平成2458日目

平成7年10月1日(日)

1995/10/01

【巨人・原辰徳内野手】現役引退を表明

巨人の原辰徳内野手(37)は1日、神宮球場でのヤクルト最終戦を前に今季限りで15年間の現役生活にピリオドを打つことを明らかにした。これまでは去就について口を閉ざしてきたが、この日、長嶋監督に引退を報告した後、自ら現役引退を認めた。

原は「監督に報告しました。ご苦労さんと言われた。今は安ど感と寂しさで複雑な気持ちです」と目を赤くしながら胸中を語った。

力の限界は感じていてもやはりつらい決断だ。「気持ちを変えられるんじゃないかと思ったが、決めたことを伝えることによって、もう引き返すことができない」とポツリ。

気持ちを固めたのは前夜だったという。苦楽をともにした明子夫人、野球人生を2人で切り開いたと表現しても過言ではない父、貢氏にも「きのう伝えました」。

引退の記者会見はシーズン終了後に行われるが、巨人の保科球団代表は8日の広島との今季最終戦(東京ドーム)で引退セレモニーを行うことを明らかにした。《共同通信》



【世界体操・鯖江大会】開幕

大会史上最多の58カ国・地域から約900人の選手、役員が参加した世界体操選手権鯖江大会は1日、福井県鯖江市の「サンドーム福井」で開会式を行い、開幕した。1983年に始まった世界体操選手権がアジアで開かれるのは初めて。欧州以外での開催は5度目となる。

秋篠宮ご夫妻を迎えた開会式では選手団の入場行進の後、西沢省三鯖江市長が開会を宣言、国際体操連盟(FIG)のチトフ会長があいさつし、日本の佐藤寿治(大和銀行)三浦華子(亜大)の男女主将が選手宣誓した。

アトランタ五輪の予選会を兼ねる大会は4年ぶりの総合大会。団体総合、個人総合、種目別のすべてを実施し、男女計14のタイトルを争う。

競技は2日、男女団体総合の規定でスタート。男子の1班で、団体での連覇を目指す中国が登場。日本男子は午後の3班で演技し、83年ブダペスト大会以来のメダル獲得を目指す。《共同通信》

【世界柔道】田村亮子選手が2連覇

世界柔道選手権最終日は1日、千葉市の幕張メッセイベントホールで男女各2階級を行い、女子2。級で田村亮子(帝京大)が2連覇を果たした。同選手権での連覇は日本女子で初めて。日本は大会4日間で金メダル男女計3個に終わり、目標としていた前回大会以上の成績は挙げられなかった。

田村は切れ味のある技で2回戦から順当に勝ち進み、決勝ではライバルの李愛月(中国)を試合終了直前にもろ手刈りで倒した。女子無差別級の阿武教子(明大)は、3回戦で敗れて敗者復活戦に回ったが、3位決定戦でエステラ・ロドリゲス(キューバ)に負けて5位に終わった。

男子の60キロ級で連覇を狙った園田隆二(明大)は準決勝で、優勝したニコライ・オジェギン(ロシア)に惜敗して3位。同無差別級の篠原信一(旭化成)も銅メダルだった。

8階級のうち、日本男子の金メダルは、78キロ級の古賀稔彦(日体大教)と71キロ級の秀島大介(日本中央競馬会)の2つだけ。これは体重別になった第4回大会以降、最低の成績となった。

男子95キロ超級に続いて無差別級で優勝したダビッド・ドイエ(フランス)は、1989年ベオグラード大会の小川直也(日本中央競馬会)以来、史上3人目の1大会2階級制覇を達成した。女子無差別級はモニク・バンデリー(オランダ)が初優勝した。《共同通信》

【NTT北陸パーソナル】PHSサービス開始

NTT北陸パーソナル通信網は1日午前0時から、簡易型携帯電話(PHS)のサービスを金沢、富山、高岡、福井の4市と石川県野々市町、内灘町で開始した。PHSは従来の携帯電話より安い通話料金と軽量小型を売り物としており、PHS対携帯電話の顧客獲得競争に拍車がかかりそうである。

金沢市彦三町2丁目の本社で行われた運用開始式では、約950の基地局の稼働状況を最終確認した後、吉本孝光社長がサービス開始ボタンを押した。同社長が小森稔彦NTT東海パーソナル通信網社長と記念通話し、「PHSが広く普及し、マルチメディア時代の下地をつくることを期待する」とあいさつした。

現時点での予約件数は3700件で目標の4000件をわずかに下回っている。20日に参入するDDI北陸ポケット電話でも目標の半分の3000件となっている。8月にDDI東京ポケット電話で発生した通話不能の事故の影響とみられ「しばらく様子をみてから購入するという人が目立つ」という販売代理店も多い。

