平成3777日目

1999/05/12

この日のできごと(何の日)

【慶応大病院】30代男性を脳死判定

脳死臓器提供の意思カードを持った首都圏の三十代男性が、慶応大病院(東京都新宿区)で12日未明、臓器移植法に基づいた脳死と判定され、同日午後、家族の承諾の下で心臓と腎臓が提供された。心臓は大阪府吹田市の国立循環器病センターで、四国在住の四十代男性患者に移植された。腎臓は千葉県と東京都の病院にいずれも同日夜到着、移植手術が始まった。

心臓の手術では、午後10時すぎに移植した心臓が自力で拍動を再開。手術は13日未明、無事終了した。法に基づいた脳死心臓移植は今年2月の高知のケースに次いで2例目。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

情報量が少ない日は随時加筆中です。

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古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。

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【岡田健史さん】誕生日

【サッカー】五輪壮行試合

サッカーのシドニー五輪アジア一次予選の壮行試合、日本五輪代表−オーストラリア五輪代表は12日夜、浦和市の駒場スタジアムで行われ、日本は0−1で惜敗した。

日本五輪代表にとっては一昨年12月のバンコク・アジア大会以来の試合。準優勝した先の世界ユース選手権の代表組から中田(鹿島)、稲本(G大阪)らも先発し、中村(横浜)を起点に柳沢(鹿島)らが絡んで攻め込んだが、守りを重視したオーストラリアを攻めきれなかった。オーストラリアは後半23分、ゴール前のFKをフォックス(広島)が決め、これが決勝点になった。《共同通信》

【大相撲夏場所】4日目

大相撲夏場所4日目(12日・両国国技館)再起を目指す横綱曙が、小結栃東を一方的に押し出して、2連勝で星を五分とした。大関武蔵丸は、力強い相撲で土佐ノ海を押し出し。綱とりに向け、4連勝と好調を維持している。横綱若乃花は、栃乃洋に押し倒され連敗で2敗目。栃乃洋は5個目の金星で若乃花戦は不戦勝を含めて4連勝。大関貴ノ浪は琴乃若を落ち着いて寄り切り、1敗を守った。4戦全勝は武蔵丸と平幕の琴錦、闘牙の3人。《共同通信》

【松下電器、任天堂】提携

松下電器産業と任天堂は12日、次世代家庭用ゲーム機の開発など、デジタルネットワーク家電分野での提携に合意したと発表した。任天堂は「NINTENDO64」の機能を高め、松下のDVD駆動装置を内蔵、ネットワーク接続機能を付加したゲーム機「ドルフィン(仮称)」を平成12年末に全世界で発売する。価格は未定。

高画質と臨場感のある音声に加え、インターネットを利用した対戦も可能になる。心臓部となる中央演算処理装置(CPU)は米1BMから供給を受ける。同時期に松下はゲームが可能な高機能DVDプレーヤーを発売する。

松下は2年前にゲーム機から撤退したが、ライバル関係にあるソニーが次世代ゲーム機をネット家電に位置付けているのを意識して再参入を決めたとみられる。

任天堂の山内溥社長は「違法コピーが横行しているCD-ROM(CD利用の読み出し専用メモリー)の採用には抵抗があった。松下のコピー防止技術が提携申し入れの決め手となった」と説明。松下の森下洋一社長は「両社の強みを生かして協調路線をとり、かつてないエンターテインメントの世界を提供したい」と語った。

次世代ゲーム機では既に、セガ・エンタープライゼスが「ドリームキャスト」を発売、ソニーが今年末に「プレイステーション」の後継機種を発売する予定で、任天堂の出方が注目されていた。《共同通信》

【自民党・森喜朗幹事長】和装文化大賞受賞

自民党の森喜朗幹事長が全日本きものコンサルタント協会が主催する和装文化大賞に選ばれ、12日に東京・内幸町の帝国ホテルで行われた授賞式に出席した。森幹事長はあいさつで「石川県は加賀友禅が有名だ。着物の発展は地元の発展につながる」と、地元石川県の伝統産業を地引き合いに喜びを語った。

