平成4005日目
1999/12/26
この日のできごと(何の日)
【競馬・第44回有馬記念】
競馬・第44回有馬記念(26日・中山競馬場)–1番人気のグラスワンダーが、2番人気スペシャルウィークとの大接戦を制し、史上3頭目の連覇を果たした。写真判定による2頭の着差はわずか4センチだった。
最後の直線の坂を上がって、ツルマルツヨシとグラスワンダーが抜け出し、さらに外からスペシャルウィーク、内からテイエムオペラオーが襲いかかる大激戦。最後は「5歳2強」による一騎打ちとなり、グラスワンダーがしのぎ切った。《読売新聞》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
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古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。
【フィギュア・全日本選手権】最終日
フィギュアスケートの全日本選手権最終日は26日、福岡市パピオアリーナで男女シングルの自由などを行い、男子は本田武史(法大)が3大会ぶり3度目の優勝を飾った。
前日のショートプログラム(SP)で1位の本田は、2種類の4回転ジャンプに挑戦。サルコーは失敗したが、トーループを成功させて自由もトップになった。長野五輪代表の田村岳斗(東北学院大)は4回転ジャンプを決め、SP4位から2位に上がった。
女子は全日本ジュニア選手権2連覇の椎名千里(東京・修徳高)が、ジャンプで転倒しながらも優雅に演技をまとめ、自由1位となりSP4位から逆転で初優勝した。2位は15歳の山崎愛里彩(東海ク)。SP首位の村主章枝(早大)は3位で、3連覇を狙った荒川静香(宮城・東北高)は5位に終わった。アイスダンスは都築奈加子、リナート・ファルフトディノフ組(新松戸DOSCアカデミー)が規定からの首位を守り連覇した。《共同通信》
【全国高校駅伝】
男子は第50回、女子が第11回の全国高校駅伝競走大会は26日、京都市の西京極陸上競技場発着のコースで行われ、男子は仙台育英(宮城)が2時間5分4秒で6年ぶり2度目、女子は筑紫女学園(福岡)が1時間7分59秒で8年ぶり2度目の優勝を飾った。男女とも優勝争いがトラック勝負となる接戦だった。
男子(7区間、42.195キロ)は仙台育英のワイナイナが、1区で28分47秒をマークし史上初の3年連続区間1位を達成。仙台育英はこの1分以上のリードを中盤に吐き出したが、トップ集団に踏みとどまり、連覇を目指した西脇工(兵庫)を振り切った。佐久長聖(長野)が3位。
女子(5区間、21.0975キロ)は筑紫女学園と須磨学園(兵庫)が競り合い、筑紫女学園の池田が最後の直線の力走で決着をつけた。諫早(長崎)は1区でエース藤永が区間新を出したが、3位にとどまった。《共同通信》
【サッカー・天皇杯】準決勝
サッカーの第79回天皇杯全日本選手権(共同通信社、NHK共催)第7日は26日、Jリーグ勢による準決勝を行い、来年1月1日の決勝は名古屋グランパスとサンフレッチェ広島の顔合わせ。
天皇、皇居両陛下が初めて大会を観戦された東京・国立競技場での試合は、名古屋が後半36、39分に連続ゴールし、柏レイソルを2−0で下した。名古屋は初優勝した第75回大会以来、2度目の決勝進出。大阪・長居陸上競技場での広島−ヴェルディ川崎は、広島が7−2と大勝した。広島は3大会ぶりの決勝進出。前身の東洋工業が第49回大会を制して以来、30年ぶり4度目の日本一を目指す。《共同通信》
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天皇、皇后両陛下は26日、東京・国立競技場で「天皇杯全日本サッカー選手権大会」準決勝の県名古屋グランパスエイト−柏レイソル戦を観戦された。両陛下が天皇杯サッカーを競技場で見るのは初めて。