もっとも、3分間の通話料金が平日(午前7時−午後7時)の市内通話で40円に設定され、携帯電話の5分の1の低料金が魅力の一つとなっている。来年6月には北陸電力系のアステル北陸も参入する予定であり、NTT北陸パーソナル通信網ではサービスエリアを順次拡大して加入者の増加を図る。《北國新聞》

【ユーロ】EU蔵相会議で通貨統合実現時の通貨名決定

スペインのバレンシアで開かれた欧州連合(EU)の非公式蔵相会議は30日、1999年に予定される通貨統合が実現した場合の新単一通貨の呼称を「ユーロ」とすることで大筋合意し、閉幕した。

12月のマドリードのEU首脳会議で正式決定する。また単一通貨導入後も統合への厳格な参加条件を維持し、基準適用を事実上強化することで基本的に一致した。《共同通信》

【静岡県伊豆半島東方沖群発地震】

静岡県伊豆半島東方沖の群発地震は1日も依然活発な状況が続き、午前11時42分には、熱海市網代と伊東市で震度4(中震)とこれまでで最も大きな地震を観測。回数も午後に入って急増し、正午から午後9時までに伊東で震度3(弱震)を7回観測するなど体に強い揺れを感じる地震が相次ぎ、伊東市内では給水管が破裂するなどの被害が出た。2日午前1時6分にも地震があり、伊東市で震度4、網代で震度3を記録した。

同庁によると、網代と伊東で震度4を観測した地震の震源地は伊東市宇佐美の沖合で、震源の深さは10キロ。マグニチュード(M)は4.8と推定される。

この地震でJR伊東線が熱海−伊東間、伊豆急行が伊東−伊豆急下田間のそれぞれ全線で地震直後から一時運転を見合わせた。

また、午後2時ちょうど同2時9分にそれぞれM3.5を、同2時41分にM3.6、同3時13分と同4時14分、同7時12分にそれぞれM3.8、同8時48分にはM4.5(いずれも推定)を観測した。いずれも震源は震度4とほぼ同じ地点で、震源の深さはごく浅かった。

伊東市役所によると、同市内では市役所内部の壁のタイルがはがれ落ちたり、民家のブロック塀が倒れるなど被害が出た。

9月29日午前7時から2日午前0時までの総地震回数は4733回、このうち有感地震は84回となった。《共同通信》

【トルコ】強い地震

アナトリア通信によると、トルコ南西部で1日午後6時(日本時間2日午前1時)ごろ、マグニチュード(M)6の強い地震があった。2日までの集計によると、首都アンカラの南西約300キロにある都市ディナルを中心に43人が死亡、約200人が負傷するなど、大きな被害があった。倒壊した建物や住宅の下に生き埋めになっている住民がまだ多数いるため、犠牲者数はさらに増える見通しだ。

救援活動を指揮しているチュルハオール公共事業相によると、軍が救出活動を続けているほか、トルコ赤新月社なども食料やテント、毛布などを被災者に支給している。しかし、大雨のため救出作業は難航している。

トルコのテレビ放送は、市の建物の45%が被害を受けたと報道。住民たちの多くは、家屋が壊れたり、再び強い地震が襲ってくるとを恐れ、屋外や車の中で一夜を過ごした。

ディナルでは9月27日にも地震があり、その後数日間、余震が続いていた。このため住民の間には、政府が何の警告も出さなかったことを非難する声が上がり始めているという。《共同通信》

【村山富市首相】国勢調査の意義を強調

村山富市首相は1日午前、国勢調査の調査票を首相公邸玄関で収集に訪れた調査員に手渡した後、記者団に「21世紀へ向け安心できる世の中をつくるための重要なデータ。国民の皆さんも協力してほしい」と、国勢調査の意義を訴えた。

今回の調査は高齢者の居住状況の把握にも重点を置いていることから、首相は「21世紀へ向け高齢化社会が進み、同時に少子化社会とも言われる。新ゴールドプラン(高齢者保健福祉推進計画)、エンゼルプラン(子育て支援総合計画)を踏まえ、老後の介護など不安のない社会をつくるため全力を尽くしたい」と、村山内閣として福祉対策に力を入れていくことを強調した。《共同通信》

【宝珠山昇・防衛施設庁長官】沖縄県知事に会えず帰京

米軍用地の強制使用に関する機関委任事務の拒否を表明した大田昌秀・沖縄県知事に、強制使用手続きへの協力を依頼するため9月29日から同県を訪れていた宝珠山昇・防衛施設庁長官は1日夕、知事との会談ができないまま帰京した。

同長官は知事との接触を繰り返し試みたが、「会ってお話しする状況ではない」という知事側の態度は変わらなかった。首相官邸側には、この問題に対する知事の強い姿勢を報告したもようだ。

宝珠山長官は沖縄県を出発する前に、記者団に対し「機関委任事務で国と県が争うのは望ましいことではないので、(双方が)話し合って解決できるよう防衛庁長官、官房長官と詰めたい。もう一度知事と話をするべく調整する」と語った。

