平成4223日目

2000/07/31

【山口母親殺害事件】16歳少年逮捕

31日午前1時10分ごろ、山口市の新聞配達員の少年(16)から「母親を殺した」と110番があった。山口署員が少年の自宅アバートに駆け付け、母親の遺体を発見、自宅にいた少年を殺人容疑で逮捕した。

調べによると、少年は29日午後9時ごろ、自宅アパートでパート店員の母親(50)の借金をめぐってロ論になり、金属バットで頭や胸などを数回殴って殺害した疑い。

調べに対し、少年は落ち着いた様子で「借金の使い道を話してくれないので頭にきて殺した。逃げようと思ったが、悩んだ末に警察に言うことにした」と供述しているという。

少年の父親は数年前に亡くなり、母親と二人暮らし。少年に補導歴などはないという。

母親は玄関付近で毛布にくるまった状態で見つかり、居間に凶器とみられる金属バットと、血をふき取った跡のある布状の物があった。

少年は、自分で毛布にくるんだといい、翌30日も新聞配達をしていた。

少年の動め先の上司によると、少年は28日、「母親がたくさん借金をかかえていて困っている」などと話していたという。山口署は犯行状況や詳しい動機を調べている。《共同通信》




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【森喜朗首相】久世氏任命を陳謝

国会は31日午後、衆院本会議で森喜朗首相の所信表明演説に対する代表質問を行い、野党各党は三菱信託銀行の関連企業からの利益提供などで更迭された久世公堯前金融再生委員長の任命責任を追求した。これに対し首相は「結果として辞任せざるを得ない大臣を任命したことは誠に残念で、遺憾だ。深く反省し、国民に素直におわびしたい」と公式に陳謝した。

首相自身の責任の取り方については「諸課題に内閣として一致結束して取り組むことで責任を果たしたい」と述べるにとどまった。

久世氏の問題や中尾栄一元建設相の受収賄事件に絡み、鳩山由紀夫民主党代表らは「あっせん利得禁止法案」の今国会成立を要求。首相は「犯罪の構成要件を明確にする必要がある」と指摘、今国会での処理には慎重な姿勢を示した。

大手百貨店そごう問題で首相は、税金投入の根拠となった「瑕疵担保特約」について、旧日本長期信用銀行の速やかな譲渡実現などの観点から「やむを得なかったというのが金融再生委員会の判断だった」との認識を表明。ただ同時に「企業の再建は自己責任が原則。公的資金を用いた破たん処理で債権放棄は安易に認められない」との立場を強調した。

首相は当面、景気回復に軸足を置いた経済運営を継続し、平成12年度補正予算については「必要とあれば適宜適切に対処したい」と述べた。消費税率の引き上げに関しては「国民の理解を得ることなしに増税を行うことは適切ではない」との見解を示した。

教育問題については、教育基本法の抜本的改正に取り組む意向をあらためて表明した。

鳩山氏のほか、自民党の小里貞利総務会長、共産党の不破哲三委員長、社民党の土井たか子党首らが質問した。

【民主党・鳩山由紀夫代表】不信任提出も視野

民主党の鳩山由紀夫代表は31日午後、久世公堯前金融再生委員長(金融担当相)の辞任問題に関し、あっせん利得罪法案の成立を強く求めるとともに、「(森喜朗首相の)任命責任(があるほか)、説明責任が欠如しており、不信任案を含めて考えなければならない時期を迎えるかもしれない。他の野党とも相談しなければならない」と述べ、内閣不信任案の提出も視野に首相の任命責任を追及していく考えを示した。各党代表質問後、国会内で記者団の質問に答えた。

鳩山氏はまた、首相が久世氏起用を陳謝したことについて、「おわびになっていない。久世氏は更迭されてしかるべきだったのに辞任という形だった。責任をまったく取っていない」と指摘した。《共同通信》

【南北閣僚級会談】

韓国と朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)は31日、ソウルで開かれていた南北閣僚級会談で6項目の合意を発表し、6月の金大中大統領と金正日総書記による歴史的な南北共同宣言を履行するための青写真を整え、本格的な対話と協力の新時代に踏み出した。

