平成4552日目

2001/06/25

この日のできごと(何の日)

【北広島・自衛隊機誤射事件】

25日午前10時55分ごろ、北海道恵庭市の島松射爆撃場上空で訓練中のF4戦闘機が20ミリ機関砲の訓練弾188発を誤射。同射爆撃場から約5キロ北にある北広島市富ケ岡の福祉施設の北広島リハビリセンターや隣接する特別養護老人ホームの屋上、周辺に駐車中のバス、乗用車が被弾したほか、近くのサンパーク札幌ゴルフコースでも被弾が確認された。けが人はなかった。

パイロットは防衛庁の調査に対し「安全装置が働いていたのに機関砲が発射された」と説明したことから防衛庁は同日、空自に事故調査委員会を設置、平沢勝栄政務官を千歳基地に派遣するとともに、弾薬やミサイルを搭載した空自機の訓練すべてを中止した。

北広島リハビリセンターで被弾した乗用車はリアガラスが全壊、バスの車庫の屋根も撃ち抜かれた。センターの建物の屋上と駐車場のアスファルト面にも被弾。北海道警はこれまでに13発の弾頭を確認した。当時、センターには利用者や員ら約300人がいた。

空自によると、誤射したF4戦闘機は那覇市の南西航空混成団の所属。他の3機と共同訓練のため、午前10時46分、20ミリ機関砲の訓練弾200発、ロケット弾4発など3種類の武器を装備して千歳基地を離陸した。

誤射機には一尉(32)と二尉(29)の幹部隊員2人が搭乗。射撃場の上空2500メートルを時速約550キロで水平旋回しながらロケット弾を発射する訓練中に、20ミリ機関砲が突然作動し、2秒間に188発が射撃場外の北広島リハビリセンター周辺に撃ち込まれた。

20ミリ機関砲は1分間に6000発発射可能で、通常は(1)武器選択スイッチを作動させる(2)計器盤左側の主電源をオンにする(3)トリガーの穴のピンを抜き、安全装置を解除させる−などの手順を取らなければ発射されない仕組みになっている。

実際にトリガーを引くと、機内の装置に記録されるため、空自はシステムかパイロットの操作方法に何らかの問題があった可能性があるとみて確認を急いでいる。《共同通信》

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【大相撲名古屋場所】番付発表

日本相撲協会は25日、大相撲名古屋場所(7月8−22日・愛知県体育館)の番付を発表し、夏場所で十両優勝した北桜が新入幕を果たした。初土俵から所要86場所での新入幕は史上4位のスロー記録。先場所10敗を喫した金沢市出身の出島は西大関でかど番、同じく11敗と負け越した七尾市出身の栃乃洋は関脇から東前頭3枚目に後退し、金市工出身の玉乃島も西前頭7枚目に下がった。

横綱は先場所と変わらず、在位40場所となった貴乃花が東で武蔵丸が西。大関では、出島とともに綱とりに挑んだ先場所を腰痛で途中休場した魁皇もかど番で、2場所連続2大関がかど番となるのは史上初である。

関脇は東が栃東で、西が再関脇の琴光喜。小結は新小結の先場所、勝ち越して初の三賞(殊勲賞)を獲得した朝青龍が東で、西が若の里。若の里は1場所で三役に返り咲いた。

前頭上位では追風海と貴ノ浪がそれぞれ東西の筆頭に番付を戻し、琴ノ若、肥後ノ海が2枚目。東6枚目の安芸乃島は幕一内在位80場所で、水戸泉を抜いて単独史上6位となった。史上1位は高見山の97場所。《北國新聞》

【東京都世田谷区】セーラー服姿の16歳女性襲われる、後に44歳と判明

25日午後4時40分ごろ、東京都世田谷区桜丘四丁目の路上で、歩いていたセーラー服にルーズソックス姿の女性が後ろから来た若い男に突然髪を引っ張られ、持っていたはさみで髪や右耳上の側頭部を切られ、軽傷を負った。

女性は警視庁世田谷署の調べに対し「私は高校一年の16歳です」と答えたことから、同署も高校生を狙った傷害事件として捜査していたが、その後の身元確認で、近くに住む44歳の無職女性と分かった。

女性は身長約150センチと小柄で、髪を肩まで伸ばすなど「後ろ姿はどう見ても女子高生」(同署幹部)しか見えず、男も見分けがつかずに襲ったとみられる。

女性は身分を示すものを所持しておらず、署員は女性の説明を信用し、女子高生と思っていたという。

男は自転車で逃走し、世田谷署が行方を追っている。男は20歳前後で身長約165センチ。いずれも黒の眼鏡と上着、ジーンズをはいていた。《共同通信》

【田中真紀子外相】「立場わきまえる」

「自分の立場をわきまえ、皆さんにご迷惑を掛けたことを反省しながら進んでいきたい」−。田中真紀子外相は25日の参院決算委員会で、先に鈴木宗男衆院議員の国会質問の時間を制限するよう関係者に働き掛けた問題について、あらためて陳謝した。

一方で外相は、外務省改革で「不正根絶のためにどのような人事が必要か。人事も改革していく」と、同省幹部更迭を示唆する発言。この問題では一歩も譲らない姿勢を強調した。

質問制限については、安倍晋三官房副長官も「越えてはいけない一線がある」と外相を批判。しかし、質問に立った民主党の桜井充氏は「こういう場面がマスコミで報道されれば『頑張ってる田中真紀子さんに何てこと言うんだと言われる」と、ワイドショーが持ち上げる外相を追及する難しさを嘆いた。《共同通信》

【小泉純一郎首相】参院選と都議選は別

自民党は25日、東京都議選の勝利を受けて、参院選の複数区や比例代表の追加公認の検討に入ったが、小泉純一郎首相の人気を背にした楽観ムードから選挙運動が上滑りになることへの警戒感も根強い。

このため同日夕の役員会では小泉首相が「参院選は(都議選)とは別の選挙だ。新たな気持ちで臨みたい」と陣営の緩みを戒め、引き締めを図る方針を確認した。《共同通信》

【小泉純一郎首相】国立墓地の創設検討

小泉純一郎首相は25日夜、靖国神社とは別に戦没者を慰霊する国立墓地を創設する構想について「造るんならいいものを造りたいと思ってね。前からわたしも考えていた。各方面の意見をよく聞いた方がいいと思う」と述べ、積極的に検討する意向を表明した。首相官邸で記者団の質問に答えた。

これに先立ち同日午後の参院決算委員会では、公明党の海野義孝氏が「国民のために貴い生命を犠牲にされた方々に、国民や外国要人らが献花できる国立墓地を設置すべきだ」とただしたのに対し、首相は「貴重なご意見だ。検討したい」と答えた。

戦没者の慰霊のための国立墓地創設については、鳩山由紀夫民主党代表が20日の党首討論で提案したことがある。しかし、首相は千鳥ケ淵戦没者墓苑(東京都千代田区)を外国要人なども献花できるような国立墓地として整備、拡充することについて「慰霊の中心施設は靖国神社と受け止めている遺族も多い」と指摘、慎重な姿勢を示していた。《共同通信》



6月25日 その日のできごと(何の日)