平成4357日目

2000/12/12

この日のできごと(何の日)

【新幹線700系】台湾輸出決定

台湾の台北−高雄間(345キロ)を約90分で結ぶ、台湾高速鉄道(台湾新幹線)に、日本の新幹線「700系」が初めて輸出されることが12日、正式に決まった。三井物産、三菱重工業、川崎重工、東芝など日本連合7社が設立した台湾新幹線株式会社(佐藤和夫社長)と、台湾高速鉄道公司(殷琪理事長)が同日、都内で輸出契約に正式調印した。2005年10月の開業を目指す。

受注総額は950億台湾元(約3320億円)で、鉄道プロジェクトとしては世界最大規模。国際協力銀行などが約650億台湾元(約2200億円)を融資する予定。

融資決定後、通産省に貿易保険(海外投資保険)適用を申請する見通しで、過去最大だったイラン・ジャパン石油化学(IJPC)の777億600万円を上回る保険規模になるといられる。

輸出するのは車両360両のほか、信号・通信設備、運行管理システムなど、メンテナンスや教育はJR東海と西日本が技術協力する。受注条件として要請されていた台湾高鉄への出資は、最終資本金1321億台湾元(約4500億円)の1割を日本企業で出資することで合意した。

台湾新幹線は98年にフランス、ドイツの欧州連合が優先交渉権を獲得したあと、資金支援などを条件に日本が巻き返し、昨年12月に日本が優先交渉権を逆転取得。今年6月には基本条件合意で覚書を交わした。《共同通信》

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【今年の漢字】「金」

20世紀最後の一年は「金」に一喜一憂した年。日本漢字能力検定協会(京都市)は12日、2000年の世相を表す漢字に「金」が決まったと発表、清水寺の森清範貫主が清水の舞台を背景に一気に文字を大書きし、本堂に奉納した。

今年は全国から過去最多の2万3000件の応募があり「きん」または「かね」と読む「金」の字が1366票を集め、堂々の1位に輝いた。2位以下は「乱」「新」「噴」「災」と続き、10位には「お騒がせの人」などの理由で、人名としては初めて「森」が登場した。

シドニー五輪での日本人選手の金メダル獲得や、金大中、金正日両氏による南北朝鮮首脳会談などの快挙に加え、金融破たんや新札など「金」にまつわる悲喜こもごもが選出理由として挙げられた。《共同通信》

【WBAスーパーフライ級タイトル戦】徳山昌守選手が初防衛に成功

世界ボクシング評議会(WBC)スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦は12日、大阪市舞洲アリーナで行われ、チャンピオンの徳山昌守(金沢)が挑戦者で同級5位の名護明彦(白井・具志堅スポーツ)に3−0で判定勝ちし、初防衛に成功した。

徳山は2度目の世界挑戦の名護を立ち上がりから攻めた。手数の少ない名護に対し左ジャブ、右ストレートでリズムよく攻め、3回には左フックでダウンを奪った。6回に名護の強烈な左フック一発でダウンを喫したが、その後も積極的に攻め、大差で判定勝ちした。

徳山の戦績は26戦23勝(5KO)2敗1分け、名護は20戦18勝(12KO)2敗となった。《共同通信》

【長野県】定例県議会

田中康夫長野県知事が初めて臨んだ定例県議会は12日代表質問が続き、「オール野党」の会派代表が田中知事の政治姿勢に批判を浴びせたが、同知事が素直に誤るなどしたため論戦は比較的静かに終始し、最後は質問者が知事にエールを送る場面も見られた。

質問のトップは最大会派「県政会」の石田治一郎台帳。知事選で敗れた池田典隆前副知事の選対本部長だけあって「独断専行で議会軽視」などとのっけから批判。

知事が積極的に見直しを進める公共事業についても「反対のある公共事業とは知事の動物的勘で決めるのか」とかみついた。続く「社会県民連合」の浜万亀彦団長も「知事(の職務)とマスコミ活動をどう両立するのか」などと作家活動に苦言を呈した。

