平成4581日目
2001/07/24
この日のできごと(何の日)
【小泉純一郎首相】米・パウエル国務長官と会談
小泉純一郎首相は24日午前、首相官邸で米国のパウエル国務長官と約50分間会談した。首相は沖縄の女性暴行事件での米兵引き渡しに対する米側の努力に謝意を述べた上で、「日米地位協定の運用改善が効果的でない場合は改定も視野に入れることになる」と、地位協定の改定を求める可能性に言及した。これに対し国務長官は日本国内の改定論議に理解を示しつつも、「今は協定改定の時期ではない」と否定、あくまで運用改善で対応する考えを強調した。
国務長官は「米国はよき客人である義務を有している」と、米兵の綱紀粛正などに努める考えを示した。
また地球温暖化防止のための京都議定書の批准問題では、首相はドイツ・ボンでの気候変動枠組み条約第6回締約国会議(COP6)再開会合で運用規則で合意したことを踏まえ「米国が建設的に参加することをお願いしたい。日本は2002年の発効に努力するが、米国が協力する道を残す姿勢を取っている」と、米国の議定書への復帰を促した。
これに対し国務長官は「今の議定書は米国の利益を満たさない」との立場を堅持しながらも、「最後まで時間をかけて協議するとの首相の役割に感謝している」と、米国としても話し合いは続けるとの姿勢を示した。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
情報量が少ない日は随時加筆中です。
引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。
外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)
古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。
【サッカー・小野伸二選手】フェイエノールト入団会見
サッカーのオランダ1部リーグ、フェイエノールトへ移籍した日本代表MF小野伸二選手が24日夜からロッテルダム郊外のアンバフトで行われたアマチュアチームのASWHとの練習試合に出場した。入団発表からわずか2時間半後にピッチに立つという異例のデビューで、得点こそあげられなかったが、随所に小野選手らしい機敏な動きをみせ、新天地で無難なスタートを切った。《共同通信》
【プロ野球・オールスターゲーム】第3戦
2001年のプロ野球サンヨー・オールスターゲーム第3戦、全パシフィック−全セントラルは24日、初の北海道開催として今年開場した札幌ドームで行われ、全パが8−4で打ち勝ち、2勝1敗として5年ぶりに勝ち越した。通算成績は全パの70勝59敗7分け。最優秀選手には中村(近鉄)が選ばれた。松井(巨人)と中村は、3試合シリーズでは球宴史上初の全3試合連続本塁打を記録した。
全パは一回、2点を先行された直後にカブレラ(西武)のバックスクリーンへの3点本塁打で逆転。三回に松井の本塁打で同点とされた直後には、中村の本塁打で2点を勝ち越した。その後も四回に2点、六回には城島(ダイエー)の本塁打でリードを広げた。ペタジーニ(ヤクルト)は一回に本塁打で第2戦から6打数連続安打の球宴新。《共同通信》
【水泳・世界選手権】第9日
水泳の世界選手権第9日は24日、福岡市のマリンメッセ福岡などで行われ、競泳男子800メートル自由形でイアン・ソープ(オーストラリア)が自己の世界記録を2秒43更新する7分39秒16で優勝し、今大会3個目の金メダルを獲得した。
男子メートル板飛び込み決勝では寺内健(JSS宝塚)が合計712.38点で3位に入った。日本勢がこの種目でメダルを獲得するのは、五輪を通じても初めて。
競泳の男子200メートルバタフライは、16歳のマイケル・フェルプス(米国)が自分の世界記録を0秒34上回る1分54秒58で初優勝した。山本貴司(近大職)は1分55秒84で自己の日本記録を更新したが5位だった。
期待された男子100メートル平泳ぎの北島康介(東京SC)は4位。同200メートル自由形準決勝で細川大輔(ヴァージン)が1分49秒73の日本新を出したが、決勝進出を逃した。《共同通信》
【中国自動車道女子中学生手錠放置事件】
24日午後10時半すぎ、神戸市北区長尾町の中国自動車道下り車線を走行中の男性から「路肩に人が倒れている」と110番があった。兵庫県警高速隊が駆け付けると、手錠を掛けられたはだしの女性が、頭の骨と左足を折って倒れており、病院に運ばれたが、25日午前3時ごろ死亡した。
調べでは、女性は大阪市東淀川区、市立中学一年A子さん(12)。A子さんは家出中で、県警は状況から車で連れ去られ、走行中に突き落とされた疑いが強いとみて、殺人容疑で本格的な捜査を始めた。同日午後、解剖して死因を詳しく調べる。
大阪府警によると、A子さんは23日朝、「友達の家に遊びに行く」と外出した。同日午後9時ごろ、自宅近くの阪急上新庄駅付近で父親が目撃したが、A子さんはそのまま走って逃げ、自宅に戻らなかった。
通報の直前、現場付近で倒れているA子さんの足をトラックがひくところを、別の車の運転手が見ていた。トラックはそのまま走り去ったという。《共同通信》
【日本列島】酷暑
24日、日本列島は全国的な猛暑となり、静岡県・佐久間で40.2度、前橋でも40.0度の観測史上最高気温を記録、東京都心も38.1度と7月では過去最高となった。熱中症とみられる症状で、埼玉、三重、熊本の各県で計3人が死亡、重軽症者は完投を中心に各地に広がり240人を超えた。
