平成3415日目
1998/05/15
この日のできごと(何の日)
【バーミンガム・サミット】開幕
第24回主要国首脳会議(バーミンガム・サミット)は15日午後(日本時間同日夜)、ロシアを除く先進7カ国(G7)の首脳会合を皮切りに開幕した。アジア金融危機、暴動が拡大するインドネシア情勢、成長と雇用などが主要テーマ。今回はサミット直前のインドの核実験が緊急議題として取り上げられ、ロシアを加えた8カ国(G8)の討議も踏まえた上で、国際社会の厳しいメッセージとなる特別声明が採択される見通し。
G7首脳会合では、まずG7各国の経済課題と国際金融システムの安定化策を討議、G7経済声明を採択する。声明は日本について、総合経済対策を歓迎する一方、内需主導型の成長を確実に実現する必要性を強調、不良債権問題の早期解決など金融システム強化と、規制緩和による一層の構造改革を求める。《共同通信》
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主要国首脳会議(バーミンガム・サミット)は15日夜(日本時間16日早朝)、首脳夕食会で緊急な国際政治課題を集中討議し、インドの核実験と、暴動が激化しているインドネシア情勢を中心とする特別声明を発表した。
インドの核実験に対しては主要8カ国(G8)が一致して核の拡散に「重大な懸念」を表明、「地域、国際的な安全保障に逆行する」と厳しく非難した。しかし対インド制裁措置は足並みがそろわず、盛り込まれなかった。
インドネシアについては「危機の克服には経済的、政治的改革が必要」と強調し、スハルト政権に最大限の自制と武力行使の停止、国民の人権尊重を強く求めた。学生、市民に対しても平和的な対応を促した。
声明は、インドに対抗して核実験に踏み切る構えを見せているパキスタンに対し「最大限の自制」と、核拡散防止体制の枠組みの「順守」を要請した。《共同通信》
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【橋本龍太郎首相】米・クリントン大統領と会談
橋本龍太郎首相は15日午前、主要国首脳会議(バーミンガム・サミット)に先立って、クリントン米大統領と英国バーミンガム市内のホテルで約1時間半にわたって会談し、インドネシアの混乱をめぐって同国政府と学生、市民双方に自制を求めることで一致した。
また、インド核実験に対してサミットで「確固とした明確な対応」を特別声明として出すこと必要があることを確認した。《共同通信》
【インドネシア・ジャカルタ】暴動で200人以上死亡
エジプト訪問を急きょ切り上げたスハルト・インドネシア大統領は15日未明、帰国し、ジャカルタ市内の私邸でハビビ副大統領ら主要閣僚と今後の対応を中心に協議した。クントロ鉱業エネルギー相は同日夜、ガソリンなど3種類の燃料価格を16日から最大20%値下げすると発表した。暴動激化で辞任圧力が強まる中、譲歩姿勢をアピールし、難局乗り切りを図る考えとみられる。
一方、14日に放火されたジャカルタ有数のショッピングセンターから、15日になって170人以上の焼死者が発見された。また南部の郊外の市場でも、約50人の焼死体が見つかり、放火による犠牲者は200人以上となった。《共同通信》
【インド】核保有国宣言
インドのバジパイ首相は15日、核実験後初めて地元週刊誌「インディア・トゥデイ」のインタビューに応じ「インドは既に核兵器保有国家である」と明言、米国、ロシアなどとともに世界で6番目の核保有国となったことを宣言した。
包括的核実験禁止条約(CTBT)についても「条約は差別的」だとして現状のままでは署名拒否を続ける考えを明らかにした。これにより、現在の国際社会による核拡散防止体制が根本から崩れる恐れも出てきた。
同誌によると、インタビューの中で首相は、「われわれは既に『大きな爆弾』(ビッグボム)を持っていてる」と明言。一方で「決して攻撃のためには(核)兵器を使わない」と強調した。インドが軍の指揮統制下に核弾頭を搭載したミサイルなどを展開済みであることを意味するとみられる。
インド政府は11、13の両日、連続して計5回の地下核実験を行ったが、当局者は、いずれも核関連の各種「装置」の爆発であったと説明。軍事用語でいう「核武装(ウェポナイゼーション)」との表現は慎重に避けてきた。
首相はCTBTについて「一定の条項については話し合う用意があるが、全体として(現状の)CTBTは受け入れがたい。最新の技術水準を持つ国だけに核開発の継続を許しているからだ」と述べ、「何びともこの点でインドに(現状のままCTBTに署名するとの)幻想を抱くべきでない」と語った。
首相は一連の実験に踏み切った最大の理由として巨「至高の重要性がある国家の安全保障」を挙げ、「不安定な政局のばん回のためではない」と一部での指摘を否定。米国や日本が発動した経済制裁については「制裁の影響はないだろう」と強気の姿勢を示した。《共同通信》
【大相撲夏場所】6日目
大相撲夏場所6日目(15日・両国国技館)綱とりを狙う大関若乃花が琴錦に押し出され、場所後の昇進に痛い2敗目を喫した。無敗だった横綱貴乃花は小城錦の外掛けに屈し初黒星、旭鷲山も敗れ、肥後ノ海に勝った貴闘力がただ一人無敗の単独トップに立った。武蔵丸、貴ノ浪の両大関はともにふがいない相撲で関脇魁皇、栃乃洋に敗れ2敗。横綱曙は上位陣唯一の白星で4勝2敗とした。小結安芸乃島が玉春日を下して1敗を守り、貴乃花ら四人とともに貴闘力を追う展開。《共同通信》