平成4554日目
2001/06/27
この日のできごと(何の日)
【大阪地裁】既婚者差別で賠償命令
結婚していることを理由に、未婚の女性社員より低く査定し賃金や昇格で差別するのは違法だとして、住友生命保険(大阪市)の既婚女性社員ら12人が同社に、同期入社の同職種の未婚女性との差額賃金など計約3億2000万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が27日、大阪地裁であった。
松本哲泓裁判長は「既婚、未婚で顕著な格差があった。産休を取るなどしたことを理由に既婚女性を低く評価するのは労働基準法の趣旨に反する」とし、請求の一部を認め、同社に差額賃金と慰謝料計約9090万円を12人に対して支払うよう命じた。
原告側弁護団によると、既婚未婚による女性社員間の待遇差別を違法とした初判断だという。
12人は、旧労働省が実態を見過ごし男女雇用機会均等法に基づく調停を開始しなかったのは違法として、国にも約1000万円の慰謝料を求めたが、同裁判長は「法律に基づく正当な判断だった」として退けた。
判決によると、12人は1953年から63年にかけて入社して事務を担当し、結婚や出産を経験。事あるごとに管理職から「うちの会社は(結婚した女性が)働き続けることは認めていない」などと退職を半ば強要するようなことを言われた。
住友生命は、男女雇用機会均等法が施行された86年に「総合職」「一般職」のコース別管理制度を導入し、12人は一一般職に振り分けられた。しかし、原告とほぼ同年代の一般職の未婚の女性社員の多くが役職についたのに、12人は一番下の役職にも昇格できず、賃金も低く抑えられた。
松本裁判長は「同社では女性職員の結婚や出産時の退職推奨が数多く行われていた」と指摘した上で「会社の指示とまでは認められないが、既婚女性の勤続を歓迎しない方針は管理職の姿勢となっていた」と判断した。
12人のうち7人は96年から今年にかけて既に退職している。
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【福井県警】衝突事故で京福電鉄を捜索
勝山市鹿谷町保田の京福電鉄越前本線で、普通電車と急行電車が正面衝突し、乗客乗員25人が重軽傷を負った事故で、県警と勝山署の合同捜査本部は27日、業務上過失致傷の疑いで、福井市の同電鉄福井本社や福井鉄道部など7カ所を家宅捜索した。衝突した2両を差し押さえたほか、多数の関係書類などを押収。これらを基に今後、安全管理や指導体制に不備がなかったか調べを進める。《福井新聞》
【衆院外務委員会】
田中真紀子外相は27日午後の衆院外務委員会で、ロシアとの北方領土交渉問題について「四島の主権、帰属の問題が根本にある。これを曲げるわけにはいかない」と述べ、森喜朗前首相が提案した歯舞諸島、色丹島の問題と、国後、択捉両島の問題を切り離して協議する方式に慎重な姿勢を示した。
質問に立った自民党の鈴木宗男詞は、3月のイルクーツクでの日ロ首脳会談で、ロシア側が歯舞、色丹の返還を定めた1956年の日ソ共同宣言を文書で確認したことを挙げ「『2プラス2』で考えるべきだ」と前政権の路線を踏襲するよう求めた。
外相は路線踏襲には直接触れず、「四島が日本のものであることが確認されれば、返還の時期、態様、条件は交渉ごとだ」と述べた。
外相はまた、機密費詐欺事件への対応や外交機密費の扱いについて「得心がいかない。正すべきは正す」と、外務省改革や人事を断行する決意を強調。「暮れの予算編成で機密費をしっかり切り込む」と、来年度予算での外交機密費削減を言明した。《共同通信》
【政界談話室】
○・・・石原慎太郎東京都知事は27日、首相官邸で小泉純一郎首相と会談。冒頭、希少動物の宝庫として知られる南米・エクアドルのガラパゴス諸島への都知事の視察旅行が話題に。「政党も絶滅しかねないからな」と、冗談ともつかぬ発言をした小泉首相に対し、都知事は即座に「一回、絶滅した方がいいよ」と応じ、記者団を前にして、息がぷったり合ったところを見せつけた。それぞれがリーダーシップを発揮し、国や都の在り方の「改革」を掲げる二人だけに、政党も「聖域」とせず白紙から見直し?《共同通信》
【民主党・鳩山由紀夫代表】小泉政権との対決姿勢を強化
民主党の鳩山由紀夫代表は27日午後の記者会見で、参院選に向けた同党の基本姿勢について「小泉プラス自民党を抵抗勢力として際立たせ、これに対して私たちが改革勢力としての姿を鮮明に打ち出すことだ」と述べ、小泉政権との対決姿勢を強める考えを強調した。《共同通信》
