平成4730日目
2001/12/20
この日のできごと(何の日)
【アニータ・アルバラードさん】会見
青森県住宅供給公社の14億円横領事件で、逮捕された元同公社主幹S容疑者(44)の妻で、チリ・サンティアゴ市に住むアニータ・アルバラードさん(29)が現地時間20日午後(日本時間21日未明)、同市内で記者会見し、同容疑者から約500万ドル(約6億円)の送金を受けたことを認めた上、「横領した金とは知らなかった。自分に責任は一切なく、金を返すつもりはない」などと語った。
現地関係者によると、会見でアルバラードさんはS容疑者と結婚した約4年前から、複数回の送金を受けたことを認めた。金は自宅や病院、レストランの建設費用に使い、自宅購入には約100万ドルを充てたという。
アルバラードさんは「金はすべて使ってしまった。夫が迷惑を掛けたことは大変申し訳なく思うが、自分は何も悪いことはしていない。捜査に協力はするが、(青森県に)金を返すつもりはない」と話した。
アルバラードさんは約6年前に来日。働いていた青森県内の飲食店でS容疑者と知り合った。「夫は『自分は金持ちだ』と言い、使い方も派手だった。送金額は大きかったが、このくらいは持っているのだろうと思った。自分も夫にだまされていた」と訴えた。
S容疑者と結婚した理由については、「愛とお金の両方があったから」と言い、「今は愛しているとは言えない。別れたい」とも話したという。《共同通信》
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【彬子女王殿下】20歳の誕生日
三笠宮寛仁さまの長女、彬子さまは20日、20歳の誕生日を迎えられた。これに先立ち、留学先の英国から一時帰国中の彬子さまは19日、東京・元赤坂の三笠宮寛仁親王邸で記者会見し「まだ成年を迎えるという実感がわいておりません。成年皇族としての行事にこれから参加するということで、責任を強く感じております」と感想を語った。
彬子さまは大正天皇のひ孫。皇室典範で「三世以下の嫡男系嫡出の子孫は、男を王、女を女王とする」と定められており、彬子さまは女王の身分。女王が成人するのは戦後初めて。戦前の先例に倣い、20日に勲二等宝冠章を受ける。23日の天皇誕生日の祝賀行事が、成年皇族としての初公務となる。《共同通信》
【プロ野球・阪神】チーフ打撃コーチに田淵幸一氏
星野仙一新監督を迎えた阪神は20日、阪神OBで野球解説者の田淵幸一氏(55)のチーフ打撃コーチ就任を発表した。田淵新コーチは24年ぶりの阪神復帰で1年契約。背番号88。また日本ハムからフリーエージェント(FA)になっていた片岡篤史内野手(32)も阪神入りを表明した。
星野監督から就任要請を受けていた田淵氏は大阪市内のホテルで野崎正義球団社長と交渉して契約に合意。「星野監督とスクラムを組んで、何とか低迷しているタイガースを再生させたい」と抱負を語った。
11月6日のFA公示以来、阪神移籍と日本ハム残留の間で揺れ動いた片岡はこの日、東京都内のホテルで会見。「(関西出身で阪神入りを)小さいころから夢に思ってきた」と阪神や甲子園球場へのあこがれが選択の決め手になったことを明かした。一方で日本ハムに対し「感謝の気持ちでいっぱい。ファンやチームメイトに申し訳ない」と涙を交えながら話した。《共同通信》
【プロ野球】契約更改
巨人の高橋由伸外野手(26)は20日、契約交渉に臨み、8000万円増の年俸2億円で更改し、史上最速の2億円選手となった。高橋由は来季が5年目で、これまで2億円台到達の最速だったイチロー外野手(オリックス、現マリナーズ)と松井秀喜外野手(巨人)の6年目を更新した。
今季は2年連続で全イニング出場を果たし、打率3割2厘、27本塁打、85打点。シーズン終了後は台湾で行われたワールドカップ(W杯)に日本代表の4番として出場した。「今年は調子の悪い時期もあったけど、最後はある程度の成績を残せた」と笑顔をのぞかせながら話した。(金額は推定)《共同通信》
【東京V・武田修宏選手】現役引退を表明
