平成4514日目

2001/05/18

この日のできごと(何の日)

【田中真紀子外相】靖国公式参拝「するつもりはない」

小泉内閣の発足後初の衆院外務委員会が18日開かれ、田中真紀子外相が外交政策全般にわたり見解を明らかにした。

外相は靖国神社への公式参拝について「科技庁長官時代も行っていない。日ごろはしょっちゅう参拝をしているが、国務大臣として参拝するつもりはない」と述べ、参拝の意向を表明している小泉純一郎首相とは一線を画し、近隣諸国に配慮して8月15日の公式参拝は行わない考えを明言した。《共同通信》

田中真紀子外相は18日、就任後初の衆院外務委員会の論戦をどうにか乗り切った。ただ答弁は付きっ切りの秘書官に助けられての「公式見解」で安全第一に徹し、持ち前の「真紀子節」は不発。野党議員からは「歯切れが悪い」と不満も漏れた。

外務省はこの日、就任早々に幹部らと「冷戦状態」に陥った外相を徹底的に支えた。外相席の後ろに資料を広げた秘書官が陣取り、さらにその後ろに分厚い資料ファイルを抱えた若手官僚が待機。質問を受けるたびに若手が関連資料を出して秘書官に渡し、秘書官が答弁個所にペンで印を付けて外相に。それを手に外相が答弁に立つ様子が繰り返された。

秘書官との打ち合わせに没頭する外相に、質問に立った野党議員が「聞いていますか」と呼び掛ける場面もしばしば。

ふだんはガラガラの衆院外務委の傍聴席は、テレビカメラや報道陣で満席。午後から質問した民主党の安住淳氏は冒頭「外相をいじめるのかと取材され、閉口している」と「真紀子人気」に困惑気味だった。《共同通信》

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【大相撲夏場所】6日目

大相撲夏場所6日目(18日・両国国技館)大関魁皇は若の里に左下手投げで敗れて3敗目を喫し、今場所後の横綱昇進は絶望的となった。2横綱は安泰。貴乃花は隆乃若を寄り切って全勝を守り、武蔵丸は関脇栃乃洋を突き落として4勝目。栃乃洋は6連敗。その他の大関は、千代大海が土佐ノ海をすくい投げで下して5勝目。武双山は小結琴光喜に寄り切られて3敗となった。雅山は4勝目を挙げ、出島は連敗を3で止めて2勝4敗。関脇栃東は小結朝青龍を寄り倒し、ともに4勝2敗。全勝は貴乃花と平幕の肥後ノ海。1敗で千代大海と平幕の追風海、旭鷲山が続く。《共同通信》

【小泉純一郎首相】「参院選、派閥なしで」

小泉純一郎首相は18日、首相官邸で自民党の山崎拓幹事長と会談、参院選候補者に派閥を離脱させるよう指示した。これに先立って首相は、当選後も派閥に所属しない方がいいとの認識を記者団に示した。

山崎氏との会談で首相は「参院選候補は派閥なしでやってほしい」と候補者の派閥離脱を求め、山崎氏も検討する考えを伝えた。《共同通信》

【小泉純一郎首相】都市再生本部会合に出席

5月18日のできごと【小泉純一郎首相】都市再生本部会合に出席
https://www.kantei.go.jp/

5月18日、国会内大臣室で第1回目の「都市再生本部」の会合が開催された。

冒頭小泉総理は「21世紀における我が国の活力の源泉である都市について、その魅力と国際競争力を高めることが内政上の重要課題と考えています」と述べ、さらに「都市再生は、内閣の努力だけで実現できるものではなく、関係地方公共団体、経済界などの各界の叡智の結集を図っていきます。関係大臣におかれては、今、私が申し述べた方針に従い、『都市再生』に全力で取り組まれるようお願いします」とあいさつした。《首相官邸》

【能楽】無形文化遺産に

国連教育科学文化機関(ユネスコ)はパリの本部で18日午後、伝統芸能や民俗儀礼など世界の貴重な無形文化遺産の保護をうたった初めての「人類の口承および無形遺産の傑作の宣言」を行い、日本の能楽など19件を「傑作」に指定した。

ほかに指定されたのは、中米ベリーズに伝わる黒人奴隷の舞踊やインド・ケララ州のサンスクリット歌劇、イタリア・シチリア島の伝統人形劇、コートジボワールの木製トランペット吹奏など。

文化、自然遺産を指定するユネスコ世界遺産が広く知られ、効果を上げている一方、西洋の石造遺跡などに指定対象が偏りがちなことから、無形遺産宣言では民謡や舞踊、希少言語、特定個人の技能などを対象に国際的な認知や保護を目指している。《共同通信》

【イスラエル】自爆テロ

イスラエル警察によると、18日午前(日本時間同日夕)、同国北部のネタニヤ中心部で自爆テロがあり、自爆した男のほかイスラエル人女性3人と男性2人の計6人が死亡、90人以上が負傷した。

イスラム原理主義組織ハマスの軍事部門が事件後、犯行声明を発表。これを受け、シャロン・イスラエル首相は直ちに外相、国防相と緊急協議し、イスラエル軍は報復として同日夕、ヨルダン川西岸のパレスチナ自治政府の警察本部や情報省ビルを攻撃した。パレスチナ情報筋によると、警察本部などへの攻撃で少なくとも5人の死者が出た。

