平成3840日目

1999/07/14

この日のできごと(何の日)

【三菱自動車】デボネアに韓国製エンジン

三菱自動車工業は14日、来年初めにフルモデルチェンジする最高級車「デボネア」の一部に、韓国の現代自動車製のエンジンを搭載することを明らかにした。国内自動車メーカーが韓国製の基幹部品を採用するのは初めて。

高級車向けエンジンは需要が限られるため、開発、生産に多大なコストがかかる。三菱は「プラスになることなら、あらゆる分野で(内外のメーカーと)積極的に提携する」(河添克彦社長)としており、コスト削減のため現代のエンジン採用に踏み切る。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

情報量が少ない日は随時加筆中です。

引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。

外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)

古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。

このサイトについて

【大相撲名古屋場所】11日目

大相撲名古屋場所11日目(14日・愛知県体育館)大関昇進を目指す関脇出島が、関脇魁皇にはたき込みであっさり敗れ、2敗目を喫した。横綱曙は貴闘力を送り倒しで下して10勝目を挙げ、単独首位に立った。横綱貴乃花は、蒼樹山を突き出して9勝目。横綱武蔵丸は湊富士を押し倒し、通算53場所連続の勝ち越しを決めた。大関対決は貴ノ浪が千代大海を寄り切って勝ち越した。1敗の曙を貴乃花と出島が2敗で追っている。十両は3敗を守った須佐の湖が単独トップ。

【東京地検】浅香さんの告発不受理

女優の浅香光代さん(68)が、平成8年に野村沙知代さん(67)が衆院選に立候補した際に学歴を詐称したと東京地検に告発した問題で、浅香さんは14日、同地検に呼ばれ告発を不受理にすることを通知された。

浅香さんの所属事務所によると、不受理の理由を同地検は公職選挙法の時効まであと約2カ月しかなく、捜査しても時間切れになるためと説明したという。《共同通信》

【関西空港】2期工事着工

関西空港の沖合に2本目の滑走路を建設する2期工事は14日午前、関西国際空港用地造成会社が埋め立て海域に工事区域であるブイを設置する作業を開始、着工した。総事業費は1兆5600億円。2007年秋の新滑走路供用開始を目指す。《共同通信》

【上越新幹線】トンネル壁が崩落

JR東日本は14日、上越新幹線浦佐−長岡間の妙見トンネル(新潟県長岡市、1459メートル)内で、内壁のモルタルが落下しているのが見つかった、と発表した。同社によると、落下していたモルタルは計11個で、最大のものは長さ約60センチ、幅12センチ、厚さ6センチで重さは約4キロだった。モルタルが落ちていた場所のすぐ上の内壁がはがれていた。

同日午前4時ごろ、始発前に線路などの異常の有無を調べる確認車が走行中に発見した。これまでに列車が損傷したという報告はないという。

モルタルはセメントと砂を水で練ったもので、落下したのはトンネル内壁のコンクリートの打ち継ぎ目部分だった。継ぎ目部分の表面をきれいに処理するために使われており、JR東日本はトンネルの強度そのものに問題はないとしている。コンクリートの打ち継ぎ目は段階的に工事を進める過程でできたもので、山陽新幹線福岡トンネルの事故原因となった「コールドジョイント」と呼ばれる施工不良が原因ではないという。《共同通信》

【東京地裁】元自民党衆院議員に実刑判決

海上自衛隊の救難飛行艇開発をめぐり富士重工業側から500万円のわいろを受け取ったとされる受託収賄罪や、衆院選の買収工作に絡む公選法違反など5つの罪に問われた元自民党衆院議員中島洋次郎被告に対し、東京地裁は14日、懲役2年6月、追徴金1000万円(求刑懲役3年6月、追徴金約1153万円)の実刑判決を言い渡した。

判決理由で岡田雄一裁判長は「国会改革として創設された制度の悪用にまで及び、政治改革を求める国民の期待を裏切り、背信行為ともいえる犯行を重ねた。これまでに例のない極めて悪質な事案。政治不信を決定的なものにした」と厳しく非難した。

中島被告の弁護側は控訴。併せて保釈を請求し認められた。《共同通信》

【小渕恵三首相】2次補正に前向き

衆院予算委員会は14日、小渕恵三首相と全閣僚が出席して、雇用や少子化対策などを盛り込んだ5198億円の1999年度一般会計第1次補正予算案の総括質疑を行った。小渕首相は景気回復をテコ入れする秋ごろの第2次補正予算案編成について「経済の動きを注視して政府が十分な動きを取るべき時は取る」と述べ、前向きに対応する姿勢を強調した。《共同通信》

【民主党】「次の内閣」設置へ

民主党の菅直人代表は14日午後、党本部で記者会見し、「党の骨格にネクスト・キャビネット(次の内閣)を埋め込んでいく機構再編成を真正面から考える時期だ」と述べ、政権交代に備え、党内に内閣に対応した機関を設置する考えを表明した。

民主党は、党の機構改革をめぐる検討作業を進めており、菅氏の発言は「次の内閣」を改革の目玉に据える方針を示したものだ。

自自公連立政権の動きに対しては「自自公(政権)になるなら国民に信を問うべきだ」と早期の総選挙を重ねて要求した。

菅氏が提起している党外からの「首相候補」起用に関しては「野党第一党の党首が首相候補になる考え方もあれば、そうでない形もある」と、党代表と首相候補の分離があり得るとの考えを明言。「(次期総選挙では)国民的に魅力的で、政権担当に値する有力者を(首相候補に)立てることが戦略的に重要だ」と述べた。

