平成3815日目
1999/06/19
この日のできごと(何の日)
【ケルン・サミット】
ドイツ・ケルンの主要国首脳会議(サミット)は19日(日本時間同)の2日目の討議で、中国の世界貿易機関(WTO)への年内加盟を初めて支持した。小渕恵三首相は、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)のミサイル再発射を阻止するため、主要8カ国(G8)が強い警告を発するべきだと主張。他の首脳からは「ミサイルの懸念を共有する」との認識が示された。
経済討議では、ロシアの改革努力への支援が重要との認識で一致。生涯学習から職業訓練まで幅広い教育の重要性をうたった「教育に関するケルン憲章」を採択した。いずれも共同宣言に盛り込む。
自由貿易推進と保護主義台頭を防止する観点から、2000年から始まるWTOの多角的貿易交渉(新ラウンド)が重要との認識でも一致。朝鮮半島問題では、首相が北朝鮮と韓国との銃撃戦について言及して両国の話し合い解決を訴えた。
「ケルン憲章」は地球規模化や技術革新が進む中で「生涯教育が重要」と規定。G8共通の課題として教育への投資や、教師の訓練向上、産学官の連携の重要性などに言及した。首相も外国語やコンピューター教育の重要性を指摘した。
貿易大国の中国やロシアを国際経済の枠組みに取り込むことが、自由貿易の促進と世界経済の持続的な成長に不可欠と判断。早期加盟に向け、各国が努力することも確認した。《共同通信》
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主要国首脳会議(サミット)が開かれているケルンの地元紙は19日付で、首脳の夫人たちが夫の会議中にライン川下りを楽しむとの記事を掲載した。ところが小渕恵三首相の千鶴子夫人として、紹介された写真は、橋本龍太郎前首相の久美子夫人。昨年のバーミンガム・サミットの際にヒラリー・クリントン米大統領夫人、シェリー・ブレア英首相夫人と並んで撮った写真がそのまま掲載された。外務省は「基本的なミス」とカンカンで直ちに訂正を申し入れたが、サミットに出席する首相が2−3年ごとに代わる日本。遠いコソボ問題が焦点のサミットだけにますます存在感は薄い?《共同通信》
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【イタリア・トリノ】2006年冬季五輪開催地に
国際オリンピック委員会(IOC)は19日、ソウルでの第109回総会で、2006年五輪の開催都市にトリノ(イタリア)を決めた。
イタリアの都市が冬季五輪を開くのは1956年のコルディナダンペッツォ大会以来二度目、60年ローマ夏季五輪を含めると3度目の五輪開催となる。トリノは今回が初の立候補だった。
五輪招致スキャンダルを受けて変更した今回の選定方法はテストケースで依然、都市訪問を要望する委員も多く、大阪などが立候補している2008年夏季五輪以降の選考システムを決定する年末の臨時総会の行方が注目される。
トリノはイタリア北西部に位置し、周辺部を合わせた人口は220万。IOCの専門家による現地調査では、シオン(スイス)に次ぐ評価を得ていた。IOC委員によるシオンとの決選投票の結果は、53票対36票だった。
自動車産業を中心とする近代的な商工業都市である点を強く訴え、招致委員会でもトリノ市以上に地元財界がリードして、開催能力の高さを印象づけることに成功した。《共同通信》
【民主党・鳩山由紀夫幹事長代理】「国旗国歌は慣習法で」
民主党の鳩山由紀夫幹事長代理は19日午後、大阪市内のホテルで講演し、国旗国歌法案への対応について「政府原案には、義務規定も尊重規定もない。ますます現場の校長のプレッシャーとなり、悩みはさらに倍加する。(掲揚、斉唱を)法律で義務にしないなら、(法制化を)やめた方がよく、慣習法でいい」と述べ、教育現場の混乱を避ける立場から法制化に否定的な考えを示した。
