平成3677日目
1999/02/01
この日のできごと(何の日)
【東京都・青島幸男知事】都知事選不出馬を表明
東京都の青島幸男知事(68)は1日、私邸のある東京都中野区内のマンションの会議室で会見し、4月の都知事選に「再出馬いたさないことを決意した」と述べ、不出馬を表明した。知事が選挙で選ばれるようになって都知事が一期で退陣するのは初めて。
青島知事の突然の不出馬宣言は、投票まで2カ月余りとなった知事選での各政党、各陣営の取り組みにも大きな影響を与えそう。
「打倒青島」を目指し、元外相で都連幹事長の柿澤弘治衆院議員(65)の擁立を目指していた自民党は新たな事態に「候補者選びが振り出しに戻る可能性もある」(幹部)といい、民主党では鳩山邦夫副代表擁立の動きが出てきた。
会見で青島都知事は「4年前、170万993票の票をいただき、3年9カ月の間、知事の職を全うしてきた。なすべきことはなしたと思っている。悔いることや良心に恥じることは一切ない」と語った。
さらに青島知事は「再出馬するかどうかはかなり迷った。だれにも相談せず、おととい(1月30日)決意し、昨夜(同31日)家族に伝えた。この場で話すまで職員にも知らせていない」と、一人で決意したことを明らかにした。《共同通信》
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【小渕恵三首相】選挙改革「各党で論議」
小渕恵三首相は1日の衆院予算委員会で、自民、自由両党が合意した衆院比例代表定数の50削減など選挙制度改革について「論議を深める意味で、各党で共同のテーブルをつくるというのは傾聴に値する」と述べ、各党協議機関などの場で論議することが望ましいとの考えを表明した。
公明党の草川昭三氏への答弁。《共同通信》
【プロ野球】キャンプイン
注目のルーキーと期待の監督はあいにくの雨の中でのデビュー。プロ野球のキャンプが1日、解禁された。
背番号18。西武の松坂(横浜高)は高知・春野の室内練習場でプロ第一歩を踏み出した。内野手との連携を無難にこなし、エース西口と組んだ遠投で肩を調整した。
阪神の高知・安芸も雨にたたられた。投手との二刀流に挑戦する新庄がブルペンで約60球の投球練習。低迷が続くチームの再建を目指す野村監督は八木沢投手コーチと二人掛かりで新庄を指導した。
2年連続のリーグ制覇、日本一を目指す横浜は沖縄・宜野湾でチャンピオンフラッグを掲げて始動。右ひじの具合が懸念される佐々木は遠投で調整を開始した。《共同通信》
【ロシア・エリツィン大統領】68歳の誕生日
エリツィン・ロシア大統領が1日、モスクワ郊外の療養所で68歳の誕生日を迎えた。出血性胃かいようによる約2週間の入院を終え1月30日に退院したものの、昨年来の政局混迷と健康不安で政治的威信が大きく失墜し、「すべての政治勢力と対立」(マルコフ政治調査研究所長)する孤独の中での誕生日になった。
ロシア公共テレビは1日午後、祝いに訪れたボルジュジャ大統領府長官、プリマコフ首相らと大統領が乾杯するシーンを報じた。大統領は少し太った印象で表情にはやや疲れが見えた。
ロシアの男性の平均寿命を約10歳上回った大統領の健康状態は、公式発表より悪いとの見方も消息筋の間で根強い。大統領は2000年までの任期全うを再三表明しているが、健康状態は今後も予断を許さない状況だ。
【この日の民主党】
1日の衆議院予算委員会の総括質疑で、枝野幸男議員は大蔵省の財政・金融の完全分離問題を再度取り上げ、「(合意した)私たちとしては衆法(議員立法)か閣法(政府提出)かと、施行期日を決めること以外に新たに決めることは見あたらない」として、野中官房長官に「さらに何を合意すればいいのか」と確認を求めた。
しかし、野中官房長官は、「3党と自由党で、今後の金融行政に誤りがないように真剣に協議してほしい」と繰り返すだけで、枝野議員の問いかけには全く答えようとはしなかった。
そればかりか、27日の予算委の答弁で「閣法か衆法か決めていただければ政府として誠実に対応する」と自ら述べていたにもかかわらず、この日は枝野議員の重ねての追及に「私からどうこう言う立場にはない」と責任逃れをする始末。さらに、自民党の中山正暉予算委員長からも「その件は午後から3党で協議するのだから」と、枝野議員の質問を阻止するかのような発言や、閣僚席からの暴言まで飛び出し、質疑はしばしば中断した。
この他、枝野議員は、海上自衛隊の接待専用船が年間10回程度しか使われていないのに、来年度予算で約26億円をかけて新たに作られる計画を取り上げた。この船が官官接待などに使われている疑惑などを指摘し、「自衛隊の実態を知っていただくため、広報接遇の訓練のため必要」とする防衛庁に対し、「特別な船を造る理由はない。通常の艦船に乗せた方が実態を知ってもらえるのでは」と追及した。《民主党ニュース》
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1日の衆議院予算委員会総括質疑で、岡田克也議員はまず政府の経済対策について、今年後半の景気回復へ向けたシナリオを問いただした。岡田議員は「将来への不安から消費ではなく預金に回ってしまう。政府は国民が安心して消費できるような将来展望を示す必要がある」と指摘。さらに「停滞シナリオにならないよう速やかに提示すべき。今回のような大規模予算は2度とないラストチャンス」として、「構造改革ができないなら、私どもに政権を譲っていただく」と政府の遅々とした対応を批判した。
続けて岡田議員は日米安保の「極東」範囲について、「従来の政府見解は、わざわざ台湾地域などと明記している。これは冷戦時代の産物で疑心暗鬼を生む。改めて国会で議論したらどうか」と政府の見解を求めた。高村外務大臣は「政府見解は従来通りだが、今回の新ガイドラインに関しては活動地域を特定していない」との認識を繰り返した。さらに、岡田議員は日米安保の「事前協議」の対象について、「日本の意志が反映できるよう見直しが必要である」と政府に強く求めた。 《民主党ニュース》