平成3547日目

1998/09/24

この日のできごと(何の日)

【フィリピン航空】57年の歴史に幕

アジア経済危機と相次ぐストによる経営難から廃業方針を打ち出していたフィリピン航空(PAL)は24日未明、政府が仲介した最後の労使交渉決裂を受け、予定通り「同日午前0時をもって廃業する」と宣言。アジアの航空会社で最も古い57年の歴史に幕を閉じた。

国内線で約50%のシェアを占める「フラッグ・キャリア」(国を代表する航空会社)の廃業は、約7000の島々からなる同国の物流や観光への影響に加え、新たに約8000人の失業者を生むことになり、経済全般に大きな影響を与えそうだ。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

情報量が少ない日は随時加筆中です。

引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。

外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)

古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。

このサイトについて

【大相撲秋場所】12日目

大相撲秋場所12日目(24日・両国国技館)トップに並ぶ横綱の貴乃花、若乃花はそろって勝ち11勝1敗。貴乃花は栃乃洋を力強く寄り切り、若乃花は玉春日をタイミングよくはたき込んだ。二人を追う3敗同士の対戦は横綱曙が大関武蔵丸をはたき込み9勝目、武蔵丸は4敗で優勝争いから脱落した。平幕の闘牙も敗れて4敗となり、3敗は曙ただ一人。大関貴ノ浪は若の里を寄り切り7勝目を挙げた。関脇対決は激しい突き、押し合いの末、千代大海が貴闘カを送り出して勝ち越した。貴闘力は5勝7敗。幕じりの寺尾は勝ち越して幕内残留を決めた。十両は千代天山が10勝2敗で単独トップを守った。《共同通信》

【プロ野球・阪神】郭李建夫投手を解雇

阪神は24日、郭李建夫投手(29)の解雇を発表した。球団は25日にウェーバー公示の手続きをとる。

甲子園球場内の球団事務所で会見した郭李は「この2年間は調子が悪く、いい成績を残せなかった。今後のことは一度台湾に帰ってじっくり考えたい」と話した。

台湾棒球協会はアジア大会(12月・バンコク)の台湾ナショナルチームのメンバーに郭李を選出しているが、本人や三好球団社長によると、同協会から正式なオファーはないという。《共同通信》

【政界談話室】

24日の自由党代議士会で、松浪健四郎衆院議員は超党派議員と英国上院議員の間でラグビー親善試合を来月行うと報告した中で、党内の参加希望者がたった一人なのを指摘し「共産党より馬力のない党であることが明らかになった」と挑発。二階俊博国対委員長が「合宿を組んで練習したい」と助け船を出したが、政界一の阪神タイガースファンを自任する中村鋭一衆院議員が「『六甲おろし』はいいが、自由党おろしは困る」と引き取ったため大爆笑。純化路線の自由党も野党共闘から外されるのは嫌と言わんばかり。《共同通信》

【小渕恵三首相】防衛庁背任事件を謝罪

小渕恵三首相は24日午後の衆院本会議で、防衛庁背任事件について「国民の信頼を失墜させる事態が生起したことを心からおわびする」と謝罪した。

その上で「(装備品)調達の仕組みの抜本的改善と、綱紀保持に全力で取り組むことが防衛庁長官の最大の責務だ」と述べ、額賀福志郎防衛庁長官の引責辞任は必要ないとの考えを強調した。鳩山由紀夫(民主)、東順治(平和・改革)両氏への答弁。《共同通信》

【ロシア・プリマコフ新首相】経済方針表明

ロシアのプリマコフ新首相は24日、就任後初の閣議で①減税による産業育成②金融システム再生③賃金未払い問題の解決④一部酒類への国家専売制導入―など、金融危機の克服に向けた新内閣の当面の経済方針を初めて明らかにした。

経済の国家管理を強め、国債発行に依拠した財政構造から脱却、産業など実体経済の底上げを目指した内容だが、本格的な経済政策の策定に向けてはさらに協議を進めるとみられる。

西側が注目している通過ルーブル増刷問題ではプリマコフ首相は立場を明確にしなかったが、中央銀行は400億ルーブルから500億ルーブルに上る大規模な増刷が必要になるとの見通しを閣議に報告した。

ただゲラシチェンコ中央銀行総裁は、増刷は決定はしていないと強調しており、この問題では論議が続くとみられる。《共同通信》

【中仏首脳会談】

中国を公式訪問中のフランスのジョスパン首相と中国の朱鎔基首相は24日、北京で会談、世界の金融システムの安定化に向けた「金融面での協力強化に関する共同声明」を発表した。

声明によると、両国は「経済のグローバル化と金融市場の一体化により各国が直面する経済・金融問題はより複雑化している」として「国際社会は金融面での協力を強化し、現在の国際金融システムをどのように改善するかを検討すべき」だ」と各国に呼び掛けた。

また、国際通貨基金(IMF)などに対しては「さらに有効な役割を発揮すべきだ」と、相次ぐ金融危機への対策の強化を求めた。

中国中央テレビによると、会談では朱首相が「両国は自主外交の伝統や世界の多極化を主張するなど共通点が多い」と述べ、ジョスパン首相が「世界での中国の地位と役割を重視している」と応じるなど良好な関係を強調し、金融面を含めて米国へのけん制色を強くにじませた。《共同通信》



9月24日 その日のできごと(何の日)