平成3700日目
1999/02/24
この日のできごと(何の日)
【小渕恵三首相】有事法制整備に前向き
小渕恵三首相と野呂田芳成防衛庁長官は24日午後の参院予算委員会で、日本が武力攻撃を受けた際の自衛隊、米軍の活動と国内法との整合を図る「有事法制」の整備に前向きな姿勢を示した。
首相は自民党の依田智治氏が有事法制の整備が必要だとただしたのに対し「きちんとした法体系の下で(有事に)対処することが必要と考えている」と述べた。また野呂田長官は、有事法制として①自衛隊②米軍③国民の声明、財産保護、の3分野が想定されると指摘。その上でこれまで研究対象となっていない米軍関係について「検討を早期に開始し、関係省庁と協力しながら対処していきたい」と述べた。《共同通信》
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【椎名林檎さん】アルバム「無罪モラトリアム」発売
【第41回グラミー賞】
音楽業界人で組織する全米レコード芸術科学アカデミー主催の第41回グラミー賞が24日(日本時間25日)、ロサンゼルスで発表され、23歳の女性ヒップホップ・アーティスト、ローリン・ヒルが最優秀アルバム賞や新人賞など5部門を制した。
人気グループ、フージーズのメンバーだったヒルは昨年、アルバム「ミスエデュケイション」でソロデビュー。最多の10部門でノミネートされていた。
また、セリーヌ・ディオンが歌い世界中で大ヒットした映画「タイタニック」の主題歌「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」が、シングル盤を対象にした最優秀レコード賞、作詞・作曲家に贈られる最優秀楽曲賞など4賞に輝いた。
さらに“ロックの女王”マドンナが「レイ・オブ・ライト」でポップ・アルバム賞をはじめ3賞に選ばれるなど、女性の活躍が目立った。《共同通信》
【日本航空、日本エアシステム】提携
日本航空と日本エアシステム(JAS)は24日、国内線のコンピューターによる予約発券システム(CRS)の共用化について基本合意したことを明らかにした。平成13年10月をめどに共同運用を開始する。ライバル関係にある国内大手航空同士の提携は初めて。
両社は13年4月にもCRSの新会社を共同で設立。資本金は1000万−2000万円の見込みで、折半出資する。同年10月ごろには旅行代理店にある1万1000台のCRS端末を共同で運用する方針だ。CRSの運用コストは現在は2社合計で年に約100億円かかるが、共用によって、2割程度の削減を狙う。
航空業界では規制緩和と新規航空会社の参入によって運賃値下げ競争が激化している。両社は提提によってコスト面での改善を図り、競争に勝ち抜けるような体力をつけたい考え。ただ今後も営業面では基本的には競争関係を維持していくとしている。《共同通信》
【韓国・金大中大統領】対「北」柔軟路線が最善
韓国の金大中大統領は大統領就任一周年を翌日に控えた24日、記者会見し、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)との緊張関係を緩和するため、「太陽政策」と呼ばれる柔軟路線が「現時点でとれる最善の政策」と強調、政府レベルで「いつでも接触する用意がある」と呼び掛けた。
金大統領はさらに、北朝鮮をめぐり、当面の地下核施設疑惑やミサイル問題だけでなく、生物・化学兵器など大量破壊兵器の開発阻止のため、日米とともに、経済協力や制裁緩和などをテコとしながら懸案解決を目指す一括妥結方式が「南北の冷戦構造を根本的に終結させる」と話し、「中国やロシアの助けも必要だ」と述べた。《共同通信》
【政界談話室】
○・・・自民党の森喜朗幹事長は24日、名古屋市で講演。衆院小選挙区について「得票率50%確保のため選挙区内のどこででもいい顔をしなくてはならず、思い切った主張ができない。これでは個性ある政治家がいなくなってしまう」と指摘。さらには「きのう、選挙用パンフレットの写真を撮りに行ったら『ネクタイの結び目が太い。これでは若い人が付いて来ない』と言われた。私は太い方がいいのに、これからは細くしないといけない」と恨み節も。選挙制度改革への積極姿勢はネクタイの恨みも理由か。《共同通信》
【この日の民主党】
羽田孜幹事長、鳩山由紀夫幹事長代理、藤田幸久衆議院議員は、24日、来日中のカンボジアのフン・セン首相と都内で会談した。
一昨年に羽田幹事長が提案した、ラナリット殿下の恩赦による総選挙実施を受け入れ、昨年7月の総選挙で首相に就任したフン・セン氏は、財政改革、森林管理、軍人や警察官の削減などの経済改革案を示した。
「軍人などの数には水増しがある」というサム・レンシー党党首の批判について、鳩山由紀夫幹事長代理が尋ねると、首相は、いわゆる「幽霊兵士」の追放も含めた削減も行うとして、兵士の社会復帰などに要する資金援助を日本に求めた。
羽田幹事長が、シアヌーク国王と北朝鮮との特別の関係に鑑み、北朝鮮がもっと国際社会に目を開くよう促して欲しいと述べると、「北朝鮮を自分の殻に閉じ込めない」ことが重要で、できるだけ協力したいと答えた。
旧ポル・ポト派支配地域に今でも軍が存続しているのは、93年の和平で、国連(UNTAC)が、ポル・ポト派の武装解除に失敗したことによるのでは、という藤田議員の指摘に対し、フン・セン首相は、「UNTAC (明石康代表)は、ポル・ポト派の武装解除をすべきだったが、それを行う能力がなかった」と述べた。《民主党ニュース》
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菅直人代表は24日の定例会見の中で、鳩山邦夫副代表の都知事選への立候補に伴い、東京ブロック比例区選出の深谷隆司・自民党衆議院議員が東京2区の補欠選挙に立候補を表明していることについて「国民の理解を得られない」と批判。「比例区議員は選挙時に比例区での出馬を有権者に表明している。衆議院議員を辞職して衆議院議員選挙に出るなら、比例区で出たことは有権者へのごまかしになる」と述べた。
また、菅代表はこうした行動を、「次の総選挙で小選挙区に立候補する場合に不利になると考えたもので、選挙制度の濫用だと思う」とし、「このような問題が継続するなら、議員辞職をした場合、その後何ヶ月かは立候補できないようにし、制度の濫用を防ぐべきだ」と述べた。《民主党ニュース》