平成4688日目

2001/11/08

この日のできごと(何の日)

【宮城・上高森遺跡】「遺跡成立の証拠なし」

旧石器発掘ねつ造問題で、発覚の舞台となった上高森遺跡(宮城県築館町)を再発掘している日本考古学協会などの調査団(団長・佐川正敏東北学院大教授)は8日、「現時点で遺跡として成立する証拠は何一つなく、旧石器遺跡である蓋然性は極めて低い」とする見解を発表した。遺跡自体がねつ造された可能性が極めて高くなった。

同日開いた指導助言委員会(委員長・須藤隆東北大教授)が調査結果を検討。これを受け調査団が見解をまとめた。さらに地層や石器の検証などを進め、来年3月をめどに最終的な報告書を作る。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

情報量が少ない日は随時加筆中です。

引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。

外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)

古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。

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【プロ野球】ゴールデングラブ賞

プロ野球で守備の優れた選手に贈られる三井ゴールデングラブ賞が8日、発表され、日本シリーズで最高殊勲選手(MVP)に輝いた古田敦也捕手(ヤクルト)が3年連続9度目、松井秀喜外野手(巨人)が2年連続2度目の栄誉を手にした。

セ・リーグでは、古田のほかヤクルト勢でペタジーニ一塁手、岩村明憲三塁手、宮本慎也遊撃手も選ばれた。132票の宮本は、全選手中の最多得票だった。高橋由伸外野手(巨人)は新人から4年連続で選出された。新人では赤星憲広外野手(阪神)がただ1人受賞した。

パ・リーグでは西武の松坂大輔投手が、高校からプロ入りした選手で新人から3年連続となり、自らの記録を塗り替えた。井口資仁二塁手(ダイエー)と谷佳知外野手(オリックス)はともに5年目で初受賞。《共同通信》

【政界談話室】

○…自民党の亀井静香政調会長は8日夜、都内で開かれたパーティーで「小泉純一郎首相がしていることは、公約通り経済を悪くしていることだけ。景気は今やつるべ落とし」と、いつにも増して「反小泉節」を披露。「国民は『純ちゃん万歳』だが、後世になって『国民は自ら墓穴を掘った』と指弾される」「私は筋を通す。首相にきつく迫る」と息巻いたが、途中で非主流派のわが身に気付いたのか「ここで演説してもどうにもならん…」「私は首相になれん」と弱気な発言も出て、熱弁も最後は失速気味。《共同通信》

【小泉純一郎首相】自民党・堀内光雄総務会長と会談

小泉純一郎首相は8日、首相官邸で自民党の堀内光雄総務会長と会い、NTTなど特殊会社や石油公団の株式売却、携帯電話の電波利用の有料化といった手法で約10兆7000億円の財源を生み出す堀内氏の提案を本格的に検討するよう財務省に指示する考えを表明した。

堀内氏は数年間の時限立法として「財源確保特別措置法」を提言している。《共同通信》

【小泉純一郎首相】バラードにいやされる

小泉純一郎首相は8日午後、首相官邸で音楽雑誌の企画で音楽評論家の湯川れい子さんと対談、約30分間にわたって音楽談議を楽しんだ。

首相は今年7月の主要国首脳会議(ジェノバ・サミット)でイタリアののベルルスコーニ首相からもらったパガニーニの名曲集など、お気に入りのCD約10枚を持って対談に臨み、「眠れず、頭がさえている時にアダージョやバラードを聴くと自然に眠れる。じーんといやされる」と音楽の効用を強調した。

首相は、演歌で好きな歌に挙げた「宗右衛門町ブルース」を口ずさんでみせるなど終始、ご機嫌。「名曲だから良いとは限らない。(聴く曲は)有名、無名にこだわらない」「最近は(コンサートには)行ってない。警護が大変でね。仕事優先」などと語った。《共同通信》

【韓国・金大中大統領】与党総裁辞任

韓国の金大中大統領は8日、与党、新千年民主党(民主党)の内紛などの責任をとり党総裁職を辞任すると表明した。また朴智元・大統領政策企画首席秘書官や韓光玉代表を除く党最高委員11人全員と事務総長ら主要幹部の辞任を認めた。

国会議員の再・補欠選挙での敗北を契機に起きた党内紛を全面的な人事刷新により打開するのが狙いだが、与党総裁が次期大統領候補が決定する前に辞任するのは初めてで、民主党幹部の全面的な空席により政局は混乱、流動化しそうだ。金大統領は総裁辞任に伴い、韓光玉代表を総裁代行に任命した。また、来年1月に予定されている党大会まで、過渡的な組織として党運営に当たる非常機構を設けるという。

金大統領は辞任表明の中で「再・補欠選挙での敗北や党内の不安定な事態に対し、胸が痛く、申し訳ない」と謝罪した。そして、今後は米中枢同時テロ以降、悪化する国際情勢や経済、日韓共催の2002年ワールドカップ(W杯)サッカーなどに専念すると述べた。《共同通信》

【NHK】紅白司会者発表

NHKは8日、大みそか恒例の第52回紅白歌合戦の司会者を発表した。紅組は有働由美子アナウンサー(32)、白組は阿部渉アナウンサー(34)、総合司会は三宅民夫アナウンサー(49)が務める。3人とも紅白の司会は初めてで、NHKによると、局アナだけで司会を務めるのは1956年以来45年ぶり。

