平成4077日目

2000/03/07

【政府】日朝交渉再開へ

青木幹雄官房長官は7日午後の記者会見で、日本と朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)が平成4年11月以来中断している国交正常化交渉の4月前半の再開で合意したと発表、世界食糧計画(WFP)を通じ北朝鮮にコメ10万トンを支援する方針を正式に表明した。青木長官は、日朝両国の人道問題を協議する赤十字会談を今月13日に北京で開催することも表明した。

これに関連して複数の政府筋は7日、日朝赤十字会談では10−15人程度日本人妻里帰り第3陣を早期に実現すことでとの見通しを明らかにした。外務省の慎田邦彦アジア局長は自民党の会合で、北朝鮮側が「行方不明者」として約束している調査の進ちょく状況が、赤十字会談を通じて報告されると述べた。

日本人拉致疑惑と食料支援をめぐり、こう着状態が続いていた日朝間の交渉はようやく始動する。しかし、拉致疑感や北朝鮮のミサイル問題、「過去の清算」などで主張の隔たりは大きく、正常化交場は難航必至の情勢。青木長官は会見で、与党内にコメ支援への慎重論が強いことに触れ、「この支援により日朝関係を前進させ、北朝鮮より拉致問題を含む諸懸案につき前向きの対応を得ることを期待し、あえて支援に踏み切ることにした」と強調した。さらに、今後の交渉で拉致問題などに粘り強く取り組む考えを示した。《共同通信》




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【大阪府・太田房江知事】初の所信表明

全国初の女性知事となった大阪府の太田房江知事は7日午後、就任後初めて迎える定例府議会で所信表明演説を行い「新世紀の大阪に向けて、現在の苦境を何としても切り開き、府政の再生に持てる力のすべてを投じる覚悟だ」と決意を述べた。

府政運営方針について「活力のまち」「やさしさのまち」「交流のまち」の3つの目標を掲げた。《共同通信》

【鳩山兄弟】和解

民主党の鳩山由紀夫代表は7日午前、東京都台東区の谷中霊園で行われた祖父・一郎氏の墓参会で、不仲になっていた弟の元文相・邦夫氏に謝罪し、和解したことを明らかにした。

この日は一郎氏の命日で、邦夫氏も参列。鳩山兄弟が公の場で久しぶりに顔をそろえた。鳩山氏が墓参会に先立ち「軽率な発言」と邦夫氏に謝罪。鳩山氏が邦夫氏やその夫人を中傷した発言をきっかけに仲違いしていた2人の関係を修復した。《共同通信》

【小渕恵三首相】内閣特別顧問に中坊公平氏を任命

小渕恵三首相は7日、元日弁連会長で、住宅金融専門会社(住専)の債権回収に務めた中坊公平・前整理回収機構社長を内閣特別顧問(非常勤)に任命、同日夕、首相官邸で中坊氏に辞令を交付した。

小渕内閣の特別顧問は、1998年7月から12月まで国際金融分野で首相のアドバイザーを務めた行天豊雄・元大蔵省財務官以来2人目。

青木幹雄官房長官は7日午後の記者会見で「中坊氏は金融、環境、消費者問題に詳しく、この分野で国民の視点に立った相談相手として、助言をいただきたいと首相はかねてから考えていた」と、任命理由を説明した。《共同通信》

【参院予算委員会】

保利耕輔国家公安委員長は7日午後の参院予算委員会で、新潟県警不祥事での小林幸二・前同県警察本部長の減給処分を持ち回りの国家公安委員会で了承した問題について「誤った行動はしていない。もし誤った行動だったと任命権者が判断すれば、それに従う」と述べ、政治責任の有無は小渕恵三首相の判断にゆだねる考えを示した。

民主党・新緑風会の久保亘氏が「国民の不信感は大きい。職をかけて責任を取るべきだ」と辞任を求めたのに対し答えた。

田中節夫警察庁長官は、中田好昭前関東管区警察局長について「減給、戒告に相当する行為があったと思う」との認識を示したが、「本人が自ら申告したことで(処分せず)職を辞すべきだとした」と処分せず引責辞任させた理由を説明した。