森氏は和装振興議運会長を務めており、2年前から通常国会の開会日に紋付きはかまで登院していることが認められた。背広から和服に着替えて授賞式に臨んだ森氏は「表賞彰式は(在職25年の)永年勤続表彰以来で感激した」とにこやかな表情。「国会の開会式に着物で行くと『どこの(相撲)部屋の方ですか』と聞かれる」と笑いを誘いながら、「着物のキャンペーンボーイとして頑張りたい」と、今後も着物文化の振興に尽くす意欲を示した。《共同通信》

【ロシア・エリツィン大統領】プリマコフ首相を解任

エリツィン・ロシア大統領(68)は12日、大統領との確執が表面化していたプリマコフ首相(69)以下全閣僚を解任し、腹心のステバシン前第一副首相兼内相(47)を首相代行に任命、さらに新首相候補に指名して、下院に承認を求めた。大統領の首相解任は昨年3月以降で3回目。

大統領は同日のテレビ演説で「プリマコフ内閣は戦術的課題は果たしたが、経済は好転していない」と述べ、経済運営の責任が解任理由であると強調した。しかし13日からの下院での大統領弾効審議開始を前に、大統領が、弾劾を目指す共産党と協調関係にある首相を嫌い解任したとの見方が強い。

下院は12日、首相解任に抗議して、大統領に早期退陣を求める声明を贊成多数で採択した。

前首相を支持してきた共産党のシュガーノフ委員長は同日、大統領に対する全国規模の抗議行動を行うことを決めたと発言、左派勢力が政争を激化させるのは必至だ。《共同通信》

【小渕恵三首相】コロンビア大統領と会談


https://www.kantei.go.jp/

小渕恵三首相は12日夜、コロンビアのパストラナ大統領と首相官邸で会談し、今年1月に1000人以上の死者を出したコロンビア西部の地震被害に関して、貧困層の被災者支援のため無償資金協力を検討する考えを表明した。《共同通信》

【自民党加藤派・加藤紘一会長】総裁選出馬に意欲

自民党加藤派の加藤紘一会長は12日夜、都内のホテルで開いた政治資金パーティーであいさつし、同党の総裁選への対応について「この国をどうするか討議し、9月の総裁選を目指して(政策を)固め、準備したい。しっかり小渕政権を支えると同時に、総裁選に政策提言できるよう切極琢磨、努力したい」と出馬への意欲をあらためて表明した。

6月17日に会期末を迎える通常国会について「小渕内閣が取り組んでいる産業競争力の問題で法案が間に合うなら、通年国会のように長期延長しても審議すべきだ」と述べて大幅延長を検討すべきだとの考えを示した。

これに先立ち加藤氏は①市場原理を重んじる「小さい政府」の実現②自由で公正な競争のできる市場の創出③社会福祉や社会保障の分野への民間活力の導入―などを盛り込んだ、政権構想の骨格となる政策ビジョンを発表した。

昨年12月に宮澤派から代替わりして以来、初めての本格的なパーティー。加藤派は政策ビジョンをもとに夏までに具体的な政権構想を取りまとめる予定で、今後さらに総裁選をめぐる党内の駅け引きが活発化しそうだ。

しかし、森喜朗幹事長、深谷隆司総務会長、池田行彦政調会長の党三役と、村上派の村上正邦会長らが既に小渕首相の再選支持の意向を表明。首相の無投票当選や総裁任期の一年延長を模索する動きも党内で出ており、加藤氏が最終的に出馬を決断するかどうかが注目される。《共同通信》

【この日の民主党】

民主党の羽田幹事長と広中副代表、海江田国際交流委員長は12日、来日中のオランダ下院議長一行と国会内で会い、両国の政治状況やユーゴ空爆など、多岐にわたって意見交換をおこなった。

一行はオランダ初の女性下院議長であるニューヴェンホーフェン団長をはじめ総勢6人の下院議員団。そのうち4人が女性で、所属政党もさまざま。「日本では官僚が国会質疑の答弁をすると聞くが本当?」「オランダでは重要な問題が起こると国民投票を行う。日本ではどうか」などの質問が矢継ぎ早に繰り出された。

