平成4194日目

2000/07/02

この日のできごと(何の日)

【雪印集団食中毒事件】大阪市、工場を営業禁止処分

雪印乳業大阪工場(大阪市都島区)で製造された低脂肪乳を飲んだ人が下痢など訴えた問題で、大阪府は2日、府立公衆衛生研究所が同社の低脂肪乳から、黄色ブドウ球菌が出す毒素エンテロトキシンAを検出したと発表した。これで一連の殺害には、ブドウ球菌食中毒と判明した。これを受けて大阪市は、食品衛生法に基づき、同工場を営業禁止処分とした。期間は安全性が確認されるまでの間としている。この処分は営業許可取り消しに次ぐ厳しいもの。

また、製造施設で黄色ブドウ球菌が見つかったため、大阪府警は同日、ずさんな生産管理が被害につながった可能性があるとみて、業務上過失傷害の疑いで同工場を現場検証した。3日も引き続き検証する。

同社は2日夜、記者会見して「深く反省しています」とあらためて陳謝した。

発症者は2日午後10時現在、共同通信の集計で近畿以西の8府県6927人に上り、41人が入院している。

同研究所は茨木市や寝屋川市など、府内の被害者宅から回収した飲み残しの低脂肪乳30本を検査。作業が終わった5本すべてからエンテロトキシンAを検出した。残りの検査も急ぐとともに、未開封品6本の検査も進めている。

和歌山市衛生研究所は飲み残しから、この毒素を作る黄色ブドウ球菌の遺伝子を検出していた。

検体からは黄色ブドウ球菌を含め雑菌類は検出されず、府は「菌は加熱殺菌工程の前に混入し、毒素を生み出したとみられる」としている。

同社は改善策として、これまで殺菌後に実施していた黄色ブドウ球菌などの検査を殺菌前の調合段階でも実施することを示した。

一方大阪府警の現場検証は捜査一課や生活経済課、都島署などが合同で実施。細菌汚染が見つかった製造施設のバルブを中心に調べた。《共同通信》

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【ロッテ・小林雅英投手】打者0人で勝利投手に

ロッテ5−4オリックス◇2日◇函館

ロッテは1点をリードされた直後の九回一死一、三塁から、大塚がフェンスに当たる左越え2点二塁打を放ち逆転。八回二死から登板の小林雅が打者数0で6勝目。ウォーレンは13セーブ目を挙げた。《共同通信》

【森喜朗首相】組閣陣容固める

森喜朗首相は2日午後、第二次森内閣の閣僚人事をめぐって都内のホテルで自民党の野中広務幹事長、青木幹雄官房長官、次期官房長官の中川秀直衆院議員らと協議し、陣容を固めた。これに先立ち首相は堺屋太一経企庁長官と会談、続投を強く要請、堺屋氏は了承した。《共同通信》

【香淳皇后】殯宮一般拝礼

皇太后さまのひつぎに国民がお別れを告げる「殯宮一般拝礼」が2日、皇居・宮殿の東庭で行われ、午後5時すぎの閉門までに各地から約1万800人が訪れた。

宮殿「春秋の間」の東庭に面した廊下には、皇太后さまの上半身の遺影(縦約1.4メートル、横約1.3メートル)が飾られ、両わきには白い菊の花が並べられた。お元気だった昭和56年に撮影された遺影はヒノキの額に入れられ、黒いリボンが掛けられた。

最高気温32.8度を記録する猛暑の中、人々は正門から二重橋を通って東庭に入ると、淡いピンクのドレス姿でほほ笑みを浮かべた皇太后さまの遺影に向かって拝礼した。

ひつぎが安置されている殯宮は宮殿北側奥の小食堂「連翠」に設けられ、東庭から直接見ることができないため、宮内庁は、殯宮の位置を示す宮殿の見取り図を東庭内に掲示した。

