平成4440日目

2001/03/05

【森内閣不信任決議案】否決

衆院は5日午後の本会議で民主、自由、共産、社民の野党四党が提出した森内閣不信任決議案を自民、公明、保守3与党などの反対多数で否決した。自民党加藤派は加藤紘一会長ら7人が欠席した。投票総数は466票で、賛成192票、反対274票だった。

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内閣不信任案が否決されたことは形式上、森喜朗首相が信任されたことになるが、与党内では既に自民党の青木幹雄参院幹事長や公明党の神崎武法代表らが「不信任案否決と首相の退陣問題は別個の問題」と表明、2001年度予算案成立後の退陣に向けた流れは変わっていない。13日の自民党大会に向けて「森おろし」が激しさを増すのは確実で、首相は自らの進退についての決断を迫られている。与党内には5日夜、党大会前日の12日までに首相が何らかの形で与党幹部に辞意を伝える方向に傾いた、との見方が出始めた。

森首相は不信任案否決後、国会内で自民党の古賀誠幹事長、青木参院幹事長と会談。予算案成立に向け参院審議で全力を尽くす考えを強調した。

自民党の若手議員有志による「日本の明日を創る会」の石原伸晃代表世話人らは本会議後、古賀氏と会談、「森首相の潔い判断」を求めるアピールを手渡し、首相に対して辞意表明を促すよう要求。党大会で総裁選前倒しを求める緊急動議を提出する考えを伝えた。これに対し古賀氏が「重く受け止める、自分は何をなすべきか考えたいので時間をもらいたい」と述べ、時期を見て首相に退陣を迫る考えをにじませた。《共同通信》




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【森喜朗首相】続投を強調

森喜朗首相は5日午後、国会内で報道各社のインタビューに答え、時期続き政権運営に当たる考えを強調した。

首相は「私自身に対する批判は十分承知している」としながらも「予算関連法案、さらに改革法案がめじろ押しだ」と指摘。「施政方針演説で説明している以上、責任はわたしにある。これらの法案の成立を図るのは当然だ」と述べた。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・民主党の鳩山由紀夫代表は森内閣不信任決議案の否決後、記者団に対し、自民党の加藤紘一元幹事長が決議案採決を欠席したことについて「欠席の態度は国民の声に十分こたえていない」といったんは批判。しかし、すぐに矛を収め「自民党の中でそこまで行動したことは評価した。十分な数ではないが、一人でも二人でもそういう行動をする人がいれば、日本の未来の話をできる」と逆に持ち上げた。最後は「加藤紘一氏の行動に、これからに期待したい」と“次の反乱”への熱い期待を思わず吐露。《共同通信》

【中国・朱鎔基首相】経済建設の実績強調

中国の国会に当たる第9期全国人民代表大会(全人代)第4回会議は5日午前、北京の人民大会堂で開幕、朱鎔基首相が「第10次5カ年計画(2001−05年)の綱要」について報告した。

報告では年平均7%前後の高成長維持を目標に掲げるとともに、情報技術(IT)産業の発展や「戦略的な構造調整」による経済の競争力強化を訴え、世界貿易機関(WTO)加盟後に激化する競争に勝つための21世紀初頭の戦略を示した。《共同通信》

5日に開幕した中国の全国人民代表大会(全人代=国会)会議で朱鎔基首相が行った「第10次5か年計画」報告は江沢民指導部の経済建設実績を自賛し、世界貿易機関(WTO)加盟を視野に入れた「躍進する中国」を内外に宣伝した。しかし、長期的発展のカギを握る政治改革はまたも棚上げされ、来年秋の第16回党大会を機に始動する「ポスト江沢民」体制に一抹の不安を投げかけている。

朱鎔基報告は「第9次5か年計画」期の成果について「江沢民同志を中核とする党中央が数多くの矛盾と困難が入り組んだ局面に対し、一連の正しい制作決定や処置を適時行い、全国人民が団結奮闘したたまもの」と総括し、江総書記(国家主席)の指導力を高く評価した。《読売新聞》

