平成4233日目

2000/08/10

【大阪地裁】前大阪府知事に猶予刑

昨春の知事選さなかに、選挙運動員の女子大生(22)にわいせつな行為をしたとして、現職時代の強制わいせつ罪に問われた前大阪府知事横山ノック被告(68)に対し、大阪地裁の川合昌幸裁判長は10日、「知事という自らの地位に酔いしれ、おごった犯行で、厳しい非難は免れない。被害者の傷も大きい」として、懲役1年6月、執行猶予3年(求刑懲役1年6月)を言い渡した。

刑を猶予した理由について、同裁判長は「遅きに失したが知事を辞職。罪を認め謝罪しており、民事敗訴で1100万円を支払っている。社会復帰の可能性もほぼ絶たれ、実刑はためらわざるを得ない」と述べた。

「知事のわいせつ事件」での有罪判決は前代未聞。横山被告の弁護人は控訴しない方針を明らかにした。検察側も同様の意向とみられ、一審で確定する公算が大きい。

公判では、「約30分間、強いて執拗に触った」とする検察側に対し、横山被告は「初めはわいせつな気持ちはなかった。触っていたのは約10分間で、無理やり足を開いたりしていない」と計画性、悪質性を否定したが、川合裁判長は「女子大生の被害証言には、一貫性や経験した者しか分からない迫真性があり、信用できる」と退け、起訴事実通り認定した。

その上で、同裁判長は「知事という公職にありながら、警護の警察官らがいる狭い車内で、執拗にわいせつ行為を行い、犯行直後に『ブランド品のバッグを買ってやる』と、女性の性的自由を金品で左右できる態度を示した」と強く反倫理性を指弾。

「虚偽告訴容疑で女子大生を逆告訴、記者会見や府議会で中傷したことがうかがわれ、犯行後も被害者を苦しめ続けた」と厳しく指摘した。《共同通信》

「知事という地位とその力に酔いしれ、おごりたかぶっていた」。10日午前、大阪地裁で開かれた前大阪府知事・横山ノック被告(68)による強制わいせつ事件の判決公判。女子大生(22)の激しい被害感情を酌んで、判決には、横山被告を批判する厳しい言葉が並んだ。知事に挑んだ被害者の勇気ある告訴から1年4か月。執行猶予付きながら有罪に問われた前知事は、険しい表情で判決に聞き入っていた。

「被告人を懲役1年6月、執行猶予3年に処する」大阪地裁で最も広い201号法廷。午前10時3分、川合昌幸裁判長が判決主文を読み上げた。同地裁には、この日早朝から傍聴希望者が押しかけ、同地裁としては過去最高の919人がわずか57枚の傍聴券を求めて長い列を作り、現職知事の犯罪に対する関心の高さを示した。《読売新聞》




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【第82回全国高校野球選手権大会】第3日

第82回全国高校野球選手権大会第3日は10日、甲子園球場で1回戦4試合を行い、中京大中京(愛知)智弁和歌山(和歌山)宇都宮学園(栃木)松商学園(長野)が2回戦に進んだ。中京大中京は集中打で郡山(奈良)を12−0で下し、夏の甲子園では13年ぶりの勝利。今春の選抜大会準優勝の智弁和歌山は22安打を放つ猛攻で、新発田農(新潟)に14−4で勝った。宇都宮学園は1−3の六回、3点を奪って逆転し、七回から登板の一年生、泉が好投。丸亀(香川)を5−3で振り切った。松商学園は打線が爆発。14−4と初出場の岩国(山口)に大勝し、長野県勢として夏で50勝目を挙げた。《共同通信》

【静岡県警】脱衣場を盗撮、テレ朝社員逮捕

静岡県警下田署は10日、民宿のふろの脱衣場の窓から、女性の着替えをホームビデオで盗撮していたとして、軽犯罪法違反(のぞき見)の現行犯で、川崎市中原区、テレビ朝日技術局制作技術センター社員、A容疑者(29)を逮捕した。

調べでは、A容疑者は同日午前2時50分ごろ、同県下田市白浜の民宿で、脱衣場の窓のすだれ越しに、民宿のアルバイトの女性(19)ら2人が着替えているところをのぞき見したうえ、所持していたホームビデオで撮影した疑い。《共同通信》