東京都東村山市の女性(69)は「戦時中も含めて大変な苦労をされたと思う。長い間お疲れさまでした、という気持ちを込めて拝礼した。年齢も自分の母親に近く、あの笑顔が印象的だった」と話していた。《共同通信》

【MLB】

米大リーグ、タイガースの野茂英雄投手が2日、カンザスシティー(米ミズーリ州)で行われたロイヤルズ戦に先発、7回を3安打無失点に抑えて鈴木誠投手に投げ勝ち、5月21日以来、9試合ぶりの今季3勝目(7敗)を挙げた。八回途中まで投げ、7三振を奪った。鈴木も7回を4安打2失点、自己最多に並ぶ8奪三振と好投したが、3連敗で3勝3敗となった。タイガースは2−0で勝った。

この日の野茂は制球がよく、二回の一死三塁を切りけると三、四、六、七回を三者凡退に抑えるなど安定した内容。八回の無死一塁で交代し、救援陣がリードを守り切った。初回、先頭ボローニアに本塁打を浴びた鈴木は六回にゴンザレスの適時打で追加点を許したものの、四回まで毎回の7三振を奪う力投だった。《時事通信》

【サッカー・欧州選手権】最終日

サッカーの欧州選手権最終日は2日、ロッテルダム(オランダ)でフランス−イタリアの決勝を行い、1−1で迎えたゴールデンゴール(日本のVゴール)方式の延長前半13分、フランスがトレゼゲの決勝シュートで2−1で制した。

フランスは、地元優勝した1984年大会以来、4大会ぶり2度目の優勝で、史上初めてワールドカップ(W杯)制覇の2年後の欧州選手権も制した。優勝2度は、ドイツの3度(西ドイツ時代の2度を含む)に次ぐ単独2位の記録。

イタリアは後半10分、ペソットの右センタリングをデルベッキオが押し込んで先制。しかし、フランスは後半のロスタイム中に、ウィルトルドが起死回生の左足シュートを決めて追いついた。決勝点は、ピレスが左サイドを突破、折り返しをトレゼゲが合わせた。《共同通信》

【メキシコ大統領選】野党のフォクス氏が勝利

71年にわたり一党支配を続ける与党制度的革命党(PRI・中道)政権の継続か、野党の政権奪取かで注目されるメキシコ大統領選挙は2日タ(日本時間3日朝)、投票を締め切り、開票された。連邦選挙機関(IFE)の暫定速報などによると、野党の国民行動党(PAN、右派)のビセンテ・フォクス前グアナフアト州知事(58)が、PRIのフランシスコ・ラバスティダ前内相(57)を得票率で上回り、勝利した。

有力紙レフォルマはフォクス氏が3日、大統領官邸でセディジョ大統領と会談すると報道。政権引継ぎ協議とみられる。

大統領は2日夜「次の大統領はフォクス氏だ。彼に勝利のお祝いを伝えた」と敗北を認めており、PRIは1929年の結党以来、71年で初めて政権を手放すことになった。大統領就任式は12月1日。任期は6年(再選禁止)。《共同通信》

【青江三奈さん】死去

「伊勢佐木町ブルース」など多くのヒット曲で親しまれた歌手の青江三奈さんが2日午後11時40分、膵臓がんのため東京都港区の病院で死去した。54歳。東京都出身。

高校卒業後、クラブ歌手となり、川内康範氏が書いた週刊誌連載小説「恍惚」のヒロイン「青江三奈」を芸名とした。昭和41年「恍惚のブルース」でデビュー、ハスキーボイスで脚光を浴びた。43年に、横浜の歓楽街を舞台にした「伊勢佐木町ブルース」が大ヒット、日本レコード大賞歌唱賞などを受賞した。

その後も「池袋の夜」「長崎ブルース」などヒットを続け、ブルースのフィーリングを生かした歌謡曲で人気を集めた。平成11年1月、腹部に痛みを感じて入院し、膵炎と診断されて手術。4月に退院、以後闘病生活を続けていた。《共同通信》



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