東京Vの元日本代表FW武田修宏(34)が20日、東京・稲城市のクラブハウスで記者会見し、「ワールドカップ(W杯)に出るという小学校からの夢が途切れた。まだやれる自信はあるが、男のけじめとして決意した」と、涙ながらに引退を正式表明した。 武田は「J1残留を決めた11月24日に1度は発表しようと思ったが、ファンの期待を感じて考え直した」と、悩み抜いた経緯を説明。「カズさん(神戸)はブラジル、ゴン(中山=磐田)は筑波大でプレーした。同じくらいやったと思う」と、同世代のストライカーを例に出し、16年間プロとして国内リーグを支えてきた自負を見せた。
選手生活最大の思い出は「(93年10月28日に)イラクに引き分けてW杯米国大会出場を逃した“ドーハの悲劇”のピッチに立てたこと」と言い、ベストゴールには、90年10月、NKK戦でカズの右クロスを決めたオーバーヘッドを挙げた。 今後は主に解説者として活動するが、「将来は監督としてJリーグに戻ってきたい」と新たな夢を語り、「今は足の骨のヒビでリハビリ中だが、(24日の)天皇杯の準々決勝を勝ってもらって、準決勝と決勝に出たい」と、ラストマッチへの強い意欲を示した。 《読売新聞》
【野茂英雄投手】ドジャース復帰
米大リーグ、ロサンゼルス・ドジャースは20日、今季終了後にボストン・レッドソックスからフリーエージェント(FA)になった野茂英雄投手(33)を獲得したと発表した。ドジャースは野茂が1995年に大リーグに初めて挑んだ際の球団。今回は2年契約で、AP通信によると、年俸総額は1300万ドル(約16億6400万円)。背番号は未定。
ロサンゼルスで記者会見に臨んだ野茂は「またドジャースタジアムで投げられるのがうれしい。ワールドシリーズを目指す」と抱負を述べた。
来季で大リーグ8年目となる野茂は今季終了後に、在籍満6シーズンで、与えられるFA資格を日本選手で初めて取得していた。
野茂はドジャースを振り出しにメッツ、ブルワーズ、タイガースと渡り歩き、今季はレッドソックスで13勝10敗、防御率4.50の成績。自身2度目の無安打無得試合を記録したほか、6年ぶりで奪三振王のタイトルを獲得した。通算成績は216試合で82勝71敗、防御率4.05。《共同通信》
【アルゼンチン・デラルア大統領】辞任
主要閣僚が辞任し最大の政治危機に直面していたアルゼンチンのデラルア大統領は20日夜、上院議長を通じて書簡を公表し「私の決断が社会の平和と国の発展に貢献することを信じている」と述べ、大統領職を辞任した。
巨額の公的債務不履行(デフォルト)の不安に端を発した同国の経済危機は、政権崩壊に発展した。社会不安の高まりを受けた市民の暴動は今も全土に波及、政情は混迷を深めており、金融市場ではデフォルト懸念が現実味を帯びつつある。
憲法に基づき、ラモン・プエルタ上院議長が職務を引き継ぎ、21日午前、国会を招集し上下院議員、州知事の中から暫定大統領を選出。暫定大統領は3カ月以内に新たな大統領選を実施するが、国会は上院議長にデラルア氏の大統領任期が満了する2003年末まで職務を継続させることもできる。
デラルア大統領は21日午後の演説で、任期途中での辞任を否定した上で「国を立て直すために国家統一が必要だ」と述べ、最大野党の正義党に政権参加を要請、連立政権の樹立で危機を乗り切る意向を表明した。しかし、正義党は「野党の役目を果たす」として要請を拒否、この後、大統領は辞任を決意したとみられる。《共同通信》
【国連安保理】アフガニスタンに多国籍部隊
アフガニスタン暫定政権の発足を前に、国連安全保障理事会は20日、英軍を主体に3000−5000人規模となる多国籍部隊の首都カブール派遣を承認する決議案を全会一致で採択した。
第一陣の英海兵隊53人は既にアフガン国内に到着しており、暫定政権が発足する22日までに計200人が首都に展開する予定。多国籍軍の展開でアフガン各派協調の象徴とされる「カブールの中立化」が実現に向け進展する。
決議は英、フランスが共同提案。武力行使を認めた国連憲章第7章に基づき、国際治安支援部隊(ISAF)と呼ばれる多国籍部隊が「任務遂行のため必要なすべての措置」を取ることができると明記した。《共同通信》