平成4512日目
2001/05/16
この日のできごと(何の日)
【小泉純一郎首相】外交デビュー
小泉純一郎首相は16日夜、首相官邸でタジキスタンのラフモノフ大統領と会談し、両国の政治対話の促進や友好関係発展を掲げた共同声明に署名した。米、英、ロシア、韓国などの主要国の首脳と電話会談はしているが、直接顔を突き合わせての首脳会談は首相就任後初めて。
会談の冒頭、首相が「外国の首脳と会うのはこれが初めて」と切り出すと、同大統領は「私にすれば初の訪日で、歴史的な機会になった」と互いに会談の意義を強調、首相はデビュー戦を無難にこなした。
小泉首相は17日にグアテマラのポルティジョ大統領と会談するなど外交も本格化する。しかし、歴史教科書問題や終戦記念日の靖国神社参拝の意向表明などで韓国や中国との関係はぎくしゃくしており、「小泉外交」の真価が問われるのはこれからだ。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
情報量が少ない日は随時加筆中です。
引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。
外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)
古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。
【スピッツ】シングル「遥か」発売
【大相撲夏場所】4日目
大相撲夏場所4日目(16日・両国国技館)横綱昇進を目指す大関魁皇が新小結朝青龍の左下手投げに屈し、連敗で2勝2敗となった。朝青龍は3勝目。両横綱は安泰。貴乃花は関脇栃乃洋を落ち着いて寄り切り、全勝を守った。武蔵丸は若の里を押し出し、星を2勝2敗の五分に戻した。残る大関は千代大海が小結琴光喜をはたき込んで4戦全勝。武双山も隆乃若に勝って2勝2敗としたが、出島は千代天山に敗れて3敗目。雅山も玉乃島に敗れ、2敗となった。関脇栃東は土佐ノ海を下し3勝1敗とした。全勝は貴乃花、千代大海と、新入幕の若孜ら計5人となった。《共同通信》
【皇太子同妃両殿下】吹上御所へ
雅子さまの懐妊発表から一夜明けた16日午前、皇太子ご夫妻は皇居・吹上大宮御所を訪ね、昨年6月逝去した香淳皇后を祭った権殿を拝礼された。
雅子さまが住まいの東宮御所から外出するのは、4月18日、紀宮さま32歳の誕生日を祝う天皇ご一家の夕食のため皇居・御所を訪問して以来。
この間雅子さまはネパール皇太子を招き東宮御所で開かれた夕食会の前に、ご夫妻で飲み物を手に懇談した以外は、安静に過ごしてきた。
半蔵門から黒塗りの車で皇居に入った雅子さまは、窓を開けて笑みを見せ、報道陣に向かって軽く会釈した。ご夫妻は約10分間、吹上大宮御所に滞在し、再び半蔵門を出て戻った。
香淳皇后が逝去したのが昨年6月16日であることから、ご夫妻は基本的に毎月16日、権殿を拝礼している。《共同通信》
【政界談話室】
○・・・民主党の鳩山由紀夫代表は16日の記者会見で、「マスコミが盛んに『小泉流』というものを大きな流れにしている。その方向に対して『おかしいんじゃないか』と言うと国民が過剰に反応する」と、人気首相に「風」を奪われた怒りの矛先がいつしかマスコミに。「個人的に小泉(純一郎)さんや田中(真紀子)さんをいじめるつもりで議論はしていない」とか、「国民に良い方向であれば小泉さんの政策に共感を覚えることはある。国民の皆さんも冷静に議論を聞いてほしい」とも強調。「敵役」にはなりたくない思いがありあり。《共同通信》
【自民党】CM公表
自民党は16日、参院選に向けて小泉純一郎首相(総裁)を前面に押し出したテレビコマーシャル(CM)とポスターを作成、報道陣の公表した。高支持率の小泉人気に乗って、自民党の「改革」イメージを訴える戦略だ。
CMは1本15秒で4本を作成。画面いっぱいの顔のアップで登場する首相が「永田町の変人は世の中では普通の人だ」「自民党ですら今必死に変わろうとしているんだ」と訴え、「小泉の挑戦に、力を」と締めくくる。ポスターも政策の紹介などは一切省き、首相の横顔を大写しにした。
党本部での試写会に出席した首相は「古い自民党を壊そうという意欲がこの表現になった」と出来栄えを自賛した。
「自分がCMに出るとは夢にも思わなかった」と感想を漏らしながら、自分の注文でお気に入りのロックバンド「X JAPAN」の「フォーエバー・ラブ」を全編に挿入し「小泉色」をしっかり演出している。《共同通信》
【塩川正十郎財務相】特定財源「すべて見直し」
塩川正十郎財務相は16日の定例会見で、既に表明している道路特定財源だけでなく、空港整備などの使途が決まっている特定財源のすべてを見直し対象とする考えを明らかにした。硬直的な予算配分の是正に向けた中期的な財政改革の一環として、財源の使途拡大を模索するとみられる。
特定財源には揮発油税や石油ガス税、航空機燃料税、石油税などがあり、性格に応じて道路を整備、空港建設、電源立地対策、エネルギー高度化に振り向けられている。小泉政権の財政再建路線に沿って、財務省は手始めに財源改革に着手する見通しだ。
塩川財務相は焦点の道路特定財源に関連して「道路を見直す際には、特定財源はすべて見直す。そうでなければ不公平が起こる」と述べた。
ただ、道路特定財源となっている揮発油税や自動車重量税などを、使途を限定しない一般財源とすることは「(自民)党やほかの官庁もそんな話はしていない」と強調し、慎重な姿勢を示した。《共同通信》