【米・チェイニー副大統領】入院

チェイニー米副大統領(60)が5日午後、胸の不調を訴え、ワシントン市内の病院に入院した。医師団は同日夜、記者会見し、病状について「昨年11月の狭心症の再発だが、症状は軽度で、6日にも退院は可能」との見方を示した。ブッシュ大統領から見舞いの電話を受けたチェイニー副大統領は「大丈夫だ。すぐに職務に復帰したい」と応じた。

ただ、1月20日に発足したブッシュ政権のかなめである副大統領の健康問題が改めて浮上したことは、ブッシュ大統領の政権運営にも影響を与えそうだ。

チェイニー副大統領が入院したジョージ・ワシントン大学附属病院の医師団によると、副大統領は3日から胸部に軽い痛みを伴う発作を訴えて、5日午後に入院。直ちにカテーテル(導管)を使って診断したところ、心臓の動脈の血管が狭くなる狭心症の再発だったことが判明。血管を拡張して固定する治療を行った。この結果、心臓は正常な状態に回復したという。《時事通信》

【この日の民主党】

「首相退陣迫るなら、与党は本日この場で不信任すべき」森内閣不信任案提出=鳩山代表が提案理由説明

民主党は5日午前、自由党、共産党、社民党の野党4党で森内閣不信任案を綿貫衆議院議長宛に共同で提出した。これを受けて、同日午後1時から衆議院本会議が開かれ、民主党の鳩山由紀夫代表が、「4会派のみならず国民を代表して提出する」と述べて、不信任案の提案理由を説明した。

鳩山代表は、不信任の理由として、(1)KSD汚職や株価下落などで政治的・経済的混迷が深まっており、その全ての原因は自公保連立・森内閣にある。森内閣の存在そのものが不信・不安・混迷の元凶(2)平成13年度予算案は財政再建、構造改革に真っ向から逆行するバラマキ予算で、財政危機はますます深刻になっている(3)KSD汚職、機密費疑惑など疑惑解明への消極姿勢と無責任さは際だち、さらに米原潜と実習船の衝突・沈没事故での首相、内閣の対応は国民の命と安全に対する責任感が希薄–と指摘。「森内閣の下で国会的危機から抜け出すことは到底不可能」と結論づけた。

鳩山代表はそれぞれの理由にさらに詳しく言及。KSD汚職事件については、「逮捕された村上・小山前議員個人の問題ではなく、自民党の構造的な汚職であり、自民党の体質の現れ」と指摘。森首相の師である福田赳夫元首相の「カネで日本国総理の椅子を買い取るようなことがあってはいかん」との言葉を引用し、「自民党全体がカネのために政治を得る体質に堕しているのではないか」と批判した。

また、経済失政については「公共事業と補助金のバラマキ、過剰な規制の温存、という誤った経済政策は自民党の構造的ゆがみから生まれたもの」と切り捨て、「自民党型政治、自公保政権そのものが不信任され、国民の手によって解体されるべき時が迫っている」と強調した。

さらに、機密費の疑惑解明に対する消極姿勢と無責任さに対して、「疑惑の解明に進めれば、官僚だけでなく、政権政党の暗部も照らし出され、責任問題が生じることになるからではないか」と分析して見せた。

えひめ丸事件に関する森首相、内閣の対応については、「一国のリーダーとしての真剣味も危機管理能力もないことが明らかになった」と批判。

最後に鳩山代表は、与党席を見やりながら、「日本経済をどん底に陥れ、愛すべき日本社会のモラルを失わせた責任が森内閣にあるとしたら、与党の諸君はまさにその共犯者だ」と語気を強めた。そして、与党内に森首相退陣論があることを指し、「諸君に真に国を思う心があるのならば、本日ただいま国会の場において森内閣を不信任すべきだ」とけん制、「言葉と行動を一致させる誠実さを示そう」と壇上から呼びかけた。

