平成3953日目
1999/11/04
この日のできごと(何の日)
【小渕恵三首相】原子力損害賠償法「幅広く適用」
参院は4日の本会議で、小渕恵三首相の所信表明演説に対する代表質問を行い、首相は東海村臨界事故の住民被害について「身体の障害や物の損傷を伴わない損害であっても、放射線の作用の間に相当の因果関係が認められれば賠償対象となる」と述べ、原子力損害賠償法を幅広く適用し被害者救済に万全を尽くす考えを強調した。
首相は介護保険制度に関連し「来年4月の実施に向け万全を期す」と表明。同時に「介護に係る財源とその在り方は、今後、制度の実施状況を踏まえて与党で協議されると承知している」と言明した。これは2日の衆院本会議で「与党は法改正しないことを前提に協議した」と答弁したことに、自由、公明両党が反発したため、財源問題を与党内協議にゆだねることで軌道修正を図ったものだ。
一方、自由党の二階俊博運輸相は介護について「消費税を福祉目的税として基礎年金、高齢者医療、介護の財源に充てるべきだ」と主張。公明党の続訓弘総務庁長官も、介護保険は保険料、施設介護は公費で賄うべきだとの考えを示し、与党内の見解の違いが明確になった。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
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【日産・バサラ】発売
日産自動車は四日、新型ミニバン「バサラ」(排気量2388−2987cc)を日産プリンス石川販売・日産サティオ石川から発売した。曲線を強調した外観を採用、座席のクッションを厚めにして快適性を高めたほか、後部ドアをほぼ直角まで開くようにして乗降を容易にしたのが特徴。軽自動車を除く新車販売の不振が続く中で、ミニバンを含むRV(レジャー用車)市場は人気が高く、新車投入で巻き返しを図る。
同社の主力ミニバン「プレサージュ」とプラットホーム(車台)を共通化し製造コストを抑えた。ガソリン車のほか、低燃費の直接噴射式ディーゼルエンジン搭載車も設定、家族のいる30歳代の男性をターゲットに月間2500台の販売を目指す。
前輪駆動、排気量2400ccタイプの「X」の価格は石川262万7000円。《北國新聞》
【ダイハツ・ネイキッド】発売
ダイハツ工業は4日、30歳代の男性をターゲットにした軽乗用車「ネイキッド」を石川ダイハツ販売から発売した。箱形で骨太なデザインで、専用の電子カードキーでドアの施錠と解除が自動的にできる「キーフリーシステム」もオプション装備にした。このシステムは「国産車では初めて」(ダイハツ)という。価格は91万9000円から。
軽自動車は女性を対象とした流線型が主流で、「業界全体での購入者は7割が女性」(同)。ネイキッドは男性向けデザインとすることで、「こだわり派の多い30歳代男性のユーザーを増やしたい」(同)考えだ。
キーフリーシステムは、電子カードキーを自動車のセンサーが感知し、ドアを閉めた状態でカードを持ってドアから60センチ以上離れると自動的にかぎが掛かり、60センチ以内に近づくと解除する仕組みだ。《北國新聞》
【政界談話室】
○・・・自民党小渕派の綿貫民輔会長は4日、都内のホテルで開かれた同派懇親総会であいさつ。同派の新役員を紹介する中で、野中広務前幹事長代理との確執が表面化した村岡兼造氏を誤って「幹事長代理」と紹介、会場から失笑が漏れた。誤りに気づいた綿貫氏は「会長代理は村岡さんです」と言い直し、「平成研(小渕派)は引き締めて頑張っていきたい」と訴えたが、後の祭り。ガタついた派内融和を目的とした懇親会が、野中、村岡両氏の舌戦の激しさをあらためて思い出させる結果となった。
【1999年日本プロ野球コンベンション】
ダイエーが球団創設11年目にして初めてパ・リーグを制し、日本一にも輝いたことしのプロ野球を締めくる「1999年日本プロ野球コンベンション」が4日、東京都内のホテルで開かれ、川島広守コミッショナーら球界首脳が出席してタイトル獲得者の表彰式などが行われた。
両リーグの最優秀選手(MVP)、新人王などタイトル獲得者らの表彰式では松坂(西武)上原(巨人)らスター選手がせいぞろいし、ダイエーの王監督も出席した。
シーズン中のマウンド同様に新人王の表彰でも松坂と上原は会場を沸かせた。松坂は突然の受賞スピーチの要請に一瞬戸惑いの表情。しかし、すぐに「がむしゃらにやった結果をみなさんに認められたと思います。来年は別のタイトルでここに立てるよう頑張ります」と堂々と話した。
一方、上原は成績面ではほとんどの部門で松坂を上一回っただけに「来年も松坂君と比較されると思うけど、僕の方(の話題)をもうちょっと取り上げてもらえるよう頑張ります」とアピールしていた。《共同通信》
【東京六大学野球】女性投手デビュー
4日、神宮球場で行われた東京六大学野球リーグ秋季新人戦準決勝の立大−東大で、東大の竹本恵投手(18)=1年、新潟高出=が九回表に登板。同リーグの公式戦に出場した初の日本人女性選手となった。
初めてベンチ入りした3日同様、この日も三回から三塁側のブルペンで投球練習。2−6とリードされて迎えた九回、三角裕監督(38)の指示を受け、小走りでマウンドに上がった。
立大の音羽裕之選手(21)に対し、いきなり3球連続でボール。ストライクとファウルでフルカウントとしたが、6球目はボールで四球となり、降板。球速掲示で最速は104キロだった。
試合はこのまま立大に敗れたが、竹本は「投げたのは全部ストレート。緊張で腕が良く振れなかったけれど、自分としては楽しんでやれた。一人でも投げられて良かった」と満足げ。
三角監督は「ワンポイントならいけるだろうと、思って投げさせた。これだけ注目される中でストライクを取った度胸はすごい」と驚いていた。
東京六大学では1995年秋季リーグの東大2回戦で、明大のジョディ・ハーラー投手(米国)が先発した例がある。当時監督だった明大の別府隆彦総監督(73)は「問題なく竹本さんのほうが上。もうちょっと見たかったが、四球を出さなければそこそこ抑えられるでしょう」と話していた。《共同通信》
【NHK・紅白歌合戦】司会は中村勘九郎さん、久保純子アナ
NHKは4日、今年で50回目となる大みそか恒例の紅白歌合戦の司会者は白組が歌舞伎俳優中村勘九郎さん(44)、紅組が久保純子アナウンサー(27)と発表した。勘九郎さんは初めて。久保アナは昨年に続いて2回目。総合司会は5年連続で宮本隆治アナ(49)が務める。
大河ドラマ「元禄繚乱」に大石内蔵助役で出演中の勘九郎さんは「びっくりした。紅白は昔から父親(中村勘三郎)が好きで家族そろって見ていた。清水の舞台から飛び降りるような思い」。昨年番組中に泣いてしまったことを「アナウンサーとして最大の失敗」と振り返る久保アナは「心のにっこりマークを見せてあげたいくらいうれしい。2000年への大きな一歩となるように頑張ります」と抱負を語った。《共同通信》