平成3393日目

1998/04/23

【オウム裁判】井上嘉浩被告「悔悟薄っぺらと自覚」

地下鉄サリン事件やVX襲撃事件の殺人、殺人未遂罪などに問われたオウム真理教元幹部并上嘉浩被告(28)が23日、東京地裁(植村立郎裁判長)の公判で「被害者の遺族の証言を聞き、これまでの事件に対する悔悟、熟考が全く薄っぺらなものでしかないと自覚した。もっと徹底的に悩み続けようと思った」と意見陳述した。

陳述によると、昨年12月の期日外尋問(非公開)で、VX襲撃事件で殺害されたHさん=当時(28)=の母が「死をもって償ってもらいたい」と証言。井上被告は「涙があふれ、どうすることもできない無力さと後悔に打ちのめされた。頭の中が真っ白になった」という。

井上被告は地下鉄事件の被害者の手記「それでも生きていく」も読み「いたたまれなくなり、ページをめくることすら恐ろしかった」と罪の重さをあらためて思い知ったことを強調した。《共同通信》



【中国、台湾】関係修復へ前進

北京入りしている台湾の対中交流窓口機関、海峡交流基金会(辜振甫理事長)の詹志宏副秘書長は23日午後、中国の対応機関、海峡両岸関係協会(汪道涵会長)の唐樹備副会長らと会談。中台双方は基金会の辜理事長が年内に訪中することで合意し、今回の訪中日程を終了した。

唐副会長は会談後「辜理事長の年内の訪中は台湾側も求めており、われわれも希望する」と表明。中国側は同日、セミナーを共同開催し、その場に辜理事長を招きたいとの意向を台湾側に伝えており、台湾側もトップ同士の会合を要請していることから、年内に両機関トップが中国で会う見通しとなった。

1995年6月の台湾の李登輝総統の訪米以来、約3年ぶりに開かれた中台交流機関による公式協議で双方は交流の促進などを確認、中台は関係修復に向け大きく踏み出した。《共同通信》

【橋本龍太郎首相】参院選対本部開きで決意表明

自民党は23日午前、党本部で夏の参院選に向けた選対本部開きを行い、橋本龍太郎総裁(首相)は「戦う以上、勝たなければならない。体が続く限り戦い抜く」と決意を表明した。

加藤紘一幹事長は「目標は参院で過半数を獲得することだ。69議席はなかなか難しい目標だが、一生懸命やれば何とか手の届く目標だ」と述べ、参院の単独過半数回復を目指す考えを強調、結束を求めた。《共同通信》

【自民党】反執行部派、橋本首相の退陣を求める

自民党の亀井静香前建設相、中尾栄一元通産相、粕谷茂元北海道・沖縄開発庁長官ら反執行部派を中心とする衆院議員34人が23日夕、都内の料理屋で会合を開き、出席者から「景気回復のためには人心一新が必要だ。このままでは参院選が戦えない」など、橋本龍太郎首相の退陣を求める声が相次いだ。

一方、村岡兼造官房長官を中心に橋本首相の党総裁再選の一翼を担った中堅、若手議員でつくる「みなづき会」の会合も同日夜、約40人が出席して開かれ、首相を今後とも一致団結して支えていくことを確認した。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・橋本龍太郎首相は23日、自民党本部で加藤紘一幹事長ら執行部と参院選挙対策本部の看板掛け。景気づけに村上正邦参院幹事長が「万歳しようか」と持ちかけたが、首相や加藤氏は「まだ早い、早い」と苦笑。結局「ガンバローをやろう」と、加藤氏が逆提案し、森喜朗総務会長の音頭で一同が「総裁を中心にこの選挙をガンバロー」と声を張り上げこぶしを突き上げた。恒例のセレモニーは終始和やかな雰囲気で進んだが、経済失政批判や退陣論が党内でも出るなど前途多難な橋本政権だけに、到底「万歳」する心境にはなれない様子。

○・・・新「民主党」の石井一国対委員長は、この日の記者会見で、自民党と「平和・改革」との経済対策をめぐる協議に触れ、「堂々と国会で議論すべきだ」とかみついた。石井氏は前日、平和・改革の草川昭三国対委員長にも「自民党に“救命ブイ”を出してもプラスにならない」「姑息な陳情ではなく正面からやれ」と文句を言ったとか。草川氏は「(新「民主党」は)野党第一党でそれなりの地位にあるが、平和・改革は埋没してしまう」と弁明したとされるが、この調子では野党共闘への道のりはかなり険しそう。《共同通信》

【大泉滉さん】死去

大きなひげととぼけた芸風で親しまれた俳優の大泉滉さんが23日午前11時13分、肺がんのため東京都立川市の病院で死去した。73歳。東京都出身。

戦前、子役としてデビュー。文学座の二枚目役者として登場した後、退団後は三枚目役者に転じた。おっとりした口調と独特の風ぼうを持ち味に映画やテレビドラマのわき役として活躍した。父は作家の大泉黒石。《共同通信》



4月23日のできごと