24日午後1時20分ごろ、埼玉県小川町の金勝山の遊歩道わきで、林間学校に来ていた埼玉県本庄市の小学校教諭(50)が倒れて死亡しているのを同僚の教諭が見つけた。
午後2時20分ごろには熊本県中央町で合宿中の中学1年の男子生徒(12)が「日本一の石段」と呼ばれる3333段の石段を上り下りしていて倒れ、病院に運ばれた後に死亡。三重県小俣町でも草刈りをしていた女性(93)が死亡した。《共同通信》
【日中外相会談】
ベトナム滞在中の田中真紀子外相は24日午前(日本時間同日午後)、ハノイ市内のホテルで中国の唐家璇外相と約50分間会談した。
唐外相は小泉純一郎首相の靖国神社参拝問題について「参拝すれば中国民衆の強い反応が当然出てくる。国交正常化以来の友好の基盤が崩れることが心配だ」と強い調子で参拝中止を迫った。会談終了後、唐外相は記者団に「(会談で参拝を)やめなさいと言明した」と述べた。
田中外相は会談で「中国側の考えはよく分かった。8月15日まで時間はある。首相に伝える」と述べ、帰国後首相に翻意を促す考えを示唆。同時に、小泉内閣の構造改革の一環として政府開発援助(ODA)全体の削減に取り組んでいることを説明、対中円借款削減の方針を伝えた。《共同通信》
【ASEAN外相会議】
東南アジア諸国連合(ASEAN)外相会議は24日、ハノイで2日目の協議を行い、インドネシアのメガワティ新大統領支持と同国安定への期待を表明するとともに、米中関係安定の重要性などを盛り込んだ共同声明を採択、閉会した。
政権交代の正統性をASEANが承認したことになり、解任を認めないとして大統領宮殿にとどまるワヒド前大統領に対して、潔く身を引くよう求める方が強まりそうだ。
会議の主要議題となったインドネシアについて、声明は「メガワティ氏の大統領選出を歓迎する」と明記。「平和的な政権交代が政治的安定と経済回復につながることを期待する」として、ワヒド氏の支持者らに社会不安を起こさないよう自制を呼び掛けた。また、同国の「領土保全、統一」への支持を再確認した。
地域全体の安全保障では「大国間、特に米中両国の安定した関係が地域の安定に重要」との見解で一致。中国が強く反対している米国のミサイル防衛構想問題を「対話を通じて解決する」よう要請した。《共同通信》
【小泉純一郎首相】靖国参拝を明言
小泉純一郎首相(自民党総裁)は24日夜、党本部で共同通信などのインタビューで、靖国神社参拝について「8月15日に総理大臣である小泉純一郎として参拝する。日本国民、総理大臣として当然のことだ」と述べ、終戦記念日に首相の身分で参拝する考えを明言した。《共同通信》
【明石花火大会歩道橋事故】監視カメラの活用不十分
幼児ら10人が死亡、100人以上が重軽傷を負った兵庫県明石市の花火大会での将棋倒し事故で、主催者の明石市側とともに会場などの警備に当たっていた明石署が、現場のJR朝霧駅・朝霧歩道橋の近くなどに、雑踏状況把握のための監視カメラを事前に設置していながら、モニター監視の専従者を置かず、十分に活用していなかった疑いの強いことが、24日分かった。
事故直前には、現場で警備会社の責任者が歩道橋上への進入制限の実施を提案したが、同署の責任者が保留するなど署側の対応は後手に回っていたことが分かっている。同県警捜査本部はカメラで状況を十分把握していれば、迅速に対応できた可能性もあるとみて、署幹部らから事情を聴くなど経緯を調べている。
調べなどによると、明石署は花火大会2日前の19日、歩道橋から約200メートル離れたホテルの屋上と、JR明石駅近くのビルの屋上の2カ所に、警備用の視カメラを臨時に設置した。
カメラはズーム機能を備え、同署1階の警備本部から遠隔操作、映像も見ることができた。署員らが時折、状況をチェックしていたが、専従の監視担当は置いていなかったという。
明石署によると、歩道橋の状況が写るのは、ホテル屋上のカメラで、橋上の通路部分はプラスチック製の覆いのために見えないが、階段部分の混雑は確認でき、現場に状況を照会したりしていたという。
現地の警備本部には市や警備会社、明石署の関係者が詰めていたが、警備会社の責任者が歩道橋上への進入制限を提案した際、同署の責任者はあいまいな返事をして保留し、結局、実施されなかった。署の責任者は、別件で橋上に向かった私服警察官が十分移動できたことなどから「まだ人は流れている」と判断したとされるが、捜査本部は監視カメラの映像の監視状況や現地への映像情報の伝達状況などを調べる。《共同通信》
【スリランカ】ゲリラが空港と基地襲撃
スリランカからの報道によると、24日未明、迫撃砲などで武装した反政府勢力タミル・イーラム解放の虎(LTTE)のメンバーが、コロンボ近郊にある同国唯一の国際空港、コロンボ国際空港と、隣接する空軍基地を襲撃し、武装メンバー9人と空軍兵士3人が死亡した。
襲撃でスリランカ航空のエアバス機や軍用機計11機が破壊され、同空港は閉鎖された。空港で働く職員ら、民間人の死傷者の有無などは不明。
ゲリラと政府軍の戦闘は同日朝も続いているもよう。空港からは大きな爆発音も聞こえ、ゲリラが爆弾などを爆発させた可能性もある。
LTTEのコロンボでの大規模なテロでは、1999年12月の大統領選挙の際、選挙集会の会場で約30人が死亡、クマラトゥンガ大統領が負傷する自爆テロがあった。《共同通信》