平成3548日目

1998/09/25

この日のできごと(何の日)

【共産党】中央委討議を初公開

共産党の第三回中央委員会総会は25日、自民党政治を打破するため日米安保条約廃棄など党独自政策を一時凍結する「暫定連合政権」構想を明確化した上で、実現に向け積極的に取り組むとした幹部会報告などを全会一致で採択、閉幕した。

今年7月の参院選での躍進を受けて不破哲三委員長。らが打ち出した「柔軟、現実路線」が地方党員を含む討議の場で追認されたことで政権参加に向けた現実的対応が一層、活発化するとみられる。同日午後からは中央委総会での討議を党史上初めて報道陣に公開、党のイメージアップに努めた。

幹部会報告では、共産党が目指す連立政権の形態を「暫定連合政権」と「民主連合政府」に分類。民主連合政府は①安保条約廃棄②大企業中心主義から国民重視への経済転換―など、共産党独自の政策実現を図る「21世紀の政権」と位置付けた。

民主連合政府の前段階に当たる暫定連合政権樹立の条件を「国民生活や民主主義にかかわる問題で自民党政治を部分的に打破できること」とハードルを低くし、安保条約廃棄の「凍結」を確認した。

天皇制については「将来、国民合意で解決されるべき課題」として、暫定、民主両連合政権下では廃止しない、との方針も承認した。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

情報量が少ない日は随時加筆中です。

引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。

外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)

古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。

このサイトについて

【改正労働基準法】成立

労働時間ではなく成果で賃金を決める裁量労働制の対象を大幅に拡大することを柱とする改正労働基準法が25日午前の参院本会議で、共産党などを除く与野党の賛成多数で可決、成立した。

1947年に同法が制定されて以来初の抜本的な改正。今国会に提出予定の労働者派遣法改正案などと併せ、労働分野の規制緩和を進めるもので、サラリーマンの雇用条件や働き方に大きな影響を与えそうだ。《共同通信》

【政労雇用対策会議】初会合

労相、通産相、官房長官など雇用問題に関連する政府関係閣僚と日経連、連合のトップらが、深刻な状況にある雇用問題の解決策などを探る「政労雇用対策会議」の初会合が25日、小渕恵三首相が出席して首相官邸で開かれた。

小渕首相は「雇用問題は、現在政府が直面している最大の課題。政府は雇用の拡大・創出を目指して情報通信、医療・福祉、環境などの分野で新規産業創出に取り組んでいる。雇用対策の実行には労使の皆さんとの意見交換が重要で、この会議を政労使が三者一体で施策を実施する第一歩としたい」とあいさつ。政府が労使と協力して雇用・失業情勢の改善に全力を挙げる決意を表明した。《共同通信》

【日本、韓国】新漁業協定が合意

日韓の新漁業協定締結交渉は25日未明、首相官邸で小渕恵三首相はじめ両国の担当閣僚、与党幹部らが協識した結果、基本合意に達し、事実上決着した。合意内容は①焦点の竹島(韓国名・独島)周辺に設定される暫定漁業水域の東側境界線は双方の主張の中間線を取って東経135度30分とする②漁獲量は3−5年後に日韓同量とするーなどが柱となっている。

合意を受けて日韓両政府は、10月7日からの金大中大統領来日の際、新漁業協定の仮署名を行う方針。

1月の日本側による協定破棄(終了)通告で、来年1月下旬までに新協定がまとまらなければ「無協定状態」に陥り混乱を招くところだったが、交渉妥結で最悪の事態は避けられた。

協議には中川昭一農相と自民党の佐藤孝行国際漁業問題特別委員長、韓国の金善吉海洋水産相と大統領の事実上の特使として来日中の金琫鎬国会副議長が出席した。《共同通信》

【大相撲秋場所】13日目

大相撲秋場所13日目(25日・両国国技館)横綱若乃花が栃乃洋に送り出しで敗れ11勝2敗、横綱貴乃花は関脇千代大海を下手出し投げで下し1敗を堅持、一歩抜け出した。栃乃洋は4個目の金星。千代大海は8勝5敗。14日目に貴乃花が大関武蔵丸に勝ち、若乃花が横綱曙に敗れれば、貴乃花の2場所連続20度目の優勝が決まる。曙は蒼樹山を寄り切り10勝3敗、優勝圏内に残っている。大関貴ノ浪は小結武双山を上手投げで下し勝ち越し決定、武蔵丸は旭鷲山を押し出し9勝目を挙げた。武双山は6勝7敗。十両は千代天山が敗れたが、10勝3敗で単独トップ。《共同通信》

【高知県】記録的豪雨

秋雨前線の影響で記録的な豪雨に見舞われた高知県は25日夕までに雨は小康状態となったが、高校生やお年寄りら男女計6人が死亡、床上・床下浸水が約2万3000棟に達した。高知県は高知市と南国市など4市町に災害救助法の適用を決定した。

高知地方気象台によると、高知市では同日午前0時から同11時までに240ミリの雨量を記録、23日夜の降り始めからの雨量は25日夜までに874ミリに達した。土佐山田町で995ミリとなった。《共同通信》

【世耕政隆参院議員】死去

元自治相で自民党参院議員の世耕政隆氏が25日午後8時12分、肺炎のため大阪府大阪狭山市の病院で死去した。75歳だった。和歌山県出身。

日大医学部教授を経て、昭和42年の衆院選に旧和歌山2区で初当選した。46年に参院和歌山選挙1区に転じ、連続5回当選。56年の鈴木内閣で自治相(国家公安委員長)に就任した。40年からは近畿大総長・理事長も務めていた。詩人としても知られ、「橋」「樹影」などの著作がある。死亡通知が和歌山選挙管理委員会に届いた日から40日以内に補欠選挙が行われる。《共同通信》



9月25日 その日のできごと(何の日)