平成4589日目
2001/08/01
この日のできごと(何の日)
【韓国漁船団】北方四島周辺でサンマ漁
日本が排他的経済水域と主張する北方四島周辺水域でのサンマ漁問題で、ロシアの許可を受けた韓国漁船団26隻は日本時間1日午後6時すぎ、同水域で操業を始めた。韓国の海洋水産省が同日明らかにした。ロシア政府からの許可期限は11月15日までで、漁は10月中旬ごろまで続く見通し。
田中真紀子外相は韓国漁船の操業強行を「極めて遺憾」とする談話を発表。日本政府は2日、韓ロ両政府に正式抗議する。
この問題の解決を条件に、日本が韓国側に与えていた三陸沖でのサンマ漁に対する操業許可は無効になった。歴史教科書問題などで対日感情が悪化する中、日韓関係の亀裂は一段と広がりそうだ。
韓ロ両政府は昨年12月、北方水域などについて韓国漁船26隻にサンマ1万5000トンの漁獲枠を設定することで合意。これに対し日本は撤回を申し入れたが受け入れられず、日韓両国は7月にソウルで非公式協議を重ね、東京で開かれた外交・水産当局による局長級協議でもぎりぎりの交渉を続けたが決裂した。
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小泉純一郎首相は1日夜、北方四島水域で韓国船がサンマ漁を始めたことについて「こういうことは残念だ。領土に絡む難しい問題で、引き続き話し合っていかなければならない」と述べ、解決に向けて韓国との協議を今後も続ける考えを示した。首相官邸で記者の質問に答えた。《共同通信》
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【沖縄県佐敷町】刃物男暴れ1人死亡
1日午後7時ごろ、沖縄県佐敷町の食料品店で、この家に住む無職の男(25)が刃物で父親(66)と母親(50)を刺し、家を飛び出した。男はその後、同町のA子さん(68)の首や腹などを刺したほか、近くのバス停のそばで小学六年B君(11)ら3人を切りつけるなどした。A子さんは約1時間後に搬送先の病院で死亡、ほかの5人も頭や腕などに重軽傷を負った。
駆けつけた与那原署員が、上半身裸で手に包丁を持った男を近くの農道で取り押さえ、銃刀法違反(所持)の現行犯で逮捕した。調べに対し、男はかなり興奮した様子で「悪魔退治のためにやった。なかったことなので信じません」などと供述しているという。
同捜査本部は、男からさらに詳しく事情を聴くとともに、犯行の状況などから刑事責任能力について慎重に捜査している。《共同通信》
【富山県警】事件をもみ消し？
3年前に交通反則切符の名前を詐称したとして、八尾署に1日、逮捕された富山県婦中町の土建業男性容疑者(39)が、数年前の覚せい剤事件で同署に留置中、同県警の指示で釈放され、事件がもみ消されたと告発する投書が同県警本部に届いていたことが明らかになった。同県警監察課は、当時の関係者数人から事情を聴くなど事実関係の調査に乗り出した。
同署の調べでは、男性容疑者は1998(平成10)年7月下旬、富山市内で交通検問を受けた際、知人の名前をかたり、交通反則切符に知人の名前で署名、指印したとして有印私文書偽造、同行使の疑いで逮捕された。
富山県警本部に寄せられた投書などによると、男性容疑者は県警生活保安課と八尾署に7年前、覚せい剤取締法違反の疑いで逮捕されたが、県警捜査二課と生活保安課の指示で送検前の逮捕2日目に釈放されたという。同容疑者から押収された覚せい剤は同署に保管され、尿の鑑定書も残っているとし、「事件のもみ消しは明らか。うその書類を作る公文書偽造など、神奈川県警以上の悪質事件」と告発している。
富山県警監察課は「投書の内容が事実かどうかを調べ、明らかにしたい」としている。《北國新聞》
【二子山親方、花田憲子さん】離婚
大相撲の二子山親方(51)と夫人の花田憲子さん(53)が1日、離婚届を提出した。二子山親方は同日夜「円満解決しました。これから両方ともまだまだ人生はありますので、頑張っていきたいと思います」と話した。、また憲子さんは「自らの意思を尊重し、自らの道を行くことにしました」とのコメントを関係者を通じて出した。《共同通信》
【政界談話室】
○･･･自由党の山岡賢次国対委員長は1日の野党4党国体委員長会談で、参院選で改選議席数を倍増させた健闘を祝福され、喜びの表情を見せた。しかし、伸び悩んだり後退した他の野党の前で満足感に浸るわけにもいかず「複数区はどこも自民党がトップ。(2議席目以下で)争うところは結局(野党の)身内同士の争いになってしまった。だからどうしてもこういう結果になるんだ」と強調。共産党前職の落選についても「残念だったね。いい人材だったのに」と同情し「野党共闘」に気配り。《共同通信》
【小泉純一郎首相】内閣改造を見送り
小泉純一郎首相は1日夜、自民党の青木幹雄参院幹事長と首相官邸で会談し、参院選後の内閣改造は見送ることで一致した。青木氏は会談終了後、記者団に「首相は閣僚を変えないと言っているのだから、首相の方針通りだ」と述べた。会談で青木氏は参院から出している副大臣や政務官の人事については内閣改造と切り離して行いたいとの意向を示し、首相は了承した。《共同通信》
