平成3531日目

1998/09/08

この日のできごと(何の日)

【MLB】マーク・マグワイア選手、62号本塁打

球史に新たな歴史が刻み込まれた−。米大リーグ、セントルイス・カージナルスのマーク・マグワイア一塁手(34)は8日(日本時間9日)、セントルイスのブッシュ・スタジアムで行われたシカゴ・カブス戦で今季62号本塁打を放ち、1961年にロジャー・マリス(ヤンキース)がつくった大リーグ記録を37年ぶりに塗り替えた。18試合を残しており、どこまで本数を伸ばしていくか注目される。

午後8時18分、世紀の62号は四回に飛び出した。二死無走者でこの日、二度目の打席に入ったマグワイアは、カブスの先発トラックシルの初球をライナーで左翼フェンス越えに運んだ。飛距離は今季最短の104メートル。チーム145試合目での偉業達成だった。

満員のファンで埋まったスタンドはあらしのようなスタンディング・オベーションで揺れた。試合は11分間も中断した。右翼の守備位置で見届けた58本塁打の好敵手、サミー・ソーサ外野手(29)も走り寄って抱き合い、夢の新記録を祝福した。《共同通信》

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【偽やせ薬郵送事件】中三女子が犯行

東京都港区内の中学三年の男子生徒(14)が送付されたクレゾールせっけん液を誤って飲み、重症になった偽やせ薬郵送事件で、同じ中学に通う三年の女子生徒(15)が8日、警視庁捜査一課などの調べに対し容疑を認めた。

女子生徒は「(毒物混入事件が)新聞やテレビで大騒ぎしていたので、いたずらしてみようと思った。クレゾールは強いにおいがあり、まさか飲む人がいるとは思わなかった。悪いことをした」と供述しており、一連の毒物混入事件をまねた犯行とみられる。同日、会見した中学の校長は、6月の校内調査で女子生徒へのいじめがあったことが分かった、と明らかにした。

捜査一課などは女子生徒の単独犯行とみて動機をさらに詳しく調べ、近く傷害と毒劇物法違反などの疑いで書類送検する。

学校関係者によると、この女子生徒は学校の成績も上位。運動も得意で、同級生の間でも努力家タイプの子とみられていた。

調べによると、女子生徒は8月24日ごろ、やせ薬の試供品と偽ったクレゾールせっけん液などが入った小瓶と飲用を勧める文書を同じ中学の生徒26人と女性教諭1人あてに投かん。誤って飲んだ男子生徒1人にのどの炎症などの重症を負わせた疑い。

文書は手書きで「同封しているモア・スレンダーを飲めば、スレンダーなBODYになる」などと書かれていた。文書には女子生徒の指紋が残っていた。筆跡は女子た。生徒のものと異なっていたが、捜査一課などは利き腕とは違う手で書くなどしたとみて調べている。

また、この中学では生徒の住所が記載された名簿は教諭や一部の保護者しか持っていないため、送付先の住所をどうやって知ったかなども調べる。小瓶を郵送された女性教諭はこの女子生徒の二年生当時の担任だった。

女子生徒は当初、容疑を否認していたが、7日夜になって、父親に犯行を打ち明け、8日朝、父親に付き添われて出頭した。《共同通信》

【月例経済報告】景気「極めて厳しい」

堺屋太一経済企画庁長官は景気の現状を「低迷状態が長引き、極めて厳しい」とする9月の月例経済報告を8日の関係閣僚会議に提出した。個人消費や住宅建設など内需の不振に加え、平均株価がバブル崩壊後の最安値を更新する市場の動揺を背景に、前月の「はなはだ厳しい」の判断から一段と厳しさをにじませ、総括判断を2カ月続けて引き下げた。

9月も景気判断を後退させたことで事実上、消費税率を引き上げた平成9年4月からの景気後退局面は1年6カ月となり、円高不況(昭和60年7月−61年11月)を抜き戦後3番目の長さとなった。

経企庁は「内需は厳しいが、経済対策の効果が9、10月から出るので景気の底割れは避けられるのではないか」(調査局)と一段の景気悪化懸念を否定している。《共同通信》

【政府、自民党】長銀に資金投入断行へ

政府、自民党は8日、焦点となっている日本長期信用銀行への公的資金投入問題について、野党との協議を待たず金融情勢をにらみながら現行の金融安定化法に基づき政府として独自に決断し、実行に移す方針を固めた。

野中広務官房長官が8日の記者会見で「長銀問題は政府の責任で処理し、金融再生6法案の審議とは切り離すべきだという一部野党の意見を重く受け止める」と述べ、明らかにした。《共同通信》

【カンボジア】デモ隊に再び発砲

プノンペン中心部の国会前広場や中央市場前の道路上で8日午後、カンボジア野党サム・レンシー党支持者のデモ隊と警官隊が再び衝突、警官隊が一斉に威嚇射撃を行った。発砲による死傷者はいないもようだが、警官がデモ参加者を棒で殴り、僧りょ数人を含め複数のけが人が出た。

プノンペンでは同日午後、放水車数台とともに軍警察の隊員ら数百人が展開、市内各地に散らばったデモ隊が投石を始めると、警官隊が空に向け銃を発砲した。

フン・セン第二首相がサム・レンシー同党党首に逮捕命令を出したことなどからプノンペンでは7日から8日未明にかけて、これに抗議する同党支持者のデモ隊と警官隊が衝突、計10人以上が死傷した。警官隊は7日にも威嚇射撃を行っており、緊張が高まっている。

一方、司法当局から逮捕状が出たサム・レンシー党首は8日、国連の保護の下でラナリット・民族統一戦線党首と会談、今後も協力して与党人民党に反対の姿勢を貫くことを確認したとみられる。会談後、統一戦線幹部は「デモは今後も続ける」と語った。

また米国、日本など7カ国の大使が国連カンボジア代表部の事務所に集まり、メロトラ国連代表と今後の対策を協議した。《共同通信》

【この日の民主党】

民主党と経団連(経済団体連合会)幹部の懇談会が8日朝、経団連会館で行われた。民主党側からは菅代表、羽田幹事長ら18名、経団連側から今井敬会長ら25名が出席した。

今井会長は「日本の経済は危機的状況にあり、今回の参院選で多くの有権者の支持を得た民主党は相当の責任を果たさねばならない」と発言。菅代表は「官僚の上にのった政治を変えていきたい」としつつ「金融問題を政局に絡めることは考えていない。後追いではなく、先行処理する案を用意している」として民主党の法案や取り組みを説明した。《民主党ニュース》

民主党の「政権運営委員会」が8日、党本部で初会合を開いた。8月25日の常任幹事会で民主党が政権をとったときの政権運営、政策について議論する機関として設置が決まったもの。

この日の「運営委」第1回会合には菅代表が出席。議院内閣制のあり方などについても討論した。政権政策については別途、「政権政策委員会」が発足する予定。政権 運営委員会のメンバーは次のとおり。

座長=鹿野道彦衆院議員、事務局長=玄葉光一郎衆院議員、委員=安住淳、島聡、中桐伸五、中川正春、末松義規、前原誠司各衆院議員、藁科滿治、足立良平、小川勝也各参院議員。《民主党ニュース》



9月8日 その日のできごと(何の日)