瓦力防衛庁長官は、警察庁へ出向中だった防衛庁幹部が東京都迷惑防止条例違反で逮捕されながら処分を受けず依願退職していた問題について「処理の仕方として問題はなかった。本人は職を辞することで責任を取った」と適切な処置だったと強調した。《共同通信》

【鶴岡一人さん】死去

プロ野球南海(現ダイエー)の元監督でホークス黄金時代を築き上げた鶴岡一人氏が7日午前5時5分、動脈血栓症による心不全のため大阪市福島区の病院で死去した。83歳。広島県出身。

1931年、広島商の一員として春の選抜で優勝。法大では名三塁手として鳴らし、39年に南海入団。その年本塁打王を獲得。46年に29歳の若さで選手兼監督となり、球団史上初の優勝を果たして最高殊勲選手にも選ばれ、48年、51年も最高殊勲選手に。

54年からは監督業に専念し、68年にその座を退くまで計23年間の監督生活で南海を常にAクラスに位置させ、史上最多の通算1773勝を挙げた。優勝回数でも1リーグで2度、パ・リーグで9度との計11度と、川上哲治元巨人監督と並ぶ最多記録を残した。《共同通信》

【民主党ニュース】

民主党倫理規則を制定

民主党は7日の常任幹事会で、倫理委員会から答申された党の倫理規則を決定し、直ちに所属国会議員、都道府県連、総支部へ通知した。同規則は、議員・党員の同志的な理解と信頼関係の確立を通じた党の発展を目的に、党員の倫理規範や、違反に対する措置や処分、倫理委員会の運営方法などを定めたもの。

「倫理規範に反する行為」として、(1)汚職、選挙違反並びに政治資金規正法令違反、刑事事犯等、政治倫理に反し、または党の品位を汚す行為(2)大会、両院議員総会等の重要決定に違背する等、党議に背く行為(3)選挙または議会において他政党を利する行為等、党の結束を乱す行為――の3つを定めた。

党員が違反したと常任幹事会が判断した場合には、「注意」から「除籍」までの罰則が科せられる。このほか、法令違反があった場合の支部の解散手続きや、常任幹事会や倫理委員会の手続き、不服の申し立て制度も設け、民主的な運用をめざしている。

警察のいい加減な対応浮き彫りに~桶川女子大生刺殺事件を竹村議員が追及

3月7日の参議院予算委員会で、民主党・新緑風会の竹村泰子議員が、埼玉県桶川市の女子大生(19=当時)が昨年10月に刺殺された事件を取り上げ、「警察は彼女の相談を真面目に取り合わなかったのではないか」「真犯人と目される人が自殺し、真相はすべて闇の中になった。初動捜査ミス以外の何物でもない」と厳しく追及した。

竹村議員は、女子大生と母親が、逮捕された容疑者とのやりとりを録音したテープをもって、3度も上尾署を訪れ、相談していた事実をあげ、「まるで取り合わなかったというが、事実か」とただした。これに対し警察庁の林刑事局長は「いい加減に扱ったことはない」と言う一方で「消極的な印象を与えるような言動や対応があったなら、大変遺憾なこと」とひとごとのような答弁。竹村議員はさらに、真犯人と見られる人物が自殺したことに言及し「彼の所在はわかっていたはずだ。初動捜査ミスではないかと」と追及したが、林局長は「極めて残念」などと答え、田中警察庁長官も「捜査の問題点は検証したい」と述べるにとどまった。

竹村議員は重ねて、「女子大生の3度の訴えを適当にあしらった警官は、今どんな仕事をしているのか」とただしたが、林局長は「存じない。いい加減に扱ったことはないと承知している」と答弁。竹村議員が、事前に質問通告をしてあったにもかかわらず答えられない理由をただしたところ、林局長が「怠慢だった」と言うに至り、竹村議員は「これ以上質問できない」として打ち切った。

