平成3814日目
1999/06/18
この日のできごと(何の日)
【小渕恵三首相】米・クリントン大統領と会談
小渕首相は18日午前(日本時間同日タ)ドイツ・ケルン市内のホテルで主要国首脳会議(サミット)に先立ってクリントン米大統領と会談した。
大統領は日本の今年1−3月期の国内総生産(GDP)の伸び率が前期比1.9%増と1年半ぶりにプラスに転じたことについて「世界経済にも、米国にとっても良いことだ」と評価。「すべての可能な手段を使うことが重要だ」と述べ、財政的な措置を含む継続的な景気刺激策をとるように求めた。首相は努力を約束。日本からの鉄鋼輸入問題で、大統領は米国内の厳しい保護主義的な傾向を指摘、輸出削減を求めた。
大統領は「沖縄サミットは基地移転を含む軍事面の合意を解決し、履行する機会になる」とし、来年7月のサミットまでに米軍普天間飛行場の移転問題などで大幅な進展を追った。首相は「引き続き日米間で緊密に協議していきたい」と普天間移転に努力する考えを強調した。《共同通信》
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【ケルン・サミット】
第25回主要国首脳会議(ケルン・サミット)は18日夜(日本時間19日未明)、ドイツのケルンでロシアを含めた8カ国首脳による夕食会を開き、ユーゴスラビア・コソボ自治州問題を集中的に討議した。
G8首脳はヘルシンキで開催された国際治安部隊に関する米国とロシアの合意を歓迎、コソボ復興支援とバルカン全体の安定と発展にG8が協調して対処することで一致した。サミット最終日の20日に特別声明を発表する。
小渕恵三首相は「コソボ問題のような紛争の解決、予防には国連安保理改革が急務だ」と指摘し、国連改革のため日本の安保理常任理事国入りに重ねて意欲を表明した。
夕食会では、ユーゴへの援助問題に関し、支援はあくまでもユーゴ国民を対象とし、ミロシェビッチ政権への支援としないことを確認。アルバニア系住民によるコソボ解放軍(KLA)の武装解除を徹底すべきだとの意見が出たほか、コソボを含む南東欧州の復興、経済再建のための責任態勢づくりをめぐって意見を交わした。《共同通信》
【宇多田ヒカルさん】地上波テレビ初出演
デビューアルバムがCD売り上げ日本記録を更新中の歌手、宇多田ヒカルさん(18)が18日夜、生放送のテレビ朝日系音楽番組「ミュージックステーション」に出演、地上波のテレビに初めて登場した。終始、緊張した様子は見せず、初出演とは思えない歌いっぷりで、ヒット中のシングル「First Love」を披露した。
宇多田さんは、司会のタモリさんから曲作りについて聞かれると「夜型人間なので、真夜中に部屋にこもって作っています」と明かし「近所迷惑だから、布団をかぶってやってるんですよ」と笑わせた。
宇多田さんは、衛星放送の番組に出たことはあるが、学業優先を理由に収録に時間のかかる地上波テレビへの出演は控えていた。《共同通信》
【サッカー】五輪アジア1次予選
22歳以下の選手で争われるサッカーのシドニー五輪アジア1次予選6組第4日の18日、前回のアトランタ五輪に続く出場を目指す日本五輪代表は、今大会初失点したものの香港を4−1で下し、4戦全勝の同組トップで後半戦への折り返しを決めた。香港は1分け2敗。
日本は中盤の攻撃的ポジションに小野(浦和)と中村(横浜)を先発起用。前半8分、中村がゴール前のFKを直接決めて先制点を挙げると、前半終了間際には初先発の吉原(札幌)の4試合連続ゴールで前半に3得点した。後半も途中出場の山下(福岡)が追加点を挙げ、香港の反撃を終盤の1点に抑えた。
第1試合はマレーシアが6−1でフィリピンを下し、大会初勝利を挙げた。
