平成4577日目
2001/07/20
この日のできごと(何の日)
【ジェノバ・サミット】開幕
主要国首脳会議(ジェノバ・サミット)が20日昼(日本時間同夜)、イタリア北部ジェノバのドゥカレ宮殿で3日間の日程で始まった。初日は経済分野を中心に討議、先進7カ国(G7)は首脳声明を採択、原則傾向を強める世界経済を再生し同時不況を回避するため協調体制を打ち出した。
ジェノバ市内は、サミットに反対する抗議デモなどで大混乱、1人が死亡した。小泉純一郎首相とブッシュ米大統領にとってサミット初参加となった。
会議で小泉首相は「景気回復を待つことなく、今改革を進めなければならない」と宣言。不良債権の最終処理と企業の過剰債務の解消を柱とした構造改革の断行を再優先課題とし、世界経済回復への責任を果たすことを国際公約した。これに対し首脳声明は(日本の)改革を歓迎」とし、全面支持の姿勢を示した。
また、G7首脳は世界貿易機関(WTO)の次期多角的貿易交渉(新ラウンド)の11月開始で合意。WTO協定の実施義務に対する途上国の懸念に配慮し、現行協定の見直しに取り組む。中国のWTO早期加盟を支持、ロシアの加盟交渉についても「歓迎」と明記。G7として初めて支持を打ち出した。《共同通信》
小泉純一郎首相は20日午前、ジェノバで宿泊している客船内でカナダのクレティエン首相と会談し、地球温暖化防止のための京都議定書問題について、運用規則での妥協を含め、米国も参加できる案をつくり、合意を図る必要があるとの認識で一致した。《共同通信》
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小泉純一郎首相は20日昼(日本時間同日夜)、ジェノバのドゥカレ宮殿で米国のブッシュ大統領と短時間会談した。
大統領が首相の先の訪米について「米国プレスには好意的に受け止められている」と述べたのに対し、首相は「秋の大統領の訪日を楽しみにしている」と述べた。また大統領が「訪日の際には、首相と野球でも見に行きたい」と要望すると、首相は「見に行けると楽しいだろう」と応じた。会談は先進7カ国(G7)の首脳昼食会前に行われた。《共同通信》
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【大相撲名古屋場所】14日目
大相撲名古屋場所14日目(20日・愛知県体育館)横綱武蔵丸が敗れ、大関魁皇が単独トップに立った。魁皇は大関千代大海に右小手投げで逆転勝ちして1敗を守ったが、武蔵丸は関脇栃東に押し出されて2敗目を喫した。千代大海は3敗に後退した。平幕の玉乃島も3敗。栃東は9勝目。魁皇は14日目の武蔵丸戦に勝てば、千秋楽を待たずに2場所ぶり3度目の優勝が決まる。大関武双山は小結若の里を寄り倒して9勝目。若の里も9勝4敗。大関雅山は隆乃若に敗れ、小結朝青龍とともに7敗目。関脇琴光喜は5勝目。《共同通信》
【水泳・第9回世界選手権】
水泳の第9回世界選手権は20日、福岡市のマリンメッセ福岡でシンクロナイズドスイミングのデュエット決勝を行い、シドニー五輪銀メダルの立花美哉(26)、武田美保(24)組(井村シンクロク)が合計98.910点で初優勝した。
競泳、飛び込みを含めて、日本選手が世界選手権で金メダルに輝いたのは史上初。シンクロで日本選手の優勝は、五輪を含めても初めてになる。
予選1位で決勝のフリールーティンに臨んだ立花、武田組は、パントマイムを取り入れたコミカルな演技で観衆を魅了。芸術点で5人の審判のうち、4人が10点満点をつけ、技術点でも2位の若いロシアペアを圧倒した。《共同通信》
【プロ野球・フレッシュオールスター戦】
プロ野球のフレッシュオールスター戦「コナミフレッシュ2001」が20日、東京ドームで行われ、全イースタンが04で全ウエスタンを下し、通算成績を12勝23敗5分けとした。
全イは四回、飯山(日本ハム)の左前適時打などで3点を先制。五回に1点を加え、六回には田中充(湘南)の2点適時打などで3点を奪った。七回にも里崎の2点本塁打などでダメ押しの3点を加えた。
