平成4486日目

2001/04/20

この日のできごと(何の日)

【政府】李登輝氏にビザ発給

政府は20日、心臓病治療を目的に訪日を希望している台湾の李登輝前総統に対し、滞在中に政治活動を行わないなどの入国条件で、22日から26日までの訪日を認め、入国査証(ビザ)を発給した。

河野洋平外相が台湾での日本政府窓口である交流協会台北地味署に発給を指示、森喜朗首相に首相官邸で報告した。

外相は報告後、記者団に「あくまで人道的観点から検討した。李氏の活動は治療のために限定され、政治活動を行うことは想定されていない」と強調。同時に「わが国が『二つの中国』の立場を取るものではない」と述べ、従来の対中国政策を変更するものでないとの認識を示した。

また、李氏について外相は「非常に政治的影響力がある人だと思っている」と述べ「私人」との見解は取らない考えを示した。

李前総統は22日に台北から関西空港に入り26日まで大阪に宿泊。途中、24日の岡山県倉敷市の病院で検査を受ける予定。李氏の訪日は副総統時代の1985年9月、中南米歴訪の帰途、東京に立ち寄って以来となる。

中国政府は李氏の訪日に「いかなる名目でも断固反対」(中国外務省副報道局長)としており、日中関係が急速に冷え込むのは避けられない見通しだ。《共同通信》

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【競泳・日本選手権】第2日

競泳の日本選手権第2日は20日、横浜国際プールで男女計9種目の決勝などを行い、男子50メートル平泳ぎは日体大一年の北島康介(東京SC)が国際大会派遣の標準記録を切る28秒05の日本新記録で優勝し、世界選手権(7月・福岡)代表を決めた。

男子100メートル自由形は、伊藤俊介(富山市スポーツ振興財団)が50秒84で優勝した。女子100メートル背泳ぎは、シドニー五輪銀メダルで世界選手権代表に内定している中村真衣(中大)が1分1秒28で5連覇。2位の伊藤華英(セントラル岩槻)と、同100メートル自由形で快勝した源純夏(中大)、同200メートルバタフライ1位の中西悠子(枚方SS)も標準記録を破り世界選手権代表になった。

五輪代表の対決となった男子200メートルバタフライは、田中久喜(セントラルSC)が山本貴司(近大職)の4連覇を阻んだ。《共同通信》

【自民党】田中真紀子氏の処分見送り

自民党は20日午前、党本部で党紀委員会(葉梨信行委員長)を開き、総裁選の応援演説で故小渕恵三前首相の名誉を傷つける発言をしたとされる田中真紀子衆院議員の処分を検討した結果「今後の行動を注視する」として処分を見送ることを決めた。田中氏を処分すれば総裁選の動向にも影響を与えかねないとの判断も働いたようだ。《共同通信》

【自民党総裁選】小泉氏、江藤・亀井派と政策協議へ

自民党総裁選は20日、現執行部体制の維持を原則とする橋本龍太郎行革担当相の陣営に対し、党三役刷新を言明する小泉純一郎元厚相の陣営が反発、総裁選後の党役員、閣僚人事をにらんだ駆け引きが激しさを増した。

小泉氏は20日夜、決戦投票を視野に24日の投票前に江藤・亀井派などと政策協議を行い、連携の可能性を模索する考えを記者団に明らかにした。江藤・亀井派会長の江藤隆美会長も決戦投票になる可能性が高いとした上で、小泉陣営はじめ各陣営との政策協議を24日までに行う考えを示した。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・民主党の菅直人幹事長は20日の記者会見で、自民党総裁選について「幽霊党員1人に2枚の投票用紙が配られたり、投票用紙を白紙のまま持ち帰る動きがあると聞く」と述べ、選挙の公正さに疑問を表明。東ティモールの住民投票に国際監視団が派遣された例を引き合いに「自民党総裁選にも第三者的な監視団が必要な状況ではないか」「民主主義国の第一党としてきちんとルールにのっとらない選挙になるのではないか」と皮肉った。総裁選に注目が集まり出番が少ない菅氏としては精いっぱいのアピール?《共同通信》

【森喜朗首相】カクマ難民ランナーが表敬訪問

20日、森首相は、官邸でケニアのカクマ難民ランナーのラカウ・フィクレ・デルセ選手とデビサ・トゥレ・グットゥ選手の表敬を受けた。

4月20日のできごと(何の日)【森喜朗首相】カクマ難民ランナーが表敬訪問
https://www.kantei.go.jp/

両選手は、ケニアのカクマ難民キャンプ出身のマラソンランナーで今回、民間団体の招きで来日している。森首相は、1月に南アフリカ、ケニア、ナイジェリア、ギリシャを訪問した際、ケニアのカクマ難民キャンプを視察しており、両選手は視察と援助に対するお礼のため表敬した。《首相官邸》

【この日の民主党】

6野党で「『これでいいのか日本の政治』決起集会」を開催

自民党が総裁選挙に埋没し、国会がストップしている中、20日午後、野党6党(民主、共産、社民、自由、無所属、さきがけ)の共催で「『これでいいのか日本の政治』決起集会」が国会内で開かれた。会場には、各党議員らおよそ500名が結集し、与党による政治空白を許さず、参院選勝利を勝ち取る決意をうち固めた。

各党代表の最後に決意表明した民主党の鳩山由紀夫代表は、自民党総裁選について「自民党政治の器の中にいるかぎり、誰が選ばれようと国民のための政治などできるわけがない」と断じ、野党は政治を変えるというメッセージを、今こそはっきりと伝えていく必要がある、と述べた。そして、「理念・政策を異にしていても、国の未来のために頑張って共に歩もう」と力強く呼びかけた。

このほか、共産党からは志位委員長、社民党からは土井党首、自由党からは藤井幹事長、無所属の会からは田名部副代表、さきがけからは中村代表が、それぞれ発言した。

また、集会では、ジャーナリストの高野孟氏が講演。高野氏は「現在の政治の真の対抗軸は“景気拡大vs.財政構造改革”ではなく、自民党のような“弱者救済”に名を借りたオールドセクターの擁護か、新セクターの育成を軸とした本当の構造改革かだ」と喝破。制度疲労を起こしている100年来の発展途上型システムを根本から改革する明確なビジョンを持って政権を奪取してほしい、と呼びかけた。《民主党ニュース》



4月20日 その日のできごと(何の日)