1次予選6組は2回戦総当たりリーグ戦で展開。20日まで香港ラウンド(1回戦)、26日から会場を東京に移して日本ラウンド(2回戦)を行う。計9組の予選リーグ各1位が今秋の最終予選に進み、アジアの五輪出場枠「3」を懸けて再び競う。《共同通信》
【鈴木誠投手】メッツ入り
米大リーグ、マリナーズの大リーグ40人枠から外れて去就が注目されていた鈴木誠投手(24)のメッツ移籍が18日、決まった。一腕アレン・ワトソン投手(28)との交換トレードが成立した。
鈴木ともう一人の選手(未決定)がメッツに移り、メッツはその見返りとしてワトソンに加え、マリナーズに金銭を支払う。吉井理人投手のいるメッツで、日本人投手2人がプレーする。鈴木は同日夜、遠征先のミズーリ州セントルイスでチームに合流した。
鈴木は今季、先発4試合を含む16試合に登板、0勝2敗、防御率9.43と結果につながらず、15日にチームの大リーグ枠から外され、10日以内にトレード、マイナー降格などの処遇が決定することになっていた。鈴木の大リーグ通算成績は1勝4敗。《時事通信》
【民主党】地域介護サポートチームが西会津町を視察
民主党地域介護サポートチーム(代表:朝日俊弘参議院議員)は18日、福島県西会津町を訪ね、「介護保険導入に何の心配もない」(山口博續同町長)という同町の保健・医療・福祉のトータルケアへの取組み・施設を視察するとともに、町長らと意見交換した。視察には朝日議員のほか中川正春衆議院議員(サポートチーム副代表)、石毛子衆議院議員(同事務局長)、厚生部会から山本孝史、松崎公昭、松本惟子各衆議院議員、堀利和参議院議員、福島県連から和田洋子参議院議員(県連副代表)をはじめ自治体議員・党関係者が参加した。
西会津町は、老年医学の専門家である民主党の松崎俊久参議院議員(当時、琉球大学教授)の指導で、食生活改善運動に取組み、また温水プール等による運動不足解消策を進め、地域トータルケア体制の充実を図ってきたところ。その結果92年に6万7000円だった一人当たり国民健康保険税を98年には4万9000円まで引下げる成果を上げた。
意見交換で山口町長は、「介護保険は、介護から女性を解放するすばらしい制度」と述べるとともに、「保健と医療の組み合わせで福祉の負担を軽くするトータルケアが重要」と力説した。 今後サポートチームは、西会津町の例を広く紹介しつつ、介護保険準備過程にある自治体の問題点を把握、課題解決に向けた検討を進め、できるだけスムーズに制度を実施できるよう取り組むとしている。《民主党ニュース》
【正田英三郎さん】死去
皇后さまの父で日清製粉名誉会長相談役の正田英三郎氏が18日午前9時50分、老衰のため東京都中央区の病院で死去した。95歳。群馬県出身。
日清製粉創業者の正田貞一郎氏の三男として生まれ、昭和2年東京商科大(現一橋大)を卒業し、三菱商事に入社。4年日清製粉に転じ、45年に社長に就任。その後会長、名誉会長を経て、現在は名誉会長相談役を務めていた。
34年4月に長女美智子さん(現皇后さま)が民間から初の皇太子妃となった。
二男修氏は日清製粉社長。二女恵美子さんは昭和エンジニアリング社長安西孝之氏の夫人。妻の富美子さんは63年5月、腎不全のため78歳で死去した。
皇后さまの結婚後は、政治家の出る会合や派手なパーティーには出席しないことを信条としたとされ、皇室に迷惑を掛けないよう控えめな生活を送っていた。
日清製粉では戦後各地の工場を短期間に復旧させ、製粉業の転換期に対処し、会社発展の基礎を確立。経済同友会幹事をはじめ日経連常任理事など財界の要職を長く務め、41年には藍綬褒章を受章した。
元気なころは、両陛下の誕生日などの際に、皇后さまや皇太子さまら孫に会うのを楽しみにしていた。平成8年ごろから入退院を繰り返していたが、8年9月の93歳の誕生日には、皇后さまがお見舞いを兼ねて里帰り。皇后さまはその後も数回にわたり病院に見舞い、18日朝、紀宮さまとともに見舞い、最期をみとった。《共同通信》