整理回収機構の中坊公平社長は14日午後、札幌市内で記者会見し、民主党の菅直人代表が同党の首相候補に中坊社長の名前を挙げていることについて「はっきり断った。100パーセントない」と話した。同社長は「会社も年をとったから辞めるのに、一国の首相なんてとても。買いかぶっていただいているが、身体も決して丈夫ではない」と理由を説明した。《共同通信》

【衆院予算委】補正予算審議スタート

衆議院予算委員会は14日から補正予算に対する総括質疑に入り、民主党から石井一副代表と川端達夫・党雇用対策小委員長の両議員が質問に立った。

石井副代表は、まず今回の補正予算の性格についてただしたあと、「平成11年度末の国・地方の長期債務残高は600兆円。国民1人あたり500万円の借金でサラ金地獄の状況だ。歳出削減も行革も構造改革も何もない」と後手後手の対応を批判したが、小渕首相は「財政再建には、まず経済のプラス成長が必要。そのために引き続き最善の努力をする」と、いつもの官僚答弁で言い逃れた。

続けて石井副代表は、選挙での公約と異なる自民・自由・公明3党連立の動きを批判し、国民の信を問うよう求め、さらに「自自合意」による衆議院定数50名削減の今国会成立を明言するよう迫った。

小渕首相は「自自2党間の約束に、他党がご了解いただけるのか」などと責任転嫁。石井副代表は「党首会談でやると決めたら不退転の決意でやる、と自民党執行部・議会関係者に指示すべき」と強く迫ったが、小渕首相は「他の党から指図は受けない」と高圧的な態度で開き直った。

さらに石井副代表は、「反・小沢」(一郎自由党党首)の急先鋒だった言動から一変した野中官房長官の政治行動に触れ、「政治は信義である」「保保連合を組むなら離党する」などの著書やインタビュー記事の具体的発言を引用し、「政治家の発言は一番重いはずだ」「他党の党首を悪魔・売国奴とまで言ったが、あなたはどうなのか」と弁明を求めた。

これに対し、野中長官は「もし望むなら、あなたについて申し上げることがたくさんある。あなたからそのようなことを言われる筋合いはない」と顔を引きつらせながらにらみ返した。石井副代表は「今の答弁はまるで脅迫だ。自民党政権は恐怖政治か。質問者に対してそういう言い方をする内閣か」とあきれ果てたような口調で反論。不誠実な答弁へのヤジも乱れ飛び、最後まで緊迫したやりとりが続いた。

二番手で質問に立った川端達夫・党雇用対策小委員長は、まずコンピュータ西暦2000年問題(Y2K)への政府の対応をただした。

小渕首相は「安心して2000年を迎えられる態勢は整っているが、さらに点検に点検を重ね、万全の対策をつくす」と胸を張ったが、川端議員は「起こらないようにするのは当然だが、何か起こったときにどうするのか。世界はむしろその方向にシフトしている。技術問題ではなく危機管理の問題」と指摘。アメリカの事例などを上げ、「政府は国民に対して、万一に備えてのメッセージを出すべき」「市民生活を守り混乱が起きないようにするための対策組織と政治家のリーダーシップを取りうる責任者の設置を」と主張した。

しかし野中官房長官らは政府側の取り組みを強調するばかりで、川端議員の提案には答えなかった。

また川端議員が「暮らしに絶望して死んでいく自殺者が3割も増えているのに、国民の不安解消へ内閣総理大臣として安心できるメッセージが見えない」と迫ったが、小渕首相は「どういう原因があるかできるだけ早く精査したい」などと答えるだけだった。

さらに川端議員は、「度重なる企業のリストラは、従業員のモラル低下をもたらし、不安は増大し、日本の国の勤労システムの崩壊がおきている。補ウ予算には、その解決への政府の死にものぐるいの態度と決意は示されていない」と失望感を表明。

具体例として、約2000億円で30万人の雇用創出をめざした政府の「緊急地域就業機会創出特別対策事業」にふれ、「内容は地域まかせ、申請主義で、事業は2年間で終わらなければならない。これではいい人材は来ない。ある自治体では『臨時職員の給料に回す』と言っている」と追及。甘利労相は「あくまでも常用雇用に就くまでの臨時的措置として公的セクター中心に雇用を生み出すもの」「できることは何でもやるという小渕内閣の決意表明だ」と強調したが、川端議員は「思いつきを並べただけ」とそのビジョンの欠如ぶりを指摘した。《民主党ニュース》

【民主党・山花貞夫衆議院議員】死去

民主党の選対委員長を務める山花貞夫衆議院議員(東京比例選出)が14日朝、三鷹市内の病院で急性心不全のため急逝した。63歳だった。

山花議員は1936年2月26日、2・26事件の当日に東京に生まれ、中央大学を卒業後、25歳で弁護士を開業し、労働事件や市民の法律相談などを担当した。76年、40歳で衆議院議員に初当選し、以来8期連続当選を果たした。その間、日本社会党委員長や細川内閣の政治改革担当大臣を歴任後、社会党を離党し、市民リーグを経て、旧民主党結党に参画。選対委員長などを歴任し、政治信条である「自由、正義、改革、創憲」の実現に全力を傾けた。政策に精通しているばかりでなく、えらぶったところの全くない気さくな人柄、ふくよかな笑顔が多くの人に愛された。

この日、菅代表は党本部の記者会見で、山花議員の突然の逝去について「新しい政党運動に力を尽くされ、旧民主党ができる大きな礎(いしずえ)をつくっていただいた。その後、現在の民主党へと再結集し、いよいよ念願の、本当の政権交代を果たす選挙を前に亡くなったことは残念でならない。心からご冥福を祈りたい」と語った。《民主党ニュース》



7月14日 その日のできごと(何の日)