所信表明演説などで「パブリック・サーバント(公僕)」などと横文字を多様したため分かりにくいと反発をかった田中知事。答弁では「マスメディアでも使われているし(言葉の)前後で日本語訳に言い換えている」とこだわりを見せた。

しかし「議会軽視」の批判には「議会は行政の細部をチェックする重要な機関。行政経験が未熟で至らぬ点もあった」とあっさり謝罪。県側が用意した原稿をそのまま読むなど慎重な答弁で危なげなく乗り切った。《共同通信》

【民主党・鳩山由紀夫代表】中国・江沢民国家主席と会談

民主党の鳩山由紀夫代表は12日午後、北京市の中南海で中国の江沢民国家主席と1時間余り会談した。

鳩山氏は過去の歴史認識について「日本人の一人として心から反省しなければならない。民主党の考えは(江氏と)軌を一にする」と述べ、日中両国を軸とした「東アジア不戦共同体構想」をあらためて提案。江氏は「情熱ある話を真剣に聞いた」と応じ「一時期不幸な時代があったが歴史を鑑とし、未来を見つめることが大切だ」と強調した。

鳩山氏は「次の参院選で与党を過半数割れに追い込み、その後の総選挙で政権を手に入れることはできる」と政権奪取の意欲を表明。江氏は「どこの国でも若返りは必要だ。後ろの波が前の波を押し進める長江のように、新しい世代が前の世代を変えていく」と述べた。

鳩山氏は同日午前、北京市内で中国人民解放軍の熊光楷副参謀長、中国共産党中央台湾工作弁公室の周明偉副主任と相次ぎ会談。鳩山氏が「台湾への武力行使は認められない」との姿勢を示したのに対し、中国側は「最後の手段としての武力行使は放棄しない」と従来の立場を強調した。《共同通信》

【森喜朗首相】羽田国際化に意欲

森喜朗首相は12日、官邸で石原慎太郎東京都知事と会談、羽田空港の国際化も視野に入れた再拡張に理解を示した。成田空港を抱える千葉県などが、羽田空港の国際化に関する扇千景運輸相の発言に反発しているだけに、論議を呼びそうだ。

会談は同空港の再拡張と国際化を求める石原知事の要請を受けて行われた。会談後、森首相は記者団に「どっちにしたって飛行場は今の状況では(運航能力が)厳しくなる。これだけ国際社会が活発化しているので、国として解決していかなければならない。その一つの転機が2002年のサッカーのワールドカップ(W杯)。政府として実行できるものは実行していきたい」と述べ、国際化に向けて意欲を示した。また首相は「(知事からの再拡張要望は)大変興味深い話だと思ったので『分かった』とお答えした」と語った。

石原知事も会談後、記者会見し「森内閣で(再拡張に)手を付けてほしいと言った。(森首相にも)分かったと言ってもらった」と強調。「2005年には(首都圏の)国際線はパンクすることは分かっている。(羽田拡張計画と)同じ桟橋方式で建設したニューヨークのラガーディア空港は3年でできた。(羽田空港の国際化は)東京のためではなくて国のため」と持論を展開した。《共同通信》

【英国、北朝鮮】国交樹立

英国と朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)が12日、国交を樹立、両国代表がロンドンの英外務省で国交樹立の共同覚書に署名した。北朝鮮は今年に入ってから既にイタリア、オーストリアと国交を正常化しており、欧州各国などとの全方位外交を進めている北朝鮮の対外戦略の一環。他の欧州連合諸国との関係正常化も加速しそうだ。

クック英外相は「国交樹立に決定は、北朝鮮と韓国両国の対話が大きく進展していることを受けて成された」とする歓迎声明を発表した。

同日発表された英国と北朝鮮の共同報道分によると、両国はロンドンと平壌に常駐代表部(大使館)が設置される手はずが整い次第、大使級の代表を派遣するとし、準備のために非常駐の代理大使を任命する。《共同通信》