特に、第2回会談の日程を決めるなど閣僚級会談を定例化したことで、南北は双方の問題を常時取り扱える「固定の対話チャンネル」を確保した。閣僚級会談は今後、南北間のさまざまな問題を総括し調整する司令塔の役割を果たすことになるだろう。

さらに、1996年から機能を停止している板門店の南北連絡事務所が8月15日から再開されることで、南北は現在ある赤十字連絡官接触とは別に当局間の連絡ルートを再び持つことになり、円滑な交流推進に役立つ。

北朝鮮は朝鮮中央通信などを通じて明らかにした首席代表の全今鎮・内閣責任参事の基調発言で、南北共同宣言実施の重要性を繰り返し強調した。南北が共同宣言履行への強い意思を確認し合ったことが、閣僚級会談の最大の成果だったともいえよう。

北朝鮮代表団到着まで会談日程が確定しないなどのギクシャクはあったものの「可能な部分から合意するという姿勢を南北が共有した」(韓国政府当局者)ことは、不信と対立を繰り返してきたこれまでの南北関係から大きく様変わりしたものだ。

6月の南北首脳会談を受け、朝鮮半島が和解と協力に向かう新たな潮流を実感させた。《共同通信》

【イスラエル】新大統領にカツァブ氏

イスラエル国会(定数120)は31日、ワイツマン前大統領の辞任に伴う国会議員による大統領選挙を行い、野党リクードのモシエ・カツァブ前副首相兼観光相(54)が63票を獲得、予想を覆して当選した。ノーベル平和賞受賞者で与党・労働党の元首相シモン・ペレス地域協力相(76)は、57票で敗れた。大統領の任期は7年で政治的実権はない。

当初優勢とみられていたペレス氏は、豊富な政治的実績に比べて目立った軍歴がなく、面白みがないとされる人気のなさも災いしたほか、バラク首相の進める和平路線に対する反発も加わり、敗北した。《共同通信》

【カルロス・ゴーン日産自動車社長】英首脳と会談

日産自動車のカルロス・ゴーン社長は31日、小型乗「マイクラ」(日本名マーチ)の次世代車の生産拠点をめくり、英首相官邸でブレア首相、バイアーズ貿易産業相と初めて会談、ポンド高で価格競争力が低下しており、英国での生産計画に障害となっているとの懸念を伝えた。

ポンド高が続く英国から日本企業が撤退するとの懸念が高まる中、日本の大手企業トップと英国の首相が直接、具体策を協議する異例の機会となった。

会談で首相は、日産が英中部サンダーランド工場で新型マイクラを生産するための「支援策」(首相報道官)を示した。補助金の額など具体的な内容は明らかにされていないが、英国での報道によると、英政府は同工場での生産継続の1億ポンド(約164億円)規模の支援策を検討している。

日産は現在、サンダーランド工場で生産するマイクラなど完成車の約75%を欧州大陸に輸出しているがポンド高で採算が悪化。日産によると、ゴーン社長は会談で「長期的投資のために為替レートの安定が重要」と強調。為替変動のリスクを軽減するため、英国内での部品調達を減らすと表明した。

社長は、英国の欧州単一通貨ユーロへの参加を間接的に求める一方で、新型マイクラを欧州大陸で生産する可能性を伝え、具体的支援を求めたとみられる。《共同通信》

【米・共和党】党大会

米東部ペンシルベニア州フィラデルフィアで始まった米共和党の党大会は7月31日夜(日本時間1日午前)、教育をテーマにした初日の討論を行った。目玉は共和党候補のブッシュ・テキサス州知事の夫人ローラさん。元小学校教師の夫人は「(夫が)大統領選に出馬したのは、すべての子供たちに読書の機会を与えるため」と、ブッシュ氏の教育重視の姿勢をアピール。また、夫を「世論の風向きで原則を曲げる人ではない」と述べ、支援を訴えた。

さらにブッシュ政権が誕生すれば国務長官への就任が有力視されるパウエル元米統合参謀本部議長は「知事はマイノリティー(社会的少数派)を仲間にした。大統領として人種間格差に橋を架けることができる」と演説。

