平成3556日目

1998/10/03

この日のできごと(何の日)

【小渕恵三首相】「鈍牛とて血は流れている」

小渕恵三首相は3日午後、都内の四季劇場で「ミュージカル李香蘭」を千鶴子夫人とそろって観賞した。首相は観劇後の記念パーティーで「就任から60日間、厳しいバッシングに遭っており批判に堪えかねている。鈍牛とて血は流れているし、神経とてある。そういうことを一切忘れて3時間、芸術の素晴らしさに心を奪われ、拝見した」と、冗談ぽく愚痴をこぼしながらあいさつし、会場の笑いを誘った。

懸案の金融再生関連法案が2日にようやく衆院を通過したことで、つかの間の休日を楽しんだ首相。あいさつの最後に「演劇で、国民も夢や活力を持ってほしい」と景気回復への思いを訴えることも忘れなかった。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

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【NHK連続テレビ小説・天うらら】最終回

【横綱・曙関】挙式、披露宴

大相撲の横綱、曙太郎関(29)=米ハワイ州出身、東関部屋=とクリスティーン・麗子・カリーナさん(27)が3日、東京都内のホテルで挙式、披露宴を行った。トーマス・フォーリー駐日米国大使夫妻が媒酌を努め、約1300人の招待客が2人の門出を祝福した。

日本相撲協会の時津風理事長(元大関豊山)が「曙君はわずか5年で横綱になった。よき伴りょを得てこれからの人生をゆっくり築いてください」と述べた。

クリントン米大統領の祝辞も披露され、大相撲初の外国出身横綱にふさわしい国際色豊かな披露宴になった。

純白の紋付き、金色のはかま姿で記者会見に臨んだ横綱は「明るく、友達がいっぱい来てくれる家庭をつくりたい」と緊張気味に話した。ことし5月に誕生した長女麗奈ちゃんを抱いて写真撮影し、「子どもの顔を見るとつらいことも吹っ飛びます」と父親の顔ものぞかせた。

白無垢姿のクリスティーンさんは「(晴れの日の横綱は)いつものように輝いています」と話し、幸せに浸っていた。《共同通信》

【Jリーグ第2ステージ】第9節

Jリーグ第2ステージ第9節(3日・国立競技場ほか=9試合)前節首位に立った横浜マリノスが、小村、城のゴールでコンサドーレ札幌に2ー0で快勝し、勝ち点を23に伸ばして首位をキープした。ジュビロ磐田は中山のハットトリックなどで4−0と横浜フリューゲルスに圧勝し、7連勝で2位浮上。中山のハットトリックは通算6度目。浦和レッズは2−0でアビスパ福岡を下し、連敗を2で止めた。鹿島アントラーズは長谷川が5試合連続得点するなど柏レイソルを3−0で破り5連勝。名古屋グランパスはサンフレッチェ広島に敗れ、2位から5位に後退した。《共同通信》

【アルベルト・トンバ選手】スキーの王者が引退を発表

アルペンスキー界のスーパースター、アルベルト・トンバ(31)=イタリア=が3日、イタリアのANSA通信を通して現役引退を発表した。

トンバは1988年カルガリー五輪の回転、大回転で二冠を達成して以来、技術系の王者として君臨。92年アルベールビル五輪大会も勝ってアルペン史上初の五輪連覇を成し遂げた。《共同通信》

【日韓共同宣言】骨格固まる

小渕恵三首相と韓国の金大中大統領が10月8日の首脳会談で発表する共同宣言の骨格が3日までの両政府の調整で固まった。「21世紀に向けた新パートナーシップ」と題し、日本の過去の植民地支配について、対象を韓国国民に限定する形で、1995年の村山富市首相(当時)の戦後50周年談話を踏襲した「痛切な反省と心からのおわび」を表明する。

過去の植民地支配や従軍慰安婦問題については、これまでも当時の宮澤喜一、細川護熙両首相らが韓国訪問の際に「反省」を表明してきているが、両国首脳が署名する宣言で文書に残すのは初めて。

これで日韓対立の温床になっていた歴史認識問題に一区切り付け、両国は未来志向の関係発展を目指す。《共同通信》

【公明】平和との合流決定

公明は3日午後の拡大中央委員会で、来春の統一地方選挙や次期衆院選に備えた基盤固めを急ぐため、新党平和と合流することを正式決定した。平和も2日の議員総会で同じ方針を決めている。11月7日に予定している「合流大会」で新党を結成、民主党に次ぐ議員60人規模の野党第二党が誕生する。旧公明党勢力は平成6年12月に公明新党、公明に分党して以来、約4年ぶりに一本化されることになる。

浜四津敏子代表は中央委で「合流は公明グループが確固とした基盤を持つ政治集団に生まれ変わるために不可欠だ」と強調。当面は「主体的第三極路線をとるが、中長期的には政権勢力を目指す」と表明し、自民、民主両党と一線を画す第三極路線を堅持する考えを示した。

公明と平和は5日、浜四津代表、神崎武法平和代表らによる合同準備会をスタートさせ、新党の綱領や運動方針、基本政策などを協議。執行部人事の調整も開始する。新党名は「公明」か「公明党」となる見通しだ。

新党代表には神崎氏の横滑りが有力だが、浜四津氏を代表格ポストで優遇すべきだとの声も根強いことから調整は難航も予想される。《共同通信》

【和歌山保険金疑惑】住民夫婦旧宅に亜ヒ酸

和歌山市の毒物カレー事件前にヒ素中毒を起こした無職男性(35)をめぐる保険金疑惑で、男性の保険契約などに深く関与したとされるカレー事件現場付近の住民夫婦の旧宅倉庫に50キロ入りドラム缶に入った大量の亜ヒ酸が保管されていたことが3日、和歌山東署捜査本部の調べで分かった。

夫(53)は以前、シロアリ駆除の仕事をしていたが、仕事をやめた後もドラム缶の約半分の亜ヒ酸を所持、譲り受けた知人がカレー事件後、捜査本部に任意提出した。残り20キロ余りは所在、使途が分かっていない。

捜査本部は、無職男性に致死量に相当するヒ素を摂取させ入院給付金をだまし取ったとする殺人未遂と詐欺容疑などで、主婦(37)と夫を立件する意向を固めており、夫婦宅にあった亜ヒ酸の一部が使用された疑いが強いと判断、本格的な追及に乗り出す。

夏祭りのカレーに亜ヒ酸が混入された毒物カレー事件との関連も慎重に調べる方針で、捜査は最終局面に入った。《共同通信》



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