【米大統領選】連邦最高裁、差し戻し

米大統領選のフロリダ州での手集計再開の是非をめぐる訴訟で、首都ワシントンの連邦最高裁(レンキスト長官ら判事9人)は12日夜、再開を認めた今月8日の州最高裁判決を「憲法違反の問題がある」として破棄、州最高裁に差し戻す判決を言い渡した。民主党ゴア候補が求めていた手集計再開は不可能な内容で、共和党のブッシュ候補勝訴。

民主党のランドル全国委員長はゴア候補に敗北宣言を勧め、民主党ゴア陣営にトライブ弁護士(ハーバード大教授)はゴア候補の敗北を認めた。ゴア候補は判決を検討した上で、13日にも敗北宣言を決断する見通し。投票から1カ月以上の混迷が続いた米大統領選は決着に向け大きく動き出した。また共和党ブッシュ陣営のベーカー元国務長官が「ブッシュ氏は大変喜んでいる」と、判決を歓迎した。《共同通信》

【GM】1万5000人を削減

自動車世界最大手のゼネラル・モーターズ(GM)のリチャード・ワゴナー社長兼最高経営責任者(CEO)は12日、ミシガン州デトロイトで記者会見し、来年中に北米と欧州で事務職の人員を10%削減すると発表した。

GM広報担当者によると、事務職の10%は約7700人に相当。事務職に続き減らす予定の工場労働者らを加えると1万5000人規模の大規模削減となる。

また103年続いているべコクで一番古いブランド「オールズモビル」を今後、数年間かけて段階的に縮小し、消滅させる。オールズモビルは1897年の設立で、1908年にGM傘下に入った。

フォード・モーター、ダイムラークライスラーなども生産調整に入っており、自動車各社の大規模リストラは世界経済にも影響を与えそうだ。《共同通信》

【この日の民主党】

全国キャラバン「おかしなことなくし隊」報告・大阪 2000/12/12

弁士田中甲・井上和雄・山村健・中村哲治・大谷信盛・小林憲司・今野東
地元議員・候補山本たかし(参議院大阪選挙区予定候補・前衆議院議員)・稲見哲男(大阪5区総支部長)・岡本準一郎(大阪13区総支部長)・尾立源幸(大阪17区総支部長)

前回の衆議院選挙で惜しくも落選した山本たかし前衆議院議員が、参議院選挙の大阪の候補者として公認されました。7人もの国会議員を擁する民主党大阪府連が一丸となって頑張っています。若者の名所「戎橋(えびすばし)」、別名「ナンパ橋」で街頭演説を行いました。

近鉄布施駅街頭演説

岡本準一郎(大阪13区総支部長)
「比例区の得票数がどんどんと減っているからと言って、自らに有利なように選挙のルールを変える自民党。結局、今回の国会は、中川官房長官の覚醒剤疑惑と、自民党内の政変で時間を取られてしまいました。 自民党の亀井さんが、だした改革案は民主党の真似です。公共事業の見直しも、あっせん利得罪も民主党が提案したものです。しかし、自民党は、ポーズだけをとり、中身をなくしました。公共事業の削減を言いながらも実際は公共事業費の総額を増やしました。あっせん利得罪を作るにあたって、民主党案にわざわざ大きな抜け穴を作って自民党案を作りました。これでは、何の効果もありません」

田中甲
「売れはじめているからと言って、発泡酒にまで税金をかけようとしています。庶民に負担をかけることになります」

戎橋街頭演説

山本たかし
「今日の寒さ以上に冷え込んでいるのが日本の政治です。どうして、ITのファイバー網より先に新幹線ばっかり作るのでしょうか?そんなみなさんの「何でやねん?」を民主党にぶつけてください」

大谷信盛衆議院議員
「新幹線の予算が4.7倍になりました。本当に必要だと思いますか?他にも使い道がありませんか?」

阪急十三駅前街頭演説

稲見哲男(大阪5区総支部長)
「おかしな自公政権が続いています。夏の参議院選挙で山本たかしさんを国会に送り込んでいただければ、自民党・公明党は一議席減らせます。わたしも、次の衆議院選にむけてがんばります」 ホテルに一泊したのち、次の日は堺市の泉が丘駅へ。 泉が丘駅街頭演説

