平成3534日目
1998/09/11
この日のできごと(何の日)
【共産党・不破哲三委員長】天皇制「連立下では容認」
共産党の不破哲三委員長は11日午後、日本記者クラブで講演し、党綱領で廃止を目指すとしている天皇制について「共産党が入る『民主連合政府』では(皇居での)天皇の認証式はもちろんやる。こんにちの憲法を持っている限り、天皇の存在、役割は否定しない。暫定連合政権でも問題ない」と述べ、共産党が参加する連立政権では天皇制を容認する考えを初めて明言した。
不破氏は昨年8月、党機関紙のインタビューで「(暫定)連合政権」への参加の際には、日米安保条約廃棄という主張を事実上、凍結する見解を表明している。
重要基本政策の相次ぐ方針転換は、参院選で躍進した共産党の自信と政権参加への強い意欲の現れであり、次の総選挙をにらみ、「柔軟、現実路線」への転換をアピールすることで支持層の拡大を図る狙いもあるとみられる。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
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【北海道】「元恋人とより戻したくて」狂言強盗
元恋人とよりを戻すため、友人と共謀して元恋人の所持品を奪う強盗役と強盗から守るヒーローを演じる狂言強盗を図ったとして、北海道警江別署は11日、窃盗の疑いで江別市の大学生A容疑者(22)とB容疑者(21)を逮捕した。
調べによると、同市の女子専門学校生(21)と、一カ月ほど前まで交際していたA容疑者に頼まれたB容疑者が10日午前10時50分ごろ、同市野幌町のスーパー駐車場で、女性専門学校生を待ち伏せし、ハンドバッグを奪って逃走。A容疑者は遭遇したかのようにB容疑者を追い、ハンドバッグを取り返し、自らカッターナイフで左腕に傷を付けて強盗と争ったふりをした疑い。
A容疑者は「“けがをしながらも助けてくれた”と自分の元に戻ってくれるのではないかと思ってやった」と話しているという。《共同通信》
【広島・大野豊投手】引退会見
セ・リーグ現役最年長投手で今季限りで引退する広島・大野豊投手(43)は11日、広島市民球場で引退会見を行い、来季は投手コーチに就任することを明らかにした。
大野は一昨年、左腕血行障害の手術を受けた。それが6月に再発。中継ぎとして復活したが8月4日の巨人戦で高橋に逆転本塁打を浴びた。「このボールでは通用しないと思った」と引退を決意した経緯を説明した。《共同通信》
【米下院】大統領弾劾へ11の根拠
クリントン米大統領の不倫もみ消し疑惑で、米下院は11日、スター特別検査官の捜査報告書を公表した。報告書は、大統領が国民と議会にうそをつき「誠実な法の執行という憲法上の義務に背き権限を乱用した」と明言し、疑惑が単なる不倫問題でなく、米政治制度上の重大な犯罪であると結論付けた。
特別検査官は報告書で、大統領と元実習生モニカ・ルインスキさんとのホワイトハウスでの性的行為を生々しく再現し、偽証、司法妨害、証人への干渉など11の事由を理由に挙げて「弾劾の根拠となり得る」との判断を強調した。
下院は報告書提出を受け、司法委員会が本格的な弾劾審議の開始を決めるとみられるが、米議会による弾劾審議は1974年のウォーターゲート事件以来。《共同通信》
【ロシア下院】プリマコフ首相を承認
ロシア下院(定数450)は11日、エリツィン大統領がチェルノムイルジン首相代行に代えて首相に指名したプリマコフ外相代行(68)を、賛成317票、反対63票、棄権15票の圧倒的賛成多数で承認した。これにより、金融危機深刻化に拍車を掛けたキリエンコ前内閣全閣僚解任に伴う内閣不在は、19日ぶりに解消した。
政局の焦点は組閣人事に移ったが、大統領は同日、共産党が推すゲラシチェンコ前中央銀行総裁を新総裁に指名、下院もこれを承認した。プリマコフ氏はマスリュコフ前産業通商相(共産党)の第一副首相での入閣を大統領が支持したと述べた。経済を担当するとみられる。
フョードロフ副首相代行兼国税局長官ら改革派が閣外へ去るとの情報もあり、共産党が主要ポストを占める初の本格的な連立内閣樹立は確実な情勢だ。外相にはイワノフ第一外務次官が昇格するとみられる。《共同通信》