、新庄は3打数1安打だった。一回、イチローが第1打席で中前打すれば、新生も第1打席で左翼線二塁打を放ち、1番打者として存在感をアピールし合った。

カージナルスの田口外野手はツインズ戦に「7番・中堅」で先発し、3打数2安打。二回一死二塁の第1打席でオープン戦初安打となる中前打を放ち、初打点も記録した。田口はオープン戦17打席(15打数)目での初安打(練習試合を除く)。四回の第2打席で右前打した。《共同通信》

【この日の民主党】

BSE緊急措置法請願署名を示し、法案審議を要請

民主党はじめ野党4党は、「伝染性海綿状脳症対策緊急措置法案」を2月22日に提出して以来、同法案の早期成立に向けた国会請願署名活動を全国で展開してきたが、8日、その成果を中間集約し綿貫民輔衆議院議長に法案審議を要請した。

この日、民主党の羽田孜BSE対策本部長、筒井信隆議員、鮫島宗明議員をはじめ4野党の代表は、そろって衆院議長公邸を訪問。これまでに集まった20数万人分の請願署名の一部を提示するとともに、一刻も早く同法案の実質審議に入るよう要請した。

その後の記者会見で羽田BSE対策本部長は、「風評被害は日々拡大し、生産者、関連業者は深刻な状況におかれている。われわれの呼びかけに対して、こんなにも短時間でたくさんの署名が集まったのは、それを象徴している」とした上で、そうした国民の切実な声を綿貫議長に伝え、同法案の審議を要請したと報告した。

また、羽田BSE対策本部長は「野党のメンツというよりも、暮らしに一日も早く安心を取り戻したいとの一念であることを議長にもお伝えし、協力を求めた」とし、消費者、生産者、関連業者のためにも早期の法案成立をめざしていくとの考えを改めて示した。

「小泉内閣はこれっきりに」菅幹事長が会見

民主党の菅直人幹事長は、8日の定例会見で、自民党の加藤紘一元幹事長事務所の佐藤三郎前代表が脱税容疑で逮捕されたことに触れ、「鈴木宗男議員の問題と同じ構造だ。この自民党の金権政治の構造を変えない限り、根本的な構造改革はできない」と指摘した。

会見で菅幹事長は、佐藤前代表と鈴木議員の問題はどちらも「口利きで金を集め、同僚にばらまいて派閥を維持する」という共通の構造を持っており、これこそ「自民党の金権体質の根本だ」と指摘。さらに、鈴木議員が他議員へ金をばらまいていたことに対して小泉首相が「こまめに面倒を見ていたんだね」などとコメントしたことを取り上げ、「政官業癒着の政治構造を変えない限り根本的な構造改革はできないのに、総理はまったく気付いていない」と小泉内閣の姿勢を批判した。

また11日の鈴木議員の証人喚問について、「喚問で疑惑が晴れない場合は、国会議員として不適格ということになる可能性が大きい」とし、議員辞職勧告決議案を提出する考えを示した。また、鈴木議員の私設秘書のムルアカ氏をめぐる外交官ID不正発給疑惑に関連して、ムルアカ氏本人の参考人招致を求めていく意向も明らかにした。

さらに、GDP速報値段階で3四半期連続のマイナス成長になったことに触れ、「経済はますます落ち込んでいる。総理は“これから、これから”とばかり繰り返しているが、いい加減“これっきり”にしてもらいたい」と述べ、日本経済にとっても、構造改革にとっても、今こそ政権交代が必要になっているという認識を示した。

野党4党が鈴木氏証人喚問で結束確認

野党4党は8日、衆議院予算委員会で11日に行われる鈴木宗男議員証人喚問に向けて、同委員会理事と質問者の合同打ち合わせ会を開いた。

冒頭、民主党の筆頭理事である枝野幸男議員が「今度の証人喚問では、どの党が手柄を立てるかではなく、国会として真実を解明するという立場で野党4党が協力することになった。国民の皆さんに『なるほど』『やっぱり』と感心してもらえるような証人喚問を実現したい」と述べると、各党の理事らも「同じ思いです」と深くうなずいた。

30分ほどの打ち合わせの後、11日に質問に立つ上田清司(民主)、原口一博(民主)、達増拓也(自由)、佐々木憲昭(共産)、辻元清美(社民)の各議員が並んで記者会見、「鈴木氏一個人のスキャンダルではなく、政官業がからむ利権政治の構造を解明したい」「全国民一人一人が力を合わせて日本の政治を変えるような喚問にしたい」などこもごもに決意を述べた。

鳩山代表、加藤事務所元代表の逮捕に「言語道断」

民主党の鳩山由紀夫代表は、8日午前、自民党の加藤紘一元幹事長事務所のA前代表が脱税容疑で逮捕されたことについてコメントし、「言語道断」「加藤議員自身が進んで真実を明らかにすべきだ」と語った。

鳩山代表は、今回の事件について「言語道断。徹底的に真相を究明し、膿を出しきるべきだ」と指摘。加藤議員については、「進んで真実を明らかにすべきだ。政治家としての倫理観に基づいて身を処するべき部分も出てくるだろう」とし、今後、国会でも加藤議員の証人喚問要求を中心に追及していく意向を明らかにした。《民主党ニュース》



3月8日 その日のできごと(何の日)