両陛下は日本サッカー協会の岡野俊一郎会長らの説明を受けながら、正面スタンドで観戦。両陛下は決勝進出を決めた名古屋の平野孝、ストイコビッチ両選手の得点シーンをはじめ、両チームの再三の好プレーに大きな拍手を送っていた。
岡野会長によると、天皇陛下は観戦中に、2002年に日韓共催で開くワールドカップに触れ「日韓の関係をさらに良いものにする上で大事な大会ですね」と話したほか、サポーターの熱狂的な応援について「ずいぶん試合を盛り上げるものですね」と感心していたという。
岡野会長は「天皇陛下は選手交代の場面で、どういう意図での交代なのか質問するなど、サッカーをよくご存じでした」と話した。
この日は、日本サッカー協会名誉総裁の高円宮さまもご夫妻で一緒に観戦した。《共同通信》
【民主党・鳩山由紀夫代表】コイントス
民主党の鳩山代表が26日、川崎市の川崎球場で行われた全国高校アメリカンフットボール選手権の決勝戦「クリスマスボウル」の開会式に幸夫人と出席し、攻守のサイドを決めるコイントスを行なった。
鳩山氏は、米国留学中に「全人格的に教育されるアメフトに魅せられた」(鳩山氏)そうで、現在、高校アメフト振興委員会会長、タックルのない「タッチフットボール」の日本協会会長との肩書もある。
駒場学園高と大阪産業大付属高が戦った決勝戦は、序盤に派手なタッチダウンの取り合いになり、「切れ味するどいプレーが多いね」と満足そうだった。《読売新聞》
【自民党、自由党、公明党】幹事長が会談
自民、自由、公明の与党3党の幹事長は26日夜、都内の料理屋で会談し、来年1月からの通常国会をできるだけ早期に召集するとの方針で一致した。通常国会冒頭で衆院比例定数削減法案を成立させるのに必要な審議日数を確保するのが目的だ。ただ、具体的な召集日時については今後、政府、与党間の調整にゆだねる。
また、3幹事長は(1)衆院比例定数削減法案の審議促進のため、衆院政治倫理確立・公職選挙法改正特別委員会の閉会中審査を年明けに行う(2)来年度予算案審議前に同法案の処理を終える–との方針を確認した。《読売新聞》
【JR成田線、京成電鉄】同時ゲリラ
26日午後5時半ごろ、JR成田線の久里浜発成田空港行き快速電車(15両編成)が成田駅を出た直後、車両連結部2カ所から出火。同時刻ごろ、京成電鉄の成田空港駅と東成田駅に到着した電車2本の車両内の座席1カ所ずつからも出火した。いずれもすぐに乗客や乗務員が消し止め、けが人などはなかった。
千葉県警が調べたところ、出火場所のシートの裏側などからテープで巻かれた箱形の時限式発火装置が計6個見つかった。同県警は、今月3日に着工した成田空港の暫定滑走路建設に反対する過激派による同時多発ゲリラ事件とみて、捜査を始めた。
同県警などによると、JR快速電車では発車直後に警報ブザーが鳴り、車両内に煙が充満。車両連結部から出火しているのを運転士が見つけた。
京成電鉄の電車で出火したのは、上野発成田空港行き特急と西馬込発東成田行き急行。特急は到着数分後、急行では到着直前に、それぞれ乗客が座席下のヒーター部分から火が出ているのに気付き、駅員などが消火器で消し止めたという。
同県警によると、空港反対派を支援するゲリラ事件は今年に入り既に6件が発生。今月13日には千葉県議宅に時限発火装置による放火事件が起きている。千葉県警は成田空港の暫定滑走路着工に反対する過激派の犯行とみて捜査を始めたが、ここ数年なかった大掛かりなゲリラだけに神経をとがらせ警備体制を強化することにしている。
JR東日本によると、上下合わせて10本が運休、特急1本を含む19本が最大55分遅れ、約1万人に影響が出た。京成電鉄は別の電車に振り替え、運休などはなかった。《共同通信》
