平成4331日目
2000/11/16
この日のできごと(何の日)
【森喜朗首相】米・クリントン大統領と会談
森喜朗首相は16日午後、ブルネイの首都バンダルスリブガワンでクリントン米大統領と懇談した。大統領は自らの朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)訪問について「大変難しい決断だ」と述べ、任期中の訪問の是非を慎重に見極めていく考えを示した。これに関連して森首相は「熟慮した上で下される判断を尊重したい」と強調した。
約30分の会談で両首脳は、朝鮮半島情勢を中心に意見交換し、森首相は「日米韓の緊密な連携、協調の維持が今日の好ましい関係につながった」と評価した。これに対し、大統領は「3カ国が情報を共有し、共通のアプローチをすることが大切だ。これは私の認識であり、後継者もそうだと思う」と応じ、今後も日米韓の連携を図っていくことが重要との認識で一致した。
日米間の懸案事項となっている日本の調査捕鯨拡大問題については、大統領が米国や世界が日本の捕鯨漁獲量の減少を望んでいることを説明した上で、「大切な日米関係がこの問題で損なう価値はないと思う」と指摘した。《共同通信》
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【大相撲九州場所】12日目
大相撲九州場所12日目(16日・福岡国際センター)1敗のうち、平幕の琴光喜が敗れて、横綱曙がトップに立った。曙は大関出島を圧倒して押し出した。琴光喜は横綱貴乃花に土俵際の小手投げで逆転負けした。貴乃花は10勝目。横綱武蔵丸は大関千代大海を押し出して、2敗をキープした。千代大海は3敗。大関対決は魁皇が雅山を寄り倒して2敗を保った。雅山は4連敗。大関武双山は栃乃花を突き出して7勝目を挙げた。1敗の曙を、1差で武蔵丸、貴乃花、魁皇、琴光喜が追う展開。十両は2敗の朝青龍が単独首位に立った。《共同通信》
【ソニー】新「AIBO」予約受け付け開始
ソニーは16日、人気の家庭用エンターテインメントロボット「AIBO(アイボ)」の第二世代、「ERS-210」の予約受け付けを開始、東京都内の百貨店で一日に約300件の申し込みを記録するなど、好調な滑り出しとなった。
子ライオンの姿をイメージした新アイボは、登録した名前に動作や音で反応する名前認識機能や、「お手」などの簡単な言葉を約50種類まで理解する音声認識機能を追加。本体価格は15万円。機能拡張には別売りのソフトウエアが必要になる。初代同様、インターネットと電話に加え、今回は全国の有名百貨店や電器店で注文できる。出荷は12月上旬からの予定。《共同通信》
【野党】不信任案20日提出へ
自民党の加藤紘一・元幹事長が森首相の退陣を要求している問題をめぐり、野中幹事長ら党執行部は16日、野党が提出する内閣不信任決議案を否決し、加藤氏らが不信任案に同調した場合は除名処分など厳しい措置を取る方針を固めた。
加藤氏が民主党など野党との連携を深め、不信任案可決を目指す動きを強めていることから、話し合いによる事態収拾は困難と判断したためで、加藤、山崎両派への切り崩し工作に全力を挙げている。
一方、民主党など野党4党は、20日に不信任案を提出する方針を固め、最終調整に入った。早ければ同日中の衆院本会議で採決される見通しで、政局は一気に緊張の度合いを増している。《読売新聞》
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森喜朗首相に対する退陣要求を受けた自民党内抗争は16日、内閣不信任決議案を採決する衆院本会議での決着に持ち込まれる公算が大きくなった。
森首相はブルネイでの同行記者団との懇談で「正面から受けて立つ。与えられた任期を全うするのが私の責任だ」と、辞任せず内閣不信任案を否決する考えを明言。自民党執行部は内閣不信任案に賛成した場合、除名処分とする方針だ。《共同通信》
【政界談話室】
○・・・民主党の熊谷弘幹事長代理は16日の記者会見で、自民党内の政権抗争を「シナリオ無き政局。裏に大ボスがいて、落としどころがあるということではない」と指摘し、混迷は深まると予言した。「加藤紘一元幹事長ら自民党当事者の心境を察するにあまりある」と、自らが古巣の自民党を飛び出した平成5年の政争を重ね合わせてしみじみと振り返って見せたが、「自民党の混乱を一番喜んでいるのは熊谷氏では」との声も。《共同通信》
【ILO】ミャンマー制裁を決定
国際労働機関(ILO)理事会は16日、ミャンマーの強制労働問題をめぐり、ILO憲章33条(勧告不履行に対する措置)に基づく初の制裁措置を科すことを決めた。加盟国政府や国際機関に対し、ミャンマーとの関係縮小を求める内容で、今月30日に発動される。
ミャンマーは公式討議直前の15日、強制労働撤廃の履行状況を監視することを目的としたILO監視団の受け入れを初めて表明。日本やマレーシアなどアジア諸国はこれを受けて制裁の先送りを主張したが、制裁実施を強く求めた欧米諸国に押し切られた。
ミャンマーが強制労働の撤廃に向けた措置をとり続ける中での制裁決定で、アジア諸国は「強制労働をなくすという本来の目的に逆効果」と反発している。《共同通信》
【この日の民主党】
元秘書逮捕で吉田議員が会見~党は引き続き真相究明に全力
中小企業向け制度融資の悪用をめぐり、東京信用保証協会への口利きの見返りに法外な仲介手数料の一部を受け取っていたとして、東京地検特捜部は16日、出資法(仲介手数料の制限)違反の疑いで、民主党の吉田公一衆院議員の元秘書を逮捕した。
これを受けて、吉田議員は同日午後、国会内で記者会見を開き、「いたってまじめで、生活ぶりも派手なところは全くなかった。何であの男が、と驚いている。前秘書とはいえ、監督不十分だったといわれても仕方がない」と陳謝した。この元秘書は「執筆活動に専念したい」として今年10月はじめに吉田議員の秘書を辞めている。その後、今回の事件で保守党の西川太一郎議員の私設秘書布川和彦容疑者が逮捕された際に、この元秘書から「実はこの事件と関わりがある。逮捕された経営コンサルタントとは面識はないが、布川氏を通じて手助けをしたことがある」と打ち明けられたことを吉田議員は明らかにした。
吉田議員は、「今回の件については1件たりとも関知していない」と自らの関わりは明確に否定した。民主党はこの事件の解明のために衆院予算委員会での西川議員らの参考人招致を求めているが、吉田議員は「要求されれば堂々と出ていって証言したい」と述べた。
民主党の赤松広隆国会対策委員長は、これに先立ち、同日午前の記者会見で逮捕の報道に触れ「たいへん残念だ。だからといって、疑惑の解明、真相究明の姿勢には変わりはない。いささかもひるむことなく、今後とも問題解明に全力を傾ける」と述べた。
民主党では同日午後、倫理委員会を開いて吉田議員から事情を聞き、菅幹事長の下で今後の対応を検討することにしている。また、民主党は同日夕、仙谷由人企画委員長名で談話を発表し、「政治資金の問題、特に私設秘書を含めたあっせん利得罪の創設を積極的に推進してきたわが党としては、極めて遺憾な事態だ」として、国民の皆様にお詫びし、党として徹底的に真相究明に取り組むことを明らかにした。《民主党ニュース》