ハマスによる自爆テロがあったのは、ネタニヤ中心部のショッピングモールの入り口。警備員が不審な男の所持品検査をしようとしたところ、男が爆弾を爆発させた。

ネタニヤはテルアビブの北約30キロにあり、イスラエルとパレスチナの衝突が続く西岸に近く、これまでも同様のテロの標的となってきた。

イスラエル軍は16日夜にもパレスチナ自治区ガザと西岸のジェニンでパレスチナ治安施設を武装ヘリで攻撃、18日朝もガザ地区をミサイル攻撃した。《共同通信》

【MLB】

米大リーグ、マリナーズのイチロー外野手は18日、シアトルのヤンキース戦で3安打して23試合連続安打を記録。オリックス時代の1994年に2度マークした自己最長記録に並んだ。

イチローは第1打席は二飛に倒れたが、二回の第2打席に中前打。その後、五回の第4打席で左前打、七回の第5打席で右中間二塁打と適時打を連発した。

この日は4打数3安打2打点で7試合連続の1試合2安打以上となり、打率はリーグ3位の3割7分5厘となった。乱打戦の試合はヤンキースが14−10で勝った。

メッツの新庄外野手はドジャース戦に「六番・中堅」で出場し、4打数2安打。打率は2割9分。

【この日の民主党】

伊藤外交・安全保障NC大臣ら田中真紀子外相と初対決

5月18日の衆議院外務委員会で、民主党の伊藤英成外交・安保ネクスト大臣、桑原豊議員(ネクスト総括副大臣)、安住淳議員(同副大臣)が質問に立ち、田中真紀子外相と初めて対決した。

日米関係、沖縄在日米軍基地問題、集団的自衛権問題、北朝鮮問題、日中関係、国連常任理事国問題、日露関係・北方領土問題、外交機密費問題など幅広い観点から新しい外相の外交姿勢を質した。委員会が開かれた第17委員室では、予算委員会並のカメラの列で、関心の高さが伺われた。

先に来日した米国のアーミテージ国務副長官との会談がセットされなかった理由について伊藤ネクスト大臣が改めて質したのに対し、「会う意思はあったが、疲労の極限にあって体調がすぐれなかったため」と説明。また沖縄に多大な負担をかけている在日米軍基地問題などに関する質問に対して、田中外相は「政党を超えて沖縄のために、民主党提案の地位協定改定や運用改善も含めて取り組んでいく」決意を表明した。

しかし、全般的に外相として勉強不足は否めなく、各論の質問に対しては、今後「勉強する」とか「検討する」を連発し、大臣としての意見や姿勢を具体的に提示することがなかった。また国連常任理事国入り問題に関する予算委員会の小泉総理発言の真意を問いただす伊藤ネクスト大臣の質問に対しては、「総理とのすり合わせをしていないので、確認する時間が欲しい」とし、重要問題についての閣内調整ができていない状況を暴露することとなった。日本外交の最重要課題の一つが、閣内でのすり合わせしていない状況に驚くとともに、外相の重要性を認識して取り組んでもらいたいとの注文をつけて質問は終了した。

また党外交機密費疑惑解明PTの座長でもある桑原豊議員は、「報償費も、一定年数が過ぎたら情報公開すべき」と迫ったのに対し、田中外相は「危機管理という問題もあるので、情報公開は必要ない。米の情報開示と性格は違う」などと前政権と全く変わらない姿勢に終始。これに桑原議員が「上納問題についても、調査するとしていたがトーンダウンした」と批判すると、「過去にも同じことが問題となり、その時々に調べたが上納はなかったとの結論に至っているとのことであり、上納はない」と官僚の言い分を丸飲み。桑原議員は「情報公開もせずに『ない』と言われても信じられない。それを証明する仕組みを考えよ」とくいさがり、田中外相は改革の中で同時並行的に手立ても考え、証拠があれば報告する」と答えた。

「金正男」不法入国問題で対応を追及=平岡秀夫議員

衆議院法務委員会で18日、平岡秀夫議員が質疑に立ち、北朝鮮の金正日国家主席の長男金正男氏と見られている男性ら一行の不法入国問題に対する政府の対応について追及した。

平岡議員は、一行を中国へ強制退去させるという判断を下した際の前提となっている事実関係が国民に明らかになっていないとして、事件の具体的経過を質していった。とりわけ、入国審査で最初に一行を不審だと判断した根拠について、法務省入管局長は「アジア系外国人がドミニカ共和国発行の旅券で不法入国する」といった未確認情報を事前に得ていたことを認めたものの、森山法相は「知らなかった」と答弁。入管行政のずさんさをさらけ出した。

また、一部報道に一行の偽造旅券のコピーが出回っていることについて、その出所を追及。森山法相は「入管当局から流出した事実はない」としたものの、流出元を把握していなかった。平岡議員は、外務、警察当局を含めて流出経路の解明にあたることを要求した。

さらに、外務省職員3名が一行の中国への送還に同行した目的、またその費用の拠出元についても質問。外務省のアジア大洋州局長は、「フィーバーの中で不測の事態を避けるため」に省の外国旅費を使って行ったことを明らかにしたが、平岡議員は「わざわざ中国に行って出迎えた高官に一行を引き渡しながら、彼らの人定の確認もしないで帰ってくるとは、そんな外交があるのか」と強く批判した。《民主党ニュース》



5月18日 その日のできごと(何の日)