米軍用地の契約を拒否した地主に対する強制使用手続きの代行業務を大田知事が拒否すると、米軍基地の一部が使用できなくなる可能性があるため、首相官邸の指示で宝珠山長官が先月29日夜、急きょ沖縄県に派遣された。同長官は沖縄入り後の同日深夜から、嘉数知賢・県会議長と会談。業務を拒否した知事の姿勢や、米軍基地をめぐる問題に対する県内の情勢について意見を交換したほか、知事との会談の仲介を打診したが、嘉数議長は「私から申し入れる立場にない」と断ったという。

さらに、那覇防衛施設局の議員らが県庁を訪れるなどして、1日まで知事との接触を試みていた。《共同通信》

【自民党・橋本龍太郎総裁】岡山入り

自民党の橋本龍太郎総裁(通産相)は1日朝、岡山入りし、総裁就任の初日を地元で迎えた。

午前8時半、岡山空港で支持者ら約50人の「万歳」で出迎えをけた橋本総裁は「顔から火が出そう」と照れながら足早に車へ。地元国会議員ら約200人が待つ岡山市内のホテルに向かった。ホテルでは地元の医師会代表のあいさつで「かわいい孫のためだけではなく、国のためにもぜひ禁煙を」と思わぬ“陳情”を受け、苦笑いする場面も。

橋本総裁はこの後、倉敷市内の後援会事務所でも後援会幹部ら約200人の祝福を受けた。橋本総裁は「総裁選後、一日一日責任の重さを感じている。初めての小選挙区制で自民党を勝利に導くため頑張りたい。これからも応援を」とあいさつした。《共同通信》

【中国】国慶節

中国は1日、建国46周年の国慶節を迎えた。中国共産党機関紙人民日報は「新世紀に向かう中国」と題した祝賀社説を掲げ「江沢民総書記を中心とした党中央の指導の下で21世紀に向け奮闘しようと呼び掛けた。

薄曇りの北京市内には200万本の花が飾られ、至る所に国旗「五星紅旗」と「チャンスをつかむ、改革の深化、開放の拡大、発展促進、安定維持」のスローガンの看板が目に付く。広大な天安門広場も、その2割が20万本の赤や黄色の菊やバラで埋まり、朝から家族連れの市民でにぎわった。

人民日報社説は「いつもと違う国慶節」として、経済発展の目標を描いた第9次5カ年計画(1996―2000年)と2010年までの15カ年長期計画の基本方針が、先の党中央委員会で採択されたことを強調、「立派で壮麗な将来像が国慶節の祝賀気分を増した」と述べた。

また、両計画は21世紀に向け中国がいかなる道に進むのかを示した「党中央の最良の回答」であるとし、「江沢民同志」の名前を2回も使って経済発展への努力を呼び掛け、鄧小平氏ら第2世代からの権力移行と江総書記の体制固めを強く印象付けた。《共同通信》

【フランス】核実験を強行

フランスは1日、南太平洋フランス領ポリネシアのファンガタウファ環礁の核実験場で、現地時間同日午後2時半(日本時間2日午前8時半)、再開2回目の地下核実験を実施したと発表した。

オーストラリア、ニュージーランド、日本などがただちに抗議したが、外交、経済などの分野での対フランス制裁は手詰まりに近く、フランスは国際世論を相手に賭を続ける構えをはっきりさせた。

発表によると、今回の実験の規模は、前回(20キロトン以下)の5.5倍の「110キロトン以下」。これは広島原爆(15キロトン級)の約7倍に当たる。フランス国防省は「兵器の安全性と信頼性を保証する」ための実験と発表し、フランスのアンフォ・ラジオは、潜水艦配備の新型TN核弾頭の性能実験だったと報じた。

9月5日に4年2カ月ぶりに再開してから26日後、通算206回目の実験となった。シラク・フランス大統領は来年5月までに6−8回実施するとしており、まだ4−6回実施する方針とみられる。

南太平洋諸国会議(SPF)は9月13日から15日までパプアニューギニアのマダンで開いた首脳会議で、フランスが核実験を続ければ外交関係の凍結を意味する「対話国」の資格はく奪を検討するとの特別声明をまとめており、議長国パプアニューギニアがその検討に入るべきかどうか加盟国に諮る見通しだ。

オーストラリア政府は、これまで経済制裁については、国益にならないとしてきたが、与野党あげての制裁強化を求める声が強まれば、何らかの措置を取らざるを得なくなろう。

またフランス製品不買運動が世界で勢いを増すのは確実であり、フランスの国内世論もどこまで経済的損失を受け入れる用意があるのか、シラク政権は内外からの圧力にさらされることになる。

ニュージーランドがフランスの核実験差し止めを求め、国際司法裁判所に提訴した裁判では、同裁判所が22日、核実験の是非などの実質審議に入らず、訴えを却下している。《共同通信》



10月1日のできごと