民主党側からの質問は、主に連立政権について。オランダでは労働・自由民主・民主66の3党が連立を組んでいる。羽田幹事長が「右派と左派の連立で政権運営はうまくいくのか」と尋ねると、「オランダでは常に連立政権を組んできた。その中で党の主張や意思を100%反映することはむずかしい。大事なのは譲る精神。与党の最大政党がその主張を無理に通そうとすれば、政権は崩壊する。イコール・パートナーの立場と意識が安定政権につながる」「政権を組む以上、任期の4年間は続けようという姿勢を確認し、政策合意をすることが大事」など、“協調の精神がポイント”という答えだった。

しかし、党が違えば政策は異なるという場面も。羽田幹事長がオランダで議論になっているという首相公選制について尋ねると、団員がいっせいにしゃべり始め、騒然とした雰囲気に。でも下院議長は「連立とはこういうものです。議論は百出するが、合意して実行できることは少なくはない」とにこやかに説明した。《民主党ニュース》

参議院日米防衛協力指針特別委員会は12日、齋藤勁、伊藤基隆の両議員が質問。物議をかもしている「野呂田長官発言」を中心に、3会派による修正案に対しても追及した。

斉藤勁議員は冒頭、11日の審議で「ガイドライン成立の結果、沖縄の米軍基地が真っ先に影響を受けるのではないか」と質問した島袋宗康議員(二院クラブ)に対して、野呂田防衛庁長官が「そのような危惧もありうる」旨の答弁を行ったことにふれ、「沖縄の歴史の中で、過重な負担を心配しての質問に対して、きわめて問題な発言だ」と、発言をトップ記事で報じた沖縄の地元紙をかざして追及した。

野呂田長官は「真意は別の所にある。特定の自治体に過重な負担をかけることはない。舌足らずだった」と陳謝。小渕首相も「今の野呂田長官の取り消しで理解を願いたい」と述べた。

しかし齋藤議員は納得せず、「昨日と今日で発言が簡単に変わるような委員会審議や大臣の姿勢が続くようでは政府を信頼できない。審議を続けられない」とし、政府として改めて統一見解を出すよう求め、審議が一時中断した。

続けて「3会派」修正案で削除された「自衛隊による船舶検査」について、齋藤議員は特に「国連決議事項とすべきか」「威嚇(警告)射撃は憲法上許されるのか」について重点的に追及した。

大野功統議員(自民)は「国連決議により国連憲章に基づく旗国の義務が発生するので意義がある」、山中曄子議員(公明・改革)は「国連決議、(船舶が掲げる)旗国の了解、周辺事態に限ること、以上3つの要件が必要」としたのに対し、東祥三議員(自由)は「国連決議の下に行うのであれば、他国と同一の行動を取れるようにすべき」と日米安保下の「周辺事態」と国連下の「安保理決議」を厳密に分けるべきとの立場を強調した。

船舶検査時の「威嚇(警告)射撃」について、11日に「合憲」と発言した野呂田長官から釈明があり「数分間の記者会見の後、訂正のため官房長を派遣したが間に合わなかった。誤解を与えた」と再度陳謝し、小渕首相も「政府としては原案を出している立場。合憲とも違憲とも言えない。検討中だ」と弁明した。齋藤議員は「政府見解と異なることを言ったから、各紙が大きく取り上げているのではないか。連日真剣に議論している中で、このように軽々しく発言されるのでは、議論を続ける意味がない」と厳しい口調に。

最後に齋藤議員は「周辺事態」の具体例として「東南アジアのある国で内乱があり、米軍が出動した場合」を提示。西村眞悟議員(自由)は「周辺事態は地理的概念ではない。その時点で決めることが大きな抑止力、安全装置になる」とかわし、また大野議員は「あくまで赤信号(自衛隊法による防衛出動)と黄信号(周辺事態法による出動)を区別する」と従来の政府見解に基づくものであることを強調。

齋藤議員は「自自間で考えに相違があるようだ。憲法解釈を変えて、周辺事態を集団的自衛権とみなすのではないか」と疑念を拭い去ることができないまま質疑を終了した。

なお小渕首相と野呂田長官は、午後からの島袋議員の質問の前に発言を求め、「沖縄県民の皆さんに誤解を与え、心配をかけた」と再度陳謝した。《民主党ニュース》



5月12日 その日のできごと(何の日)