平成4476日目

2001/04/10

この日のできごと(何の日)

【オランダ】安楽死を合法化

オランダ上院は10日深夜、医師が一定の条件を満たして実施すれば安楽死を合法化する法案を賛成46、反対28で可決した。昨年、下院も通過しているため、国家レベルでは世界で初めて安楽死が合法化される。成文化作業や女王の署名を経て、今秋発効の予定。

法律は(1)患者の自発的かつ明確な要請(2)医師と患者の十分な信頼関係(3)苦痛が耐え難く改善の見込みがない−などの条件を満たして医師が実施した安楽死については、刑事責任を問わないとする内容。16歳以上を対象とするが、12歳以上でも親権者の同意があれば安楽死が可能となる。

これまで安楽死が合法化されたのは、米オレゴン州だけ。オーストラリア北部特別地域(準州)では法案が成立したものの、連邦議会によって無効とされた。

オランダでは、安楽死は殺人、自殺ほう助などの犯罪行為とされているが、実際には検察官の判断で条件を満たすとされたものは訴追されていない。法案は現状を追認するものとなったため、議会では一部の宗教政党が反対しただけだった。しかし、議会前では約2000人の市民が「ナチス時代のように社会から排除された人々が安楽死を迫られる恐れがある」と抗議した。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

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【佳子内親王殿下】小学生に

東京都新宿区の学習院初等科で10日午前、入学式があり、一年生になった秋篠宮さまの二女佳子さま(6つ)が出席された。

佳子さまはセーラー服姿で、秋篠宮ご夫妻とともに登校。式で約130人の同級生とともに「よい子になります」と誓いの言葉を述べた後、クラスで記念撮影された。

長女眞子さま(9つ)は初等科四年生に進級しており、今後は姉妹そろっての通学となる。《共同通信》

【天皇、皇后両陛下】リトアニア大統領と会見

天皇、皇后両陛下は10日午前、皇居・宮殿の「竹の間」で、公式実務訪問で日本に滞在しているリトアニアのアダムクス大統領夫妻と会見された。宮内庁によると、陛下と同大統領の会見は初めて。

両陛下と夫妻は引き続き小食堂「連翠」で、皇太子さまや両国政府関係者を交えて昼食を取りながら歓談。同席するはずだった雅子さまは、かぜのため予定を取りやめた。《共同通信》

【野口聡一宇宙飛行士】来夏シャトル搭乗

宇宙開発事業団は10日、宇宙飛行士野口聡一さん(35)が来年7月に打ち上げ予定の米スペースシャトルに搭乗することが決まったと発表した。野口飛行士は他の飛行士とともに国際宇宙ステーションの実験装置や機器の搬送に加わる。

スペースシャトルに搭乗する日本人宇宙飛行士は毛利衛さん、向井千秋さん、若田光一さん、土井隆雄さんに次いで5人目。ステーションの関連作業に従事するのは若田光一さんに次いで2人目となる。《共同通信》

【台湾・李登輝前総統】訪日ビザを申請

台湾の李登輝前総統は10日、日台交流機関である交流協会台北事務所に、今月下旬から約一週間の日本訪日のための査証(ビザ)を申請した。昨年の心臓手術後の治療を受けるのが目的としている。

訪日問題について政府・外務省内に慎重論が根強い現状を踏まえ、病気治療を前面に出して「人道的配慮に基づくビザ発給」を促す狙いとみられ、日本側は対中関係を考慮しながら発給するかどうかの決断を迫られる。

交流協会側は申請の事実を確認したが「受理したわけではない」と指摘、判断を政府・外務省に仰いでいる。

李前総統側近によると、李氏は最近、心臓のどうきが激しくなるなど体調がすぐれないため、4月末から予定していた訪米を延期し、昨年11月、台北の病院で受けた心臓手術に立ち会った岡山県倉敷市の病院の日本人医師の治療を受けることを決断した。

申請には倉敷市の医師の治療を受ける必要があることを記した書簡を添付。この医師は24日に治療を行うことを了解しており李前総統側は21日か22日に関西国際空港に到着、4月末まで関西地方に滞在することを希望している。

【自民党総裁選】亀井氏が出馬表明

自民党総裁選をめぐり、亀井静香政調会長は10日午前の江藤・亀井派の緊急総会で立候補する考えを表明した。河野グループの麻生太郎経済財政政策担当相も記者会見で推薦議員が集まれば出馬する考えを明確にした。亀井氏は、総裁選の行方次第では景気対策を優先する現在の経済政策が中断する事態になりかねない、との懸念から決断した。

