平成3733日目
1999/03/29
この日のできごと(何の日)
【小渕恵三首相】ベトナム首相と会談
小渕恵三首相は29日夕、ベトナムのファン・バン・カイ首相と会談し、改革開放路線「ドイモイ」への支持と、金利など条件面で有利な「特別円借款」を同制度の初適用例としてベトナムに供与する意向を表明した。《共同通信》
小渕総理は総理官邸でベトナムのファン・バン・カイ首相と会談し、アジア経済復興支援のため創設した特別円借款の最初の適用国とする方針を明らかにした。総理は「あらゆる分野で協力し、パートナーシップを築いていきたい」と述べ、このほかにベトナムの改革開放路線(ドイモイ政策)の支援も行う方針を伝えた。また、貿易・投資の促進に向け、相互に最恵国待遇を適用する意向を確認しあった。《首相官邸》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
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【安室奈美恵さん】芸能活動再開
母親の殺害事件後、芸能活動を休止していた歌手安室奈美恵さん(21)が29日夜、千葉県浦安市のホールで開かれたフジテレビ系の歌番組に生出演し、活動を再開した。
安室さんは紺色のシャツに花柄のスカート姿でステージに登場。司会者に「大変でしたけど」と話しかけられると目を潤ませたが「ご心配をお掛けしました。元気です」と終始笑顔を保ち、新曲「RESPECT the POWER OF LOVE」を、軽快なダンスとともに披露した。自粛していた出演CMの放送も27日から始まっており、今後は歌番組を中心に芸能活動を本格化させるという。《共同通信》
【第71回選抜高校野球大会】第5日
第71回選抜高校野球大会第5日は29日、甲子園球場で1回戦を行い、3試合すべてが延長戦にもつれ込んだ末、今治西(愛媛)と静岡(静岡)、日南学園(宮崎)が2回戦に進んだ。
今治西−金足農(秋田)は延長十回、4連打などで5点を奪った今治西が2−8で勝った。19年ぶり出場の静岡は、延長十三回に2点を挙げて、甲子園初出場の柏陵(千葉)を振り切った。日南学園は延長十二回に勝ち越し、峰山(京都)に競り勝った。《共同通信》
【信楽高原鐵道列車衝突事故】JRにも安全責任
滋賀県信楽町の第三セクター信楽高原鉄道(SKR)で平成3年5月、SKRと乗り入れたJR西日本(大阪市北区)の列車同士が単線上で正面衝突、42人が死亡、614人が重軽傷を負った事故で、犠牲者9人の遺族23人が両社に総額約11億3600万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が29日、大阪地裁であった。
三浦潤裁判長は「JRは(乗り入れの)SKR線でも安全対策を講ずる立場にあった」と認定。「JRは事故以前に3回発生した信号異常の際の対応から、SKRが安全確保せずに赤信号で進行することを予想できた」と原告の主張をほぼ全面的に認め、両社に連帯して計約5億152万円を支払うよう命じた。JR側の安全責任を広く認定し、SKRに事故責任を押し付ける主張を繰り返したJR側に反省を迫る結果となった。
三浦裁判長は「JRが設置した信号設備『方向優先てこ』で、事故前にも信楽駅の信号異常が起きていたのに、社内で情報交換をしないまま放置。JR側運転士も行き違うはずの場所に「SKR列車がいないのだから停車すべきだった」と判断。JR側の信号、運行担当幹部らと運転士計6人の過失を認め「両社に共同不法行為による責任がある」と結論付けた。SKR側は事故責任を認めていた。
判決によると、3年5月14日、信楽駅で信号異常が発生。SKRの上り列車(4両)は赤信号のままでも誤出発検知装置が作動、JRの下り列車(3両)とすれ違う小野谷信号場でJR列車に赤が表示されると見込み出発した。
ところが同時間帯にSKR側が信楽駅で信号修理作業を行った影響で、同信号場の信号は青を表示。超満員のJR列車は信号に従って通過し、正面衝突した。遺族は5年10月に提訴。JR側は全面的に反論していた。《共同通信》
【ソニー、ビクター】提携
ソニーと日本ビクターは29日、デジタル方式の家庭用ビデオである「D−VHS」関連の技術を共同開発する、と発表した。ビクターが開発したD−VHSの技術に、ソニーが持つ情報家電をネットワーク化するための技術を組み合わせ、それぞれが夏前後にD−VHSデッキを製品化する。
両社はかつて、ビデオの規格で「ベータ方式」(ソニー)、「VHS方式」(ビクター)で争った宿命のライバルだが、「現在はどれだけ幅広い機器が接続できるかが重要。二者択一の時代は終わった」(清水宏紀日本ビクター専務)としており、ネットワーク時代を背景にビデオ分野では協力関係に入る。
ビクターのD−VHSは、デジタル放送をそのままデジタル記録できるよう開発された次世代型ビデオ。一本のテープに最大49時間もの記録ができるなど、大容量が特徴だ。一方、ソニーはデジタル家電間のデータのやりとりに使う方法として業界標準になりつつある「IEEE1394」という技術に強く、両社の技術を新しいD−VHSデッキに結集させる。当初はソニーなどが出資するデジタルCS放送「スカイパーフェクTV」の録画が中心となるが、将来はパソコンやインターネットと連携しさまざまな使い方ができるようになるという。《共同通信》
【産業競争力会議】初会合
官民一体となって産業の競争力の強化を目指す「産業競争力会議」(主宰・小渕恵三総理)の初会合が29日、総理官邸で開かれた。会議には、小渕総理、野中官房長官、与謝野通産大臣ら各閣僚と、今井敬・経団連会長ら産業界の代表者が出席した。冒頭、小渕総理は「日本経済を民需主導の自律的な成長軌道に乗せるためには、需要面の対策だけではなく、経済の供給面の体質強化に取り組むべき時が来た」とあいさつし、会議の意義を強調した。《首相官邸》
【自民党】石原伸晃氏を党役職停止処分
自民党党紀委員会は29日午後、東京都知事選で党推薦の明石康・元国連事務次長とは別の候補を支援した可能性を指摘されていた衆院議員5人について処分を協議した。
実父の石原慎太郎候補の選対本部長を務める石原伸晃氏に対しては、本人から提出された「(党税調幹事など)党の役職を辞する」との「進退伺」を受理し、事実上の党の役職停止処分とすることを決定した。《共同通信》
【この日の民主党】
民主党の羽田孜幹事長は29日、党本部で定例記者会見を開き、主要紙、地方紙などの紙面を使って大々的に展開されている「ニッポンをほめよう。」キャンペーンに言及。「ニッポンをほめること自体は大賛成だが、その内容を見ると、たいへん危険なキャンペーン」と警鐘をならした。
羽田幹事長は、キャンペーンの一節「日本は投票率が低すぎるとか言うでしょ。でもワタシ思うに、問題の多い国ほど投票率は高い。国民がつねに政治を見張ってなきゃいけないってことだからね。そう考えたら、日本なんて、投票率が低くてOK!じゃないですか」という部分を読み上げ、「これは、現在の政府や現状を批判するなということ。事実関係に照らしても、大変な議論に発展するのではないか。行政を常にチェックしようというのが民主主義の姿であり、これは民主主義を踏みにじろうとする危険なものだと思う」と指摘した。
さらに羽田幹事長は「(統一地方選挙の投票日が迫る)いま、このときに、なぜ、こんなキャンペーンが行われているのか。その意味を本当に考えないと、イヤなことになりかねない」と述べた。《民主党ニュース》