【インディアン航空814便ハイジャック事件】乗客1人解放
インディアン航空機乗っ取り事件で、国連のデムール・アフガニスタン調整官が26日、同機が着陸したアフガニスタン南部のカンダハルに到着、犯人と無線で交渉した結果、インド人男性乗客1人が解放された。調整官は26日夜、国連の出先機関のあるパキスタンへいったん戻った。
犯人はインドで服役中のアズハル師らの釈放を要求。交渉に応じなければ乗客、乗員を殺すと脅している。アフガンを実効支配しているタリバンはインドと外交関係がないため、国連に仲介を依頼、調整官が交渉に乗り出した。まだアフガン・イスラム通信(AIP)によると、タリバンのムタワキル外相は同日、「乗っ取り機に対する、いかなる作戦行動も許さない」と述べた。
乗客解放は25日のアラブ首長国連邦着陸時以来。機内には犯人を含め乗客、乗員160人が残されている。
発生から3日目に入った事件は、インドからのカシミールの分離・独立を目指すイスラム過激派が、仲間の釈放やカシミール問題に国際社会の注目を集めるために起こした可能性が一段と強まった。26日記者会見したインドのシン外相によると、犯人グループは、5人。機内の乗客には日本人女性1人のほか、米国人、フランス人、スイス人らも含まれている。《共同通信》
【ロシア軍】チェチェン首都中心部に到達
ロシア南部チェチェン共和国の首都グロズヌイの制圧作戦を開始したチェチェン民兵部隊やロシア内務省特殊部隊を中核とするロシア軍部隊は26日、イスラム武装勢力の激しい抵抗を受けながらも、一部部隊が市中心部にまで進出した。作戦は2日目にして大きなヤマ場を迎えたもようだ。
26日のタス通信によると、連邦軍のカザンツェフ司令官は作戦が「計画通り」進んでおり、首都解放が「近い」と述べ、早期制圧に自信を見せた。
しかし一方で、インタファクス通信によると、約2000人規模の武装勢力側は25日夜の会議で「首都死守」を確認。市街の重要施設に地雷網を敷設して防衛を強化、市外から増援部隊も得て、ロシア軍を得意のゲリラ戦に引きずり込む構えだ。制圧作戦の難航も否定できない。
ロシア公共テレビなどによると、東部からグロズヌイ市内に入った内務省特殊部隊は26日、中心部にあるミヌトカ広場に到達したが、完全に制圧しておらず、中心部まで後退した武装勢力側は同広場など中心部の要所で「激しく抗戦している」という。
またインタファクス通信によると、制圧作戦の先陣を務める民兵部隊も中心部にある印刷会館まで進出。同部隊の司令官であるガンタミロフ元グロズヌイ市長は「(武装勢力の)抵抗は激しいが局地的だ」と述べ、年内には首都を攻略できるとの見通しを示した。
双方の戦死者の数は情報が錯綜。武装勢力幹部のウドゴフ氏は25日、民間ラジオに対し、ロシア側の将兵300人以上が死亡したと語ったが、ロシア軍側は否定した。
タス通信によると、ロシアのショイグ非常事態相は25日、共和国近隣でマスハドフ・チェチェン共和国大統領特使と会い、首都の市民らの避難問題について協議したが、具体的合意に至らなかったという。《共同通信》
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タス通信によると、ロシア国防省報道部は26日、連邦軍側が25日に開始したチェチェン共和国の首都グロズヌイの制圧作戦について、イスラム武装勢力の激しい抗戦により「難航している」との戦況報告を発表した。
連邦軍のカザンツェフ司令官は26日、制圧作戦が「計画通り」進んでおり、制圧は近いと発言したばかりだが、国防省の発表は武装勢力側が予想以上に頑強な抵抗を続けていることを示すとみられる。《共同通信》