共和党は米国民の関心の高い教育問題を議題に取り上げることで支持層の拡大を狙った。

討論には黒人、ヒスパニック(中南米)系、アジア系の党員が次々に登壇しブッシュ氏支持を表明。「思いやりのある保守主義」を体現する顔触れとなった。

大会は同日午後(日本時間1日未明)、「米国に新たな目的を」と題した党綱領を正式に採択した。《共同通信》

【この日の民主党】

「久世氏問題は自民党的体質の象徴」鳩山代表

衆議院本会議で31日、森首相の所信表明演説に対する各党の代表質問が行われた。民主党からは鳩山由紀夫代表と、先の総選挙で初当選したばかりの水島広子衆院議員のふたりが質問にたった。

鳩山代表はまず、久世前金融再生委員長の利益供与問題と辞任について、「世間の感覚とはずれた自民党的体質が象徴的ににじみ出た一幕」と断じ、久世氏を閣僚に登用した森首相の政治責任を追及した。

また、九州・沖縄サミットについては、「内容のなさで歴史に残るもの。815億円もの費用をかけ、海外のマスコミからは『宴会サミット』と揶揄されたうえに、議長は官僚の作った作文を読み、雑談に熱中した」と指摘し、首相の見解をただした。

さらに、中尾元建設相の逮捕問題では、「公共事業を食い物にする政府・与党一体の利権構造を背景とした今回の事件は、職務権限があいまいなために現行法では罪に問われない可能性のある与党政治家による構造汚職の氷山の一角にすぎない」と、真相究明とあっせん利得収賄罪の今国会中の制定を求めた。

これに対し、森首相は久世氏を任命したことについては「適材適所の観点で任命した」と強調。その上で、「結果として辞任せざるを得ないような大臣を任命したことは誠に残念で遺憾だ。深く反省し、国民におわびしたい」と、鳩山代表への答弁中だけでも3度同じ言葉を読み上げた。あっせん利得収賄罪については、「各会派の議論の結果を踏まえて適切に対処したい」と紋切り型の答弁にとどまった。

国会こそ良いコミュニケーションの見本に~水島広子議員

精神科医として「子どもの心」の問題に取り組んできた水島広子議員は、まず道徳教育を強調する森首相の取り組みを「いじめは人間の多様性を認められない排他的な行動だ。総理は教育勅語の復活を期待するような発言をするなど、単一の価値観を押しつけようとしている気がする」と批判。

また、夫婦で別の姓を名乗るため書類上の離婚、再婚の手続きをした自身の経験を引き合いに出し、「同姓夫婦であっても崩壊している家庭もある。名字が同じということと家庭の円満とは何の関係もない」と述べ、選択的夫婦別姓への見解や、法律上結婚していない母親から生まれた子ども=非嫡出子を差別する民法の改正への取り組みを問いただした。

さらに、水島議員は、「国会こそよいコミュニケーションの見本を子供たちに示すべき。民主主義とは多数決で押し切ることだと誤った理解をしている人たちが増えている」と与党の国会運営を辛口に批判した。

答弁に立った森首相は、最初「率直な言葉を感銘深く拝聴した」と感想を述べたものの、自分の言葉はそれだけ。あとは、いじめ問題で「国民各層の意見を聞き適切に対処したい」、選択的夫婦別姓や非嫡出子差別の撤廃についても「国民的合意が必要で幅広く議論を」と述べるなど型通りの官僚答弁に終始。

水島議員が「野党と十分話し合いをして、途中でキレたりせずに、お互いに納得のできる結論に達するまでの辛抱強さを見せてほしい」と述べて、「党首討論を毎週行って自ら模範を示すべき」と迫っても、「国会でご議論いただくこと」と、自らの判断は示さずじまいだった。

質問を終えた水島議員は、「自分が常々主張してきたことを党の代表質問として位置づけられたことと、党の若さをアピールできたので100点に近い」と自己採点。一方、首相の答弁には「誠意が全く感じられないので0点」と厳しい評価。「どう質問すればより具体的に答えてもらえるか、もっと勉強しなければ」と次に向けて闘志を燃やしていた。《民主党ニュース》



7月31日 その日のできごと(何の日)