平成3816日目
1999/06/20
この日のできごと(何の日)
【東京都足立区長選】自公系新人が当選
共産党系区長が議会の不信任可決で失職したことに伴う東京都足立区長選は20日投票、即日開票の結果、無所属新人の前助役の鈴木恒年氏(66)=自民、民主、公明、自由推薦=が接戦の末、無所属で前職の吉田万三氏=共産推薦=を破り、初当選した。
鈴木氏は13万1969票、吉田氏は11万4227票で差は1万7000票余り。投票率は50.17%で平成8年9月の前回区長選を10.2%も上回り、関心の高さを示した。
争点は全国的にも珍しい2度の不信任可決の是非で小渕恵三首相や共産党の不破哲三委員長ら党首脳が応援に入るなど、国政の「代理戦争」となった。
鈴木氏を担いだ自民・公明両党は、吉田氏を推した共産党との政党対決を制したことで、面目を保った形。共産党は都市部の躍進ムードに水をさされた結果となった。《共同通信》
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【小渕恵三首相】ロシア・エリツィン大統領と会談
小渕恵三首相は20日午前、ロシアのエリツィン大統領とケルン市内で短時間会談し「秋に訪日してもらいたい」と今秋の訪日確定を求めた。しかし、大統領は回答しなかった。《共同通信》
【ケルン・サミット】閉幕
第25回主要国首脳会議(ケルン・サミット)は20日午前(日本時間同日午後)、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)のミサイル発射実験や拡散に「深い憂慮」を盛り込んだ共同宣言と、コソボ問題など地域問題に関する主要8カ国(G8)声明を発表して閉幕した。
共同宣言の政治分野では、北朝鮮のミサイル・テポドン再発射の懸念を抱える日米の強い要求で北朝鮮問題が明文化された。このほか①危機予防における国連の機能強化②軍備管理拡散防止の達成③兵器用核分裂物質の管理強化―などが表明された。
経済分野では、世界経済について「見通しが改善した」と最悪の状態を脱したとの認識を示す一方、課題は残っているとして構造改革の推進を要請。高失業率を緊急課題に挙げ、雇用促進の重要性を指摘した。
ロシアと国際通貨基金(IMF)との融資再開への期待感を示し歓迎した。来年7月の沖縄サミット開催も明記した。
コソボ問題では、米ロのヘルシンキ合意を評価。国際文民派遣団や国際治安部隊への強い支持を再確認し、国連への緊密な協力を約束した。難民帰還やセルビア人を含むすべての人々の安全確保、国際社会による速やかな支援体制の確立も訴えた。《共同通信》
【コソボ紛争】NATO、空爆終了を宣言
ユーゴスラビア・コソボ自治州に駐留する国際治安部隊のジャクソン司令官は20日、同日午後1時(日本時間同8時)に、北大西洋条約機構(NATO)との合意に基づくユーゴ軍・セルビア治安部隊のコソボからの撤退が完了したと発表した。これを受け、ソラナNATO事務総長はユーゴ空爆作戦を公式に終了したと宣言した。1撤退期限は21日午前0時(日本時間同7時)で、予定より約半日早い履行となった。国際部隊報道官は、セルビア人民兵の撤退完了は確認中だ、と述べた。
一方、バーガー米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は20日、ケルンでアルバニア系住民の武装組織「コソボ解放軍」が30日以内に「非軍事化」することなどに同意した、と述べた。
しかし、解放軍報道官は20日の記者会見で「武器引き渡しには応じない」と、武装解除拒否の姿勢をあらためて示しており、非軍事化の実施が今後の焦点となる。
国連安全保障理事会決議では、解放軍の非軍事化はユーゴ軍撤退と並行して実施されることになっているが、解放軍はユーゴ軍撤退で支配地域を拡大している。《共同通信》
【故・正田英三郎さん】通夜
皇后さまの父で、18日に95歳で死去した日清製粉名誉会長相談役の正田英三郎氏の通夜が20日午後、東京・南青山の青山葬儀所で、皇后さま、皇太子、秋篠宮両ご夫妻、紀宮さまらが参列してしめやかに営まれた。天皇陛下は通夜に先立ち拝礼された。
神式の祭壇には、遺影と、両陛下、皇太后さまからの供物などが飾られ、両わきに両陛下と各皇族方からのサカキが置かれた。
黒のスーツの陛下と黒紋付き姿の皇后さまは午後3時すぎ会場に到着。陛下は祭壇に拝礼し、間もなく会場を後にした。
午後4時から、皇族方、親族のほか、橋本龍太郎前首相夫妻ら約140人が出席して神事が行われた後、皇后さま、喪主の正田巌氏の順に祭壇の前に進み、拝礼して玉ぐしをささげた。会場の最前列に座った皇后さまは、式の間、祭壇を見上げたまま。時折、遺影の方に目を向けていた。
続いて午後6時から一般の参会者が拝礼し、皇后の父として控えめな生涯を通した故人をしのんだ。《共同通信》