一片の良心と謙虚さがあるなら、いさぎよく即刻退陣せよ=中野寛成副代表が賛成討論

続いて各会派の代表による討論に移り、民主党から中野寛成副代表が登壇し、不信任案への賛成討論を行った。

中野副代表は、「森内閣の場合、数々の失政に加えてスキャンダルの山々がうずたかく重なり、国民が森内閣を見放し、野党に不信任案提出を促している」と強調。KSD汚職事件で逮捕された村上前参議院議員と森内閣の関係に言及し、「この一点に限っても森総理は自らを恥じて、即刻総辞職するべき」と断じた。

また、額賀議員や亀井静香自民党政調会長の金銭収受疑惑にも言及し、「森内閣の実態はあまりにも胡散臭い」と糾弾。自民党議員席に向かって「あなた方は本当に森総理を信任できるのか。国会で信任しておいて、その直後の党大会で引きずり下ろそうとしているあなた方の姿、これこそが自民党全体が密室談合の構造に陥っている何よりの証左だ」と挑発した。

中野副代表は、連立与党の公明、保守両党に対しても、「この不信任案に対しても反対討論もされず、できるだけ国民に目立たぬように気をつけながら、森総理を信任しようとしている。皆さん方の裏表のある言動を国民が知らないとお思いか」と鋭く攻撃した。

さらに中野副代表は機密費疑惑について、実態解明にも予算減額にも応えない政府の対応を「国民が税金を納めることがばかばかしいと思わせるように政府自らが宣伝していることに他ならない」と批判。

「えひめ丸」衝突沈没事故での森首相の対応についても、「高校生が生死の危機に瀕している時に心配する風情もなく賭けゴルフに興じていたという一事をもって、あなたはすでに首班の資格はない。どこの国でもそのような冷血漢で無責任な人を首相の座につけておく国はない」と激しい言葉を浴びせかけた。

中野副代表は、最後に、森首相に向かって「あなたに一片の良心と謙虚さがあるなら、ここにいさぎよく退陣されることを切望する」、与党議員に向かって「一片の使命感と良識があるなら、この不信任案に賛同することを期待する」と述べ、討論を終えた。

各会派の討論を終え、記名採決が行われた結果、投票総数466票、賛成192票、反対274票、欠席・棄権13人で、内閣不信任案は否決された。

与党内の退陣論は国会軽視・国会否定~鳩山代表が批判

民主党の鳩山由紀夫代表は本会議終了後記者団の質問に答え、「否決は残念だ」とした上で、与党内の首相退陣論について「国会軽視、国会否定につながる」と批判。公明党の対応を「偽善的行為者であることが国民の前に明らかになった」と非難した。

また、民主、自由、共産、社民の野党4党の党首が5日夜、都内のホテルで夕食を共にしながら懇談し、今後も結束して森喜朗首相の即時退陣と自公保政権の早期打倒に全力を挙げることで一致した。

民主党の招きで中国共産党青年訪日団が来日

中国共産党青年訪日団が民主党の招きで5日から日本を訪れた。今回の訪日団は昨年12月に鳩山代表を団長とする民主党代表団が中国を訪れたのを機に、日中間の親交をより深める目的で実現したもの。陳鳳翔中国共産党中央対外連絡部(中連部)東欧中亜局局長を団長に16名が来日した。

5日夜、東京都文京区にある鳩山会館(旧鳩山邸)で、歓迎夕食会が行われた。民主党からは鳩山由紀夫代表、羽田孜特別代表、岩國哲人、横路孝弘副代表、菅直人幹事長ら14名の議員が出席。古川元久国際交流委員長の司会で、まず鳩山代表が、「訪日を心から歓迎したい」と歓迎のあいさつ。戦後政治史の舞台となり、自身が生まれ育った鳩山会館で民主党と中国共産党青年幹部と懇談することに「新しい時代の息吹を感じる」と感慨深げに語った。

訪日団は3つのグループに分かれ、6泊7日の日程で宮城、愛知・長野、沖縄をそれぞれ訪問。先端技術の研究施設や、農業現場、自動車工場、沖縄の米軍基地周辺を視察しながら、地元の党関係者や青年と友好を深める予定だ。《民主党ニュース》



3月5日 その日のできごと(何の日)