平成4014日目

2000/01/04

この日のできごと(何の日)

【青木幹雄官房長官】2000年問題「安全宣言」

コンピューターの誤作動が懸念されていた2000年問題(Y2K)は官公庁や金融機関を含む民間企業の仕事始めの4日、元日に続く第二のヤマ場を迎えたが、市場は順調なスタートを切り、大きなトラブルは発生しなかった。

青木幹雄官房長官は4日の記者会見で「年末年始の時期をほぼ平穏に迎えることができた」と述べ、Y2K危機を乗り切ったとして事実上の「安全宣言」を出した。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

情報量が少ない日は随時加筆中です。

引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。

外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)

古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。

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【東京株式市場】

新年初の立ち会いとなる大発会を迎えた4日の東京株式市場は、懸念された2000年問題の影響もなく、東証平均株価(225種)は景気回復期待から買いが先行、前年末比68円52銭高の1万9002円86銭で取引を終えた。終値での1万9000円台乗せは平成9年8月21日以来、約2年4カ月ぶり。

東京外国為替市場、短期金融市場、債券市場も混乱なく推移、順購なスタートを切った。

2000年問題によるトラブルを警戒して昨年末から取引を控えてきた投資家らが積極的に売買に参加、国内の機関投資家や個人も買い注文を先行させた。情報通信や証券、サービスなどが大幅に値を上げた。《共同通信》

【小渕恵三首相】伊勢神宮を参拝


https://www.kantei.go.jp/

1月4日、小渕恵三首相は三重県伊勢市の伊勢神宮を参拝した。首相は辰年にちなんで、「竜になる前の蛟(みずち)が時機を得て天に昇り力を大いに発揮する」という意味の、「蛟竜昇天(こうりょうしょうてん)」と揮毫(きごう)した。これは、日本経済が本格的な竜となって天に昇ることを祈念したもの。《首相官邸》

【小渕恵三首相】解散は予算成立以降

小渕恵三首相は4日午後、三重県伊勢市内で記者会見し、衆院解散・総選挙の時期に関連し「(平成12年度の)1%経済成長を達成すべく予算を編成しており、できる限り早く成立を期していきたい」と述べ、今月20日召集予定の通常国会では予算審議を優先し、解散は予算成立以降に先送りする意向を重ねて示した。

首相は「基本的には4年の任期をまっとうすべきと思っているが、信を問わねばならない段階になれば解散は許されると思っている」と述べ、今後の政治状況を見ながら解散時期を探る考えを強調した。

衆院定数削減問題については「野党第一党も反対していない」と、民主党も基本的に反対ではないとの見方を示し、「(通常国会)冒頭での処理を約束しているので、ぜひ達成できるよう国会の理解をいただきたい」と、あらためて国会頭での成立に期待を示した。

一方、ロシアのエリツィン大統領の突然の辞任には、「虚を突かれた」と、想定外だったことを吐露。「政権の交代にかかわらず、日ロ関係の改善は推し進めていくべきだ」として、今年中に平和条約締結を目指す日本側の姿勢に変わりはないことを強調した。《共同通信》

【イタリア、北朝鮮】国交樹立

イタリア外務省は4日、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)と大使級の外交関係樹立で合意したと発表した。朝鮮中央通信も同日、両国が大使級の外交関係樹立を決定したと伝えた。主要7カ国(G7)の中で北朝鮮と大使級の外交関係を結ぶのは初めて。

イタリアはイラン、リビアなど米国からテロ支援国と指定され、国際的に孤立していた諸国を、世界の規範に従わせることで安全保障に役立つとして、国際社会に復帰させる外交路線を展開しており、今回もこの方針に沿った措置とみられる。

昨年11月に韓国の通信社、聯合ニュースが韓国政府高官の話として、両国が国交を樹立すると報じていた。《共同通信》

【東北新幹線】パンタグラフが破損

4日未明、JR上野駅の上野第一運転所で東北新幹線車両のパンタグラフの一部が破損し脱落しているのが見つかり、同日、脱落部品が宮城県白石市の民家の倉庫を直撃していたことが分かった。また別の脱落部品がJR仙台駅構内の高架上にも落ちていた。

破損は2日で白石市付近を時速200キロ前後の高速で走行中とみられるが、JR東日本は4日未明の車両点検まで事故に気付かず、この車両の運行を続けていた。JR東日本は原因を調べているが、トンネルのコンクリート落下などに続いて新幹線の安全管理態勢が問われそうだ。

JR東日本仙台支社によると、4日午後3時すぎ、白石市斎川の東北新幹線蔵王トンネル出口付近で高架から約9メートル離れた民家の倉庫の壁に直径約20センチの穴があり、中にパンタグラフの「すり板」という金属部品(長さ29センチ、重さ約1キロ)があるのが見つかった。

同日午前0時すぎには仙台駅構内の高架上でパンタグラフの「舟体」という部品(長さ1.3メートル、重さ約4キロ)が見つかっていた。いずれの現場でもけが人はなかったが、倉庫のそばの盆栽の一部が壊れた。

同支社によると、白石市の民家からは2日午前10時15分ごろ「高架からコンクリート片が落ち、倉庫などが壊れた」と通報があった。同支社が民家周辺を調べたが、この時は何も発見できなかったという。

パンタグラフの一つが破損しても走行に問題は生じないため、破損は4日まで発見できず、この車両はその間数回往復していた。

【瓦力防衛庁長官】米・ペリー政策調整官と会談

日米防衛首脳会談のため訪米中の瓦力防衛庁長官は4日午前(日本時間5日未明)、サンフランシスコ近郊のスタンフォード大で対朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)新政策をまとめたペリー米政策調整官と会談した。両氏は最近の極東軍事情勢を中心に意見交換し、北朝鮮のミサイル発射や核兵器開発を抑えるには日、米、韓三国の協力関係強化が重要との認識で一致した。

ペリー調整官は「北朝鮮は我々三国を分断しようとしていたが、三国の関係が緊密で、がっかりしている」と述べ、三国間でさらに連携を図る必要性を指摘した。一方で日朝、米朝の二国間関係について、昨年来の村山富市元首相を団長とする超党派の訪朝団を高く評価した。《北國新聞》



1月4日 その日のできごと(何の日)