【豊川市主婦殺人事件】少年を家裁送致

愛知県豊川市の夫婦殺傷事件で、殺人容疑で逮捕後に「人を殺す経験がしたかった」と供述した元高校三年の少年(17)に対する精神鑑定の概要が10日、分かった。それによると、少年は「退屈だったから殺した」などと犯行動機を説明。殺人と並んで「不老不死の薬を開発したかった」などと話したと言う。

鑑定はフランスの作家カミュの小説「異邦人」の主人公を例に挙げ「事件は殺すこと以外に、ほかの目的のない純粋殺人だった」と位置づけている。

少年は精神障害(精神病)ではなく人格障害であり、「完全な責任能力が認められる」とした鑑定に基づき、名古屋地検豊橋支部は10日、少年を名古屋家裁豊橋支部に送致した。「刑事処分相当」との意見をつけたもようだ。

西鉄高速バス乗っ取り事件を始め一連の17歳の少年による凶悪事件で正式な精神鑑定の結果が出たのは初めて。

官邸によると、少年は、孤独や独自の論理を特徴とする「分裂病質人格障害」と認められたが、以前に反社会的な行動はなく、精神障害ではないとされた。

少年は殺人実行の経緯について「他人がやったことのない体験をしてみたかった」と説明。やってみたい体験として①不老不死の薬の開発②社会的に成功を収める③殺人−を挙げたが「不老不死は成功の見込みがない。社会的な成功は時間がかかる」として「殺人」を選び「退屈だったから殺した」という。

殺人に興味を持ちだしたのは事件直前の今年4月ごろで、神戸の連続児童殺傷事件など他の事件の影響は受けていない、という。

主婦(64)襲撃について「(老人は)生きる時間が少なく共感できる相手ではない」「古ぼけた家だから、老人がいるのではないかと思って入った」と話し、独善的な考え方も見受けられたという。

同地検は、事件の背景に漫画やニュースの影響もあるとしている。犯行が計画的で残虐だった点を考慮し「刑事処分相当」との意見をつけたとみられる。

家裁豊橋支部は、名古屋少年鑑別所に少年を収容する看護措置を取った。

少年は5月1日、豊川市の住宅に侵入、主婦を包丁で刺すなどして失血死させ、帰宅した夫(67) に切り付け逃げたとされる。《共同通信》

【三宅島・雄山】26日ぶり噴火

気象庁によると、10日午前6時半ごろ、伊豆諸島・三宅島の雄山(813メートル)が噴火したのが確認された。噴煙は上空約3000メートルに達し、北東から東の方向にかけて流れている。雄山で噴火が確認されたのは7月15日以来。

噴煙の高さは、今回の火山活動の中で最大。島の北東部などで降灰があり、三宅村役場は午前8時42分、坪田、神着両地区の住民315世帯、約630人を対象に避難勧告を出した。

三宅島測候所によると、最初に水蒸気が出て、その後、火山灰が噴き上げた。噴煙は当初、灰白色だったが午前8時前には黒っぽく変わった。村役場関係者は「噴煙は午前6時半ごろから上がり始めた」と話している。

三宅島空港は降灰のため閉鎖され、エアーニッポンは羽田−三宅島の全4便の欠航を決めた。《共同通信》

【森喜朗首相】夏休み入り

森喜朗首相は10日、神奈川県・箱根で14日まで5日間の夏休みに入った。4月5日の首相就任以来、国会や総選挙、主要国首脳会議(沖縄サミット)など政治外交日程が立て込み、首相が都内を離れて静養するのは今回が初めて

5月の大型連休も沖縄サミット参加各国歴訪に充てただけに、静養先ではゴルフを楽しむなどして英気を養い、今月19日からのインドなど南西アジア各国歴訪に備える予定だ。

首相は10日午前、三宅島の噴火を受け、首相公邸から首相官邸別館の危機管理センターに入り、現地の情勢報告を受けるとともに、スタッフを激励。この後、東京・瀬田の私邸に戻ってから、智恵子夫人とともに車で箱根に向かった。

首相は沖縄サミット以降も多忙な日々が続き、週末も竹下登元首相の葬儀や久世公堯前金融再生委員長の辞任騒動、広島での平和記念式典出席などで一日も休養日がないまま。国会答弁では用意した書類を棒読みする場面が多く、疲労が目立ち「好きなゴルフをやって、気分転換を図った方がいい」(周辺)と勧める声が出ていた。

首相にとって待望の夏休みだったようで、私邸を出る際には青のワイシャツにノーネクタイ姿で、リラックスした表情で車に乗り込んだ。《共同通信》



8月10日 その日のできごと(何の日)