【小泉純一郎首相】子ども記者がインタビュー
6月27日、小泉首相は官邸で子ども記者8人の訪問を受けた。子ども記者のインタビューでは、小泉首相に対し子どもの頃の遊びのこと、勉強のこと、将来の夢、首相になってからの感想など様々な質問が発せられ、首相はそれぞれの質問に笑顔で応じていた。《首相官邸》
【フィリピン・エストラダ前大統領】罪状認否を拒否
約40億ペソ(約94億円)の不正蓄財に問われ、3つの罪で起訴されたフィリピンのエストラダ前大統領の審理の口火を切る、資産の虚偽申告罪についての罪状認否が27日、マニラ首都圏ケソン市の公務員犯罪特別裁判所で行われた。しかし初出廷した前大統領は罪状認否を拒否。審理は波乱含みのうちに始まった。
罪状認否を求められた前大統領は「弁護人の助言で拒否します」と答弁。弁護人は「起訴事実があいまいで、罪状認否の準備ができていない」と、起訴に全面抗戦する姿勢を見せた。
これに対し裁判長は「(刑事訴訟法に従い)裁判所は前大統領が無罪を主張したものと見なす」と述べて罪状認否を終了、8月2日に予備審理を開き証拠調べをすることを決めた。公判はその後に始まる。《共同通信》
【MLB】
米大リーグ、マリナーズのイチロー外野手は27日、シアトルのアスレチックス戦で5打数1安打。打率は3割5分2厘で、2位アロマー(インディアンス)との差は1厘。
イチローは四回の第3打席で投手強襲安打を放ったが、それ以外は内野ゴロ3本と13試合ぶりの三振だった。試合はアスレチックスが6ー3で勝った。《共同通信》
【トーベ・ヤンソンさん】死去
森の中に住む空想の生きもの「ムーミン」のシリーズの作者として知られるフィンランドの童話・絵本作家トーベ・ヤンソンさんが27日、同国内で死去した。フィンランドの通信社STTが報じた。86歳だった。死因は不明。
1914年、ヘルシンキで彫刻家の父と画家の母の間に生まれた。25歳の時に、「ムーミン」を主人公にした物語を書き始め、45年に「小さなトロールと大きな洪水」を出版、代表作「ムーミン」シリーズの源泉となった。以後「ムーミン谷の11月」(70年)まで多くの作品を残した。
ムーミントロール、ムーミンパパなどが自由に生きる世界をユーモラスに描いたシリーズは、日本語を含む34カ国語に翻訳されている。《共同通信》
【ジャック・レモンさん】死去
「おかしな二人」などで親しまれた米国の名優、ジャック・レモンさんが27日、がんによる合併症のためロサンゼルスの病院で死去した。76歳だった。
1955年に「ミスタア・ロバーツ」でアカデミー賞助演男優賞、73年には「セイヴ・ザ・タイガー」で主演男優賞を授賞した。
マリリン・モンローと共演した「お熱いのがお好き」(59年)でビリー・ワイルダー監督と出会い、続いて代表作「アパートの鍵貸します」(60年)に出演。以降、ワイルダー監督やウォルター・マッソーと組んで「おかしな二人」(68年)「フロント・ページ」(74年)などの喜劇で快演した。《共同通信》
【この日の民主党】
大胆なデザインの「ゆきおちゃん携帯ストラップ」を発売
※注記(2009年)商品の販売は終了いたしました。ご了承ください。
民主党では参院選に向け、鳩山由紀夫代表の親しみやすさとユニークな一面をアピールしようと、「ゆきおちゃん携帯ストラップ」を1万個制作し、27日に記者発表し、28日から1個300円で売り出した。
広報委員会の櫻井充参議院議員・水島広子衆議院議員が中心になって、独自に鳩山代表のイメージを調査。その結果、「宇宙人とよくいわれている」とか「爬虫類っぽい」という声があり、そのイメージを思い切ってデフォルメ。大胆なデザインの“ゆきおちゃん”が、完成した。
デザインを担当したのは、櫻井議員の友人で、宮城文化服装専門学院講師の松本由利さん。広い額とギョロッとした目が特徴。派手な黄緑色のダブルのスーツを着こなし、党首の威厳を漂わせた立ち姿でキメている。
27日の記者会見で鳩山代表は「宇宙人と呼ばれるのはうれしいけれど、爬虫類というのはちょっとね…。でも皆さん愛用してください」と自ら宣伝。
テレビ・新聞各紙でさっそく紹介されたこともあって、党本部には翌朝早くからストラップを求める人が殺到。ひとりで5個購入する主婦や、会社の仲間へのおみやげ用として10個購入するサラリーマンや近所の会社のOLなどが訪れ、1日で200個以上が売れた。
ゆきおちゃん携帯ストラップは1個300円。1万個の限定販売。《民主党ニュース》