先発し2回に4三振を奪った上野(巨人)ら投手陣は七回まで全ウに得点を許さなかった。全ウの2番手で登板した山本(近鉄)は四回に3失点し負け投手となった。《共同通信》
【MLB】
米大リーグ、レッドソックスの野茂投手は20日、シカゴのホワイトソックス戦で2シーズンぶり5度目の2けた勝利となる10勝目(4敗)を挙げた。
先発した野茂は6回を6安打、2失点。三、六回にソロ本塁打で1ずつを失ったが、走者を出しながらも7奪三振などで粘り強くしのいだ。野茂は4連勝。
マリナーズのイチロー外野手はツインズ戦に「1番・DH」で出場。前日に続き5打数無安打だった。
この日、公式記録訂正で安打数(6月8日分)が1減ったため、打率は3割2分5厘の5位に下がった。首位は3割5分6厘のアロマー(インディアンス)。
メッツの新庄外野手はフィリーズ戦に「7番・中堅」で先発したが、3打数無安打だった。打率は2割6分9厘。《共同通信》
【この日の民主党】
鳩山代表、江ノ島海岸で遊説
民主党の鳩山由紀夫代表は夏休み初日と海の日が重なった7月20日、神奈川県藤沢市の江ノ島海岸に電車で訪れ、神奈川選挙区のS候補と比例代表の候補と一緒に海水浴場を歩き、ビーチパラソルの間を縫って海水浴客ひとり一人と握手して回った。
この日の鳩山代表のファッションは、赤いチェックのシャツに短パン姿。思わぬ鳩山代表の登場に、水着姿の若者たちが大勢群がり、記念撮影をする光景も見られた。鳩山代表もかき氷を食べて暑さをしのぎながら、若者たちとの交流を楽しんだ。
この後、鳩山代表らは藤沢駅へ。北口で通行中の人々と握手をして支持を訴えた後、南口ロータリーで比例代表候補で教育問題の専門家のK・Mさん、同じく環境ジャーナリストK・Sさんらと街頭演説。ロータリーを囲む歩道橋の上から、大勢の聴衆が炎天下の中立ち止まって、代表らの演説を聴いた。
7・20女性デーTOKYOキャラバン=女性たちが街を歩きアピール
海の日の20日、民主党の女性たちが<7・20女性デーTOKYOキャラバン>と銘打って大集結。東京・巣鴨のとげぬき地蔵から出発し、銀座、渋谷、原宿へと移動しながら、街頭演説会を行いつつ、街を歩き、じかに民主党の主張を訴えた。
参加したのは、民主党の鳩山代表夫人の幸さん、菅幹事長夫人の伸子さん、参議院選比例候補で、税のプロとしてアピールしているK候補、石毛えい子衆議院議員、円より子参議院議員、そして6月の都議選で当選した馬場裕子、河西のぶみ、樋口裕子の3女性都議会議員ら。
まず、銀座の歩行者天国では、東京選挙区から立候補しているSさんを応援する勝手連のオレンジ色ののぼりとともに行進。銀座4丁目の「和光」前交差点に向かってスポット演説をしながら、支持を訴えた。
S候補は、「立候補の第一の理由は、額に汗して働いた人の思いが報われる社会にしたいから。私は日本再建の青写真をもっている。それは、公共事業費を削減し、その財源を人づくりにあてること。21世紀に問われるのは人づくり。コンクリートのものづくりに費やしてきた自民党政治は終わらせよう。本当の改革を行うのはわれわれ民主党です」と訴えた。
K候補も「利権に群がる一部の人や、いらない公共事業のためにみなさんが納めた税金がムダ使いされるようなことがあってはならない。サラリーマンのための税制を確立するため、税のプロとして、きっちりと関わっていきたい」と話した。
鳩山幸さんは「小泉内閣になって、何かいいことがありましたか?」と開口一番聴衆に投げかけ、「いいことは全くない。京都議定書の問題などではアメリカにはNO!といえず、靖国神社公式参拝・教科書問題などで、アジア諸国には大変な波紋を呼び起こしてしまっている」と指摘。一国のリーダーにふさわしいとは到底思えない行動だと、問題提起した。「東京選挙区でもS候補が若い力で、古い体質を打破するために頑張っている。そして民主党は、働いた人が報われる社会をつくるため、一丸となって邁進していこうと思っている」とアピールした。
