平成3726日目

1999/03/22

この日のできごと(何の日)

【小渕恵三首相】防衛大卒業式で訓示

小渕恵三首相は22日午前、神奈川県横須賀市の防衛大学校の卒業式で訓示し、日米防衛協力のための新指針(ガイドライン)関連法案に関して「新指針はより効果的で、信頼性のある日米協力関係の増進の基礎となるものであり、法案の早期成立、承認が極めて重要だ」と、早期成立の必要性を強調した。


https://www.kantei.go.jp/

同時に「日米安保体制は防衛力整備と並び、わが国の安全保障政策の基軸であり、アジア太平洋地域の平和と安定に重要な役割を果たしている。これまで以上に強固にしていくことが必要だ」と表明した。

その上で「日米安保体制を円滑、効果的に運用するためには、国民の理解と支持の下で米軍施設・区域の安定的な使用を確保していくことが必要不可欠だ」と述べ、沖縄米軍基地の整理、統合に前向きに取り組んでいく姿勢を示した。

首相は「近隣諸国との良好な関係を構築、維持し、アジア太平洋地域における平和と安定を一層強固にすることも重要だ」と述べ、ロシア、中国、韓国などとの二国間関係に加え、多国間の安保対話を積極的に進めていく考えも強調した。《共同通信》

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【小渕恵三首相】お国入り

小渕恵三首相は22日午後、昨年7月末の首相就任以来初めて本格的に地元・群馬県に「お国入り」し、出身地の中之条町や前橋、高崎両市の祝賀会場を精力的にまわった。

このところ内閣支持率が上昇し、平均株価も就任時の1万6000円台を回復。1999年度予算も戦後最速で成立させ、自民党総裁選再選に意欲をのぞかせる首相。前日までの韓国訪問の疲れもみせず、空っ風の吹き付ける上州路を笑顔で駆け抜けた。《共同通信》

【明石康氏】防衛大卒業式で祝辞

東京都知事選へ自民党推薦で出馬を表明している元国連事務次長の明石康氏(68)が、22日行われた防衛大学校の卒業式で来賓として祝辞を述べ「国連を通じて世界平和の任務を果たすことによって、世界に注目される存在になってほしい」などと卒業生に呼び掛けた。

防衛庁は明石氏の出席について、立候補表明以前に依頼しており、選挙区が違うことや告示前であることなどから、特定候補への肩入れにはならないとしている。この日のあいさつの中で都知事選には触れた発言はなかった。《共同通信》

【大相撲春場所】9日目

大相撲春場所9日目(22日・大阪府立体育会館)横綱若乃花は玉春日を寄り切り5勝4敗としたが、左太ももを痛めて全治2カ月と診断され、10日目から休場することになった。10日目の対戦相手だった栃乃洋は不戦勝となる。

優勝争いはトップだった横綱貴乃花が肥後ノ海に、千代天山が新入幕の雅山に敗れて1敗がいなくなり、7勝2敗で7人が並ぶ混戦。大関武蔵丸と貴ノ浪は勝って2敗を守ったが、新大関の千代大海は旭鷲山に押し出されて6敗目を喫した。2敗は貴乃花、貴ノ浪、武蔵丸に小結栃東、安芸乃島、平幕の千代天山、雅山。十両は大善と和歌乃山が7勝2敗で並んだ。《共同通信》

【米国、ユーゴスラビア】コソボ和平問題で会談

米国のホルブルック特使は22日夜、ベオグラードで、ユーゴスラビアのミロシェビッチ大統領とコソボ和平問題で会談、和平案の受諾とコソボでの即時停戦を強く迫った。会談は約3時間半で終了、ユーゴの強硬姿勢は変わらず、特使は会談後「大きな進展があったというのは間違いだ」と述べ、会談で進展がなかったと指摘した。

米政府高官によると、特使は23日午前(日本時間同日午後)から再会談する見通しだが、電話会談となる可能性もある。

クリントン米大統領は22日、コソボ情勢について緊急声明を発表し「ミロシェビッチ大統領がコソボに対する侵攻を続けるなら、北大西洋条約機構(NATO)の軍事作戦はさらに一歩進む」と述べ、NATOによる対ユーゴ武力行使が目前に迫っていると警告した。

再会談は空爆回避に向けた最後の外交交渉の場となるとみられる。一年以上にわたりユーゴとアルバニア系住民が戦闘を繰り返してきたコソボ紛争は、空爆か和平かで緊迫した情勢を迎えた。《共同通信》



3月22日 その日のできごと(何の日)