平成4488日目
2001/04/22
この日のできごと(何の日)
【李登輝氏】16年ぶりに来日
台湾の李登輝前総統(78)は22日午後6時15分、曽文恵夫人らとともに台北から関西空港に到着した。日本政府が、心臓病治療に限るという条件で入国査証(ビザ)を発行したことを受けての来日。
李氏を「台湾独立派のリーダーとみなす中国は、日本がビザを発給したことに猛反発しており、滞在中の李氏の言動次第では日中関係が深刻な危機に直面する可能性もある。李氏が日本を訪れるのは、副総統時代の1985年9月、中南米訪問の帰途に東京に立ち寄って以来約16年ぶり。
李氏は午後7時20分ごろ、宿泊先の大阪市内のホテルに到着後、ロビーに詰め掛けた報道陣や台湾出身者ら約200人を前に笑顔で「謝謝(ありがとう)。ありがとうございます」と謝意を示したが、中国側を刺激しないようにとの配慮からか質問は一切受け付けなかった。
これに先立ち機内では、日本人記者らに「政治とは別に人権や人道、自由や民主で日本が主体性を発揮すればよい。これ(ビザ発給)は一つのチャンスです」と述べた。
王毅・中国外務次官は20日に阿南惟茂・駐中国大使に厳重抗議。共産党中央対外連絡本部の戴秉国部長の訪日も中止となった。《共同通信》
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【皇太子殿下】沖縄で記念植樹
第12回「全国みどりの愛護のつどい」が22日午前、沖縄県本部町の国営沖縄記念公園海洋博覧会地区で、皇太子さまを迎えて開かれた。皇太子妃雅子さまは、大事をとって同県訪問を取りやめた。
全国から約1000人が参加した式典では、雲仙・普賢岳え植樹活動を続けている長崎県の「雲仙100年の森づくりの会」など、地域の緑化推進活動をしている109団体を功労者として表彰。
皇太子さまは「未来へ引き継ぐ重要な資産として、緑を守り育てていくことは、私たちの責務であると思います」とあいさつし、カンヒザクラを記念植樹された。《共同通信》
【競泳・日本選手権】
競泳の日本選手権最終日は22日、横浜国際プールで男女計8種目の決勝などを行い、男子400メートル自由形は同大一年で1500メートル自由形覇者の藤田駿一(JSS宝塚)が、3分50秒60の日本新記録で初優勝し、派遣標準記録を切って世界選手権(7月・福岡)代表を決めた。
男子200メートル個人メドレーは、シドニー五輪代表で17歳の三木二郎(京都踏水会)が、同五輪6位に相当する2分1秒75の日本新で2連覇し、2位の森隆弘(日大)とともに世界選手権代表になった。
200メートル平泳ぎで初優勝した北島康介(東京SC)が平泳ぎの三冠を達成し、50メートル背泳ぎで森田智己(セントラル仙台)が26秒03の日本記録を出した。《共同通信》
【柔道・全日本女子選手権】
柔道の全日本女子選手権は22日、愛知県武道館で行われ、薪谷翠(筑波大)が結晶でシドニー五輪78キロ超級銅メダルの山下まゆみ(大阪府警)を2−1の判定で破り、初優勝した。
試合後に開かれた全日本柔道連盟の女子強化委員会で、薪谷と山下は7月の世界選手権(ドイツ・ミュンヘン)の代表に選ばれた。両選手の78キロ超級、無差別級への振り分けは大会直前に決める。
薪谷はスピードを生かした柔道で準決勝までをすべて一本勝ちで勝ち上がった。2連覇を狙った山下と対戦した決勝では、互いにポイントはなかったが、後半に相手の内またをうまく返したことなどが評価され、辛勝した。《共同通信》
【男子ゴルフ】キリン・オープン最終日
キリン・オープン最終日(22日・茨城GC東=7094ヤード、パー71)初日から首位の片山晋呉が67にまとめ、通算13アンダー、271で大会2連覇を果たした。昨年の賞金王でもある片山は、今季2勝目でツアー通算9勝目。優勝賞金は2000万円。
64を出した飯合肇が6打差の2位。さらに1打差の3位は伊澤利光、中嶋常幸、桧垣繁正の3人だった。《共同通信》
【女子ゴルフ】那須小川レディース最終日
那須小川レディース最終日(22日・栃木県那須小川GC=6196ヤード、パー72)大場美智恵が4バーディー、1ボギーのベストスコア69で回り、通算7アンダー、209で今季初優勝、賞金900万円を獲得した。28歳の大場は昨年10月の富士通レディース以来のツアー通算3勝目。
3打差の2位は島袋美幸。前日首位の黄玉珍(台湾)は79と崩れ、通算2オーバーで6位に終わった。《共同通信》
【自民党総裁選予備選】小泉純一郎前厚相、得票伸ばす
自民党総裁選は22日、小泉純一郎元厚相が予備選でさらに得票を伸ばし、新総裁に選出されることが確実となった。都道府県連の同日までの開票で小泉氏に対する党員の圧倒的な支持が明確になり、この事実を無視して他候補を選出できないとの判断が党内の大勢となっているためだ。
小泉氏は予備選の得票で120票台をうかがう勢い。24日の両院議員総会での本選挙は党所属国会議員と地方代表で行われ、小泉氏が新総裁に選出される運びだ。《共同通信》
【ボクシング】WBC、IBFヘビー級タイトル戦
世界ボクシング評議会(WBC)、国際ボクシング連盟(IBF)ヘビー級タイトルマッチは22日、ヨハネスブルグ近郊のカーニバルシティーで行われ、挑戦者で無名のハシム・ラーマン(28)=米国=がチャンピオンのレノックス・ルイス(35)=英国=に5回2分32秒、豪快な右フック一発でKO勝ちし、ボクシング史上に残る大番狂わせで新王者となった。
圧倒的に有利とされたルイスは4回までは左ジャブを主体に右ストレート、フックで試合を支配した。しかしラーマンは5回、ガードが下がったルイスをコーナーに追い詰め、強烈な右フックをあごに打ち込むと、王者はあっけなくキャンバスに沈んだ。
ラーマンの戦績は37戦35勝(29KO)2敗。世界の主要団体には初挑戦だった。WBCで10度目、IBFでは4度目の防衛に失敗したルイスは、1994年9月にオリバー・マッコール(米国)に敗れて以来の黒星で、41戦38勝(29KO)2敗1分けとなった。《共同通信》
【MLB】
米大リーグ、新庄外野手のメッツは22日、ニューヨークでレッズと対戦。新庄は「六番・右翼」でフル出場し、先頭打者の五回の第2打席で左超えに第2号本塁打を放った。
新庄が本塁打を打ったレッズの先発デセンスは2年前、巨人に一時期在籍していた投手。新庄は二回の第1打席も中前打を放ったが、六回の第3打席は二直、八回の第4打席は三ゴロに倒れ、4打数2安打だった。試合はメッツが5−1で勝った。
マリナーズのイチロー外野手はシアトルでのエンゼルス戦で「一番・右翼」で先発出場。5打数2安打1打点をマークした。試合はマリナーズが5−0で勝った。佐々木投手の出番はなかった。
エンゼルスは七回、三番手で長谷川投手が登板。四球を出したが打者4人で抑えた。イチローとの対戦はなかった。《共同通信》