森派が擁立を決めている小泉純一郎元厚相は10日午前、森派を離脱して立候補する考えを明言した。橋本派は橋本龍太郎行政改革担当相を擁立する方針。このため総裁選は少なくとも三つどもえの争いとなる見通し。

堀内派は同日午前、会長の堀内光雄元通産相ら幹部が会談、既に立候補の意欲を表明している堀内氏の出馬準備を引き続き進める方針を確認した。午後に同派幹部が宮澤喜一財務相と対応を協議する。

亀井氏は緊急総会で「一身を賭して総裁選に立つ。国家国民のために働きたい。政策を持って出馬する」と強調。橋本、小泉両氏の政策については「経済政策で具体的なものがない。何をやりたいのか分からない」と批判した。《共同通信》

【自民党総裁選】田中真紀子氏、候補者なで切り

自民党総裁選で小泉純一郎元厚相支持を表明した田中真紀子衆院議員は10日午後、国会内で記者会見し、橋本龍太郎行革担当相ら小泉氏以外の予想候補をなで切りにした。

田中氏は橋本氏について「(前回の)参院選敗北の責任をとって辞めた時、自分は力不足だとはっきり言った。限界を感じる」とバッサリ。亀井静香政調会長については「経済政策でドンドンジャブジャブ税金を使っていて、あの調子でやられたらたまったものじゃない」とこき下ろした。

麻生太郎経済財政政策担当相に対しても「たまたま今回の途中異動で(担当相に)なったが、どういう政策展望を持っているのかはっきりしない」と切り捨てた。

小泉氏については「鋼のような強さとしなやかさを持っている。自民党政治を託せる最後のカード」と持ち上げ、「分かりやすい政治と人事をやってほしい」と、小泉政権下でのポストに意欲もにじませていた。《共同通信》

【森喜朗首相】退陣の心境を明かす

森喜朗首相は10日午後、党本部で開かれた全国幹事長会議であいさつし、報道陣を前にした公の場で初めて退陣の意向を表明、決断に至った心境を明らかにした。

首相は「森では参院選を戦えない、代えないといけないという声があることは十分に承知している。地方で退陣(を求める)決議があったことも理解しないといけない」と指摘。その上で「自分が党にとって大きな阻害となるなら、この身をささげて党が変わるなら幸せなことだ」と述べ、党内の意向を酌んだ判断だったことを強調した。《共同通信》

【MLB】

米大リーグ、マリナーズは10日のアスレチックス戦で、イチロー外野手が4打数1安打1四球で3試合ぶりの打点1をマーク。佐々木投手が4試合連続の4セーブ目を挙げた。試合は5−1の快勝。

イチローは七回二死二塁の第4打席に、中前タイムリーを放ち、5試合連続安打。通算33打数12安打3打点で、打率は3割6分4厘となった。佐々木は八回途中から救援し、1回1/3を無失点。

レッドソックスの野茂投手はオリオールズ戦に先発し、6回を4安打1失点で今季2勝目を挙げた。試合はレッドソックスが10−0で圧勝した。《共同通信》

【この日の民主党】

伴野豊議員=JR会社法で代表質問「JR同様国会議員も意識改革を」

衆議院本会議で10日、JR本州3社を完全民営化する「旅客鉄道株式会社及び日本貨物鉄道株式会社に関する法律改正案」(JR会社法)の趣旨説明と質問が行われ、民主党・無所属クラブの伴野豊議員が登壇し、原稿なしでよどみなく、堂々と質問を行った。

伴野議員は1985年に国鉄最後の職員として採用された経歴を持っており、「衆議院当選後初の本会議代表質問が国鉄改革関連とは、まさに運命的」と前置き。国鉄が崩壊に至った原因の総括や、国鉄改革への評価などを扇国土交通相に質すとともに、「国土交通大臣が策定する新会社(JR本州3社)への指針が恣意的に運用されないことをいかに担保するのか」、また、「北海道、四国、九州の3島会社、貨物会社の完全民営化も含めた今後の経営の在り方についてどのように考えるか」と質問した。

また伴野議員は、「民営化したこともさることながら、国鉄を7つの会社に分割したことが、地方分権のモデルケースとして今後歴史的に評価されるだろう」と述べ、これを参考に、国土交通省が地域主権、地方分権を推進すべきと主張した。

最後に伴野議員は、「国鉄改革は意識改革であった。お客様あっての鉄道であるという極々当たり前のことに気がついた。今、求められているのは政治家の意識改革である」と述べ、自民党の議員席に向かって、「今一度、政治家を志した原点に立ち返り、国民の声に耳を傾け、判断してほしい」と訴えかけて、質問を終えた。《民主党ニュース》



4月10日 その日のできごと(何の日)