平成3530日目
1998/09/07
この日のできごと(何の日)
【カンボジア】警官隊が発砲、6人死傷
カンボジアの首都プノンペンのホテル前で7日、野党サム・レンシー党支持者のデモ隊と警官隊が衝突した。病院関係者によると、この衝突でデモ隊側の1人が死亡、双方で計5人が負傷した。
同日、手投げ弾によるテロ攻撃を受けたフン・セン第二首相は、選挙のやり直しなどを求めて連日反政府集会を開催していた同党首サム・レンシー前財政経済相の逮捕を命じた。
このためプノンペン市内のホテルにある国連カンボジア代表部事務所に保護されているとされるレンシー氏を守るため支持者がホテル前に集まり、警官隊と衝突した。
総選挙後の混乱を打開するため、シアヌーク国王による連立協議にようやくこぎ着けたカンボジアは、再び混乱に陥る可能性が出てきた。
レンシー党の支持者1000人以上は同ホテルを取り囲み、レンシー氏逮捕は不当と訴えた。警官隊はデモを解散するよう警告したが応じなかったため、銃でデモ参加者を殴った上、威嚇射撃した。
フン・セン第二首相は、レンシー氏ら一連の反政府集会で違法行為を指導した複数の人物を逮捕するため、同日国外に向かうすべての航空便や国境などで検問を実施、プノンペンにある各国大使館にレンシー氏らをかくまわないよう要請した
。一方、第二首相は、フン・セン氏批判の演説を行っていた民族統一戦線のラナリット党首については何も言及しなかった。《共同通信》
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【故・黒澤明監督】通夜
6日死去した黒澤明監督の通夜が7日夜、東京都世田谷区の自宅マンションでしめやかに営まれた。雨の中、映画関係者ら約210人が弔問に訪れ、名監督をしのんだ。通夜は無宗教式。参列者によると、遺影は愛用のサングラスに帽子姿。花に囲まれ、一段高くなったところにひつぎが置かれ、中にはゴルフクラブが1本入れられたという。
関係者に支えられるようにして献花を済ませた今村昌平監督は故小津安二郎監督と比較して「小津さんは秘められたエネルギー、黒澤さんは前に押し出すパワー。迫力があったが、意外と温和な人だった」と絞り出すような声で話した。
俳優の植木等さんは「厳しい人だったと言われているが、この人はどなってもビビらないという人じゃないとどならなかった。私にはいつもニコニコしていた」。女優の司葉子さんも「出演者にとって、いい環境づくりをしてくれた」と撮影現場での素顔を振り返った。《共同通信》
◇
政府は7日、6日死去した映画監督の黒澤明氏に対して国民栄誉賞を贈ることを内定した。小渕恵三首相が7日朝、黒澤氏の遺族の意向を聞いた上で正式決定するよう野中広務官房長官に指示した。
正式決定すれば、映画監督の国民栄誉賞受賞は初めてとなる。7月の作曲家の故吉田正氏に続いて14人目。黒沢氏は1985年に映画界で初の文化勲章も受章している。《共同通信》
【政界談話室】
民主党の石井一国対委員長は7日の記者会見で、金融再生6法案の修正問題に関連し「自民党国対がのこのこ野党を回り分断工作みたいなことをやっているが、越権行為ではないか」と自民党の動きを批判。同時に、与野党協議に柔軟姿勢を示した菅直人代表もやり玉に挙げ「危ういところがあったので注意した。菅代表も謹慎すると言っていた」と紹介した。石井氏は「野党共闘の徹底」をアピールしたかったようだが、敵味方構わぬ相変わらずの口撃に「その毒舌もしばらく謹慎した方がいいのでは」との声も。《共同通信》
【インドネシア】学生がデモ、国会乱入
インドネシアのジャカルタで7日午後、大学生約2500人がコメなど生活必需品の価格引き下げとハビビ政権の内閣退陣などを要求してデモを行い、一部が国会の鉄製の正門を倒し、構内に乱入した。
警察機動隊や国軍部隊約150人が阻止しようとしたが、午後5時半すぎ、学生約1000人が正門から約30メートル内側まで入り込み、部隊とにらみ合った。負傷者や、逮捕者は出ていないもよう。
学生の国会乱入は、スハルト前大統領の退陣のきっかけとなった5月19日の国会占拠事件以来、約4カ月ぶり。今回の事態は、スハルト退陣後、長期休暇に入っていた学生が、再び改革活動を開始した表れとみられる。
関係者によると、デモに参加したのはジャカルタ首都圏の私立トリサクティ、アトマジャヤ両大学などの学生連合組織「フォルム・コタ」に所属する46の大学の学生。ア学生らは、ハビビ政権に対し、庶民生活を圧迫しているコメ、食用油など生活必需品の価格引き下げと、スハルト前政権と体質が変わっていないとして内閣の退陣を要求。また、国会と国民協議会を即時解散し、有識者らで構成する「インドネシア国民委員会」を設立、その下での総選挙実施も求めている。
同国では、生活必需品の品不足と価格急騰が大きな社会問題となり、東ジャワ州などでは農民らによる食糧倉庫や商店の略奪が起きている。《共同通信》
【この日の民主党】
民主党の羽田孜幹事長は7日午後、首相官邸で野中広務官房長官と会い、東日本を中心とする集中豪雨の復旧、被災者支援に向けて、早期の激甚災害指定や災害弔慰金支給、全半壊住宅世帯への支援を柱とした要望書を提出した。
野中氏は激甚災害指定に関して「できるだけのことを早く実施する必要があり、関係者を督励している」と強調した。《共同通信》
羽田幹事長ら民主党・集中豪雨災害対策本部のメンバーが7日、首相官邸に野中官房長官を訪ね、新潟、栃木、福島、茨城など全国各地での集中豪雨災害の復旧と被災者支援のため、緊急対策を講じるよう政府に要請した。羽田本部長に同行したのは、玄葉光一郎、木幡弘道、神田厚各衆院議員、本岡昭次、簗瀬進、和田洋子、佐藤雄平各参院議員。
民主党の同対策本部は、緊急対策として激甚災害の早期指定や災害弔慰金の早期支給、「被災者支援法」に準じた措置など10項目をあげている。申し入れに対して、野中官房長官は「激甚災害指定はできるだけ早くできるよう督励したい」と述べた。
同対策本部では申し入れに先立ち、羽田幹事長が2日に福島県、5日に栃木県の被災地を視察したほか、民主党茨城でも大畠章宏・同副本部長を中心に8月29日、水戸市の那珂川の水害現場などを調査し、地元からの支援要請を受けた。さらに民主党栃木県連では6日から、自治体議員らが中心になって募金活動を始めている。《民主党ニュース》