[参院予算委]久保亘参院議員が新潟県警不祥事を厳しく追及

民主党・新緑風会の久保旦・竹村泰子両議員が、7日の参院予算委員会で質問に立った。

久保議員は、新潟県警不祥事に絡む警察幹部2人を実質的に「処分なし」退職と決めた2月25日の国家公安委員会が「持ち回り」だった問題で、保利国家公安委員長に責任を取って辞任するよう求めた。保利委員長はこれまでの国会答弁で、「会議を開いた」としていた。

久保議員は「なぜこのような重大な問題で委員を召集せず、『持ち回り』ですませたのか。こんなに言い分がクルクル変わると公安委員会の信頼性が揺らぐ」と追及したが、保利委員長は「急を要していたのでやむを得なかった。国会で会議を開いたと答弁したのは思い違いだった」などと答弁。

さらに久保議員が「そもそも、委員にはかった『処分なし』の案件は誰が起草したのか」とただしたのに対し、保利委員長は「警察庁で原案を作り、自分が認めた」と述べ、幹部への処遇が最初から警察ペースで決定されたことが明らかになった。

このため久保議員は「法律上は警察庁の上に国家公安委員会が置かれているのに、実態は逆になっている」と指摘。「国会報告に誤りがあり、さらに幹部の引責辞任に対する国民の不信が大きい以上、委員長は職をかけて責任を取るべきだ」と迫った。しかし保利委員長は「責任は認識している」としながら、「誤った判断はしていない」などと辞職要求をつっぱねた。

松本NC地方分権・政治・行政改革大臣が警察不祥事で談話

民主党ネクストキャビネット(NC)の松本龍地方分権・政治・行政改革大臣は7日、警察不祥事について談話を発表した。新潟県警不祥事に絡む処分を決めた公安委員会が持ち回りだったことについて、「保利公安委員長自ら、公安委員会の不始末を隠蔽する答弁をしていたもので、政治責任は重大である」と指摘。そのうえで今国会に提出されている警察法の一部改正案にふれ、「改正対象の監察自体が形骸化し、不祥事を引き起こしており、とても警察改革の名に値するものではない。政府は同法案を撤回し、改めて国民の納得を得られる改正案として出し直すべきである」とした。

さらに民主党の取り組みとして市民参加の警察行政を基本とする警察改革を提唱、(1)公安委員会制度のあり方の検討(2)監察制度のあり方の検討(3)キャリア制度の見直し(4)情報公開の推進等を中心に具体策をまとめていく旨を明らかにした。

保利国家公安委員長の辞職を重ねて要求~川端国対委員長が会見で

民主党の川端達夫国会対策委員長は7日の記者会見で、新潟県警の不祥事をめぐる幹部の処遇を国家公安委員会が実際には「持ち回り」で決定しながら、会議を開いたかのように国会で答弁されていた問題に関し、「多くの国民は報道に接して信じられないと思っている。委員長の責任は免れない」と述べ、保利国家公安委員長の辞職を要求した。

さらに川端委員長は、監禁されていた女性が保護された当日に警察幹部が宿泊していた温泉ホテルの支払いも公費で支払われた可能性があることを指摘し、委員長の辞任要求とともに引き続き各委員会で追及していく考えを明らかにした。

「国民感情に配慮した取り組み・交渉を」北朝鮮へのコメ支援決定等で談話

民主党NCの伊藤英成外交・安全保障大臣は7日、朝鮮民主主義共和国(北朝鮮)に対し、政府が(1)日朝国交正常化交渉本会談を4月前半に平壌で再開する(2)日朝赤十字会談を3月13日に北京で開催する(3)北朝鮮にコメ10万トンを国連の世界食糧計画(WFP)を通じて援助する–と発表したことを受けて談話を発表。

そのなかで「民主党は日朝政府間交渉の早期再開を求めており、交渉再開の合意を評価する」と述べたうえで、政府に対し「人道的観点に加え、日朝関係の前進を期待してコメ支援に踏み切るとしているが、拉致疑惑やミサイル問題等に基づく国民感情に深く配慮した取り組み・交渉をすべきである」と指摘。北朝鮮側にも「誠意ある対応を強く求める」とした。



3月7日 その日のできごと(何の日)