大阪放送局から中継で参加した有働アナウンサーは「なぜ私が選ばれたのか。何かあったら選んだ人が悪い−くらいの気持ちで自然にやりたい」とコメント。阿部アナは「岩手県出身の紅白司会者は高橋圭三さん以来。あらためて紅白の歴史の重さを感じます」と緊張気味に感想を語った。《共同通信》

【大出俊さん】死去

大出俊氏(元郵政相、元社民党衆院議員、大出彰民主党衆院議員の父)8日午後、心不全のため横浜市南区の病院で死去、79歳。横浜市出身。

ロッキード事件の追及などで「国会の止め男」の異名を取り、安全保障・防衛問題の論客として知られた。衆院予算委員会を主舞台に「爆弾質問」を連発、しばしば審議を中断させ「沖縄国会」「リクルート事件」などでは国会論戦の「スター的存在」だった。《共同通信》

【漫画家・横山隆一さん】死去

横山氏は血痰が出たため10月24日に入院、今月1日退院したが、6日、脳梗塞で再入院した。

1932年、若手漫画家らによる新漫画派集団(後の漫画集団)設立に参画、36年から朝日新聞で「江戸っ子健ちゃん」を連載。戦後もこれを引き継ぐ形で、56年から毎日新聞で「フクちゃん」をかき、71年まで5500回を超すロングラン連載となった。

ほかに「デンスケ」「百馬鹿」などでも知られる。その漫画スタイルは故手塚治虫氏ら多くの漫画家に影響を与えた。

94年、漫画家として初の文化功労者に選ばれた。社会戯評で知られる漫画家の横山泰三氏は弟。

晩年は油絵や水墨画を中心にかいて作品展を開き、2000年正月には地元、鎌倉市の鶴岡八幡宮にびょうぶを奉納した。《共同通信》

【この日の民主党】

党調査団がテロの影響深刻な沖縄観光を視察

米国同時多発テロで深刻な影響を受けている沖縄観光の現状を視察するため、民主党の国会議員調査団(団長=岡崎トミ子NC特命担当大臣・沖縄北方担当、8人)が11月7、8の両日、沖縄を訪れた。

米軍基地が集中している沖縄では、文部科学省や各県教委から学校への通達もあり、修学旅行のキャンセルが相次いで、その数は予約件数の約半数までになっている。また、戒厳令下に入ったかのような「風評被害」の影響も大きく、観光と関連産業に甚大な打撃を与えている。

この事態を受け、党沖縄県連の島尻昇代表は、鳩山代表へ、党としてこの問題に取り組むよう要望書を出していた。

調査団は8日朝から嘉手納基地周辺を視察した後、中小企業家同友会、連合沖縄役員らと意見交換。引き続き県庁に稲嶺恵一知事を訪ね、県観光リゾート局、商工労働部、基地対策室の担当者から説明を受けた。

地元では、「政府はまず国民の不安を取り除く努力を」「文科省は通達の影響の大きさを認識すべき」など、特に政府への厳しい注文が相次いだ。岡崎団長も「話を持ち帰り党の政策に生かしたい。基地の整理・縮小も具体的な政策として進めなければならない」と語った。

外務省人事で齋藤勁議員が官僚を追及

民主党の齋藤勁参議院議員は8日の参院外交・防衛委員会で、田中外相と外務省官僚の対立について、「人事をめぐる対立がワイドショーのように報道されている」と懸念を表明、「法律に基づいてきちんと処理すべきだ」と同省に迫った。

齋藤議員は、国家公務員法上、官僚は大臣に従う義務があること、課長の人事権は大臣にあること、田中外相が就任以来人事課長の交代を指示していたことを答弁で確認した上で、「人事権を持つ田中外相が指示しているのに、なぜ指示に従わないのか」と迫った。ところが外務省の小町官房長は、しどろもどろになりながら、「内部で検討しているところなので、申し述べることは差し控えたい」と答弁。さらに具体的な答弁を求めたが、同じような答弁を繰り返したため、齋藤議員は「官房長の答弁は法治国家の答弁ではない。法令を遵守していない。法律のルールの話をしているのに…。これでは審議できない」と気色ばんだ。武見敬三外交防衛委員長も具体的な回答を求めたが、官房長はかたくなに答弁を拒否。委員会審議は数分間中断した。

再開後も小町官房長は「課長人事については通常、事務当局が案を作るが、今回は異なる状況なので検討しているところ」とあいかわらず。齋藤議員は「答弁になっていない」として、「人事権を持つ外相に従わないのなら国家公務員法違反だ」と厳しい口調に。さらに、人事課長人事問題で、外務省の野上事務次官が首相官邸に報告に行ったことについても、「課長の人事で官邸に指示・報告を仰ぐというのはルール違反ではないのか」と追及したが、官房長があいまいな答弁を繰り返すため、審議はまたも中断。

理事の協議後、武見委員長が「この件に関して省内の整理がついた後に、経緯をこの委員会で報告するように求める」としてその場を納めた。齋藤議員は「大変不満足。速やかに国会に明らかにしてほしい」と求めた。

政党によるインターネット募金システムがスタート~Webとiモードで

民主党では、11月8日より、「民主党アフガニスタン難民等支援募金」への窓口として、日本初のインターネット募金システムを活用した募金活動を始めた。時間・場所の制約を受けずに、24時間どこでも募金を行うことができる。

このシステムは株式会社フォンス(東京都渋谷区、田村友二社長)のネット募金システム(e-bokin.org)を採用したもので、現在使用できるカードはVISA、Master Cardの2種類。受付金額は100円~10万円。ホームページに加えて、i-modeでの募金も受け付けている。《民主党ニュース》



11月8日 その日のできごと(何の日)