政府、与党の最近の国会対応に関しては「盗聴(通信傍受)法案、住民基本台帳改正案、ガイドライン関連法、日の丸・君が代法案など、国の価値を国家の管理下に置こうとしているのが心配だ」と批判した。
選挙制度改革問題をめぐる自民党の対応については「自民党は一方で(自由党と衆院比例代表定数50削減の)契約をし、他方で(公明党の主張を)なるほどと言う。公明党が政権の中に入ると矛盾が露呈してくる」と指摘した。介護保険制度に関しては「公明党が臨時党大会で決める骨太の議論の一つが保険料(徴収の)凍結ではないか。『甘い話なら乗った方が得』と政府が判断することを恐れている」と述べ、予定通り実施するよう求めた。《共同通信》
【Jリーグ】ヤマザキナビスコ・カップ第4日
Jリーグ・ヤマザキナビスコ・カップ第4日(19日・ジュビロ磐田スタジアムほか=8試合)ホームアンドアウエー方式の2回戦第2戦。第1ステージ優勝のジュビロ磐田や鹿島アントラーズなどが勝ち、順当に8強へ進んだ。
第1戦を引き分けた磐田はアビスパ福岡を1−0で破り、鹿島もガンバ大阪を1−0で下した。第1戦に0ー1で敗れた清水エスパルスは京都サンガに1−0で勝ち、勝敗、得失点差が同じだったために行った延長戦の前半、長谷川がVゴールを決めた。
名古屋グランパスはヴェルディ川崎を4−2で破り、2連勝。このほか、第1戦敗れていたJ2のFC東京が4−1でジェフ市原に快勝、2試合の得失点差で上回り、J2勢でただ1チーム、ベスト8進出を決めた。準々決勝は7月20、24の両日に行われる。《共同通信》
【第48回全日本大学野球選手権】決勝
第48回全日本大学野球選手権最終日は19日、神宮球場で決勝を行い、青学大(東都)が早大(東京六大学)に6−2で勝ち、3年ぶり3度目の優勝を果たした。青学大は出場3度でいずれも優勝。東都大学リーグ代表の優勝は18度目。
青学大は0ー2で迎えた四回、一死一、三塁から志田の2点三塁打などで3−2と逆転。七回に1点、八回には2点を加えて突き放した。早大は二回に2点を先制したが、三回以降は青学大のエース石川に3安打、0点に抑えられた。
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3度の出場で3度目の全国制覇。青学大はこれで通算12試合負け知らずと、この大会ではまさに神懸かり的な強さを持っている。
前2度の優勝は小久保、井口(現ダイエー)に、沢崎(現広島)といった、後にプロでも活躍する選手の活躍によってだった。今回はそんなスターはいない。不敗神話を守ったのは169センチ、58キロの小さなエース石川だった。
試合前から降り続く雨でぬかるむマウンドに、石川は「リズムに乗れなかった」と変化球の切れが悪く苦しいスタート。二回には2点を先制された。しかし「直球を増やして変化球を生かす組み立てにした」三回以降は、早大をわずか3安打に抑え、二塁も踏ませなかった。
4試合すべてに登板。完投も2回戦、準決勝に続いて3度目。疲れがないはずはないが、態度にはまったく見せず、石川は「知らないうちにここまで来たという感じ。リーグ戦とはまた違ったうれしさがありますね」とはにかみながら笑った。《共同通信》
【スティーブン・キングさん】はねられ重傷
「モダンホラーの旗手」と呼ばれる米作家スティーブン・キングさん(51)が19日、自宅のある米メーン州ノースロベルで自動車にはねられ、重傷を負った。生命に別条はないもよう。
同州からの報道によるとキングさんはこの日午後、夏の間住んでいるノースロベルの自宅近くを一人で歩行中、ワゴン車にはねられ、近くの病院に運ばれたが、重傷のためヘリコプターでポートランドのメーン中央病院に移送された。同病院によると、キングさんの意識ははっきりしている。
AP通信によると、ワゴン車の中には犬が乗っており、運転手がこの犬に気を取られ、運転を誤ったもようだ。《共同通信》