また、菅伸子さんは「確かに小泉さんの人気はすごい。しかし、その小泉旋風に対して、わが民主党は頭を低くし、地に足をつけて戦おうと思っています」と切り出した。そして、「小泉内閣が唱える改革が行われれば自民党は立ち行かなくなり、改革が進まなかった場合は民主党が代わって改革を担わなくてはならない」と主張。「いずれの事態になっても、野党第一党としての役割をまっとうするために、民主党は地に足をつけて進んでいく」と力強く訴えた。両夫人とも代表、幹事長顔負けの切れ味のいい口調で聴衆をしっかりと引きつけた。
「小泉・真紀子コンビでも自民党の腐敗改革はできない」菅幹事長が外国特派員協会で会見
民主党の菅幹事長は20日、東京の日本外国特派員協会で記者会見し、「小泉改革の矛盾」を厳しく指摘するとともに、首相の靖国神社公式参拝の問題点などについて、ていねいな説明を行った。
菅幹事長はまず、小泉政権が発足して今日で86日目になるが「3ヶ月が経って小泉政権の矛盾が明らかになり、バケの皮がはがれつつある」という基本的な認識を示した。
その理由として①小泉改革が何一つ具体的進展を見せていない②「改革には痛みが伴う」というが、痛みに耐えたあとどういう日本になるかという姿、社会イメージがない③新たな外務省の不祥事が明らかになるなど、調査が進んでいない、とし、結論的には自民党で一番変人と言われた小泉さんが首相に、最もパワフルと言われた田中真紀子さんが外相になっても自民党の歴代政権が積み上げた腐敗の改革はできないことが明白になった、と述べた。
また、小泉内閣は外交でしっかりしたスタンスを持たず、大きく揺らいでいると批判。その例として、国会で批准を決議しているにも関わらずアメリカとの関係を重視している温暖化防止の京都議定書、当初は疑問を投げかけながら180度転換したミサイル防衛構想をあげた。
アメリカのブッシュ政権の政治姿勢についても言及。当初はゴアでもブッシュでもそう変わらないと言われていたが実は大きく違う、ブッシュ大統領は「一国による覇権主義、覇権をとろうとしているように見える」との見解を示した。
続いて首相の靖国神社公式参拝問題について、「日本の歴史で多くの戦いがあったが、負けた側の責任者が切腹して責任を負い、他の部下を救うというのが日本における責任のとりかただった。しかし、太平洋戦争については戦前の政府の責任を問うことをしないで、唯一東京裁判の結論を受け入れるという形になっている」との考えを示した。 そして靖国参拝は「結果的にしろ戦争責任者の名誉回復を認める意味を持つ」が、小泉首相はその意味そのものを理解していない、ことを指摘した。
引き続き行われた質疑応答で、菅幹事長は、有権者に対して訴えていることとして、①自民党をベースにした政権では本当の改革はできないということ、②小泉改革にはセーフティネットが用意されていない、民主党は生活における安心の確保と経済の構造改革という二つの柱で日本の改革を考えていく、と説明。
また、いわゆる「小泉マジック」については、田中真紀子、石原伸晃、竹中平蔵といった自民党的ではない人達を表面にだして、最も自民党的な候補者は後ろに隠していること。小泉首相は歌舞伎やオペラが好きで、それらから格好良く型を決めてしゃべる「見得」といった手法を見事に使いこなしている。この辺が手品の種ではないか、と指摘。
かってのバブルのような「菅人気」についてはどう思うかとの問いに対しては、「バブルの人気がはじけたことは良かった」と話した。その理由は「(その当時は)政権を担うだけのチームをつくれていなかった。しかし、96、98、2000年の国政選挙を経て180名の国会議員を擁する野党第一党になった。もう一度人気が高まるようなことになったら民主党政権ができる」と答えた。
また、財政改革は可能か?という質問については、「公共事業のある割合を新しい職業訓練や再教育への支援に振り向ける、コンクリートの塊への投資から、人間の能力を高める投資へ振り替えることで可能」と応じた。《民主党ニュース》