尾立源幸(大阪17区総支部長)
「旧態依然とした政治と決別しましょう。民主党の新人議員の平均年齢は43歳です。若い力に任せてください」

全国キャラバン「おかしなことなくし隊」報告・奈良 2000/12/12

弁士=田中甲・井上和雄・山村健・中村哲治・大谷信盛・小林憲司・今野東
地元議員・候補=吉田之久参議院議員、馬淵澄夫(奈良1区総支部長)、福岡ともみ(奈良3区総支部長)、前田武志(奈良4区総支部長)

隊員の中村哲治衆議院議員の地元「奈良」。午前中だけで3選挙区の街頭演説を入れる強行日程の中、頑張りました。隊員たちは疲れもみせずに、移動中も市民に話しかけました。

近鉄大和高田駅前街頭演説

福岡ともみ(奈良3区総支部長)
「わたしのところには多くの女性や子供からの相談がよせられています。ストーカー被害や児童虐待で悩むみなさんの力になっていきたいと思います。政治をもっとしっかりとして、命と生活を守るようにしていきます。」

中村哲治衆議院議員
「長年、女性問題に取り組んできた福岡さんを市民のみなさんの力で国政に送り、国会で発言させてください。」

近鉄八木駅前街頭演説

前田武志前衆議院議員
「この国はおどしとすかしの自公政治によって、漂流しています。 まず、政策の優先順位がまちがっています。高すぎて市民がほとんど使っていない空港に税金が投入されたりしています。国家を私物化して、税金の無駄遣いをする今の政権を倒し、ここにいる若手の国会議員によって国を変えてほしいと思います。」

今野東衆議院議員
「税金をつかって銀行には公的資金を投入しています。ゼネコンには無駄な公共事業で儲けさせています。自民党への政治献金が多いところだけいいめにあえるのはおかしいと思います。」

電車での移動

電車の中も、市民と触れ合うチャンスです。

近鉄奈良駅街頭演説

馬淵澄夫奈良1区総支部長
「私たちが加藤の乱という政変で見たものは、自民党の内部崩壊です。自民党の中でも、自民党がおかしいと思う人たちがでてきました。これは、コップの中の嵐ではなく、コップに入ったヒビです。あとは市民の力によって制度を変えましょう。」

吉田之久参議院議員
「失業者は次々と増えています。すでに失格した総理大臣が内閣に入ったって、新しい政治ができるはずないですよね。」

北朝鮮訪問団が帰国~率直な意見交換行う

朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)を8日から訪れていた民主党訪問団が12日帰国した。メンバーは団長=伊藤英成外交安保ネクスト大臣、事務局長=大畠章宏情報通信ネクスト大臣、団員=海江田万里、生方幸夫、近藤昭一各衆院議員、齋藤勁参院議員、随行スタッフ2名の計8名。

一行は北京経由で9日平壌に入り、宋浩京(ソン・ホギョン)朝鮮労働党中央委員会国際部副部長らと2回にわたって会談した。会談は終始友好的な雰囲気で行われ、日朝関係や南北関係について率直な意見交換が行われた。北朝鮮側からは日本国内の政治状況や民主党の戦略について強い関心が示され、また、日朝間の諸問題については、謝罪と補償という過去の清算問題が話題になった。

宋副部長は会談の中で、森首相のいわゆる「第三国発見方式」発言について、「イギリスの首相にこのような話をしたことは、我々に対する敵対的な発言とも受け止めている。ヨーロッパ諸国が我々との関係改善の動きを見せると、それを妨害しようとするたくらみが現れている」と強く非難した。

一行は会談の合間に、平壌市内の地下鉄に乗ったり、百貨店を訪れるなど、国民の生活ぶりを視察したほか、11日には韓国との国境にある板門店や、南浦市郊外の万景台共同農場も訪れ、農場管理委員会の役員と意見交換した。《民主党ニュース》



12月12日 その日のできごと(何の日)